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3月1日(水) 本会議 個人質問
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内容
会議録
令和5年2月定例会
3月1日(水) 本会議 個人質問
公明党岡山市議団
中原 淑子 議員
1 ファミリーシップ制度の導入について
2 きょうだい児・きょうだいへの支援について
3 アルコール依存症対策について
4 若者の参画とユースセンターの設置について
5 岡山市立図書館の整備について
次は,順序に従いまして中原議員。
〔22番中原淑子議員登壇,拍手〕
◆22番(中原淑子 議員) 皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の中原淑子でございます。
本日は私の質問をお許しいただき,議員の皆様には心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
4期16年の最後の個人質問でございます。この間,多くの市民,NPO,市民団体の皆様の声を基に岡山市民未来創生プランを作成し,大森市長と共に,また多くの職員の皆様と共に,市民生活の向上に取り組んでまいりましたことは私の大きな財産となっております。子ども政策が国の政策の中でも重要な位置を占め,岡山市においてもこの10年,大きく前進いたしました。少子・高齢,人口減少社会においては,待ったなしの課題でございます。引退後は,仕事をやりながら,一市民として暮らしやすい岡山市の前進に少しでも貢献できれば幸いでございます。
それでは,関係者の皆様に感謝の思いを込めて,通告に従い質問いたします。
1,ファミリーシップ制度の導入について。
本市は,令和2年7月よりパートナーシップ宣誓制度を導入し,土曜日での宣誓をさんかく岡山でも可能とするなど,制度の利用促進に取り組んできました。全国では,パートナーシップ制度の導入に加えてファミリーシップ制度を導入する自治体が増加し,県内では総社市や笠岡市,瀬戸内市,美作市で導入しています。
当事者に伺うと,医療関係で家族として対応してもらえないのではとの不安が大きいと伺っております。法的な効力がないとはいえ,ファミリーシップ制度の導入は人権尊重社会,誰もが自分らしく暮らしていける社会を実現するために必要な制度と考えます。
(1)パートナーシップ制度の宣誓件数は,令和5年1月末現在18件と伺っております。件数としては多くはないと感じます。今後,利用しやすい制度とするための課題と対応策についてお示しください。
(2)ファミリーシップ制度については慎重に検討するとの議会答弁でした。どこまでを対象にするのかが課題であるとのことでしたが,その後検討された内容についてお示しください。
県内4市で既に導入されていることから,対象範囲を広く設定し本市が導入することでさらに利用しやすい環境が整うと考えます。御所見を伺います。
2,きょうだい児,きょうだいへの支援について。
重い病気や障害のある兄弟姉妹がいる子どもはきょうだい児と呼ばれ,保護者が病児らのケアに追われることから,孤独やつらさを抱え込みやすいとされています。ヤングケアラーとして兄弟姉妹の面倒を見ているきょうだい児もあり,進学,就職,恋愛,結婚,親の介護や親亡き後のことなど,様々な課題を抱え込んでいることがあります。
ヤングケアラー同様,家庭内の見えづらい課題のため実態把握がなされていませんが,厚労省は令和3年2月,きょうだい児支援取組事例集を公表しています。聞き取り団体に岡山きょうだい会も名前を連ねています。昨年10月,岡山きょうだい会主催の発表会に参加し,きょうだいの声について切実な声をお聞きいたしました。また,岡山県難病相談・支援センター主催の小児慢性特定疾病相互交流事業のつどいでは,岡山きょうだい会代表の講話をお聞きいたしました。見えづらく実態がつかめておらず,障害のある当事者や親への支援はあっても,きょうだいへの支援は多くはありません。
厚労省などが推進するヤングケアラーへの支援の中で,きょうだい児への支援も明記されていますが,全国きょうだい会の設立から50年以上経過しても,きょうだいについて同じ悩みが繰り返されているのは,必要な人に情報が届いていないのではと思われます。
(1)障害児に対しては,個別教育支援計画などがあり,合理的配慮など人権に配慮した様々な支援がありますが,きょうだい児にそのような配慮がなされているとは思えません。障害児の人権と同様,きょうだい児の人権,学ぶ権利,将来の進路に対する希望などが保障されるべきと考えますが,御所見を伺います。
(2)親は半生,きょうだいは一生との言葉をお聞きいたしました。とても重い言葉です。きょうだいへの支援は年齢で区切らないこと,障害やケアの役割の有無にかかわらず必要な人には福祉支援を受ける権利があり,きょうだいが背負う必要がないことを行政も社会も認識する必要があると思います。所見と対応策についてお示しください。
