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6月21日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年6月定例会
6月21日(水) 本会議 一般質問
日本共産党岡山市議団
東 毅 議員
1 学校給食費について
2 気候危機への対策について
次は,順序に従いまして東議員。
〔21番東毅議員登壇,拍手〕
◆21番(東毅 議員) 皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の東毅です。
今回は,一括質問形式で質問に立ちます。よろしくお願いします。
1,学校給食費について。
3月6日の2月市議会子ども・文教委員会で,今年度の学校給食費について学校給食費負担軽減支援金を交付しても1食当たり小学生21円,中学生26円余りの値上げになるという見込みに対し異論が出る中,上げる方向ではない,負担にならないよう手を打つという答弁がされました。物価高の中,子育て世帯にとって朗報です。
それなのに,ある学校では4月に「給食費(学校集金)の値上げについて」という文書が配られ,4月から翌年2月までの給食費の集金額が昨年の5万3,000円から5万7,000円へ,4,000円増えています。
質問ア,給食費を値上げしないことをどう現場に伝えたのでしょうか。値上げしないメッセージを改めて出しませんか。
イ,値上げを周知した学校は何校あるか分かりますか。
ウ,3月で給食費を調整することが考えられますが,返金することはあり得るのでしょうか。
エ,値上げ回避のための財源について,いつ,どう対応しますか。
来年度からの学校給食費公会計化のために保護者向けには制度周知の紙が配られています。公会計化によって給食費を平準化するということですが,給食費中の燃料費は学校によって異なります。市負担にするしか平準化できないと考えます。今,給食費自体を無料化に踏み出す自治体が広がっています。岡山市も続くときではないでしょうか。
質問オ,燃料費について,自分の給食で使っていない額まで負担することがあり得ますか。
カ,燃料費は市負担にしませんか。
キ,学校給食そのものの無料化に踏み出しませんか。
2,気候危機への対応について。
G7の気候・エネルギー・環境相会合では,石炭火力発電の全廃期限の明記が見送りになりました。議長国の日本の意向だということですが,スーパーエルニーニョと言われている今年の気候など,気候危機への対応がこれでいいのかと言わねばなりません。
温室効果ガス削減について,国連は2030年までに2010年比45%減という世界平均の目標を掲げています。日本は2013年度比で46%削減ですが,2010年比では42%減という低い目標です。日本共産党は,他の先進国に負けない努力で2010年度比で最大60%削減を提起しています。重要なのは再エネと省エネです。
今日は皆さんのお手元に資料があるかと思います。再生可能エネルギーについて,国が出している資料なんですが,地域脱炭素化促進事業における促進区域というもの,これを設定することができるとしております。そのために,今県は促進区域に含めない区域というものを定めることとして,5月から10月に市町村などに意見聴取するということにしているところです。
この資料とは別ですが,国の地域脱炭素のための促進区域設定等に向けたハンドブック(第2版)というものでは,環境保全の観点から考慮することが望ましい事項や社会的配慮の観点から考慮することが望ましい事項に留意するとされています。例えば太陽光発電では景観や水の濁りなどが考慮することを例に挙げられています。
再生可能エネルギーは重要ですが,大規模設備は環境破壊にならないよう住民の声を聞きながら考える必要があります。市議会では以前,北区大井地区のメガソーラーの問題が取り上げられたことがあります。
質問ア,県との状況はどうなっていますか。
イ,メガソーラー反対のあった場所など,生活圏に近い場所は促進区域に含めない区域として県に意見を出すことが必要ではないですか。
省エネの推進も重要です。岡山市は,住宅用スマートエネルギー導入促進補助事業で太陽光発電,蓄電池,窓断熱などを推進しています。ただ,申請額が予算額に達した日をもって受付を終了するため,補助金がもらえないケースが出ました。
質問ウ,2月議会では状況に合わせて適切に対応してまいりますという答弁でしたが,何らかの改善はされたのでしょうか。
エ,補助金がもらえないケースが出ることは導入促進にマイナスになりませんか。
オ,県営住宅では改修の際に断熱化も始めたということです。市営住宅の改修でも必要ではないですか。建て替えの際に省エネはどう行いますか。
