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6月23日(金) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年6月定例会
6月23日(金) 本会議 一般質問
おかやま創政会
小林 寿雄 議員
1 住み慣れた所で安心して暮らし続けるために
2 学校教育のさらなる充実に向けて
次は,順序に従いまして小林議員。
〔36番小林寿雄議員登壇,拍手〕
◆36番(小林寿雄 議員) こんにちは。おかやま創政会の小林寿雄です。
爽やかにと言うとちょっと無理があるようなんですが,しっかりと通告に従って頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは1,住み慣れたところで安心して暮らし続けるために。
(1)地域の様々な活動を支える仕組みの再構築。
岡山は大きく動いている,市長が所信で述べられているこのことは,多くの市民が実感しているところでありますし,これからの岡山市の発展について大いに希望が持てる状況であることは断言できる,異論はないと思います。また,市長は市民生活に直結する諸課題に対して,市民や議会の声をしっかり聞き,取組を丁寧に進められていると私は思っております。
一方で,地域の様々な活動ができにくくなるなど,少子・高齢化の影響(影)が一層明確になってきております。こうした傾向は人口流出に悩む農村地域だけでなく,住宅地域も同様で,とりわけ昭和40年代から昭和50年代に開発された住宅団地ではより顕著になってきているように思います。こうした状況にあっては,岡山市が発展に向けて事業をやればやるほど地域の置いていかれた感が強くなる,何とも皮肉な状況が生まれているように思います。そして,こうした市民の空気感に強い危機感を持つわけであります。岡山市をさらなる高みへ飛躍させるためには,何としても克服しなければならない課題だと思います。代表質問でお答えいただいた上での質問で大変恐縮ではありますが,強い危機感の表れだということで御理解いただきたいと思います。
ア,代表質問に対して市長からるる御答弁いただいたところですし,簡単に結論の出る問題ではないとも述べられましたが,私もそのように思います。
ただ,この問題を克服するためには,市長を先頭に全庁挙げて議論を重ね取り組む必要があるということは明白だと思います。改めて市長のこの問題解決に向けての決意をお聞かせください。
イ,市民の声を丁寧に聞き市政運営に反映すべく,区役所の機能強化を図られておりますけれども,改めてその意図するところ,期待するところについてお聞かせください。
ウ,本年2月定例会において,町内会長や地域の諸活動を支えていくために地域担当職員の任務と役割を再定義してはどうかという趣旨の質問をさせていただきました。このことについて,その後どのような議論がなされていますでしょうか,お示しください。また,このことについて,しっかりと今後も議論を進めていきませんか。あわせて御所見をお願いいたします。
エ,地域担当職員と区役所の連携強化・充実が必要だと思います。この点について,現状とこれからの取組についてお示しください。
(2)持続可能な民生委員制度。
民生委員制度の成り手不足についても,会派代表質問で取り上げました。超高齢化社会の到来を目前にして,とりわけ民生委員制度の発祥の地である岡山においては看過できない問題だと思います。かつて民生委員を2人体制(主担と副担)という形にできないかという質問をさせていただきました。1人で役割をこなすよりは,2人でやれば負担感はかなり軽減されると思ったからであります。
ア,2人体制にするに当たって,どのような克服すべき課題があるのでしょうか。
イ,このことについて関係者の御意見をいただきながら改めて議論,検討しませんか。
ウ,役職定年を迎えられた公務員の方に民生委員になっていただくような意識づけや動機づけ,また啓発はできないでしょうか。御所見をお伺いいたします。
(3)地域生活交通の確保。
本市では,地域生活交通についてデマンド型乗合タクシーの運行を中心に行っております。東区においても鋭意取組が進められており,成果も上がっているところであります。