(3)きょうだいの当事者の声として,支援の前に自分たちのことを知ってほしい,声を聞いてほしいとの要望があります。職員の研修や市民への啓発として,障害者週間や関連するイベントでの啓発,講演会の開催などを実施してはどうでしょうか。また,本市も小児慢性特定疾病児童等自立支援事業を行っていますが,患者・家族のつどいの一環としてきょうだい児への啓発や支援を行ってはどうでしょうか。
(4)来年度,ヤングケアラーへの支援体制強化事業としてコーディネーターを配置するとしていますが,どのような役割を担うのでしょうか。コーディネーターにきょうだい児支援の研修を実施してはどうでしょうか。
3,アルコール依存症対策について。
アルコール依存症は,大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで,お酒がないといられなくなる状態で,精神疾患の一つです。その影響は,精神面にも身体面にも現れます。また,仕事や家庭生活など,生活面においても支障が出てくることがあります。お酒は,私たちの生活に豊かさと潤いを与えるものである一方,不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となり,本人の健康だけではなく,飲酒運転,暴力,虐待,自殺など,様々な問題にも密接に関連します。
平成26年,アルコール健康障害対策基本法の施行,平成28年,アルコール健康障害対策推進基本計画の策定,令和3年に策定された第2期計画では,重点課題の一つとして,本人,家族がより円滑に支援に結びつくように,切れ目のない支援体制の整備を掲げています。
アルコール依存症は,適切な治療と支援により回復可能な疾患ですが,正しい知識と理解が得られていない現状があります。本市では,岡山市依存症相談支援センターを設置し対策を推進していますが,医療関係者においても認識が高いとは言えず,治療につながる情報や仕組みが形成されていないのではないかと思われます。
(1)アルコール依存症は否認の病,葛藤の病と言われており,いわゆる治療ギャップが大きく,かかりつけ医から専門相談機関や専門医療機関につながる仕組みが必要と考えます。正しい知識の普及,相談体制や広報の充実についてお尋ねいたします。
(2)依存症の回復に大きな役割を果たす自助グループへの支援,また多くの困難を抱えている家族への支援について,現状と今後の対策をお示しください。
(3)コロナ禍により飲酒量の増加,飲酒によるDVや虐待の被害,治療の中断などの影響があったとお聞きしていますが,認識と対策についてお示しください。
4,若者の参画とユースセンターの設置について。
本年4月,こどもまんなか社会を目指すこども家庭庁が創設されますが,政府はこども家庭庁の設置を待たず,子どもの居場所について,有識者から成る検討委員会を開催しています。子どもの居場所が議論される背景には,①地域のつながりが希薄化し,少子化によるコミュニティーの中で育つことが困難になっていること,②孤独,孤立,児童虐待の相談件数や不登校,自死する子どもの数の増加,コロナ禍での様々な行動の制限で子どもの居場所づくりが必要になったとしています。
昨年12月,奉還町に民設民営のユースセンターがオープンしました。ユースセンターとは,学外で子ども・若者の自立,成長を支援する拠点,家庭でも学校でもない第三の居場所のことです。奉還町ユースセンター・ベルデでは,カフェ,自習室,進路の窓口,まちライブラリー,フリースクール,学習塾等があります。週末には中高生主体で様々なイベントを開催しています。
このような第三の居場所で若者の成長を支援する取組をユースワークと位置づけ,それを専門的に担う人をユースワーカーとしてヨーロッパでは広く普及が進んでおり,京都市では養成研修が行われています。これまで若者支援は,ターゲットアプローチの手法により,ニートやひきこもりの就労支援等個別の課題への対応が重視されてきましたが,ユースワーカーの取組は全ての若者を対象とするユニバーサルアプローチと呼ばれるものであり,尼崎市立ユース交流センターではユースカウンシルで中学校の校則の見直しや市当局に政策提言を行うなど,若者と一緒にまちづくりを推進しています。
子どもに関する様々な課題の背景にはつながりの貧困があり,子どもの日常にアンテナを張り,困る前に寄り添うことは行政が不得意とする分野であると思われますが,こども家庭庁の設置により,子ども・若者政策の意識をアップデートすべきときであるとも言われています。
(1)奉還町ユースセンターについての所見を伺います。
(2)本市の子どもの居場所支援についてお示しください。
(3)子どもの意見を反映させたまちづくりを推進するため,ユースワーカーの養成,活用,ユースセンターの設置について御所見を伺います。
5,岡山市立図書館の整備について。
岡山市立図書館は,平成28年に創立100周年を迎えました。中央図書館は昨年4月に大規模改修を終え,LED照明,トイレの洋式化などで,より使いやすい図書館になりました。
