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6月22日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年6月定例会
6月22日(木) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
川本 浩一郎 議員
1 南区のまちづくりについて
2 官民連携について
3 市民活動の支援について
午前10時0分開議
○田口裕士 議長 皆さんおはようございます。
これより6月定例市議会第5日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は43名であります。
─────────────
○田口裕士 議長 会議録署名議員に宿女議員,柳井議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○田口裕士 議長 本日の議事日程は,一般質問並びに甲第91号議案から甲第93号議案,甲第95号議案から甲第130号議案までの39件の議案についてであります。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第91号議案~甲第93号議案,甲第95号議案~甲第130号議案
─────────────
○田口裕士 議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第91号議案令和5年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下39件の議案についてであります。
これらを一括上程し,一般質問を行います。
それでは,順序に従いまして川本議員。
〔28番川本浩一郎議員登壇,拍手〕
◆28番(川本浩一郎 議員) 皆さんおはようございます。大きな声援ありがとうございます。自民党岡山市議団の川本でございます。今日の質問戦もよろしくお願いします。
昨日は,大月議員,そして早野議員が初めて登壇され,今日も4名の方が初めて登壇されるということです。新しい視点での議論を期待すると同時に,私も49回目の質問なんですけどもやっぱり緊張しますね。(笑声)緊張しておりますが,今市長の顔を見たんで緊張がてら忘れちゃいけませんので──まず市長,お礼を申し上げなきゃいけないのが,このたびの補正予算です。選挙前にLPガス関連の皆さん,そしてまた市場の皆さんから非常にエネルギー高騰に対する御支援についてのお話がありましたが,このたびの補正予算で対応していただいております。本当にありがとうございます。またそれと同時に,このたび会派の代表質問を宮武団長がしたわけでありますけれども,政調会メンバーとどの分野が実はまだ大変なのか,そんな議論がある中,高齢者福祉・介護施設の皆さん,そして就学前教育・保育関係の皆さん,どうしても価格転嫁ができない業界の皆さんへの支援については前向きな答弁だったと感じておりますけれども,ぜひそうした視点で引き続き市民の皆さんに対する御支援もよろしくお願いしたいと申し上げまして,それでは質問へと入らせていただきます。
1,南区のまちづくりについて。
政令指定都市に移行した平成21年当時の南区は,15歳未満の年少人口比率が4区内で最も高く,逆に65歳以上の高齢者比率が最も低い区でした。若い世代の割合が高かった南区ですが,その後10年余りで状況は大きく変わりました。直近の国勢調査における年少人口比率は中区に次ぐ2番目,65歳以上の高齢者比率は10%近く上昇し,3番目へと後退しています。
また,岡山市の人口は増加しているものの,南区では初めて減少に転じており,特に若年層の流出は課題です。この厳しい状況に歯止めをかけるには,既存の課題を解消し,誰もが安心して住み続けられるまちにしていくと同時に,まちの魅力や価値をさらに高め,新たに人を呼び込んでいかなければいけません。
そこでお尋ねいたします。
(1)企業立地による雇用の創出について。
昨年4月に,南区では外環状線の一部を担う市道藤田・浦安南町線が開通しました。今後も,令和6年度開通予定の岡山環状南道路をはじめ,山陽自動車道や瀬戸中央自動車道へのアクセス向上につながる事業などが計画されています。道路環境が充実し,南区の利便性が高まりつつあるこのタイミングを捉え,企業立地など民間の投資を呼び込み,新たな雇用創出につなげていかなければいけません。南区における企業立地の現状と課題,今後の取組についてお聞かせください。
(2)岡南方面のバス路線延伸による公共交通の充実について。