以上で1回目の質問とします。
御答弁のほどよろしくお願いします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 学校給食費についての項,順次お答えします。
まず,現場にどう伝えたのか,メッセージを改めて出さないか,そして値上げを周知した学校は何校あるか,3月で給食費を調整するが,返金はあり得るか,財源についてを一括してお答えします。
各学校には令和5年度の給食費について,学校給食費負担軽減支援金の交付により令和4年度と同程度となることを見込んでおり,保護者負担軽減に努めるよう通知しております。
一方,各学校では年間に係る給食費総額を想定し,その金額を基に月ごとに定額で集金しておりますが,年度初めに年間を通じての正確な必要額を見通すことは大変難しいため,年度末に調整し,精算することになります。そうした給食費設定の状況から,現時点で一月当たりの給食費を一時的に上げた学校が一定数あることは承知していますが,具体的な校数までは把握しておりません。
なお,支援金の交付は夏頃を予定しておりますが,保護者の方からの問合せ等があれば各学校の実態に合わせて丁寧に説明するべきものと考えており,改めての通知を発出する予定はございません。
次に,燃料費について自分で使っていない額まで負担することがあるのか,そして燃料費は市負担にしないか,学校給食の無償化に踏み出さないかについて一括してお答えします。
学校給食費の公会計化に伴う給食費の設定については,公平公正となるように精査していきたいと考えております。
燃料費については,昨今のエネルギー価格の高騰などを踏まえ,他都市の状況等も参考とし研究してまいりたいと考えております。
また,学校給食費の無償化については,みらいえを代表されての鬼木議員に答弁したとおりでございます。
以上です。
◎福田広志 環境局次長 2番,気候危機への対策の項に順次お答えいたします。
まず,地域脱炭素化促進事業における促進区域に関する県との状況及び県に意見を出すべきではについて一括してお答えいたします。
促進区域に係る意見聴取については県からまだ何もお聞きしておりませんので,現状ではお答えいたしかねます。
次に,住宅用スマートエネルギー導入促進補助事業の今年度の改善点についてですが,昨年度は多数の申請をいただき期間途中で終了したことを踏まえ,今年度は限られた予算の中でより多くの方に御利用いただけるよう,補助率や補助上限額等の見直しを行っております。
次に,補助金がもらえないケースが出ると導入促進にマイナスではについてですが,スマートエネルギー導入促進補助事業は住宅等のエネルギー利用の最適化,効率化を推進することを目的に,限られた予算の中で工夫しながら実施しております。申請が多数の場合,補助金を交付できないケースもありますが,導入促進にマイナスになるとは考えておりません。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 同じ項,市営住宅を改修する際の断熱化,建て替えの際の省エネ化はどう行うかについてです。
令和4年度から公営住宅等の既存ストックについて,国の補助メニューに断熱化対応工事等を対象とした脱炭素社会対応型が追加されたことから,本市においても既存市営住宅改修の際には岡山市営住宅等長寿命化計画との整合性を図りながら,断熱化等について検討してまいりたいと考えております。
また,建て替えの場合にはZEH水準に適合した断熱化や太陽光発電設備設置等を検討する必要があると考えております。
以上です。
〔21番東毅議員登壇〕
◆21番(東毅 議員) 御答弁ありがとうございます。
それでは,順序に従って再質問したいんですが,まず最初,公営住宅の件についてはZEH住宅なども検討されるということであります。電気代などが上がっている中で,より財布に優しい,環境にも優しい形で考えていただきたいということで要望を申し上げます。
それで,学校給食費についてでございます。
改めて値上げしないというメッセージは出さないということでお話をいただいたんですが,現場ではいろいろある中で上がるかもしれないということで紙を出されているわけです。ここについてはまず確認なんですが,いろいろなものが上がっていたとしても,結果として値上げしないようにするということは間違いないかどうか確認します。
あと,必要なときにお金を交付して値上げしないようにするということなんですが,既に学校現場では値上げするという中身で紙が配られていて,例えば2月に6,000円集金するとかという紙も出していて,じゃあ3月で調整するとなったらお金を返さないといけないということで,実際やろうと思ったらすごい混乱し得ることになるわけです。現場でそのような混乱が起こらないようにするために,まず値上げしないということを明らかにした上でどうつじつまというか,額の帳尻を合わせるのかということについては早めに手を打ってもらう必要があります。