教育委員会は,市民ニーズや社会の変化に対応するため,当面ソフト面の充実を図ることが重要として,平成26年3月,岡山市立図書館の在り方についてをまとめました。岡山市立図書館整備実施計画については,平成9年に策定後,平成14年度に一部建設計画を見直し,現在に至っています。
(1)ソフト面の充実として,多文化サービスについて伺います。
岡山市には異なった文化的・言語的背景を持つ人が暮らしています。公共図書館で必要とする情報を提供することや,出身地の資料を提供すること,またそのような資料を図書館に来られた人が目にすることも,多文化共生社会を推進する上で非常に大切です。蔵書検索等の機能を有する図書館のウェブサイトを多言語化するなど,ニーズを把握し,サービスを充実すべきと考えますが,現状と今後の対策について伺います。
(2)東部地区図書館は平成10年度に用地取得以降整備されることなく現在に至っています。取得した東部地区図書館用地の現状と東部地区図書館建設の可能性について御所見を伺います。
(3)岡山市立中央図書館は,昭和62年に日本図書館協会建築賞優秀賞を受賞したすばらしい図書館です。中央図書館のほかに,地区館2館,分館6館を配置するとともに,緑の図書室,公民館図書コーナー,移動図書館を通して,情報化の推進,質の高いレファレンスサービスなど,司書をはじめ図書館職員の不断の努力により図書館サービスの充実を図ってこられました。
東部地区図書館の整備については,地域に必要な施設との複合施設として,さらに人生100年時代の生涯学習の拠点として,高島住宅再整備の中で整備を検討してはいかがでしょうか。
以上で第1回目の質問を終わります。
どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○和氣健 議長 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。
午前11時47分休憩
~~~~~~~~~~~~~
午後1時0分開議
○和氣健 議長 午前中に引き続き会議を開きます。
当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,中原議員の質問にお答えします。
まずは,長い議員生活お疲れさまでした。
私は,若者の参画とユースセンターの設置ということで,岡山市の子どもの居場所支援,そしてユースワーカーの養成,活用,ユースセンター設置についてということであります。
子どもたちが家庭や学校以外に安心して過ごすことができる居場所をつくるため,子ども食堂や学習支援,またフリースペースなどに対し,岡山市の補助事業として支援しております。議員御紹介の奉還町ユースセンターについても,立ち上げの経費の一部を助成したところであります。また,18歳未満の幅広い年齢の子どもが自由に集うことができる市立の児童館,また公園などで外遊びを楽しむことができるプレーパークなど,様々な居場所を展開しているところであります。これらにより,子どもが多様な体験や人とのつながりができる場が広がっていくこと,また困り事の早期発見・支援につながることも期待しているところであります。岡山市として,直ちにユースセンターの設置,またユースワーカー養成の計画はございませんけれども,子どもに関わる施策全体の中でプライオリティーをつけて子どもの健やかな育ちに取り組んでいきたいと思っております。
私からは以上です。
◎近藤康彦 市民協働局長 1番,ファミリーシップ制度の導入についての項,まずパートナーシップ制度の課題と対応策についてのお尋ねです。
パートナーシップ制度の課題については大きく2点あると考えております。
まず1点目として,各都市のサービスの一部には,当事者のニーズに合致していないような例も散見されます。本市としては,当事者にとって必要かつ使いやすい内容になっているかという点を常に意識しながら取り組んでまいりたいと考えております。
2点目として,社会には依然として性的マイノリティーの方々への差別や偏見が残っており,多様性への理解が十分浸透していない状況が見られます。当事者が宣誓を行うことに勇気や覚悟が求められていると感じていることから,安心して宣誓ができ,制度が利用できる環境づくりが必要と考えております。今後とも,LGBTQの支援者であるアライを増やすための研修に加え,市ホームページやパンフレット等による啓発などに努めてまいりたいと考えております。
次に,ファミリーシップ制度の導入についてのお尋ねです。
ファミリーシップ制度については,先行導入した各都市においてファミリーの対象範囲の考え方が異なっていたことから,相互連携の広がりや実際の利用にどう影響するのかをはかりかねておりました。その後,政令市を中心に先行都市の状況を調査したところ,ファミリーの対象範囲にかかわらず,制度がほとんど利用されていないということが分かりました。本市において,実効性のある制度にしていくためには,個々のケースごとに個別に考えていくことも必要であり,今後当事者の方々が生活する上でどのようなことに困っているのかよく話をお聞きしながら,市として何ができるか,何をすべきなのか研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◎福井貴弘 保健福祉局長 2番,きょうだい児,きょうだいへの支援についての項,必要な人には福祉支援を受ける権利があり,きょうだいが背負う必要はないことへの所見と対応策についてです。