先般,中断していた岡山市公共交通網形成協議会が再開されました。これを機にバス路線再編が早期に実現することを期待しています。特に岡南方面では,現在重複している路線を集約することにより生み出された余力を利用して延伸する案が示されています。具体的には,天満屋ハピータウン岡南店前にある築港新町バス停を乗り継ぎ拠点とし,労災病院,南区役所,南ふれあいセンターへと続く新たな路線です。過去には,バス路線沿線の住民を対象にアンケート調査が行われ,一定程度の需要が期待できるとの結果も出ており,市民は期待しております。今後,岡山市が示した8つのバス路線再編案についてバス事業者との協議が始まりますが,岡南方面の再編案は人口が密集する岡南,芳泉エリアを結ぶ新規ルートであり,南区役所の利便性向上にもつながります。協議の優先度は高いと考えますが,御所見をお願いいたします。
(3)遊歩道の利便性向上について。
南区の特徴の一つに充実した遊歩道が挙げられます。臨港グリーンアベニューや浦安緑道に加え,近年では福田緑道が整備されるなど,多くの遊歩道が整備されています。ただ,一部遊歩道では改修が必要と感じます。特に臨港グリーンアベニューでは入り口が狭く,車椅子やベビーカーでの進入が困難な箇所が散見されます。臨港グリーンアベニューを含め,一定の年数を経過した遊歩道については再点検を行い,必要な改修を行うと同時に,将来的には一体感のある再整備を行い,利便性や魅力向上につなげるべきではないでしょうか。御所見をお願いいたします。
(4)浸水対策事業の周知について。
平成23年の台風12号による豪雨被害以降,南区では様々な浸水対策が講じられてきました。現在整備中の浦安11号雨水管築造工事は,令和6年度中の供用開始を目指し整備が進められており,完成後には2工区の整備も予定されています。ただ,大変重要であり大規模な事業でありながら,日々の進捗が目に見えない地下工事が中心のため,市民の認知度や理解度は決して高いとは言えません。これまでもユーチューブや工事便りによる情報発信はされていますが,新たな取組も必要ではないでしょうか。1工区の供用開始,2工区の整備に向け,市民にどのように周知していくお考えか,お示しください。
2,官民連携について。
6月16日,政府は経済財政運営と改革の基本方針2023(通称骨太方針)を閣議決定いたしました。その中には,生産性を高め経済社会を支える社会資本整備として,公共サービスを効率的かつ効果的に提供するPPP/PFIについて改定アクションプランに基づき,各重点分野における事業件数目標と達成の上積みを視野に取組を推進するとしています。
このたび改定されたPPP/PFI推進アクションプランでは,官民連携を社会課題の解決と経済成長を同時に実現し,成長と分配の好循環を生み出すことに貢献する新しい資本主義の中核となる新たな柱と位置づけています。水道,下水道,道路などの重点分野において,10年間で具体化を狙う事業件数を575件とし,昨年示した5年70件から大幅に拡充した目標へと改定されました。
このような国の動向を踏まえ,全国の自治体では民間と連携した様々な事業が展開されています。本市でも,平成27年にPPP交流広場の開設,PFI事業では北長瀬みずほ住座再生事業をはじめ,ハード,ソフト両面で民間と連携した取組が進められています。これまでも民間との連携について質問してまいりましたが,近年新たな官民連携の動きもあり,改めてお尋ねいたします。
(1)先般改定されたPPP/PFI推進アクションプランでは,新たな官民連携方式,ウォーターPPPを水道・下水道分野で10年間に各100件を目指すとの目標が掲げられています。ウォーターPPPとは,コンセッションのほか,コンセッションへ段階的に移行するための官民連携方式として,長期契約で管理と更新を一体的にマネジメントする方式です。こうした新たな動きもある中,本市下水道河川局では,施設の老朽化,人口減少などによる使用料収入の減少,下水道職員の不足などの様々な課題の解決策として,官民連携PPP/PFIによる事業の提案募集が行われています。官民連携に期待する効果及び現在の応募状況などについてお示しください。
(2)昨年度,国土交通省は,インフラの運営などに関し,民間提案に基づく先導的な官民連携手法を民間と一体となって創出し,地方公共団体に広げていく取組(官民連携モデリング)を実施すると発表しました。より先導的な取組を進めていくためのPPP/PFIモデル形成に向け,企業からの提案であるシーズ,地方公共団体の抱える課題であるニーズについて提案募集が行われ,4月にプレゼンが行われました。
このたびのテーマの一つは,従来から公共が担っている利用料金を徴収しない道路や橋梁,河川,公園などのインフラに関し,民間のノウハウ,新技術の活用や業務のデジタル化などを通じ,包括的,広域的,長期的に業務を実施することにより,より効率的,効果的なインフラ運営でした。シーズ,ニーズとも多くの提案があったとお聞きしています。本市における利用料金を徴収していないインフラの維持管理や修繕の現状と課題,またこの分野における民間との連携について所見をお聞かせください。