一方で,運行主体が学区でという意識が地域では根強くあります。これに対して,当局におかれては学区内の一部地域での運行も可能であることを含め周知を図りたいと本年2月議会で御答弁いただいたところでありますし,今回の代表質問においても御答弁いただいたところであります。
ア,この周知に当たっては,連合町内会や各種団体の役員会などで簡単な資料を配布したり,あるいは要望があれば説明に出向くなどの取組をしてはどうかと思いますが,いかがお考えになりますか。
さて,国においては,地域交通法等改正法が制定され,エリア一括協定運行事業が創設されました。詳細については申し上げませんが,バス路線廃止が続く東区においては公共交通の確保に期待が持てるのではないかと考えています。
イ,ふれあい号やスクールバスをそのまま組み込むことはできないと思いますが,それらの役割を組み込んでの運行事業を行うことは制度上可能でしょうか。
ウ,制度上可能であるならば,関係部局と連携し議論,研究していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
(4)犬島で暮らすことを諦めさせないために。
犬島は3月に簡易郵便局が閉鎖されるなど,生活していく上での状況が一段と厳しくなっております。こうした状況に対し,生活支援体制整備事業で立ち上がっている犬島で元気に暮らす会の枠組みを活用しての取組を充実させていくことが現実的で有効だと考えます。こうした取組を展開していくためには,会へのサポートにとどまらず地域に寄り添いながらともに具体的な取組をつくっていくということが必要になると思います。こうなると,社会福祉協議会のコーディネーターの方にお任せするわけにはいかなくなるのではないかと思います。市にこの役割を担っていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。また,具体的にどこの部署がそれをしていただけますか。明確にしていただきたいと思います。
2,学校教育のさらなる充実に向けて。
(1)GIGAスクール構想。
このことについてはハード面,ソフト面ともにまだまだ道半ばであり,課題山積だと思います。予算も結構かかるわけでありますが,計画的に鋭意進めていただきたいと思います。
ア,年度またぎの設定変更について,現場ではかなり負担となっており強い改善要望がありました。改善策を講じられたと伺っておりますが,どのような取組をされ,結果はどうであったのでしょうか。また,引き続き改善すべき点があればお示しいただきたいと思います。
イ,端末の持ち帰りについて,学校ごとに差はあるかと思いますが,基本的に今年度はどのようにされる予定でしょうか。
ウ,端末を持ち帰らせるに当たっては,充電器をどうするのかということが課題としてあったと思います。教員がその都度,保管ボックスから充電器を取り外し,また取り付けるという状況では,持ち帰りの頻度を上げていくことは現実的ではありません。また,諸物価高騰の中,充電器を保護者に買ってもらうなど新たな負担を保護者に求めるのもいかがなものかと思います。このことについては,どのようにされるおつもりですか。
(2)不登校対策と特別支援教育の充実。
ア,この問題については,今回の代表質問でお尋ねしたところであります。その中で,ディスレクシアを含む学習障害,境界知能と言われるグレーゾーンの子どもたちへの支援と支援体制についてお尋ねいたしましたが,答弁でディスレクシアなどの言葉は使われませんでした。ディスレクシアなどの子どもたちへの支援と支援体制が理想の形には至っていないのではないかとの課題意識から,この質問をさせていただいたわけであります。
改めてディスレクシアを含む学習障害,境界知能といわれるグレーゾーンの子どもたちへの支援と支援体制についての現状と課題について,今のままの支援や支援体制で必要十分なのか,取組の改善や再構築を行う必要はないのか,課題意識を含め明確にお答えいただきたいと思います。そうした子どもへの支援はどうあるのが理想かをしっかりと見据えて,そこへ向かうにはどうすればよいのかという視点を踏まえ,明確にお答えいただきたいと思います。
イ,不登校対策と特別支援教育の充実に向けての取組を進めるに当たっては,日常業務に追われている担当指導主事だけで進めていくのは非常に厳しいのではないかと思います。教員OBや大学の研究者などの外部人材を活用してはどうかと考えますが,いかがでしょうか。
