録画中継

令和5年6月定例会
6月20日(火) 本会議 代表質問
みらいえ
鬼木 のぞみ 議員
1 統一地方選挙を通して ~市民が求める暮らしや市政とは~
2 共働きでも,ひとり親でも暮らしやすいまち ~男女平等社会にむけて~
3 「誰一人取り残さない」ESD・SDGs実現にむけてのまち
4 ゼロカーボンシティ宣言のまち
5 歩いて楽しいまち
6 安心・安全のまち ~用水路からの転落防止と自転車のヘルメット~
7 地産地消・オーガニック給食と有機農業を進めるまち
8 イノシシと棲み分けるまち
9 小さな命・人権を守るまち ~児童虐待防止~
10 いつでも学び直しができるまち ~岡山市立夜間中学~
11 多文化共生の豊かなまち ~地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業~
12 マイナンバーカード
      午前10時0分開議
○田口裕士 議長  皆さんおはようございます。
 これより6月定例市議会第3日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は46名であります。
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○田口裕士 議長  会議録署名議員に前島議員,桑田議員のお二人を指名いたします。
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○田口裕士 議長  本日の議事日程は,代表質問並びに甲第91号議案から甲第93号議案,甲第95号議案から甲第130号議案までの39件の議案についてであります。
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△日程第1
 代表質問
 甲第91号議案~甲第93号議案,甲第95号議案~甲第130号議案
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○田口裕士 議長  日程に入ります。
 日程第1は,代表質問並びに甲第91号議案令和5年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下39件の議案についてであります。
 これらを一括上程し,代表質問を行います。
 それでは,順序に従いましてみらいえの代表質問を行います。鬼木議員。
     〔10番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員)  皆さんおはようございます。鬼木のぞみです。
 新しく結成された会派みらいえの代表質問を行わせていただきます。
 みらいえは,私以外の4人は新人議員という会派です。年齢も性別も考え方も多様な会派で,市民に開かれた,よりよい市政や議会を目指そうという思いで御一緒しています。
 多様性ということは,今の時代に大切なキーワードですので,私自身どんな会派になるのか楽しみにしています。私もやる気では負けないつもりですが,新人の皆さんのきらきらオーラ,これには押されていて,とても刺激を受けています。どうぞみらいえをよろしくお願いいたします。
 では,議会質問に入らせていただきます。
 今回新型コロナについての質問を用意しておりませんが,コロナで影響を受けた私たちの暮らし,子どもや若者の育ち,社会経済の回復は,心から願っておりますので,よろしくお願いいたします。
 1,統一地方選挙を通して,市民が求める暮らしや市政とは。
 この春に行われた統一地方選挙は,新型コロナウイルス感染拡大後,初の選挙となりました。
 岡山市議会でも,定数46人の中で新人が12人を占め,20代3人,30代3人と,市民からのフレッシュな市政への期待を感じます。若い議員が誕生し,子育て真っただ中での選挙についても取り上げられました。また,女性議員も1人増えて7人,岡山県議会でも女性割合が2割を超え,全国的には女性の当選者が半数を超える自治体が9市区町生まれるなど,施行されて5年の政治分野の男女共同参画推進法が求める候補者の女性割合35%にはまだ遠いですが,女性議員躍進へのスタートとなる予感がします。
 市民はどんな新しい暮らしや政治の在り方を望んだのでしょうか。全国的な動向も見る中での市長の御所見をお伺いします。
 その一方で,岡山市議選は投票率37.29%とワーストを更新しました。若者や女性の躍進がなければ,さらに低かったのではないかと懸念します。
 岡山市選管にお聞きした年代別サンプリング調査投票率では,19歳の23.12%を除いて,20代以下では20%を,60代前半以下では全て50%を切り,選挙として崩壊していることに愕然とします。