(3)環境分野においても新たな官民連携が動き始めています。昨年10月に環境省は脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動及び官民連携協議会を立ち上げ,協議会には本年5月17日現在641の地方公共団体や企業などが参画しています。本市は5月9日から参画されましたが,その狙いについてお聞かせください。また,官民連携協議会はこれまで計6回開催されており,様々な提案やプロジェクトが動いております。本市で生かせる新たな取組があればお示しください。
3,市民活動の支援について。
市内では様々な団体が活動を行っています。このたびの質問では,市民活動支援事業の周知や相談窓口,地域課題の解決に向けた新たな支援制度,デジタル化の推進,加入促進,利用しやすい施設整備についてお尋ねいたします。
(1)岡山市のホームページには市民活動支援事業一覧が掲載されており,各種事業の活用により課題解決が図られています。一方,事業メニューは多く担当課も多岐にわたるため,分かりにくいとの声もお聞きしております。事業を分かりやすく伝える手法の検討とあわせ,ワンストップで相談を受ける窓口も必要ではないでしょうか。御所見をお願いいたします。
(2)年々地域課題は多様化,複雑化しています。この状況に対応するには,課題解決に向け活動する市民団体等からの提案に対し,柔軟かつスピード感を持って支援できる新たな制度が必要と感じます。御所見をお願いいたします。
(3)町内会のデジタル化に向け,昨年度は電子町内会システムの改修や申請手続の電子化などの取組が行われました。現在,町内会ではどの程度デジタル化が進んだのでしょうか。また,システム改修後の電子町内会の状況についてもお聞かせください。
次に,これまで要望の見える化について提案してきましたが,電子町内会に加入している町内会の要望に対しては,受付や対応状況などを電子町内会で行える仕組みは導入できませんか。
(4)町内会以外の市民活動団体に対するデジタル化支援策はありますでしょうか。
(5)町内会の加入促進についてはこれまでも議論させていただきましたが,このたびは老人クラブについて伺います。
国勢調査の年齢別人口によると,岡山市の65歳以上の人口は令和2年18万5,732人であり,10年前と比較すると3万人以上増加しています。一方,老人クラブの加入者数は減少しているとお聞きしていますが,10年前と比較してどの程度減少しているのでしょうか。減少の要因並びに加入促進に向けた支援策とあわせてお答えください。
(6)市民活動を促進する上で,高齢者や障害者にとって使いやすい施設整備は重要と考えます。特にトイレの環境は大切です。市民から,市有施設のトイレに昇降機能のついた便座の設置を望む声をお聞きしています。現在の設置状況についてお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 皆さんおはようございます。
それでは,川本議員の質問にお答えいたします。
私は,岡南方面のバス路線延伸による公共交通の充実についてという項目についてお話ししたいと思います。
バス路線再編が早期に実現することを期待していると述べられております。私も全く同じスタンスであります。今の川本議員の話は,代表質問でもお答えしましたが,まずは第1にバス路線の将来像をどうするかという話だと思うんです。ちなみに,この岡南方面のバス路線は我々として1度提案させていただいています。協議中断前に提案しているのは,具体的には天満屋ハピータウン前の築港新町バス停を乗り継ぎの拠点として重複しているところは一部整理して,それを支線に余力を向けるということで,労災病院,南区役所,南ふれあいセンターまで延伸していくというような案でありました。しかしながら,新型コロナウイルスが蔓延したこともあって中止になっている。それを今度は将来像としてまとめていかなければならないというわけであります。ここが,まず一つの大きな山になる思っています。山──これは事業者の合意がなければ実現しないわけであります。したがって,私としてはこれからの進め方の中で,この将来像については事業者が主体的に議論してもらいたいと思っております。もちろん,うちのスタッフも関わるわけでありますが,最終的にはそれぞれの経営に関わることにもなってまいります。十分議論していただいて,着地点を求めていくということにしたいと思っております。もちろん,我々のほうも市民ニーズ全体を見て,どういう形がいいのかということは考えていきたいと思いますが,まず最初の大きな山に向けて議論を進めてまいりたいと思っております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 同じ項,市長答弁以外にお答えいたします。