そのことについては,現場任せではなしに市としてはこうするつもりだから手を打ってということをきちんとお知らせするべきではないかと思っておりますが,そのことについての認識,実際値上げしないということで今年度を終えるためにどういう段取りが要るのかということについてお尋ねします。
あと,学校給食費の公会計化についての考え方で,公平公正になるということで御答弁いただきました。公平公正でなくてはならないと思っているところで突っ込んでお伺いするんですが,給食費の中で燃料費も込みで平準化すると,燃料費が安いところが高いところの燃料費も負担することになるんじゃないかということについては大変危惧しております,燃料の種類で今給食費の額が変わっているわけですので。
今まで市は委員会での答弁の中では給食費について受益者負担だという考え方を示されてきました。自らの給食にかかった経費以外の負担をするということになると受益者負担の範疇から外れるんじゃないかと。先ほど言われた公平公正という話に収まらないんじゃないかと危惧しておりますが,その点についてお考えを示していただきたいと思います。
あと,給食費の無償化についてです。
昨日の代表質問でも鬼木議員が求められたとおりで,答弁は国の動向を見極めるということだったと思います。国へ求めることはぜひ頑張っていただきたいと思っております。
同時に,実施したい自治体が増える中で岡山市が待ちの姿勢でいいのかということも問われていると考えているところです。岡山市でやろうとすれば30億円だったか,結構なお金がかかるということもお伺いしているところですが,この2学期から瀬戸内市とか総社市が無償化するに当たって人口規模とか予算規模でいえば岡山市だけべらぼうに高いわけじゃない。人口や予算も多いからその分額が増えるだけではないかと思っておりますので,その点についての認識をお尋ねしたいのと,給食の無償化そのものについて意義を国にも求めていく立場だと思うので,どういうふうに意義を感じておられるのか,その認識もお尋ねしたいと思います。特に,教育長は困難のあるお子さんに向き合ってきたところもありますので,そういう観点からお伺いできたらなあと思っております。
あと,環境の対策についてです。
メガソーラーについてですが,2019年4月から市の環境影響評価条例でアセスの対象となりました。そして,今回促進区域を決めるに当たって含めない区域というのを定めていこうということになります。以前はメガソーラー,もうやりたい放題とも言えるような状況で,何も網がかかっていなかったのがだんだん周辺環境だとか住民の意識というものを反映したもので,だんだん網がかかってきている中身になってきていると思います。そういう流れについての認識をお尋ねします。
加えて,岡山市内で反対の声もある中で,県の問合せ待ちではなくて国自身がきちんと方針も持っているわけですので,市としての考えを持つ必要があるのではないかということでお尋ねします。
それと,断熱化についてです。
これは鳥取県の資料から引っ張ったものなんですが,省エネについて国の省エネの基準とかZEHの住宅とかあるんですけれども,実は諸外国と比べると大変日本の基準,守っているといっても立ち後れている状況です。ここには書いていないんですが,韓国よりも低いという状況です。鳥取県は鳥取県でより高い基準というのを持って補助金で後押ししています。もう最大100万円とか150万円とか,そういう補助額も高いものです。
本気で温室効果ガス削減を目指すということであれば,より高い水準を目指していく,あるいは今の推奨しているものを本気で普及させていくという姿勢に立つ必要があると思います。補助事業としてはお金を使い切ればよくできましたという評価になるのかもしれないんですけれども,昨日まで受付ができていたものが予告なく今日になったら受付終了ですという話になったら,それは事業への信頼を損なうものになるんじゃないかという危惧を持っております。ここはもう予算を使い切ったらおしまいじゃなくて,補正で追加してでも推進するという姿勢に立つ必要があるのではないか,制度の改善を提起したいと思いますが,その点の認識をお尋ねします。
再質問は以上です。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 4点御質問をいただきました。
まず1点目,学校給食費が最終的に上がらないのかという質問です。
