録画中継

令和7年2月定例会
2月25日(火) 本会議 代表質問
みらいえ
國友 彩葉 議員
1 第7次総合計画について
2 防災について
 (1) 下水道管の老朽化対策について
 (2) 岡山市消防水難救助訓練施設について
 (3) 岡山市地域防災計画について
 (4) 災害時におけるヘリコプターの活用について
3 多目的屋内施設(アリーナ)について
4 支援措置誤交付事案について
5 地域公共交通について
6 妊娠・出産について
 (1) 不妊治療について
 (2) 無痛分娩について
7 教育について
 (1) 公立夜間中学について
 (2) 部活動地域移行について
 (3) 学校給食費について
 次は,順序に従いましてみらいえの代表質問を行います。國友議員。
     〔2番國友彩葉議員登壇,拍手〕
◆2番(國友彩葉 議員)  皆様お疲れさまでございます。みらいえの國友彩葉でございます。
 本日は,みらいえを代表して質問させていただきます。
 本日は2月25日,大森市長のお誕生日でございます。おめでとうございます。(拍手)本当は議会で初開催でした議場コンサートのように,私がここで1曲誕生日の曲を歌いたいところですが,控えさせていただいて早速通告に従って質問に入りたいと思います。
 1,第七次総合計画について。
 市政運営の柱となる次期総合計画策定に当たって,基本政策審議会やまちづくりワークショップなどが行われています。基本政策審議会では,第六次総合計画の検証,評価が行われました。その中の主な意見より,以下御質問いたします。
 1,将来都市像1,経済・交流都市では,地域経済的循環の視点を打ち出してもらいたい。お金が外部に流出せず,地域の中で回っていくことが重要。外資企業や東京の企業でなく地元の企業とともに地域経済の活性化を図るべき,という御意見がありました。岡山市の経済は順調に推移し,まちの好循環が生まれているとのことですが,地域経済循環の活性化を図ることの意義について,改めてお示しください。市民の1人当たりの所得についてなど,地域経済循環の視点からどのように考察されますか。この間どのように取り組んでこられましたか,お示しください。
 2,将来都市像2,子育て・教育都市では,2030年のゴールを目前に国連でSDGsの次の議論が始まるはずです。現行のSDGsで17のゴールの下に設定されている169のターゲットも活用して市の取組を評価してはどうか,という御意見がありました。後期中期計画の基本的な枠組みに,持続可能な開発目標SDGsとの関係性があり,ここには後期中期計画の推進はSDGsの目標達成に寄与するとあります。意見にある視点を生かしながら,次期計画の策定を進めるべきではないかと考えますが,御所見をお示しください。
 3,将来都市像3,健康福祉・環境都市では,中小企業では,気候変動対策への関心に温度差があり,取組を広げる必要があるとあります。ここまでの本市の気候変動対策への取組と評価についてお示しください。次期計画に向け,今後どのようにつなげていかれますか。ここでは中小企業について書かれていますが,企業へはどのように働きかけてこられたのでしょうか,お示しください。
 4,都市経営には女性管理職比率が指定都市4位はすばらしいこと。比率が高まったことによって,例えば組織内部がポジティブになったことなどを客観的に評価し,民間にも伝えてもらいたいとあります。まず,隗より始めよと女性管理職比率を上げてこられ,令和6年4月1日時点で18.6%,また局長級は現時点で6人と政令市でトップの状態です。令和8年4月時点で20%を目標としておられますが,現状における所見をお聞かせください。
 1年前のみらいえの代表質問で,大森市長は自らの組織だけじゃなくて,この意識の改革が他の企業等々に波及していくことはやっていきたいと言われています。民間に伝えるべきことは何か,今後どのようにしていかれるのか,お示しください。
 大きい2番,防災について。
 1,下水道管の老朽化対策について。
 埼玉県八潮市において発生した道路陥没事故について,原因は下水道管が腐食して破損したことだと見られています。
 ア,本市における下水道管の老朽化による道路のひび割れや小規模の陥没の状況を教えてください。
 イ,下水道の耐用年数は50年ということですが,現在本市で50年を経過しているものが何キロで,それは全体の何%でしょうか。また,現在の年間更新延長をお示しください。
 ウ,今回の大きな事故を踏まえて,本市として点検,更新にどのような見直しが必要だと考えられますか。
 エ,トラック運転手の救出について非常に難しいケースでありますが,本市消防局として今回の事故を教訓にした対応の検討が必要ではないでしょうか。御所見をお示しください。
