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2月27日(月) 本会議 個人質問
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内容
会議録
令和5年2月定例会
2月27日(月) 本会議 個人質問
公明党岡山市議団
福吉 智徳 議員
1 プラスチック資源分別回収・リサイクル事業について
2 空家等適正管理支援事業について
3 危険木伐採支援事業について
次は,順序に従いまして福吉議員。
〔10番福吉智徳議員登壇,拍手〕
◆10番(福吉智徳 議員) 皆さんこんにちは。引き続きまして,公明党岡山市議団福吉智徳でございます。
それでは,通告に従い質問いたします。
1,プラスチック資源分別回収・リサイクル事業について。
令和3年2月に,岡山連携中枢都市圏として2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す取組を行うことを宣言されました。また,全国の自治体に先んじてプラスチックごみの分別収集,リサイクルを令和5年度から開始することを発表され,令和4年3月に改定された岡山市一般廃棄物(ごみ)処理基本計画においてもプラスチックごみの削減の推進や資源化に取り組まれることとなっており,本市の取組がしっかりと進められていくものと期待しております。
そこで幾つかお伺いいたします。
(1)プラスチック資源の分別回収を開始するに当たって,プラスチックの資源循環を促進しプラスチックごみを減らすことで持続可能な社会を実現することにかける意気込みと今後の展望について,市長にお伺いいたします。
(2)プラスチック資源の分別回収においては,容器包装プラスチックのみならず製品プラスチックの回収にも取り組まれます。事業の実施を決断されたポイントをどのようにお考えか,お聞かせください。
(3)分別回収に当たって,週1回指定ごみ袋ではなく半透明の袋に入れ,ごみステーションへ出すと伺っています。市民の皆様へどのように周知していくのか,お考えをお示しください。これから各町内会へ御協力をお願いするものと考えられますが,町内会に加入していない方への周知に対してのお考えもあわせてお示しください。
(4)プラスチック資源の分別回収する対象品はイラストなどで分かりやすく示し,家庭の冷蔵庫などに貼っていただけるものがあればと思っています。お考えをお示しください。
公明党の代表質問では,ごみステーションから中間処理施設へ搬入する事項について質問いたしました。課題をクリアされ,スムーズな運営がなされますことを望みます。
次に,中間処理施設で回収したプラスチック資源をリサイクル事業者へ引き渡すために選別・圧縮・梱包作業を行います。
そこで幾つか質問いたします。
(5)中間処理施設で選別,圧縮,梱包されたプラスチック資源物は岡山市の所有物とお聞きしています。そのため,岡山市がお金を支払い,適正に処理するリサイクル業者へ引き渡すとのことですが,その費用が気になります。回収計画では,年間8,000トンの量を見込んでいますが,当然中間処理施設で選別作業等が行われれば可燃物として回るものも出てくるため量は減るものと考えます。見込み量と費用をお示しください。
(6)このたびの事業は,プラスチック資源をリサイクル事業者へ引き渡すことでとどめず,再商品化までうたっています。岡山市内では,リサイクル業者から梱包されたプラスチック資源を購入して製品化している業者がいます。ある一定の条件は必要かと思いますが,リサイクル業者へ引き渡す前に再商品化する業者へ無償提供することは考えられませんか。
(7)全国の自治体に先んじてプラスチックごみの分別収集,リサイクルに取り組んだ本市です。再商品化された製品を,桃やマスカットと同様に全国にPRすべきと考えます。その場合,産業観光局との関わりが必要かと思います。再商品化する業者へ,岡山の製品として推奨できる商品の開発のため支援ができる仕組みづくりや情報提供などできないか,産業政策担当局長に御所見を伺います。
2,空家等適正管理支援事業について。
新年度予算では,総合的な空き家対策の推進等,既存住宅ストックの活用促進及び良質な住宅ストックの形成を図るため,空家等適正管理支援事業の拡充を行っています。特にリフォーム助成の拡充のみならず,家財等処分助成を新設されました。
以下お伺いいたします。
(1)リフォーム助成と家財等処分助成のそれぞれの助成額と該当する内容をお示しください。
(2)この事業は,まず空き家バンクに登録された物件が条件づけされています。この登録条件には,空き家になる予定も含まれています。例えば今住んでいる家で,2年から3年後に空き家になるため登録を行えば,リフォーム助成と家財等処分助成が受けられるのか,お示しください。
(3)空き家の利活用の推進を図るための事業ですが,空き家の多くは市街化調整区域に存在します。基本的に賃貸はできません。調整区域では,売り家目的でしか利用できないことになりますか。
(4)この事業の最終目標をお示しください。
3,危険木伐採支援事業について。
裏山もしくは里山から大きな雑木が生え,家の軒先や窓ガラスに枝等がかかり,または電話線や電線が切られてしまうおそれがある場合,この事業の対象危険木である他人の居住する住居に被害を及ぼす可能性のある木になると思われます。その場合,補助率2分の1で上限10万円の補助が受けられます。