 市長には,投票率ワースト更新についての率直な御所見をお聞かせください。
 選挙管理委員会にお尋ねします。
 今後の工夫についてはどこにポイントを置くのか,若者の投票率アップにはどんな手だてをし,今後どのように対応するのかをお伝えください。インターネットを使っての工夫についてもお聞きします。
 政令市になったばかりの2011年統一地方選挙岡山市議選北区選管の開票終了時刻は,午前2時5分と遅かったです。早稲田大学マニフェスト研究所の調査では,県議選で北区開票終了時刻は午前1時30分,開票所要時間は調査1,106自治体のうちワースト3位でした。その開票終了時刻より市議選は遅かったのです。以後も,他区選管と比較すると北区は1時間から2時間も開票所要時間が長いです。正確は期すべきですが,所要時間が長いこと,またその要因について選管はどのように認識されますか。改善されるべきではないですか。
 全国自治体を見ると,自治体ホームページで開票速報を行っています。岡山市でも行うべきではないですか。
 2,共働きでもひとり親でも暮らしやすいまち,男女平等社会に向けて。
 男性の育児休業取得。
 ワーク・ライフ・バランスの取れた働き方が大切です。
 育児・介護休業法が改正され,2022年4月から段階的に施行されています。岡山市役所の男性職員育児休業取得率の伸びは近年目覚ましく,2025年度目標値設定50%を2022年度時点で56.7%,既に達成したと聞いています。
 一方,2022年度において取得者の7割以上が取得期間が2週間未満となっているため──これがその様子を示したグラフです。男性職員は2週間未満が7割以上ですね。1か月以上の取得率は20%にすぎません。女性職員は1年以上が86%です。それで,岡山市は今年度から男性職員が1か月を超える育休を取得する際には,育休取得者の所属に補充するための代替要員2名を配置しました。
 この施策は既に功を奏しているとお聞きしていますが,その成果についての説明と,そして必要に応じて代替要員数を増やすべきではないかと思いますが,御所見をお聞かせください。
 取得率が100%に達している自治体もありますが,岡山市の今後の目標設定や取組をお伝えください。
 岡山市教職員の取得率は,2021年度がこれまでで最も高く9%です。この数字についての御所見と,今後計画的,積極的に進めるための課題や手だてについて教えてください。
 民間事業所の取得率は,岡山県民間事業所で2021年度は13.4%です。全国を見ると,セミナー,男性向け家事講座,そして千葉市や新潟市のように報奨金で支援している自治体があります。全体の底上げに向けて,岡山市として何を行っていますか。また,報奨金も含めて,今後に向けての取組について聞かせてください。
 ファミリーサポート事業。
 以前より主に首都圏から移住してこられた家族に,岡山市はおばあさん,おじいさんがいないと子育てしにくいまちだという指摘をいただいています。
 岡山市には,子どもを少し預かってほしいというときに活用できるファミリーサポート事業があります。
 利用するためには会員登録のための入会研修として,入会申込書の記入と約1時間の説明を受けることが必要です。利用したくても仕事を休んで入会申込みをすることがためらわれ,利用できないという声をいただいています。
 日経クロスウーマンと日本経済新聞社が行っている「共働き子育てしやすい街ランキング」調査があり,2022年度ランキング1位の豊島区にお聞きすると,新型コロナのときに仕組みを見直し,手引を細かく作ることで,郵送でも対応し,問題なく行われているということです。
 岡山市でも郵送での対応を検討しませんか。
 豊島区では生活保護世帯,児童扶養手当受給世帯,市民税非課税世帯などへの助成制度があります。岡山市でも助成制度を考えませんか。
 3,誰一人取り残さない,ESD・SDGs実現に向けてのまち。
 2005年に岡山市ESDプロジェクトを開始して以来,岡山市はESD活動,SDGsによるまちづくりのトップランナーとして歩んできました。担当課を中心としたたゆみない取組に感謝するとともに,最近では企業,事業所の皆さんの熱心な自分ごととしての取組に触れることが多いです。
 2022年度に開始した市内で経済・社会・環境の調和した持続可能な社会を目指すSDGsの取組を行う事業者による岡山市SDGs推進パートナーズには,280者が登録したと聞いています。
 これが岡山市SDGs推進パートナーズのロゴです。
 280者には,SDGsの17のゴールとの関連づけについてどんな傾向がありますか。
 これから岡山市は,これらの事業者にどのように関わり,具体的にどんな成果を期待しているのか,お示しください。
 岡山市は,第六次総合計画を2021年度に改定したときにSDGsの要素が取り入れられ,分野別計画や主な事務事業ごとにSDGsの17のゴールのマッピングが行われました。