 オ,高度経済成長期に集中的に整備された公共施設等は老朽化に伴う更新時期を迎え,本市では岡山市公共施設等総合管理計画においてその安全対策や財政負担の増大に対応しています。その中に下水道事業もあり,下水道事業経営計画として管理されています。来年度は,総合計画の改定とともに次期計画の策定となります。よりシビアな目で策定を行う必要があり,インフラの修繕に力を入れる視点をより強めていく必要があります。
 そこで,下水道事業経営計画の策定作業には,どのような視点と進め方で臨まれますか。スケジュールについても,あわせてお示しください。
 2,岡山市消防教育訓練センター水難救助訓練施設について。
 岡山市民が風水害の模擬体験を通じて防災意識の向上と行動変容につなげるため,南消防署敷地内に整備が行われています。こうした訓練施設は,いざというときに役に立つため大変評価しております。
 ア,どんな施設があり,どのような効果があるのかお伝えください。
 イ,運用開始は5月下旬予定と聞いています。広報を積極的にし多くの方に訓練していただきたいですが,どのように広報されますか。1日の実施回数,人数,時間など運用についてお伝えください。
 3,岡山市地域防災計画の修正について。
 岡山市は現在,地域防災計画の修正中で,現在案が示されており3月24日の防災会議で決定されます。
 ア,案の中でみらいえが求めてきたトイレトレーラーについて,トイレトレーラー等のより快適なトイレの設置に配慮するよう努めると修正されています。緊急防災・減災の仕組みが使えます。本市での災害のほかに,他自治体が被災に遭ったときにも支援ができます。今後,具体的な検討はどのように行われますか。
 4,災害時におけるヘリコプターの活用について。
 能登半島地震を経て,孤立集落からの救助,物資搬送についてヘリコプターの有用性が広く認識されています。総務省消防庁においても,ヘリコプターの有効性については議論が深まっているところです。災害時,市民の安全を空から守る岡山市消防ヘリコプターももたろうは,岡南飛行場に格納庫を擁し活動拠点としています。岡南飛行場は児島湖に面しており,南海トラフ地震における想定津波高から浸水や液状化のおそれがあります。本市消防ヘリコプター同様,岡南飛行場を活動拠点とする岡山県警察ヘリコプターは,浸水対策として格納庫内でのつり上げや他空港への退避を計画しています。本市では,大規模災害時ヘリコプター格納庫が浸水するような事態が発生した際に,どのような対応をする計画でしょうか。あわせて山間部や島など,市が認識する孤立のおそれがある集落に対する本市消防ヘリコプターの果たす役割について,御所見をお聞かせください。
 大きい3番,多目的屋内施設アリーナについて。
 1,トップチーム支援とコンサートやエンタメ等の興業誘致の位置づけについて,既存の各種計画との整合性をお示しください。加えて,次期岡山市総合計画に向け,今後どのように考えていかれますか,お示しください。
 2,建設費や運営費の増大,経済効果試算の根拠,プロスポーツチームの成績低迷による集客力不足の可能性など,費用対効果には不確実性が伴います。独立採算を目指しているとのことですが,採算が取れない場合の市の財政負担リスクについてはどのように考えているのか,具体的な見込みと対策をお示しください。
 3,人口減少やスポーツ人口減少の中で,需要予測の根拠は明確ではありません。コンサートやイベント利用についても,他都市との競合を踏まえ十分な集客が見込めるのか,根拠をお示しください。
 4,北長瀬エリアのまちづくりとの整合性について,周辺施設との連携,地域活性化への効果,全体的な計画性と将来像をどう考えますか。
 5,防災機能の検討状況について,災害時の避難施設としての機能,物資搬出入拠点としての役割,北長瀬公園との連携を含め,具体的に御説明ください。
 6,先日実施されたウェブアンケートの結果について,具体的にどのような内容であったか,またその結果をどのように活用し市民へどのように還元していくのか,お示しください。
 7,このウェブアンケートでのアリーナへの期待度の数値から,市民の6割以上がアリーナを期待しているかのような用いられ方をする場合がありますが,本市も認めているようにこのアンケートはアリーナの整備の必要性や意義について広く周知する機会とすることが前提のものです。将来世代も含めた大きな財政支出を伴う事業です。そもそも整備を問うアンケートが必要ではなかったでしょうか。お考えをお示しください。
 大きい4番,支援措置誤交付事案について。
 岡山市男女共同参画相談支援センターが受け付けた家庭内暴力DVの相談件数は毎年700件前後で推移しており,ここ5年間では令和3年度の837件が最多でした。DVやストーカー行為,児童虐待といった被害者の住所の閲覧を制限する制度,いわゆるDV被害者等支援措置制度が2004年から設けられております。加害者が証明書交付の制度を不当に利用して被害者の居場所を知ることを防ぎ,被害者の保護を図ることが目的です。本市で支援措置の申請をされているのは,現在1,068人です。