(1)企業立地による雇用の創出について,南区の企業立地の現状と課題,今後の取組をついてお答えいたします。
南区では岡南地域に臨海工業地帯が広がっており,国道2号,国道30号や主要地方道岡山・児島線といった物流軸が整備されているため,近年は製造工場の再投資や物流施設の立地が見られます。議員御指摘の市道藤田・浦安南町線の開通は,さらなる利便性の向上につながり,沿線等での立地ニーズの高まりを期待しているところです。
本市としましては,企業ニーズを的確に捉えながら補助制度の見直しや拡充などを行うとともに,企業用地の確保については地域未来投資促進法などの活用を検討する事業者を支援し企業の設備投資を促すとともに,新たな雇用の創出につなげてまいりたいと考えております。
以上です。
◎林良太郎 都市整備局都市・公園担当局長 同じ項,遊歩道の利便性向上についてお答えします。
南区管内には臨港グリーンアベニューや福田緑道,浦安緑道公園などの緑道があり,日常的な散歩や水や緑を楽しむための歩道として活用されているところです。緑道の維持修繕や施設更新などについては,職員による点検などを基に地域の皆様の声を取り入れながら実施しております。
川本議員から御提言いただいた緑道の一体的,全面的な再整備につきましては将来的な課題として考えておりますが,舗装やあずまや,ベンチなど,施設ごとの老朽化状況や地域の方々の御意見などをしっかりと把握した上で,まずは利用者の安全上必要となるもの,利用に当たって支障となるものから対応してまいりたいと考えております。
以上です。
◎嶋村真二 下水道河川局長 同じ項,(4)浸水対策事業の周知について,浦安11号雨水幹線はどのように周知していくかについてお答えします。
これまで大規模事業の取組を下水道河川局ホームページや下水道河川局公式ユーチューブチャンネルを活用して,継続的に広報を行ってまいりました。昨年度からはインスタグラムでの情報発信にも力を入れているところです。今年度は,6月下旬公開予定の「わかるかわる岡山市」の動画及び新聞紙面広告においても発信することとしており,市民の皆様への認知度向上につながればと考えております。今後は広報部署とも相談しながら,広報番組などマスメディアの活用も検討してまいります。引き続き市民の皆様に関心を持っていただけるよう周知に努めてまいります。
以上です。
◎福田広志 環境局次長 2番,官民連携の項,官民連携協議会に参画した狙いと本市で生かせる新たな取組についてお答えします。
本年4月に環境省から国民運動への賛同と協議会への参画についての働きかけがあった中で,本市としてゼロカーボンシティの実現に向けた新たな取組に関する情報収集と協議の場として活用していくことを目指し,参画を決めたところです。現時点では,本市で生かせそうな新たな取組は見つかっておりませんが,引き続き情報収集に努めるとともに,よい取組事例があれば積極的に検討してまいります。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 同じ項,利用料金を徴収していないインフラの維持管理や修繕の現状と課題,また民間との連携についてです。
道路や橋梁,河川,公園等のインフラの中には老朽化が進行しているものが数多くあり,今後も補修が増加していくことが予想されることから,適切な維持管理を継続的に行わなければ市民生活に多大な影響を及ぼすことが懸念されます。
人口減少や少子・高齢化が進展する中,限られた人員と予算でインフラの適切な維持管理を継続して行うためには,効率化やコストの縮減,平準化を図ることが重要であり,新技術や民間のノウハウを活用することは有効な手段の一つであると考えております。
岡山市では,今年度からLINEによる通報システムを活用し,市民からの道路や公園の損傷状況の報告を受けることとしており,今後もインフラの効率的,効果的な維持管理について,新技術や官民連携の事例なども参考にしながら研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◎嶋村真二 下水道河川局長 同じ項,官民連携に期待する効果及び現在の応募状況についてお答えします。
下水道河川局では,下水道事業に関するPPP/PFIによる事業の提案を広く募ることを目的に,昨年度末よりホームページ上に提案窓口を開設しました。官民連携に期待する効果としては,民間企業のノウハウや創意工夫などを活用した良質な公共サービスの提供やコスト縮減が挙げられます。現在の状況につきましては,開設間もないこともあり,応募はまだございません。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 3番,市民活動の支援についての項,事業を分かりやすく伝える手法,ワンストップ窓口,そして柔軟かつスピード感を持って支援できる新たな体制が必要ではについて一括してお答えいたします。