 以後,策定された様々な計画にはこの視点が全てに生かされていますか。
 岡山市それぞれの担当部署が,SDGsの視点で自分ごととして事業に臨むためにどんな工夫を行っていますか。
 誰一人取り残さない社会実現のためのSDGsです。岡山市担当部署それぞれが,自分の活動とSDGsの17のゴール及び169のターゲットと関連づけることや,担当部署に即して読み替えたり追加ができていますか。
 担当課に関係が深いSDGsのゴールのマークを担当部署エリアにつけてはどうでしょうか。
 4,ゼロカーボンシティ宣言のまち。
 岡山市は,2021年2月にゼロカーボンシティ宣言を行い,2050年温室効果ガス実質排出量ゼロに向かっています。
 岡山市は,2024年3月からプラスチック資源回収を開始しますが,所信表明にあるように二酸化炭素排出量のさらなる削減になります。基準年と比較してどの程度の削減になるのか教えてください。
 岡山市は,スマートエネルギー導入に向けて,燃料電池自動車や電気自動車に補助金を出しています。神戸市長の公用車は,水素で走る燃料電池自動車MIRAIということです。全固体電池の実用化も間近ということです。岡山市長,副市長の公用車について,地球温暖化防止の観点からもセレクトしませんか。市民へのアピールにもなります。
 岡山市は2050年ゼロに向かってのロードマップを昨年度中に作成予定でしたが,その概要について教えてください。文字どおり具体的な道筋を示すことができたでしょうか。2030年に向けては何に力を入れることになるのか,お示しください。
 プラスチックについては,世界の汚染をなくすために拘束力がある国際条約をつくる決議が昨年の国連環境総会で採択され,条約の草案が秋までに示されることになりました。
 海洋プラスチックごみ対策アクションプランをつくって全国的に先駆的な取組を行っている岡山市としては,条約を研究し,国に地域の経験を反映できるようにしていくべきではないでしょうか。
 5,歩いて楽しいまち。
 市長が所信表明で述べられたように,町なかでは岡山城のリニューアルオープンやハレまち通りの1車線化,岡山芸術創造劇場ハレノワ整備など,歩いて楽しいまちづくりが目に見える形となってきています。
 岡山市は,中心市街地の創出の成果目標としてJR岡山駅乗降客数の増加を挙げています。公共交通の利用は,ゼロカーボンにもつながります。
 岡山市は,2019年度の基準値13.9万人からコロナで2020年度には9.35万人に減少,2022年度には11.9万人に戻ってきています。
 岡山市としては,目標値として2025年度に14.3万人としておられます。今後の見通しと,どのように回復させ,目標に向かうのかについて御所見をお聞かせください。
 岡山市域・近郊の皆さんが,JRを用いて岡山の町なかに足を運んでくださることが大切です。楽しみ,くつろぐことができる良質のパブリックスペースが必要です。町なかにある公園への仕掛けづくりが大切で,岡山市としても整備を進めてこられました。くつろぐ滞留時間を長くするために,どんな仕掛けを考え,効果を上げてきておられるのか,改めてお聞きします。
 観光客を増やすことも大切です。昨年11月にリニューアルオープンした岡山城天守閣の入場者数が,5月末に28万6,000人を突破しました。コロナ直前の2019年度が34.4万人ですので,順調な勢いです。
 なお,ヒアリングでの外国人入場者数は,2019年度は6万人,今回は1万人ですので,今後に期待されます。
 進化し続ける城としてリニューアル1周年に向けて新たな展開を打ち出すということです。どんな展開となるのでしょうか。
 お土産物コーナーに天守閣で展示されている内容の図録やパンフがなくてがっくりしました。図録等を希望する方は多いとのこと。作成するべきではないですか。
 絵はがきも1枚しかなくて,寂しかったです。1冊じゃなくて1枚。運営主体の観光協会と工夫して増やしていただきたいですが,いかがですか。
 6,安心・安全のまち,用水路への転落防止と自転車のヘルメット。
 4,000キロメートルの用水路がある岡山市。転落事故が多いので,2016年度には地域住民と合同で約2,500か所の危険箇所を洗い出し,昨年度までに約90キロメートルに安全柵などの対応をしてこられました。しかしながら,事故件数と事故死する方の数が減らず,岡山市は引き続きの対応をしてくださっています。
 このたびは啓発も必要ということで,チラシを作成しておられます。チラシはどこにどんなルートで配布されましたか。事故が多いエリアもあろうかと考えますが,重点的配布も必要かと思います。
 チラシには,「自転車に乗るときには,ヘルメットをかぶりましょう」とあります。けがを軽減させる手だてです。自転車もゼロカーボンに寄与します。
