岡山市議会
会議録検索サイトへ
文字サイズの変更
標準
大
録画中継
トップ
/
会議名でさがす(令和7年)
/
令和7年2月定例会
/
2月27日(木) 本会議 一般質問
会議名でさがす
議員名でさがす
会派名でさがす
操作方法について
※用語の検索は会議名、議員名、会派名、発言通告(質問項目)を対象としています。
1倍速
1.2倍速
1.5倍速
2倍速
内容
会議録
令和7年2月定例会
2月27日(木) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
松本 好厚 議員
*一問一答方式
1 消防職団員数について
2 戦後80周年事業について
次は,順序に従いまして松本議員。
〔18番松本好厚議員登壇,拍手〕
◆18番(松本好厚 議員) 自由民主党岡山市議団,松本好厚でございます。
本議会一般質問の私,最後になります。この後補正予算の質疑等がありますので,早速質問のほうへ入らせていただきます。
1,消防職団員数について。
近年,火災出動件数は年間200件前後で推移しています。また,救急車の出動回数は,ここ数年,熱中症等の患者数が増えており,今後も増加すると予想されます。しかしながら,職務を担う消防職員数については,条例定数827名に対して実員数779名で,約6%少ない職員数で対応しております。
一方,消防団員は,会社員や自営業といった仕事を持ちながらも非常勤特別職の地方公務員に位置づけられています。全国の消防団員数は,昭和20年代には200万人を超えていましたが,現在では78万人程度となっております。岡山市の消防団員数の定員は4,660名となっていますが,近年減少が続き,昨年4月より機能別団員制度を設け,消防職団員経験者,学生などがこの制度の下,消防団活動に従事しています。
そこでお尋ねいたします。
(1)消防職員数が定数の6%減の状況において,今後の対策をお示しください。
(2)消防職員の受験者数の推移をお示しください。
(3)消防団員数の推移をお示しください。
2,戦後80周年事業について。
今年は戦後80年の節目の年です。さきの大戦では,我が国では310万人もの貴い命が犠牲となりました。岡山市においても,昭和20年6月29日に大規模な空襲を受け,当時の市街地の63%を焼失し,1,700人を超える犠牲者が出ています。かく言う私の祖父も,中国江蘇省において33歳の若さで戦死しております。
私が所属している遺族会では,二度と戦争をしてはならない,我々のような遺族を出してはならないという思いで,それぞれの地域で草の根的に自らの戦災体験や戦後の厳しい生活などを語ることで戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えてまいりました。しかしながら,戦後生まれが9割といわれる今日,戦争の記憶の風化が進む一方,世界ではロシアのウクライナ侵攻や中東での武力衝突などにより多くの命が失われています。戦争は遠い過去の歴史ではないと考えます。
戦時中に子どもだった戦没者の遺児も80歳を超える年齢となり,現状のままでは,遺族会の平和活動が先細りするとの懸念が強まる中,国は戦争の記憶を風化させないよう令和6年度より平和の語り部事業を新設し,日本遺族会が事業主体となって全国で事業展開を始めたところでございます。
そこでお尋ねいたします。
(1)本市では,戦後80周年記念事業を計画されています。現段階でどのような記念事業を予定しているかお示しください。
(2)各種催事の場で平和の語り部活動をすることで,次世代への記憶継承が図られると思いますが,御所見をお示しください。
(3)小・中学校への平和教育の一環として,平和の語り部講話者を派遣することについてお考えをお示しください。
(4)岡山市中区奥市には,岡山県遺族連盟が中心となって戦没者の遺影写真や戦地からの手紙などの遺品,そのほかにも岡山大空襲の写真や壊滅的な戦争に至る歴史の資料をパネルで展示している岡山平和祈念館が整備されています。岡山市出身戦没者の遺影も1,000柱を超える展示となっております。そして,ここは,将来を担う児童・生徒が国難に殉じた戦没者に思いをはせ,戦争と平和の歴史を考える契機となる施設であるだけでなく,平和の語り部講話者のお話を聞くことができますので,平和学習の場として小・中学校に積極的にPRしてはどうかと考えますが,御所見をお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
御答弁のほどどうかよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,松本議員の質問にお答えします。
戦後80周年事業であります。例年は6月29日,岡山空襲があった日に戦没者の追悼式を開催する,そして6月頃に戦災の記録と写真展というのを開催する,それらが中心でありますが,来年度は80年の節目ということもあり,追悼式に合わせた記念講演,写真展の展示エリアや期間を拡充する,平和に関する連続講座の拡充,プレート設置等の戦災記録事業,また児童・生徒に平和への思いをつづってもらう岡山っ子平和メッセージ等一連の事業を遺族会の皆さん方とも話して実施するということであります。