市ホームページで公開している市民活動支援事業の一覧につきましては,より分かりやすく伝えられるような掲載の仕方を検討してまいります。
市民活動支援の総合的な窓口としましては,ESD・市民協働推進センターを本庁舎内に設置しており,市民活動団体からの相談を受け付けるとともに,市内の公民館においても地域担当職員を配置し,地域の方々と一緒に課題やニーズなどを把握した上で市の担当部署につなげるなどの支援を行っております。今後はさらなる柔軟性やスピード感を持って取り組み,市民活動支援の充実を図ってまいりたいと考えております。
次に,町内会ではどの程度デジタル化が進んだのか,システム改修後の電子町内会の状況,要望の見える化のため要望手続を電子町内会のシステムで行えないか,また町内会以外の市民活動団体に対するデジタル化支援策について一括してお答えします。
電子町内会への6月1日時点の加入状況は,連合町内会では全96団体のうち40団体の加入となっており,加入率は41.7%,単位町内会では全1,709団体のうち60団体の加入となっており,加入率は3.5%となっております。また,改修後の状況としては,新たに単位町内会が4団体加入されております。電子町内会システムでの要望の見える化につきましては,案件ごとに要望状況や内容,規模がそれぞれ異なる上,データ入力や更新,管理など新たな作業も発生するなどの課題があり,導入は困難と考えております。また,町内会以外の団体へのデジタル化支援策につきましては,現状把握ができていないため,状況を確認しながら支援の在り方について整理してまいりたいと考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 同じ項,まず老人クラブ加入者数減少の要因と加入促進に向けた支援について御答弁申し上げます。
老人クラブ会員数を平成25年度末と令和4年度末とで比較いたしますと,3万8,020人から2万7,311人と約3割減少しており,同じくクラブ数のほうは646から507クラブと約2割減少しております。考えられる要因としましては,60歳を過ぎても,いわゆる現役として働く人が増えるといったライフスタイルの変化や,ここ数年は新型コロナの影響により仲間で集う機会が減ったことなどが挙げられると考えております。こうした中,加入促進を図るため,岡山市老人クラブ連合会と協力し,地域の関係者や組織と幅広く連携しながら,会員以外の方にも広くクラブの存在や意義,活動などを知っていただけるよう,着実な周知活動に取り組んでまいりたいと考えております。
次に,昇降機能付便座の設置状況についてです。
議員御案内の昇降機能付便座につきまして,福祉用具業者に聞き取りいたしましたところ,取扱実績は非常に少なく,また不特定多数が利用する生活関連施設に求められている整備基準には該当していないこともあり,市庁舎ほか市が所管する主な施設での設置実績はございません。
なお,現在は,できるだけ多くの高齢者,障害者の方が使いやすいよう,トイレにつきましては立ち上がり補助のための手すりの設置を広く行っているところです。
以上です。
〔28番川本浩一郎議員登壇〕
◆28番(川本浩一郎 議員) 御答弁ありがとうございました。
南区のまちづくりについてですが,冒頭でも述べさせていただきましたけれども,いよいよ南区も人口の減少期に入ってくる。しかし,この2年間に様々な事業,これまで市長を中心に取り組んできていただいた内容というのが前進する,そういったときになっています。
南区の厳しい状況をもう少しお話しさせていただくと,住民基本台帳上では5年前,南区の人口というのは17万人いました。それが毎年1,000人ずつ減っていて,直近5月の住民基本台帳ではいよいよ16万5,000人まで減少してきています。過去に御答弁いただいた中で,岡山市南区から転出する,出ていく,離れていく人の割合というのは若い世代が大変多い。直近3年間では,20代前半が離れていくうちの13.6%,20代後半が13.2%,30代後半が8.2%,こういった状況を変えていくにはしっかり地元で雇用を創出する,働いてもらう,継続して住み続けていただく,そのための支援が必要ではないのかということで最初に雇用のお話をさせていただきました。
先ほど言いましたこの2年間に岡山環状南道路というのが完成して,この南区内において外環状線というのは完成いたします。また,雨水対策,浸水対策として浦安11号雨水管,この工事も完成するという大変大きな言わば民の投資をもらう,また住み続けてもらうには非常に好機の状況が岡山市南区に来ている,この機を捉えて積極的にしていかなきゃいけない,そういったことで,企業立地を中心にまずはお話しさせていただきました。