きょうだいが様々な悩みや思いを相談できず,抱え込んでしまっていることは大きな課題であると考えております。きょうだいも含め,全ての方が必要な支援が受けられるよう,福祉制度及び相談できる場所の周知をさらに進めるとともに,悩みや思いを理解しながら,総合相談支援体制の中で適切な支援につなげてまいりたいと考えております。
次に,市民への啓発として障害者週間やイベント等で実施できないか,また患者・家族のつどいの一環としての啓発,支援はどうかについてです。
職員への研修も含め,広く市民の方へ知っていただくためにはどのような手法が効果的であるか,当事者団体等の意見や思いをお聞きしながら検討してまいります。また,きょうだい児に特化した啓発,支援の予定はございませんが,療養中のお子様やその御家族の相談をお受けする中でニーズなどを把握してまいります。
以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 同じ項,来年度配置するヤングケアラー・コーディネーターの役割,またきょうだい児支援の研修を実施してはとのお尋ねです。
ヤングケアラー・コーディネーターの役割は,本人やその家族,関係機関等からのヤングケアラーに関する相談に対し,学校・園と連携を図りながら,その家庭の状況に応じた助言を行うとともに,適切な福祉サービス等の支援につなげることです。
きょうだい児については,ヤングケアラーと考えられるケースもあるため,きょうだい児に関する視点も含めたヤングケアラー研修の実施を検討してまいります。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,きょうだい児の人権,学ぶ権利,将来の進路などについてのお尋ねです。
教育委員会としては,障害や病気を持った子どもの兄弟姉妹,いわゆるきょうだい児も含め,全ての子どもたちに等しく学ぶ権利などの人権が保障されるべきであると考えております。学校では,多様な背景を持つ子どもたちも含め,個に応じた適切な支援を行ってまいります。
以上です。
◎宮地千登世 保健福祉局感染症対策担当局長 3番,アルコール依存症対策について,正しい知識の普及,相談体制や広報の充実についてです。
こころの健康センターでは,アルコール依存症予防対策として,市内事業所への出前講座を行い,知識の普及に努めています。アルコール依存症を含め依存症に関しての相談は,岡山市こころの健康センター,各保健センターで受け付けているところです。相談先や依存症専門医療機関,自助グループなどの情報を掲載した冊子を市内医療機関,保健センターなど約500か所に設置し,広報しているところです。
こころの健康センターでは,岡山アルコール依存症早期支援ネットワーク会議等を通じ,内科医やかかりつけ医から依存症専門医につながるよう,医療連携の推進に取り組んでいるところです。
次に,自助グループへの支援,家族への支援について,現状と今後の対策です。
自助グループへの支援としては,グループからの求めに応じ,こころの健康センター職員が出向き,依存症対策の取組などについて説明を行っています。患者の御家族の方へは,電話や個別面談,訪問など状況や事情に合わせ相談に応じるとともに,自助グループの方に講師として体験談を話してもらうなど連携して対応しており,今後も引き続き取組を進めてまいりたいと考えております。
次に,コロナ禍の影響について,認識と対策はについてです。
こころの健康センターにおけるアルコールに係る電話相談は,令和4年12月末現在で47件,昨年同期41件に比べ若干増加しております。増加要因は不明ですが,コロナによる影響もあるものと考えられます。市としましては,引き続き丁寧に聞き取りを行いながら,依存症患者や家族に寄り添い,支援してまいりたいと考えております。
以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 4番,若者の参画とユースセンターの設置についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。
奉還町ユースセンターについての所見でございます。
奉還町ユースセンターは,中高生が放課後や休日に気軽に立ち寄って,思い思いに自分の時間を過ごせる場を提供し,イベントの企画や運営など自主的な活動を支援されているとお聞きしております。昨年12月に立ち上げられたばかりとのことですので,今後の活動を見守ってまいりたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 5,岡山市立図書館の整備についての項を順次お答えします。
多文化サービスの現状と今後の対策についてです。
岡山市の市立図書館では,市内在住の外国人の方々の要望等を踏まえ,日本語学習のための図書を紹介する展示コーナーを設けたり,英語,中国語,韓国語,ベトナム語での外国語による絵本の読み聞かせ会などを開催し,多文化理解の啓発に努めているところであり,今後もこうした情報発信等に注力してまいりたいと考えております。