 今回,令和6年5月,支援措置に係る誤交付事案が発生しました。支援措置担当職員から発行担当職員への指示が不明確だったことにより,支援措置対象者を含む戸籍附票の写しが相手方代理人に誤って交付されたとのことでした。以下,お尋ねいたします。
 1,誤交付が発生した原因について,調査結果をお示しください。また,その問題を解決するために,今後の再発防止策について従来の業務プロセスとの変更点に触れてお示しください。
 2,行政上の手続の過失が原因で,命が奪われるような事件まで進展してしまうことも想定できます。支援措置制度において,市としての責任の所在はどこにあるのでしょうか,お示しください。
 大きい5番,地域公共交通について。
 岡山市の公共交通の現状は,車社会の進展による利用者数の減少,路線の廃止,減便,そして運転手不足など多くの課題を抱えています。これらの課題を解決し持続可能な公共交通ネットワークを構築するため,本市では路線バス再生に向けた5か年計画を策定し岡山市地域公共交通計画を令和6年12月に改定されました。これらの計画に基づき,市民の移動手段の確保と利便性向上を目指した取組を進めていく上で,以下お尋ねしてまいります。
 1,路線バス再生に向けた5か年計画において,需要に見合った効率的な運行形態を目指すとのことですが,需要とは具体的に何を指すのか,定義についてお示しください。また,事業者の収益性のほか,市民のニーズ,特に交通弱者の移動ニーズも考慮に入れているのでしょうか。どのように需要を分析し本計画に反映させているのか,お示しください。
 2,利用者目線の実現について,本計画で徹底した利用者目線を掲げておられますが,利用者,市民の声をどのように集め分析し具体的な施策に反映させていますか。利用者目線を実現するために実施したアンケート調査やパブコメ,ヒアリング調査があったのかどうか,そしてそれらをどのように施策に反映させているのか,お示しください。
 3,バス路線の再編において,過去の路線バスの廃止,減便の経過は加味されていますか。復活を願う地元の方々もいます。この計画には,地元の声などはどのように反映されていますか。今後の再編計画で検討されるのでしょうか,お示しください。
 4,令和7年度運行開始路線の選定理由について。
 令和7年度に運行を開始することとなった西大寺方面,庭瀬方面,妹尾方面の3方向が選ばれた理由をお尋ねします。他の地域との比較検討結果をお示しください。他のJR駅や路面電車への接続は,どのように検討されていますか。今後の整備計画についてもお示しください。
 5,路線の見える化,公共交通案内板について。
 路線の記号化やデジタル化,いわゆる見える化を進めていく一方で,高齢者や障害者など情報アクセスに困難を抱える方々にとってはかえって不便になる可能性もあります。様々な不自由を抱える方々への配慮や対策について,御所見をお示しください。
 6,潜在需要の分析と反映について。
 本市では,今年度統合分析システムが開発され活用されていますが,どのようなものなのか,また現在の活用状況についてお示しください。これを用いてどのように潜在需要を分析し,今後の公共交通計画に反映させるのでしょうか。分析に用いる具体的な要素や指標に触れてお示しください。
 7,渋滞路線の緩和について。
 公共交通の定時性,速達性を確保するために,ターゲットとなるボトルネック交差点について具体的な箇所とその中での優先順位について,決定方法や選定基準に触れてお示しください。また,市の交通政策と道路事業との連携について,御所見をお示しください。
 大きい6番,妊娠と出産について。
 1,不妊治療について。
 ア,不妊治療に関しては,令和4年度から一部に健康保険が適用されたものの,なお経済的負担が大きいことから,今回の予算案において不妊治療への支援拡充が計画されています。具体的には,どのような支援が行われる御予定でしょうか。支援の対象やその範囲についてもお示しください。また,申請手続の簡素化など,利用しやすい環境整備について御所見をお伺いします。
 イ,不妊治療を受ける方々へのメンタルヘルス支援について。
 不妊治療は,身体的な負担だけでなく精神的な負担も伴います。本市としての寄り添いサポート,治療を受ける方々に対するメンタルヘルス支援やカウンセリング体制について,どのような取組がなされているのでしょうか,お示しください。
 2,無痛分娩について。
 無痛分娩は,出産時の痛みを軽減し母体への負担を軽減することに加え,産後の回復が早くすぐに子育てに向き合うことができます。希望する市民が費用やリスクを理由に断念することなく,安心して選択できる環境整備が必要と考えます。以下,お尋ねします。
 ア,無痛分娩を選択することについて,市としての見解を伺います。