先ほど局長からも御答弁がありましたとおり,課題は用地の問題で,投資を一定しているけれど人口は実は減少している,そういった現象がある中,それは企業立地を進めているからこの程度でカバーされているのかもしれません。外環状線の周辺というのは市街化調整区域も大変多いところであります。局長から御答弁がありました地域未来投資促進法に大いに期待すると同時に,どういった民間事業者の方たちのニーズがあるのか,使おうと思えばどういった課題があるのか,市としてここは今の御答弁では受け身ではないんだと思いますが積極的に動いていただきたいですし,そしてまた前進させていく,今言った地域未来投資促進法を進めていくためには,岡山市として何か見直す点,取り組む点がもしかしてあるんじゃないのか,そういったことも思ったりしております。
この質問だと繰り返しの御答弁になるかもしれないんですが,この点についていま一度御所見をいただければと思います。
それから次に,市長から御答弁をいただきましたバス路線についてですが,御説明いただいたとおり築港新町というところに天満屋ハピータウンの岡南店があります。新設というのが幾つかあるように,この路線は非常にすばらしい。何がすばらしいかというと,今回の再編案はどちらかというと効率化のお話が中心でありながら,延伸していく路線,今回触れませんでしたけど妹尾方面では駅に延伸していく,新設のバス停もできる,そういったものもあったりします。
市長に御答弁いただいた,まずは全体の将来像を考えてというときに,私が個別の案に対する御所見を求めても同じような答弁になるんじゃないのかなとは思うんですけれども,あえて聞かせていただきたいと思います。
年度内に向けて取りまとめを行うというのが代表質問の答弁でもあったかと思います。ただ,その案というのは,全てがまとまらなきゃ進まないのか,個別でも対応可能なのか,これは事業者間のお話かもしれませんけれども,事業者内で,この分野は行けるじゃないかということであればそこは進めていくのか,この点について御所見をいただきたいと思います。
そして,もう一つは,仮にこれが進展しない場合,先ほど言いましたこの路線にしろ,ほかの延伸案にしろ,この議会でも何度か議論がありました新たな生活交通,そこと交通不便地域とは少し違うのかもしれませんけれども,横軸を刺すという非常に画期的なといいますか非常に重要な生活交通にも関係する部分については市として──もちろん地元の皆さんの合意形成,支援が必要ではありますけれども──そうしたことも生かせられるのか,その点についても御所見をいただきたいと思います。
遊歩道についてですけれども,よく町なかと周辺地域,町なか以外と対比されることがある。それは何かというと,目に見えてできるものがある。それなのに,自分たちの住んでいるところは何か変わったのか。そういった点では,せっかくある遊歩道は改修だとか──今局長が御答弁いただいた直すべきものはもちろん早急に対応していただきたい。また地図を出して改めて議会の中でも取り上げたいと思いますけれども,少し途切れ途切れになっていたり,整備の時期が違いますから,利便性といいますか使い勝手が必ずしも同じような形じゃないものがあります。そのときに南区であれば,健康増進であったり健康寿命の延伸であったり,そういった視点を置いた遊歩道,要は歩きやすいまちをつくっていくんだということを示し,将来像も示しながら,ぜひ御地元の声も聞いていただきながら──改修の要望があるから直すんですと,そういったお話ではなく──ぜひ積極的にどうしていきたいかというのを示していただきたいと思います。この点についても御所見をお願いいたします。
そして,官民連携についてはまた改めて質問させていただきたいと思います。ただ,新しい分野にはどうぞ──下水さんも新しい提案をしたばかりですけれども,こういった場を通じて,様々な場を通じて民間事業者にこういった提案を募集しているんだというのを伝えていただきたいと思います。
市民活動の支援なんですけれども,先ほど質問させていただいた中で,まず現行のこの内容の制度で,例えばデジタル化なんかは状況把握できていませんから,ありませんという御答弁だったんだと思うんですけれども,現行の制度だけで今この市民の要望,ニーズといったことに対応できているとお感じになっているのか。既存の制度だけで解消というのは非常に難しいと思います。今後さらに地域活動,地域課題というのは多様化,複雑化していく中,その都度新たな制度を増やして,さらに分かりにくくするというよりは,制度全体というのをもう少し見直してシンプルな形で市民に示していく,ぜひそういった視点を持って取組を進めていただきたいと思います。
これからの地域課題といったものが様々出てくる中で対応できる制度づくり,そして組織づくりをお願いしたいと思いますが,御所見を最後にお願いいたします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 今後の企業活動を考える場合,多分ネックとなるものが2つあるとよく言われています。