数年前,たしか5年前だったと思いますが,ジブリの高畑勲さんが講演されました。岡山空襲の中,逃げ惑ったこの自分の姿を話され,そしてそれが火垂るの墓という映画につながったというような話を私も伺ったところであります。多くの人が平和の尊さといいますか,平和の必要性というのを感じたんじゃないかなと思います。
次世代にそういったこの空襲や戦争の記録をとどめて継承するため,市民と一体となって平和への理解を深める一年にしたいと思います。
以上です。
◎上田匡 消防局長 1,消防職団員数についての項,まず消防職員数が定数の6%減という状況での今後の対策についてです。
当局では,火災をはじめとする各種災害や増加する救急出動に対し,業務の効率化や出動態勢の見直し等を行い対応しているところであり,今後も引き続き状況に応じて適切な対策を実施するとともに,現有する人員を最大限に活用してまいりたいと考えております。
次に,消防職員の受験者数の推移についてです。
過去5年間の消防職員の受験者数は,令和2年度が126人,令和3年度が131人,令和4年度が144人,令和5年度が151人で年々増加しておりましたが,令和6年度は116人と減少しております。
この項最後に,消防団員数の推移についてです。
過去5年間の消防団員数の推移については,令和2年が4,330人,令和3年が4,195人,令和4年が4,138人,令和5年が4,108人と減少が続いておりましたが,報酬と入団要件の見直しや機能別団員制度の導入により令和6年は4,297人となり,9年ぶりに増加しております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 2番,戦後80周年事業についての項を市長答弁以外で,平和の語り部活動について御答弁いたします。
平和の語り部活動は,戦争の記憶を次世代に継承する上で重要な施策の一つと認識しておりまして,戦災の記録と写真展の期間中,毎年継続的に岡山空襲体験談を聞く会を実施しているところです。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,小・中学校への平和の語り部の派遣についてのお尋ねです。
中学校では,修学旅行などで広島,長崎,沖縄に行き,平和について考える学習に取り組む中で,語り部から当時の苦労や平和への思いを聞き,平和の尊さを自覚できるようにしている学校があります。
小学校でも,語り部の方に来ていただいて講話をしていただいている事例もあり,実体験に基づく講話を聞くことは平和教育を進める上で大変有意義なことであると考えております。
次に,岡山平和祈念館を小・中学校にPRすることについてです。
平和学習を進めていく上で,平和に関する各種施設を活用することは学びの充実につながるものと考えております。行き先につきましては,各学校が学習の狙いや計画,実態等を踏まえて判断しておりますが,教育委員会としましては戦後80年という節目を捉え,改めて戦争の悲惨さや平和の尊さについて学ぶ機会を充実させるよう周知してまいります。
以上です。
〔18番松本好厚議員登壇〕
◆18番(松本好厚 議員) 御答弁ありがとうございました。
それでは,一問一答でよろしくお願いしたいと思います。
まずは,消防職団員数でございます。
今年度につきましては,9年ぶりに消防団員が増えたということでございます。消防職員数につきましても6%少ない中で,しっかりと今の状況でいろいろやりくりやっていくということです。
消防の組織というんですか,先般報道でございましたけども,総務省消防庁が2023年のいわゆるパワハラということが報道されております。2023年度には176件ほどハラスメントがあったということで,そのうち一番多かったのがパワハラということでございます。しかしながら,私も消防団員の一員でございますが,いわゆる消防組織というんですか,上司の命令を尊重するというような上意下達というんですか,そういった気風がやはり昔からあるというのはあると思います。私も25年前に消防団に入ったわけでございますが,現場に駆けつけるとやっぱり生死が関わってきます。特に私自身も山火事での出動──これは夜10時ぐらいだったんですけども,照明がない中での活動で,本当に危機感というか,大丈夫かなという形があります。そういった中で,消防職員につきましても,そういったパワハラまでいったら問題があると思うんですけど,厳しい指導の中で今後もやっていただきたいなと思っております。
そういった中で,少子化が今後進んでいくわけですけども,人材獲得競争が大変厳しい中,職業選択の中で,当然ながら消防職員は公務員になるわけですけども,民間の職種も含めてかなりいろんな選び方があると思うんですけども,そのあたりのことにつきましてどういうふうなお考えを持たれておるか局長,教えていただきたいんですけども。
◎上田匡 消防局長 職業の選び方についての再質問をいただきました。
一般企業を受ける方が最近多くなっておりまして,消防職員,令和6年度は受験者数が減っております。民間の動向などもあると考えますが,やはり我々の職業は市民の安全・安心を守るという,そういう大きな志を持った方にどんどん来ていただきたいと考えておりますので,そういう我々の使命の尊さでありますとか,市民の安全・安心のために尽くす職業であるということをしっかりいろいろなメディアを通じてアピールしてまいりたいと考えております。