なお,現在市立図書館で管理している蔵書検索システムには翻訳機能はございませんが,令和7年度末に現行システムの入替えを予定しており,県下図書館との横断検索機能との調整なども含めてどのような対応が可能か検討してまいりたいと考えております。
次に,東部地区図書館用地の現状と建設の可能性についてと東部地区図書館の整備について一括してお答えします。
東部地区図書館用地については,現在,災害用備蓄土の保管場所等として暫定利用されており,令和6年度から令和9年度までの間は,幡多認定こども園(仮称)整備のための仮設園舎用地として活用が予定されています。
東部地区図書館の整備については,県立図書館との近接性,図書のインターネットサービスなどICTの普及,公共施設マネジメントの総量抑制の考え方などを総合的に勘案する必要があり,今日まで具体的な事業計画には至っておらず,他の整備計画への組み込みも想定しておりません。議員御指摘のように,人生100年時代においては生涯学習へのニーズも一層高まるものと考えており,教育委員会としては引き続きソフト面を含めた現在の図書館サービスの充実に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
〔22番中原淑子議員登壇〕
◆22番(中原淑子 議員) 御答弁ありがとうございました。
市長には,子どもの支援ということで今やっている岡山市の政策をいろいろと教えていただきました。また,若者に対するいろいろな支援,そういう観点からもお言葉をいただきましてありがとうございました。
それぞれ御答弁いただきましたけれども,特にファミリーシップ制度,それからきょうだい児,それからアルコール依存症,やっぱり家族という視点ということが大事だろうと思っていて,家族という概念そのものが社会の変化とともに変わってきているということもあるのかなと思います。それぞれの課題について真剣に議論していただき答弁をいただいたと思っておりますので,今後のことは次期の議員に引き継ぎたいなと思っております。
再質問は1点だけお願いしたいと思っております。
議員になって,先輩の田尻議員から住民自治,それと市民協働ということを教えていただきました。行政との立場とか考え方の違いで何かもやもやとしていたものが,その言葉を聞いてすっきりとしたという記憶が残っております。行政の言葉ややり方は,市民の側から見ると大変分かりにくいことがたくさんあると感じております。
再質問は図書館についてでございます。
東部地区図書館について,市民や地域の方にはどのように説明されてこられたのでしょうか。図書館はもうできないと思っている人もいらっしゃいます。そのように仕向けているのではないかとさえ思える教育委員会の態度でございます。そういったら言い過ぎでしょうか。お答えください。
もう一点,図書館には多くの書籍,資料があり,専門職員もいらっしゃいます。市民に開かれたサービスを展開しておられます。であるならば,もっと市民協働の取組ができてもいいのではないかと思います。市民が自発的な活動を展開できる場を図書館が提供するというイメージです。いかがでしょうか。
16年前,最初の議会で最初の質問が東部地区図書館の建設についてでございました。そのときは任期中に必ずできるとの思いでございましたけれども,残念ながら今の現状でございます。ですので,最後も図書館の質問で締めくくりたいと思っております。
本を手に取り,資料や情報の提供を受け,貸出サービスやそこにいる人との対話など,図書館に求められる幅広い利用者サービスは情報化社会になっても変わらないと思っております。今後も図書館の建設に向けて,一市民として取り組んでまいりたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。
以上で質問を終わります。
○和氣健 議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 2点御質問いただきました。
岡山市立図書館実施計画の見直しのときに,平成30年ですが,地域住民のボランティア団体の方から意見聴取を行ったことはありました。それ以外では,説明というところはできておりません。ただ,教育委員会は岡山市社会教育委員会議を持っておりまして,その会議は学識者,連合町内会長,商工会議所,PTA関係者などから成っておりますので,そこでも御議論いただいて意見は聞いていきたいと考えております。
それから,もう一点の市民協働でのというところですが,図書館の中でも読み聞かせをしていただいたり,いろんな企画のときに,住民の方々,市民の方々に御協力いただいたりすることもあろうかと思いますので,今後とも工夫しながら進めてまいりたいと思います。
以上です。
○和氣健 議長 以上で中原議員の質問は終わりました。(拍手)
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