途中申し上げましたが,学校給食費は集めているんですが,最終的に3月に調整とか,学校によっては2月に調整もありますので,年間のトータルで見るべきだと思います。この点でいうと,上がらない想定で令和4年度2月補正予算に組み入れさせていただいておりますので,我々としたら上がらない想定で支援金を導入しているということしかお答えできないです。
2つ目は,3月の調整について返金もあり得るかということなんですが,私も3年ほど校長で学校へおりましたが,非常にこの給食費は難しいです。栄養職員の方が大体どこの学校も計算しておりますが,幾ら物価が上がるかとか,燃料費とか,この想定が難しゅうございまして,より慎重にいかれるところは多めに集めるという状況が出るのではないかなあと思うんですが,私がいるときには返金もございましたので,そのあたりは最終的な3月の調整を見ないと分からない状況です。
3つ目,公平公正な燃料費のところがありました。
来年度行う公会計化については,確かに燃料費も含めて食料費も全て学校で給食費自体も凸凹があります。それを市統一にしていくことについては課題もあろうかと思うんですが,他都市の様子を聞きながら,そして公平公正にという考えで来年度そこは統一してまいりたいと思います。
それから最後に,無償化のところですが,国のほうが異次元の対策ということで子育て支援でここにも踏み込んでおられるようですが,何分にも財源の問題が国にしても市にしてもあると思いますので,そのあたりは研究しながらやっていきたいと思っております。
以上です。
◎福田広志 環境局次長 2点御質問をいただきました。
まず,促進区域に関してですが,この促進区域というものを定めていくのはあくまで市町村,最終的には市町村でありますので,我々としても岡山市として引き続き情報収集してまいりたいと考えております。
もう一点,補助の関係で予算の増額等を踏まえてはということですが,予算の増額等については社会情勢を注視しながら適切に対応してまいりたいと考えております。
以上です。
〔21番東毅議員登壇〕
◆21番(東毅 議員) 再々質問させていただきます。
給食費について,上がらない想定で組んでいるという話ですから,上げないようにするということではっきり現場に伝えてほしいんですよ。返金するとなったらますます大変ですから,もう2月集金する分を2月から調整月にするとか,いろんな対応を早めに取っていただいて現場が混乱しないようにやっていただきたいということで話をさせていただいています。
上がらない想定でやっていると言いながら,現場では調整を見ないと分からないという話だったら結局どうなんだということにしかならないので,もうそこは自信を持って上げないように組んでいるということで言っていただいているので,そのつもりで現場に伝えていただきたい,混乱がないようにしていただきたい。
もうとにかく生活が──子育て世帯が大変な中で給食費が上がる──大変だということになっているわけですから,そこで暮らしの安心を少しでも早く伝えられるようにする,混乱のないようにしていただきたいので,そのことについて改めて何らか早いうちに発出する必要があるんじゃないかということでお尋ねします。
あと,燃料費についてですけど,結局よその燃料費を持つことについて受益者負担から外れるんじゃないかということについてお答えがなかったわけですが,それはおかしいんじゃないかということで改めてお尋ねします。
他人の燃料費を持つことはおかしいのではないか,やめる必要があるということでお尋ねします。
あと,メガソーラー,促進区域を決める話じゃなくてやめる区域を決める話で物を言ってほしいんです。
以上です。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 2点御質問をいただきました。
夏に支援金を各学校へ金額を決めて配当します。その折に検討できるようであれば,こちらから依頼したいのは各学校で再計算をもし可能であればしていただいて,もし途中でも今想定している額が変わるんであれば早めに保護者のほうに通知していただくということを少しこちらでも検討し,学校とも相談したいと思います。
2点目の燃料費なんですが,おっしゃるとおりで各学校によってかなり燃料費はばらつきがあります。最低のところが今よりも多く払うかというところは,そこは一般的に考えて駄目だと思いますので,そのあたりも含めて研究してまいりたいと思います。
以上です。
◎福田広志 環境局次長 いずれにしましても,県のヒアリングの内容というのが今のところ不明なものですから,現時点でお答えのしようがないです。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で東議員の質問は終わりました。(拍手)
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