 イ,東京都では,妊婦のおよそ6割が無痛分娩を希望しているとのことです。調査を踏まえ,費用助成のほか研修機会の提供,地域における連携強化のための予算が組まれています。本市では,無痛分娩を希望する産婦を把握していますか。無痛分娩には,通常の分娩に比べて費用がとてもかかります。本市における無痛分娩に対する経済的な支援制度や助成について,今後の考えをお伺いします。
 ウ,無痛分娩を実施するには,専門的な医師や設備が必要ですが,岡山市では市民病院が対応していない現状において,民間医療機関での対応が重要となります。現在本市において,無痛分娩を提供している医療機関はどの程度ですか。本市として,無痛分娩に対する民間医療機関への支援体制はどのようになっているのでしょうか。今後,多くの産婦人科で実施できるようにするための施策はどのように考えますか。
 大きい7番,教育について。
 1,夜間中学について。
 この4月に,いよいよ岡山後楽館中学校に夜間中学が開設されます。
 ア,現時点での入学予定者の人数やどのような方が入学されるのか,現状をお伝えください。入学予定者の人数については,どのように考えられますか。近年来日された外国人,不登校だった皆さんからの入学については,どのような手だてを考えられておられますか。岡山市は,随時募集としておられます。開設まで,さらに多くの入学募集に努めるべきではありませんか。
 イ,生徒一人一人に目が行き届き安心して充実した学びを保障できるよう,学校施設の整備,学校職員体制をどのように整えられておられますか。具体的にお示しください。
 ウ,事情や背景がそれぞれ違う多様な生徒一人一人に合った学級編制,教育課程,時間割編成をどのように整えておられますか。とりわけ高齢者や障害のある方への合理的配慮,日本語が十分でない外国人への配慮について,どのようにお考えですか。
 エ,生徒が安心して学び続けることができるためのサポートが必要です。健康や学校生活の相談体制について,通学手段の確保について,金銭的負担を軽減する通学費を含む経済的支援について,個別にお示しください。
 オ,夜間中学は,これまで学ぶ機会がなかった人たちに学び直しの機会を提供する教育のセーフティーネットの役割を果たす貴重な学校です。これまで学びから遠ざかっていた生徒さんが生き生きと学び始め深く学び,学びの本質に迫られます。夜間中学での取組が岡山市教育全体によりよい影響を与えるものと確信しますが,夜間中学の岡山市の教育全体への果たす役割は何かについて夜間中学校開設目前の教育長のこのことへの御所見を含む決意をお聞かせください。
 2,部活動地域移行について。
 岡山市では,令和11年度までに土日の全ての部活動を地域への移行を目指し,令和5年度からモデル事業を実施しておられ,令和7年度が最終年度となります。以下,お尋ねいたします。
 ア,山口県防府市では,部活動の地域移行に向けた具体的なロードマップが作成されており,学校,家庭,地域,各連盟が協力して運営する体制が整いつつあります。政令市では,先行して神戸市が2026年度に部活動を全て地域移行することを打ち出しています。希望する教員は,兼業での指導も可能とのことです。本市は,令和11年度の部活動の土日完全地域移行を実現するためにどのようなロードマップを描いていくのでしょうか。また,本市の部活動地域移行の実現に向けた取組姿勢をお示しください。
 イ,部活動の地域移行は,受皿の確保として地域クラブの整備が重要な課題です。生徒たちが活動の場を失う事態が起こらないよう,地域社会と学校が連携して活動を支える体制づくりが求められます。現在,本市における地域クラブはどの程度整備されているのでしょうか。次年度予定されている地域クラブの拡充に向けた取組についても,具体的にお聞かせください。
 ウ,地域移行に伴い,学校施設の開放または部活動の活動場所が学校内から地域の施設に移行することが予測されます。活動場所の整備と確保について,どのような取組を行っていかれますか。また,整備における課題と今後どのように解決していくのかについても御説明ください。
 3,学校給食費について。
 来年度学校給食費における燃料費の公費負担,また物価高騰に伴う給食費補助の予定は保護者の負担軽減につながることが期待されます。実費1人当たり,どの程度の負担軽減につながりますか。また,給食費無償化については国会でも議論され,先日再来年度以降早期に制度化を目指すとされています。市として,今後この課題にどう向き合っていくつもりでしょうか。引き続き保護者負担を軽減するための施策や取組を検討していくのでしょうか。お考えをお示しください。
 1回目の質問を終わります。
 よろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。
      午後0時3分休憩
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