1つは人材なんです。女性の社会進出というのも非常に進んでまいりました。これからどれだけパイが増えていくのか,なかなか難しい面がある。それから,団塊の世代がすぐに後期高齢者に入ってくる。そうなったら,やはり人材の確保が非常に難しくなる。これが一つのネック要因。
もう一つのネック要因が御指摘の土地なんです。土地は,1つはやはり何といっても農地との関係。ウクライナ問題で食料安保の議論が出てきている。そこは考えなきゃならないにしても,日本全国の土地の中で農地を優先して考えなきゃならないところとそうじゃないところというのがあるんではないかということで,この地域未来投資促進法というのは,私はある面画期的な法律だと思っているんです。これ自身,成立前に関与もさせていただきました。
ただ,この地域未来投資促進法自身,非常に使い勝手が悪い。例えば,試験研究施設がそこにない限り拡張できないとか,そういった問題がある。実は我々の提案で,政令指定都市20市が集まりまして,この地域未来投資促進法の改正をやってほしいということで,私も経産省のほうに伺いました。経産省自身は非常に前向きなトーンで答えていただいたものの,これから政府内での議論となるとやっぱり様々な問題が出てくる。農水省,そして国交省等々の問題は出てくるだろうと思っているんです。だから,川本議員も自民党の有力者でもあるんで,自民党の中でもこの地域未来投資促進法の使い勝手をよくする,そういうやり方を考えていただき,党本部のほうにも言っていただくというようなことも私は必要なんじゃないかなと思います。
この環状道路ができることによって地域未来の法律ももちろん出てきますし,それから物流総合効率化法も使えてまいります。我々としては,どっかの代表質問で答えたと思いますが,この8年間のGDPの伸びは非常に大きなものがあります。それをこれからも維持,よりよくしていくべく経済活動を活性化させたいと思っていますんで,そのツールをどういうふうに整理していくのか一緒になって考えていきたいと思っています。
以上です。
◎林恭生 副市長 路線の再編の件について,担当の副市長として答弁させていただきます。
今回の路線の再編については,利用者の利便という視点とバス事業者の経営の視点というような2つを持っていると思います。
利用者の視点からいえば,個別の路線が合意できればゴーということも考えられるんでしょうけれども,経営の視点から考えますと,全体が整わないと別のところでまた違う結果が出るということになっては困りますので,全体が整備されて各バス事業者と合意するという状況にならないと実施には移せないと思います。
もう一つの質問が,じゃあそうなったときに生活交通なのかという御質問なんだと思いますけれども,我々としては今回の再編はぜひやっていただきたいと思っています。できなかったときの話はあまりしたくないんですけれども,選択肢の一つには出てくるんでしょうけども,まずは再編のほうを目指していくということであると思います。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 市民活動支援についてのところで再質問をいただきました。現在の状況で十分できているのかどうか,制度全体の見直しの視点,また対応できる体制づくり等が必要ではないかという御質問でした。
私どものほうとしましても,先ほど申し上げたような窓口の対応でありますとか,支援の仕組み,制度についてはいろいろ準備して進めているところですが,十分でないというお話でございますので,これからも関係者の方の声をしっかりお聞きしながら,まずは今進めている様々なものの不備等があればそういうものを改善しながら支援体制がしっかりできるように,まずはそれを進めていきたいと考えております。
以上です。
◎林良太郎 都市整備局都市・公園担当局長 歩きやすいまちづくりのためにどういった遊歩道の再整備を考えていくのかについての所見ということで再質問いただいたと思います。
個人的に,ここは定期的なランニングコースですので,途切れ途切れになっていたりするのは非常に実感しています。先ほど答弁差し上げたとおり,本当に危険なところとか車椅子が通れないようなところも確かにありますので,そういったところを優先的にはやっていきますが,将来的に例えば大規模な改修が必要になってくるような段階が来ましたら,川本議員から御提言いただいたような一体的な再整備というのは重要だと思っておりますので,そういった点につきましても歩きやすい,魅力向上ということで検討させていただきたいと考えております。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で川本議員の質問は終わりました。(拍手)
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