録画中継

令和5年6月定例会
6月23日(金) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
長岡 将克 議員
1 中学校の部活動地域移行について
2 再生可能エネルギー導入やEV充電器導入について
3 視覚障がい者の情報取得サポートについて
 次は,順序に従いまして長岡議員。
     〔14番長岡将克議員登壇,拍手〕
◆14番(長岡将克 議員)  皆様おはようございます。私の名前は長岡将克です。
 先日からスタートしました本年度の岡山市手話学校に参加しておりますが,まだ自己紹介ぐらいしかできません。田尻祐二議員の後継者としてしっかりと頑張ってまいりたいと思いますので,どうか皆様よろしくお願いします。(拍手)
 それでは,質問に移らせていただきます。
 1,中学校の部活動地域移行について。
 令和5年度から令和7年度までを休日の地域移行に向けた改革推進期間として,今年度からモデル事業が実施されます。部活動は,スポーツや文化芸術活動などを通じた学びの場として,子どもたちの健全育成に大きな役割を担っております。少子化と教職員の部活動指導に係る負担増と働き方改革の観点も踏まえて,その維持に向け地域への移行を円滑に進めることが重要です。
 我が地域では,以前から幾つかの部活動で外部の指導者や保護者,元保護者が携わっております。顧問の先生や保護者とも,よい関係を保ち活動しております。野球部では,元保護者の方が顧問の先生としっかり連携を取り,土日の部活で指導や育成に当たっておられます。都合がつけば,顧問の先生と連携して土日だけではなく平日も顧問の先生の手伝いをされ,時にはOBメンバーなども活動に参加しているようです。あとサッカー部では,地域にある2つの小学校チームと部活の顧問の先生が連携を取って,小学生が中学校の部活のメンバーと一緒にプレーする機会をつくってくれ,子ども同士のコミュニケーションもできるようになっております。
 先日の新聞で,受皿として期待されるのが総合型地域スポーツクラブや体育・スポーツ協会,文化芸術団体など各地域にある既存の民間団体であるとありました。自治体の教育委員会が事務局となって,こうした団体や地域住民と連携し,新たな運営団体を設立する方法も一部の地域で活用されているとありました。それぞれの地域で課題も異なると思いますが,地域には多種多様な人材がいて熱い思いを持って活動されている方が多くいると思います。部活動地域移行は教員の働き方改革のみならず,地域を巻き込んだ今までにない地域活性化の可能性を秘めている大事な事業であります。
 以下,本市の取組について伺います。
 (1)モデル校となった中学校の現在の準備状況についてお聞かせください。
 (2)地域移行の意義や目的,方針等について生徒や保護者,スポーツ・文化団体,企業,学校関係者,外部指導員等への説明や周知についてどのように行っているか,お聞かせください。
 (3)今後の地域の方々とどのように連携していくのか,お聞かせください。
 続いて2,再生可能エネルギー導入やEV充電器について。
 カーボンニュートラルが世界でうたわれるようになり,環境への取組は新たなステージに移行しています。自然環境を生かした再生可能エネルギーは,社会を維持し発展させていくために重要な電源であります。その中でも,晴れの国おかやまでは太陽光発電システムが柱になると思われます。そして,太陽光発電のほかに,カーボンニュートラルにはエレクトリックビークル(EV),電気自動車は欠かせないと思われます。現在では,EVの充電も再生可能エネルギーを使用している設備も増えています。あとEV充電器の中には,電気自動車に充電するだけではなく電気自動車から電気を取り出すことのできる充電器も開発されています。防災面で,停電になったときの電気の供給は,今までは据置型蓄電システムと太陽光発電システムがメインで考えられてきましたが,最近では電気自動車から電気を取り出し停電に対応できるようになっています。電気自動車は,CO2を排出しない乗り物というだけではなく,必要なところに電気を供給していくことのできる重要な電源として考えられています。
 昨年度に,岡山市再生可能エネルギー導入目標等策定業務委託が行われ,今後は岡山市全域のポテンシャルを分析した結果に基づいて再生可能エネルギーを増やしていく計画であると思いますが,今後の取組について伺います。
 (1)岡山市が率先して再生可能エネルギーを導入するに当たり,市有施設における導入予定について設置する施設の新築,既築の別もあわせ,お聞かせください。
 (2)現在旭東浄水場でPPA(パワー・パーチェス・アグリーメント)の設置を進めておりますが,今後の候補地はあるのでしょうか。
 (3)今後,電気自動車はもっと増えてくると思われます。岡山市が率先して市有施設にEV充電器の増設を進めるべきと思われますが,御所見をお聞かせください。
 3,視覚障害者の情報取得サポートについて。
 全ての障害者が障害の有無によって分け隔てられることのない社会を目指し,障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が昨年5月に施行されました。ところが,今も視覚障害者にとって情報の取得や利用には多くの苦労があります。視覚障害のある方は必ずしも点字を読めるわけではなく,視覚障害の手帳を持っている人のうち点字が読める人は僅か1割,他の疾病や高齢化などで文字が読みづらい人は160万人との報告もあります。