本市では外部人材活用事業が展開されており,その事業の枠で外部人材の活用を考えるのも意味があるのではないかと思います。所管局との連携の下,協議検討いただきたいと思いますが,あわせて御所見をお伺いいたします。
この項最後に,(3)欠員の解消。
教員不足は深刻さを増しており,とりわけ年度途中での病休や産休などの代員の確保が非常に難しい状況が続いています。
以下お尋ねいたします。
ア,代員の確保ができず欠員となっている本市の状況はどうでしょうか,お示しください。
イ,欠員が生じた場合,現場ではどのような対応をしているのか,一般的な対応についてお示しください。
ウ,代員確保に向けどのような取組をしていますか,お示しください。
エ,欠員は全国的にも深刻な問題だと思います。この問題について文科省はどのような対策を講じているのか,お聞かせください。
オ,この問題の解決については,国の責任でしっかりとした対応策を講じるべきであります。国にしっかりと要望を伝えるべきだと思いますが,どのようにされていますか。
以上,1回目の質問とさせていただきます。
答弁よろしくお願いします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,小林議員の質問にお答えします。
私は最初の地域問題の解決に向けた市長の決意ということでありますが,小林議員が今御指摘されたように岡山市が発展に向けて事業をやればやるほど地域の置いていかれた感が強くなるという状況が生まれている,これが一つには地域それぞれに少子・高齢化の影響がある。また,おっしゃいませんでしたけど,この3年間のコロナの影響もあるだろうと思います。
代表質問で高橋雄大議員にもお話ししましたけれども,こういった問題というのは必ず生じてくるところでもあるんですが,だからといってすぐに解決できる問題でもない,でも常にそういった指摘,視点を忘れずに議論していくことが必要だろうと思っております。
取りあえず昨日の打合せ会では,各区の方に集まってもらってどんな状況になっているのか,我々が聞いていることと,また各区で地域の皆さんと直接会っていろいろと話を聞いていること,そのあたりを突き合わせながら解決策に向けて議論していくということが必要かなという話になりました。また追ってそういう会もやりながら考えていきたいと思います。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 1番,住み慣れたところで安心して暮らし続けるためにの項,地域の様々な活動を支える仕組みの再構築のうち,地域担当職員の任務と役割の議論についてお答えいたします。
地域担当職員の役割の充実強化は地域支援における重要なポイントであると考えており,地域担当職員に対して業務と役割についてなどの研修を実施するとともに,地域担当職員会議を年10回開催し防災や地域福祉に関する勉強会やグループワークなどを行い,情報共有や地域支援を行うためのスキルアップを図っております。議員御提案の任務と役割の再定義につきましては,引き続き内部で議論してまいりたいと考えております。
次に,地域担当職員と区役所との連携強化・充実の現状と今後の取組についてです。
地域担当職員と区職員の連携につきましては,地域担当職員のブロック会議などにおいて情報交換を行っており,顔の見える関係を構築することで日常的な連携強化につながっていると感じております。引き続き連携強化・充実が図られるよう取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 同じ項,持続可能な民生委員制度について3点の御質問をいただいております。
まず,2人体制とする場合の課題と関係者から意見を聞き議論,検討しないか,この2点でございます。
民生委員を2人体制とした場合,委員おのおのの負担軽減にはつながるものと考えられますが,一方では人員増となるため選ぶ側である地域の御負担が増えることなどが懸念されるところでございます。いずれにしましても,議員御指摘のように持続可能な民生委員制度に向けましては民生委員の負担軽減とともに地域の実情に合った体制づくりが必要と考えておりまして,町内会をはじめとした地域団体,各地区民生委員児童委員協議会等の皆さんと具体的な課題について洗い出しを進めてまいりたいと考えております。
次に,公務員退職時の民生委員の啓発についてでございます。