 この4月からヘルメットが努力義務化されましたが,かぶっている人の数は少ないです。2023年の自転車の人身事故件数は438件,死亡件数は9件,ヘルメットはかぶっていなかったそうです。
 岡山市としては,ヘルメット着用の効果的な広報をどのように行っていますか。
 ももちゃりへの対応はどのようにしていますか。
 全国自治体では,ヘルメット購入の補助を行っているところがあります。岡山市も制度化しませんか。
 7,地産地消・オーガニック給食と有機農業を進めるまち。
 有機農業や自然栽培は,化学肥料や農薬を使わず,堆肥や微生物の力を生かして作物を育てる栽培方法です。温室効果ガス削減にも貢献することから,国はみどりの食料システム戦略として推進しています。
 これらの動きの中で,岡山県は3月に岡山県みどりの食料システム戦略基本計画と岡山県有機農業推進計画を策定しました。岡山市も共に計画をつくり,これにのっとって推進するとのことです。
 みどりの食料システム戦略の出口として示されているのが,オーガニック給食です。6月2日には地方自治体やJA,生協,市民団体,有機栽培の生産者などで学校給食に有機農産物を拡大するために全国オーガニック給食協議会が設立され,国会では6月15日に,自民公明の与党,立憲,維新,共産等の各党が一緒になってオーガニック給食議員連盟が設立されました。今,オーガニック給食に向けて大きなうねりが起きています。
 真庭市は今年の3月に,真庭市みどりの食料システムビジョンを策定しました。岡山県内の市町村で初の策定です。政令市岡山市は農業都市でもあります。岡山市独自でもつくるべきではないですか。
 県の計画の中に,岡山県の推進目標として有機農業の取組面積の数値を挙げていますが,岡山市自身としてはどのように設定されていますか。
 担当職員の方が先進地視察に行かれたりしているとお聞きしています。岡山市は県の計画に基づき,具体的にどのように推進していくのか,お示しください。
 これまでの議会答弁で,教育長は県の計画を受けて一緒に考えていきたいということでした。
 教育長としては,全国的なオーガニック給食のうねりについてどのように見ておられますか。どんな検討を行っておられますか。
 学校給食に有機栽培のものを届けたいというお米も含めた生産者の方はいらっしゃいます。まずはできることを一歩,その先岡山市の特性を生かした方法を考えていただきたいが,御所見をお聞かせください。
 岡山市の学校給食では地産地消に取り組んでおられますが,津山市では今年度から津山市産小麦により学校給食用の麺が提供されます。岡山市も外国産小麦の部分を地産小麦に替えませんか。
 8,イノシシとすみ分けるまち。
 知り合いの農家の方からのイノシシ被害の知らせが,この時期も続きます。
 岡山市は,今年度が岡山市鳥獣被害防止計画,令和6年度から令和8年度に向けての改定時期となりました。
 イノシシ被害の動向と時期,とりわけ力を入れていくことを教えてください。猟師の高齢化が進んでいますが,どのように対応されますか。
 計画にある捕獲した対象鳥獣を地域資源(ジビエ等)として利活用し,マイナスからプラスへと変える取組の支援について,具体的にはどんなことを行われましたか。次期計画にも発展させていただきたいですが,どうですか。
 現在,ICTを用いたモデル地域等で試行中です。試行している皆さんの感想は良好だと聞いています。どのような取組で,実際の効果はいかがですか。次期計画には発展していただきたいですが,どうですか。
 9,小さな命・人権を守るまち,児童虐待防止。
 2022年1月に市内の子どもが児童虐待で亡くなり,10月に検証報告が出されました。
 検証報告を踏まえ,岡山市はこの4月からどのように児童虐待にまつわる体制が増強されたのか。主に人的な面から,人事面の強化,そして新しい事業を含めての支援体制強化についてお示しください。
 女性と子どもの人権を守る活動をしている団体や個人からDVと児童虐待の関連を見過ごしてはいけないという声,要望が届いています。
 岡山市は,この視点からどういう対応の強化をしたのか教えてください。
 2022年度の虐待相談件数は,こども総合相談所は424件,地域こども相談センターは358件と増えています。また,虐待通告件数は1,118件と過去最多となっています。増加の要因についてどのように分析されていますか。新型コロナの影響はありますか。
 10,いつでも学び直しができるまち,岡山市立夜間中学。
 3月に議決された岡山市立夜間中学設置基本方針に基づき,2025年4月開校に向けて具体的に準備が行われています。
 ニーズの掘り起こしについて。