そこで幾つかお伺いいたします。
(1)補助対象者が危険木の所有者または所有者から危険木の伐採承諾を受けた者としていますが,所有者が不明の場合もしくは所有者に何回も連絡したが音信不通の場合は,被害に遭われている方もしくは町内会等が申請者として対応できるのか,お示しください。
(2)この事業について里山はどう定義しているのか,お示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
よろしく御答弁お願いいたします。(拍手)
○和氣健 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,福吉議員の質問にお答えします。
プラスチック資源分別回収・リサイクル事業を開始するに当たっての意気込み,今後の展望,そして容器包装と製品プラスチックの開始を決断したポイントはということであります。
地球温暖化に伴う気候変動の影響によって自然災害が増加,激甚化してきているということでありますので,我々としては令和3年2月に岡山連携中枢都市圏で2050年二酸化炭素排出実質ゼロを目指すことを宣言いたしました。国においても,プラスチックごみをリサイクルして循環利用するために,令和4年4月1日にプラスチック資源循環促進法が施行されたわけであります。プラスチック問題の解決とCO2排出削減のため,今まで焼却してきたプラスチックごみを令和6年3月から資源化物として回収することといたしました。これによって,可燃ごみを焼却する際のCO2の排出を大幅に抑制することができると考えております。プラスチックごみの減量化,そして資源化を推進することによって,循環型社会を構築し豊かな自然と調和した市民の手による持続可能なまちづくりを実現していきたいと思っております。
私から以上です。
◎安東功夫 産業観光局産業政策担当局長 1番,プラスチック資源分別回収・リサイクル事業についての項,再商品化の支援の仕組みづくりや情報提供などできないかについてですが,プラスチック資源を再商品化する事業者へ引き渡すまでがこれからどういった仕組みになっていくのか,環境局と情報共有を行う中でどういったことができるのか研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◎國米哲司 環境局長 同じ項,市長答弁以外にお答えします。
まず,市民への周知についてと分別回収する対象品の周知についてお答えします。
市民への周知方法については,自民党新政会を代表されての花岡議員にお答えしたとおりですが,町内会へ加入されていない方にもしっかりと情報が届くよう,ユーチューブなどのSNSやテレビ,新聞などのメディアを上手に活用して広報してまいります。
なお,広報資料については,議員御提案のイラストの使用も含め分かりやすいものとなるよう工夫してまいります。
次に,中間処理後のプラスチックごみの見込み量と処理費用についてです。
現在の計画では,回収量を年間8,000トンとしており,回収したもののうち約1割程度は不適合物が含まれると予測されるため,選別後に再商品化業者へ引き渡すプラスチック量は年間約7,000トン,処理費用は年間約4億円と見込んでいます。
この項最後に,選別後のプラスチックを無償提供しないかについてです。
リサイクル技術は日進月歩であり,より低コストでより効果的なリサイクルを目指し今後もいろいろな方の御意見や御提案を伺ってまいりたいと考えています。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 2の空家等適正管理支援事業についての項,まずリフォーム助成と家財等処分助成の助成額と内容についてです。
空き家リフォーム助成制度は,空き家所有者等に対して空き家の再活用に必要なリフォーム工事に要する費用の3分の1を,50万円を上限として補助するものです。
家財等処分助成については,自民党新政会を代表されての花岡議員に御答弁したとおりです。
次に,空き家になる予定の家であってもリフォーム助成と家財等処分助成が受けられるかについてです。
空き家リフォーム助成制度は,おおむね1年以上使用されていない一戸建て住宅が対象で,将来空き家になる予定の建物は助成の対象としておりません。家財等処分助成制度は,空き家になる予定の建物であっても空き家情報バンクに登録することができれば助成の対象になります。
なお,空き家情報バンク登録には宅地建物取引業者との媒介契約が条件となりますが,引渡しまでの期間が2年から3年と長い物件は媒介契約に至らない場合があります。この場合は,空き家情報バンクに登録できないため,家財等処分助成の対象とはなりません。
次に,空き家の利活用の推進を図るための事業だが,市街化調整区域では売家目的でしか利用できないかについてです。
家財等処分助成制度は空き家情報バンクに登録することを条件としており,市街化調整区域においては用途が厳しく制限されていることから,原則認められた用途での活用を目的とした売買を行う場合のみが助成の対象となります。リフォーム助成制度は,空き家情報バンクに登録することを条件としていないため,市街化調整区域においては売買のほか自己使用を目的とした活用が可能です。
次に,空家等適正管理支援事業の最終目標についてです。