平素から民生委員・児童委員の活動について紹介していくことはもちろんでございますが,今後につきましては本市の定年退職予定者を対象にしたチラシ等の配布など関係課と協議いたしまして周知啓発に努めてまいりたいと考えております。
同じ項,続きまして犬島で元気に暮らす会の活動充実に向けた市の役割,それから所管部署でございます。
生活支援体制整備事業では,委託先の市社会福祉協議会の生活支援コーディネーターが地域の実情や課題を住民の方と共有しながら解決策の検討や実践方法について助言を行う役割を担っております。犬島で元気に暮らす会は,この事業の一環として立ち上げていただいたものでございますので,所管は保健福祉局でございます。今後岡山市としても,コーディネーターと共に地域との関わりを深めながら,庁内の関係部署や関係機関とも連携いたしましてこの会の活動が有効に機能するよう支援に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎梶家薫 南区長 大きな1,(1)イ,区役所の機能強化の意図するところ,期待するところについてです。
昨年度4区長が4区協議会を立ち上げて区役所の役割について議論を行い,市民にとってより身近で便利な窓口,住民との近さを強みとした地域の絆づくりの推進部門であるべきと整理し,総務・地域振興課内に区まちづくり推進室を設置して機能の強化を図りました。これにより,これまで本庁のみで行っていた防犯カメラ設置の受付などを区役所で行い,少しずつではありますが市民の利便性が向上するとともに,区職員の地元に対する意識も高まっていると感じております。今後は,今まで以上に職員が地域に出向き地域住民の活動をサポートしてまいりたいと考えております。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 同じ項,地域生活交通の確保のうち,まず生活交通の周知についてです。
生活交通の周知については,市から積極的に情報提供を行う必要があると考えており,議員御提案の連合町内会や各種団体への資料配布,また要望があれば説明に伺うなど,効果的な周知方法について検討してまいりたいと考えております。
次に,ふれあい号やスクールバスの役割を組み込んでエリア一括協定運行事業を行うことは制度上可能か,制度上可能であれば関係部局と連携し議論,研究していただきたいが所見をについてです。
エリア一括協定運行事業は,あらゆる交通モードにおいて自治体,公共交通事業者,地域の多様な主体等関係者の連携協働を通じ利便性,持続可能性,生産性が向上するよう地域交通ネットワークを再構築することを目的に,本年4月に改正された地域交通法で創設された制度です。この事業は,自治体と交通事業者間で一定の区域,期間において交通サービス水準,費用負担等に関する協定を締結して行うものです。今後,国から制度の詳細が示された後に,まずはふれあい号やスクールバスの役割を組み込むことについて制度上,また実運行上の課題を整理してまいりたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 学校教育のさらなる充実に向けての項,GIGAスクール構想のうち,まず年度移行作業についてのお尋ねです。
児童・生徒が使用する端末の年度移行作業については,詳細なマニュアルとあわせて学校が計画的に作業できるよう作業内容を早めに通知いたしました。また,この3月,4月の作業時期にはICT支援員の訪問サポートやサポート窓口が放課後等にもオンラインでも対応を行うなどの柔軟な対応を行うことで,学校の負担を軽減することができたと考えております。今後も,より効率的な支援や作業の簡素化が必要であると考えており,委託業者等と連携しさらなる負担軽減に努めてまいります。
次に,端末持ち帰りの予定についてと端末持ち帰り時の充電器についてのお尋ねです。
教育委員会では,昨年度に引き続き今年度も夏季と冬季の長期休業に端末を原則持ち帰ることを計画しております。また,この9月以降は小学3年生以上を対象に週1回を目安に持ち帰り,端末を使った家庭学習を進める予定です。充電が必要となる長期休業中については充電器を持ち帰ることとしており,家庭で充電器を準備する必要はありません。また,保管庫から充電器を取り外す作業には,ICT支援員や学校業務アシスト職員を活用することなどによって教員の負担が増えないようにしてまいります。