 市教委が行うべき今最も重要で喫緊の課題は,市立夜間中学への入学希望者の掘り起こしだと感じています。この間市教委は,夜間教室の開設,運用,夜間中学授業体験会の開催のほか啓発にも力を入れてこられましたが,いま一ついわゆるニーズの掘り起こしが十分でないと感じています。このままの状況で2年間が推移したときには,果たして必要かつ十分な夜間中学新入学者が集まるのか,いささか危惧しています。
 これからの2年間,市教委はどのような創意や工夫で潜在的入学希望者を発掘し,捜し出そうとしておられますか。これまでの方法を繰り返すのではなく,埋もれている原石にヒットする有効で網羅的な方策も必要です。お考えをお聞かせください。
 また,2年後の開校時にはおよそ何名くらいの新入学者を予定されているのか教えてください。
 夜間とはいえ新しい中学校を1つつくり上げることになります。これからの2年間,施設整備は言うに及ばず,教育課程,教育内容の整備充実,入学希望者の掘り起こし,入学希望者のフォロー,広告,啓発等なされるべきことは膨大です。
 これまで市教委就学課が担当部署として他の事務と兼務して行ってこられていますが,そろそろ市立夜間中学設置に特化した部署や担当の組織をつくる必要があるのではないでしょうか。市民に対しても分かりやすいし,市教委の熱意や意欲が伝わります。
 教職員体制について。
 夜間中学の教職員にふさわしい人材を得ることは,夜間中学の成否を決するものです。全国には熱心で教え方の上手な名物的先生がおられることはつとに有名ですが,まずは何よりもやる気や生徒に寄り添う態度が肝要ではないかと思います。御所見をお聞かせください。
 どのようにして市立夜間中学にふさわしい人材を発掘して配置するのか,今からの検討が必要です。この点についての教育長の具体的な方針あるいは希望,考え方を教えてください。
 夏に公開シンポジウムを予定しておられます。その概要をお伝えください。
 多くの教職員に参加していただき,夜間中学の教職員の発掘,登用に活用することも一つの方法と考えますが,いかがでしょうか。
 来春の開校を願ってきた方,中には高齢の方がおられます。このような方々に対するフォローは極めて大切です。市教委は,このような方々への夜間中学への期待感,勉学意欲の維持等に当たってどのようなお考えをお持ちですか。
 まず,日常的な相談窓口の設置が必要ではありませんか。教育長の共感性のある答弁をお聞きしたいです。
 11,多文化共生の豊かなまち,地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業。
 岡山市では,今年度から地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業に取り組まれます。日本語教育を通して,生活者として外国人を私たちの暮らしの中に受け入れ,より豊かな多文化共生社会をつくっていけるようにと期待しています。
 今回の事業は,総合調整会議が設置され,総括コーディネーターが配置されるという体制づくりから始まります。総合調整会議のメンバーや総括コーディネーターが具体的に決まっていましたら教えてください。
 今年度の具体的なスケジュールについても教えてください。
 12,マイナンバーカード。
 マイナンバーカードやその制度についての基本的な考えについてはここでは置きますが,この間の相次ぐトラブルは正視できるものではありません。ここまで日本の行政は劣化してしまったのかと目を覆いたくなります。
 特に健康保険証をめぐる動きは,市民の皆さんに不安を与え,行政と市民との基本的な信頼関係を取り戻すためには相当の努力をしなければなりません。
 市長には,市民の立場に立ち,市民生活を守ることを行政の基本に据えて,国に対して毅然とした態度で市民に不安を与えないでほしいと発言,発信していただきたいが,どのように考えられますか。
 この間のどたばた劇は,国民を置き去りにした国の行政の在り方の反映ですが,自治体もまた置き去りにされたままです。マイナンバーカードに翻弄される市職員の皆さんの苦労がしのばれます。
 今のマイナンバーカードだけでも混乱しているのに,新カードを2026年にも発行する国の方針です。これによってまた岡山市職員が右往左往させられるのではないでしょうか。税金の無駄遣い,少し極端に言えば二重払いとも言えます。国は,慌ててその場しのぎをするのではなく,拙速を排し立ち止まって考えるときではないでしょうか。このことについても,政令市の市長としての責任ある国への発信,提言を求めます。
 以上です。
 どうぞ答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
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