空家等適正管理支援事業は,特定空家等については除却に対して,その他の空き家等についてはリフォーム,家財等処分及び空き家診断に対して補助金を交付することで所有者等の自主的な取組を支援するものです。この事業は,空き家の適切な管理と利活用の促進を図ることを目標とし,防災,衛生,景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしている管理不全な空き家の解消を目的としています。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 3,危険木伐採支援事業についての項,所有者が不明の場合,音信不通の場合は被害に遭われている方や町内会が申請者として対応できるのかについてです。
当事業は,里山に存在する立木が倒木により市民の生命・財産に危害を与えるおそれのある場合の伐採に対する支援を目的としており,また危険木の大きさについても要件を設けているため,枝のみの除去については対象となりません。立木の処分は財産処分に当たるため,その所有者でなければ処分できないことから,危険木の所有者が不明の場合や所有者から伐採の承諾が得られない場合などは対象となりません。
なお,令和5年4月施行予定の改正民法において,竹木の枝の切除に関する規定である233条が改正となり,現行法では定めのなかった所有者に枝の切除を催告したにもかかわらず相当の期間内に切除しないとき等に竹木所有者に代わり竹木の枝を切除することができる規定が設けられる予定です。
次に,この事業での里山の定義についてです。
里山は,一般的には山裾などの都市や集落に近い地域とされていますが,当事業では危険木の存在する土地の地目及び現況がともに山林であり,かつ他人の居住する住居に被害を及ぼすおそれのある危険木を対象と想定しております。
以上です。
〔10番福吉智徳議員登壇〕
◆10番(福吉智徳 議員) 御答弁ありがとうございました。
再質問させてください。
さっき里山の定義のお話がありました。地目は山林もしくはその危険木ということなんですけれども,確かに民法の改正で枝の部分については切れるという話で対応はできるのかなと思ったんですけれども,所有者に連絡がつかないといった場合はちょっと難しいという話でしたよね。例えば御本人が持っている山林の山ですぐ近くに住宅があって,それを切りたい場合は当然これ他人の居住を脅かすということだから対象にならないというのは分かりました。その他人の定義になるんですけれども,例えばこの他人というのが,実はきょうだい,例えば山は兄貴が持っていて,その下の家に弟が住んでいると。同じ敷地の中にはあるんだけれども隣に兄貴の家があるよと,でも山は兄貴の名義で家は弟,これは他人の定義になるんでしょうか。この他人の定義というのは,どう考えられているのか,この辺のところをちょっと再質問させてください。
それから次に,当然相続していない山もたくさんあると思うんです。死んだおじいちゃんが持っている山という場合もありますよね。死んだ方は当然,先ほど言った音信不通というか,連絡が取れないというのに該当するのかどうか,これの見解もちょっと教えてください。
あとプラスチックの資源回収のほうに戻りますけれども,私も今回再商品化というところにすごく注目しています。今回のプラスチックの資源分別回収リサイクルというのは,最終的には選別してリサイクル業者へお金を払って適正に処分してくださいねというところでとどめるんではなくて,いわゆる再商品化まで岡山市はしっかりとこの事業の計画にはうたってあるんで,その再商品化するために何か応援できるものはないのかなと考えました。その業者が実は岡山市内にあるんで,そこはしっかりと産業観光局のほうからもいろいろと情報をいただきながら,先ほど平元議員も言ったようにいろんな各事業者の状況なんかも調べていただいて,もっともっといろんな応援ができないかという質問もされたと思うんですが,この場合は岡山市の事業として,環境の事業として再商品化までうたっていますので,その辺をちょっとよく勉強していただいて,そこに支援できるものをしっかりとお願いしたいと思います。将来的にはそれで本当にいいものが出来上がってくれば,それこそもう市長が胸を張っていろんなところでこれは岡山の誇れる商品ですよと言えるように,僕はしていただきたいなと思っています。これは要望になりますけれども,どうぞよろしくお願いしたいと思います。
それでは,質問を終わります。
○和氣健 議長 当局の答弁を求めます。
◎小川祥子 産業観光局長 2点の御質問があったと思います。
まず,1点目,他人の定義についてでございます。
当事業におきましては,危険木の所有者と被害を受ける,そのおそれのある住居の居住者の方,同一生計の場合,そういった場合は対象外と想定しておりますので,ごきょうだいでそのあたりがどうなっているのかによって対象,対象外となると思います。
次に,もう一点です。相続に関しての御質問にお答えいたします。
原則といたしまして,やはり登記が完了していない,危険木の所有者が分からなければ対象外としておりますが,今回いろいろなケースも考えられますので,現在詳細については検討しております。
以上です。
○和氣健 議長 以上で福吉議員の質問は終わりました。(拍手)
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