続いて,不登校対策と特別支援教育の充実のうち,学習障害等のある子どもの支援についてのお尋ねです。
ディスレクシアを含む学習障害等のある子どもたちへの支援については,教室での指示が聞き取りやすい工夫やICT機器の活用など通常の学級の中で個々の配慮を行うとともに,通級指導教室の増設により障害による困難さを克服する場の充実にも努めているところです。障害等による学習の困難さに気づき,より効果的な支援につなげることは重要であり,今後はスーパーバイザーの活用などによる支援体制の強化についても検討してまいります。また,障害の有無にかかわらず子どもたちがこれからの時代に必要な資質,能力を身につけることができるよう,アセスメントの充実に取り組んでまいります。
次に,外部人材の活用についてのお尋ねです。
様々な教育課題への取組を進めるに当たっては,まずは岡山大学との協働による専門性に基づく分析や考察を取り入れてまいります。また,外部専門人材活用事業についても,所管局と事業の趣旨を踏まえた協議を行い,課題を精査しながら事業活用について検討してまいります。
続いて,欠員の解消のうち,欠員の状況と欠員が生じた場合の現場の対応と代員確保の取組についてのお尋ねです。
5月1日時点の欠員は小学校で28名,中学校で4名です。代員等の確保ができない場合,学校では担任外の教員を中心に授業を行ったり非常勤講師を配置したりするなどして教育課程に支障が出ないように対応しております。教育委員会では,代員を確保するために今年度より初任給調整手当の導入による講師の部分でも給与改善を行っております。そのほかにも,個別相談会の実施や講師経験者の掘り起こし,大学との連携,各種媒体を活用した広報活動などに取り組んでおり,さらに8月には教職に就いていない教員免許保有者を対象とした相談会も開催する予定です。
この項最後に,文科省の講じている対策と国への要望についてのお尋ねです。
文部科学省では,優秀な人材確保のため採用試験の前倒しの方向性を示しています。また,いわゆる骨太方針2023では,教職調整額の水準や新たな手当の創設を含めた各種手当の見直しなどに取り組むとされています。国に対しては,毎年定数改善や給与改善などを強く要望しているところですが,今後も引き続き要望してまいります。
以上です。
〔36番小林寿雄議員登壇〕
◆36番(小林寿雄 議員) 御答弁ありがとうございました。
再質問させていただきますが,ちょっと順不同なんですが,2番のところで教育長のほうに改めて決意をちょっとお聞かせいただきたい。
お答えを聞いても何かすとんと落ちないんですよね。今回,ディスレクシアにちょっとこだわって質問させていただきました。というのが,数年前保護者の方から,市民の方から子どもの学習についての御相談をいただいて,話を聞いているとこれディスレクシアではなかろうかという感触を強く受けたんです。いろんなところにこれ,学校現場もそうだし,いろんなところへ相談を持ちかけて話をしたんだけど,やっぱりすっきりしないんです。支援体制がよう分からん。そのうち親がくたびれて,もう先生ええ,そんな状況なんですね,実態は。現場のほうもどうしてええか分からんと,いろいろやられているんだけど,そういう実態だと思うんです。そこにこだわるのは,そこに手をしっかり入れていくことによって,ひょっとしたら小1プロブレムの解決であったり,特別支援学級の問題,特別支援教育の問題,さらには不登校の対策について大きなヒントが得られるんではないかなということで,そこに着目しながら取りあえずやっていく。これ教育委員会の指導主事だけでやっていても多分大変だと思うんです。あれせい,これせいと今回も言っていますけれども,早い段階から外部人材を入れて岡大へ話を持っていくのも,これを持っていったらどうかみたいなアドバイスをいただきながらやったほうが効果的,効率的ではないかということで外部人材の話をさせていただいている。いずれにしても新しい発想でしっかり取り組んでいくことが必要だと思うんで,そのあたり柔軟な発想で未来に向けて頑張るんだという気持ちでぜひお願いしたい。改めて決意のほうをお聞かせいただきたい。