 多くの方は,主に音声や拡大文字によって情報を得ています。文字情報を音声にする方法は,補助者による代読やパソコンの音声読み上げソフトを用いる方法のほか,文字内容を音声コードに変換してアプリなどを使って聞く方法があります。音声コードというのは,紙媒体に掲載された印刷情報をデジタル情報に変える2次元のバーコードです。この中に文字情報が記録されます。印刷物に音声コードがついている場合,紙媒体の端に切り欠きと呼ばれる半円の穴がついているため,視覚障害者はそこを指で触れれば音声コードの場所が分かり,アプリを使って聞くことができます。
 現在,視覚障害者に届くこうした封書のほとんどに音声コードがついていないため,何の封書か分からず誤って捨ててしまうこともあります。公的な通知や広報,また年金や医療,各種保険のお知らせ,公共料金の通知などに音声コードは必要で,もちろん封書の中身にも必要です。公的なお知らせなどにこの音声コードがあれば視覚障害者の情報取得に役立つと思われ,他の自治体でも取り組んでおられるようです。御所見をお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長  大きな1番,中学校の部活動地域移行についての項,まずモデル校の準備状況についてです。
 今年度のモデル事業は3つのパターンがあり,1つ目は大学生指導者を派遣するパターンで,岡北中学校,京山中学校,瀬戸中学校の3校で進めています。現在,大学生指導者の募集を行い,応募された大学生に研修を実施しているところです。この後,中学校の部活動顧問と大学生指導者で顔合わせを行い,指導する上での注意点の確認や活動スケジュールを決めることとなっております。
 2つ目は,地域の人材を部活動指導員として配置するパターンで,灘崎中学校の休日の部活動に8人を配置する予定となっております。
 3つ目は,合同部活動を行っている中学校に指導者を派遣するパターンで,操山中学校と光南台中学校の男子バレーボール部に岡山シーガルズからの指導者や部活動指導員を配置することにしており,具体的な調整を行っているところです。
 次に,地域移行の意義や目標,方針などの周知についてです。
 昨年度から小・中学校PTA,小・中学校長会,スポーツ・文化関係団体,連合町内会,岡山商工会議所など関係者が集う機会に出向き,部活動地域移行の意義や方針について周知を図っております。また,令和5年2月には,全中学校の生徒や保護者などへ方針やモデル事業の具体的な内容を記載したチラシを配布するなど,生徒,保護者への周知にも努めております。
 この項最後,地域との連携についてです。
 事業の推進には,地域や保護者の理解と協力が欠かせません。指導できる人材がいる,協力したいなどの声がある一方,ふだんから子どもたちを見ている先生のほうが安心,今のままで困っていないなどの声も伺っております。地域によって温度差もあり,それぞれ事情も異なることから,今年度のモデル事業を検証し課題等を整理する中で,地域の方の意見も伺いながらできることから一歩ずつ進めてまいります。
 以上です。
◎福田広志 環境局次長  2番,再生可能エネルギー導入やEV充電器導入の項,まず市有施設への再生可能エネルギーの導入予定についてです。
 今年度以降,太陽光発電については旭東浄水場ほか5施設,バイオマス発電については可燃ごみ広域処理施設で導入を予定しており,いずれも新築となっております。
 なお,太陽光,バイオマス以外の再生可能エネルギーについては,導入予定はありません。
 次に,PPAの今後の候補地についてです。
 旭東浄水場の事例を参考に適地を探しておりますが,現在のところ新たな候補地は見つかっておりません。
 次に,市有施設へのEV充電器の増設についてですが,EVの普及状況や民間施設における充電スポットの設置状況などを踏まえ検討してまいります。
 以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長  3番,視覚障害者の情報取得のサポートについての項,公的なお知らせ等における音声コードの導入についてのお尋ねです。
 障害の有無にかかわらず必要な情報を十分に取得できるようにすることは,誰もが暮らしやすい社会を実現するために重要なことと考えております。本市では,広報紙や障害者のしおりなどの音声版や点字版によりまして視覚障害者の情報取得をサポートしているところです。
 議員御案内の音声コードにつきましても,情報取得に有効な手段と考えており,本市としても注目しているところでございます。まずは,他都市の取組なども把握しながら,効果的な活用について研究してまいりたいと考えております。
 以上です。
     〔14番長岡将克議員登壇〕
◆14番(長岡将克 議員)  御答弁ありがとうございました。
 部活動の地域移行については,それぞれの地域で本当にいろいろ違いがあると思います。私自身も,約20年間地域の子どもたちにサッカーを教えておりました。地域にはたくさんの方々,本当に熱い思いを持った方々がおられますので,ぜひ今後とも御検討よろしくお願いします。
 それでは,2の(1)について再質問いたします。
 太陽光発電の導入予定施設は全て新設とのことですが,再生可能エネルギーを増やすために既存の市有施設への設置も進めるべきだと思います。御所見をお聞かせください。
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
◎福田広志 環境局次長  既存施設への太陽光発電の導入に向けては,立地環境ですとか耐荷重など様々な条件を満たした設置可能な施設の把握が必要であります。今後様々な条件を踏まえて,設置可能な施設の把握に向けて調査してまいります。
 以上です。
○森田卓司 副議長  以上で長岡議員の質問は終わりました。(拍手)
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