以上です。
◆18番(松本好厚 議員) ありがとうございます。
私も今消防団員でありますが,実はこの3月で定年退職という形で,来年度におきましては機能別分団員になるのかなということで,残ってちょうだいよというような声はいただいておりますけども,何せ体力の問題もありますので,その辺はこれから検討していこうかなと思っております。
それから,消防団員を増やすという中で,職務を含めてですけども子どもの憧れというものがやっぱりあると思うんですね。今年,出初め式,1月12日に会場をハレノワと旭川のところで場所を変えてやったということで,たまたまうちの孫,3歳になるんですけども,旭川でヘリコプター,それから放水訓練を見て──私はその場にいなかったんですけども,後で動画で見たときに,その日の夕方,おじいちゃん,消防職員は格好えかったよという声がありました。これは消防職員とかパイロットとかいろいろとあると思うんですけども,また最近消防局の動画,インスタも含めてすごい印象がいいと。たまたま私の知り合いで倉敷の消防団員がいるんですけども,いい動画作成しているなと。これも,これから消防職員,消防団員を目指すためにも,ぜひとも僕はもっといいものを作っていただきたいと思っております。そのあたりのお考えというか,よろしくお願いします。
◎上田匡 消防局長 大変な好評価をいただきましてありがとうございます。
今年の出初め式,昨年とは打って変わっていろんな趣向を凝らして場所も変えてやって,議員のみならず市民の方からも高い評価をいただいているところであります。また,動画などにつきましても,我々消防職員の内部の職員で自前で全てアイデアを出したり,構成を考えて撮影,編集,全て行っております。こういったことをさらに進めて,いろいろなメディアで発信するとともに,我々現場活動だけではなく,予防分野,総務分野,あと最近テレビでも放送されていますが指令業務の分野,いろいろな分野のものがあります。これらいろんなことがあるというのを市民の皆様,そして受験する皆様にもしっかり伝えていっていきたいと思っております。
以上です。
◆18番(松本好厚 議員) どうぞよろしくお願いいたします。
それから,戦後80周年事業ということで,市長いろいろ御答弁ありがとうございました。
6月29日,昨年は土曜日,今年,令和7年は日曜日ということで,土日の開催になるわけでございますが,例年,小学生,中学生の児童・生徒の方々が多くいらっしゃったんですけども,去年の土曜日につきましてはちょっと少なかったということで,今年は80年と,節目の年ということで,小・中学校の生徒,先生にもそうなんですけども,ぜひともお声がけしていただいて増やすことはできないかなと思うんですけど,教育長,よろしくお願いします。
◎三宅泰司 教育長 来年度は日曜日が開催日ということで,学校のほうへも我々のほうから戦後80年の節目ということを特に強調しながら呼びかけております。今のところの把握では,今年度の参加校よりも増えている状況でございます。さらにまた周知徹底していこうと思いますんで,よろしくお願いいたします。
◆18番(松本好厚 議員) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
それから,中区奥市にあります平和祈念館,できて6年になるわけなんですけども,今までも毎年何校かの,特に中学生が来られております。教育長も御存じだと思うんですけども,一応私も声かけはしているんですけども,なかなか場所的な問題が何かあるんかなとは思うんですけども,例えば去年,おととしですけども,岡山駅に着きました,そこから電車に乗って,途中で降りて奥市まで行きますと。平和祈念館を見学して,その帰りに岡山市内のいわゆる戦跡巡りですね。岡山駅の間に何か所かありますんで。そういったことをされている学校もあります。特に今年は80年,節目ということで,ぜひともお願いしたいと思います。
あと,語り部なんですけども,10年前,戦後70年,そのときにはまだいわゆる遺児の方は70歳ちょっとなんで,まだいろいろと活動できたんですけども,やはり80歳を過ぎるとなかなか語り部の活動に参加している方が非常に少なくなったと。これは仕方ないことなんですけども,ぜひとも学校以外にもいろんなイベントで語り部を,この年には私もちょっと力を入れてやっていただきたいと思うんですけども,改めてそのあたりのことをお話しいただければと思うんですけども。
◎後河正浩 保健福祉局長 語り部の活動について,もう少し拡充ということで御質問だと思います。
実際どういう形が,実際に行っていただくのがいいのか,あるいは動画で同時拝聴とかということもあろうかと思いますので,いろいろ工夫して,そういった形で拡充,どういう形がいいのかということを検討させていただければと思います。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で松本議員の質問は終わりました。(拍手)
以上で一般質問を終わります。
ご利用について
この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。
戻る