1番のところで,市長のほうから御答弁いただきました。代表質問と重ねてで恐縮なんですが,本当に大きな課題なんだろうと思うんです。さっきの松本議員の御質問にもあったように,5年先はできんでという話が結構あるんだろうと,そういう中でどうやっていくかということで,やっぱりここは難しいんですが市長のリーダーシップでお願いしたい。政策パッケージの話も代表質問でさせていただいたんですが,中心部の活性化と言うけれども,なかなか動かない。政策局が所管している,あるいは都市整備局が関わっている,当時の経済局が関わっている,どうもしっくりこないなという中で市長が直接手を入れてコーディネートしていただいて事業が進んだ。七,八年たったら今の状況,大いに展望が持てるような状況になった。具体的に今どこから手をつけているのか,御説明をそれぞれいただいたわけですけれども,なるほどなと思いつつ,やっぱり適切なところで市長の的確な御指示を,号令をかけていただけるとそれぞれ進んでいくんではないかなという思いが強くありますので,引き続き私ども提案してまいりますので,どうかよろしくお願いしたいと思います。
あわせて,この項でいろいろ御答弁いただきました。それぞれ引き続き,私のほうも追いかけていき必要な提言はしっかりとしていきたいと思いますので,引き続き嫌わんように,よろしくお願いいたします。
以上で再質問を終わります。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 決意ということで,少し長くなりますが,ディスレクシアというのはもう御存じのとおり読み書きの障害です。有名人でカミングアウトしているのはトム・クルーズという俳優,この方は読むことが苦手で台本が読めないという方です。マネジャーとかお母さんが台本を読んで耳から一生懸命覚えて,録音を聞いて台本を覚えて活躍している方がおられます。このように克服していけば,自己実現ができるものではあるんですが,議員御指摘のとおりその対応に誤ると2次障害的に子どもたちが生徒指導上の課題とか不登校になるとかということをはらんでいると思います。その対応について,確かにコーディネーター研修では読み書きに対する工夫のアイデアとかを集めて周知はしております。例えば国語の教科書で行が飛んで読めないんですよね,ディスレクシアの子は。そしたら,型紙に1行だけ見える窓を設けて,順番にその窓をずらして読ませるなどの工夫はしていますが,全校でできているかというと,そこは十分ではありません。そういった工夫をしながらやっているところですが,学校現場のほうが今忙しい部分もございますので,なかなか十分ではございません。
森山議員からの質問にもありましたが,我々としたら学校現場にスーパーバイザー的に専門家が行って見立てて,どういう工夫が要るかというアドバイスをいただけるのが現場的には一番いいかなと。そして,今外部人材の提案をいただいております。この外部人材の方の役割としては,私は義務教育だけではなくて幼児教育のところからスタートして,小1のところがやっぱり一番大事だと思います。その大きなつながり,そして中学校を出てからのひきこもりの問題もあると思うんですよね。そうすると,やはり幼少期から大人になるまでに岡山市としてどういう取組をするかというところは必要になるんではないかなと。そのあたりで外部人材の方にアドバイスいただければ,義務教育だけでなくて,取り組んでいけるかなと今思っているところで,教育委員会内で議論しているのは小1のところですね。保育園,幼稚園,認定こども園から上がってきたときに,いきなり45分授業になります,チャイムがあります,それでいいんだろうかというのを今,指導主事には投げています。やっぱり4月,5月は少し小刻みにやるとか,学校独自でやっているとは思うんですけど,そのあたり全市的にどうしたらいいかなという原理原則的なところも含めて考えながら専門家にアドバイスいただきながらやろうと今思っているところですので,また御支援いただきたいと思います。
よろしくお願いします。
○田口裕士 議長 以上で小林議員の質問は終わりました。(拍手)
本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は6月26日午前10時に開き,引き続き一般質問を行います。
本日はこれをもって散会いたします。
御苦労さまでございました。
午後2時13分散会
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