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12月4日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年11月定例会
12月4日(水) 本会議 一般質問
懐かしい未来
森山 幸治 議員
*一問一答方式
1 岡山城西の丸周辺広場整備と石山公園について
2 夜間中学について
3 不登校支援について
4 新しい公民館と旭公民館跡地活用について
午後1時0分開議
○田口裕士 議長 午前中に引き続き会議を開きます。
次は,順序に従いまして森山議員。
〔24番森山幸治議員登壇,拍手〕
◆24番(森山幸治 議員) 皆さんこんにちは。
傍聴にお越しの皆さんも本当にありがとうございます。
質問に入ります。
岡山城西の丸周辺広場整備と石山公園について。
石山公園はこの十数年のパークマネジメントにより,人々が憩い,集まり,にぎわい拠点となりましたが,その分手狭になっているなど課題も見えています。今回の整備については,石山公園が拡張していくというイメージで進めてもらえたらと思いますが,いかがでしょうか。
約2年間かけて子どもの権利条例(案)づくりに公明党の林敏宏委員長の下,関わらせていただきました。子どもの育ちとは学びであり,学びは遊びからであることを改めて認識したところです。
行政が遊び場として誰にでも提供できる最も大きなものは公園だと思いますが,現実はボール遊びさえできない公園が増えています。現状において,果たして子どもの遊び,学び,育つ,自由な権利を保障していると言えるのでしょうか。特に中心部では,子どもが自由に遊べる公園が少なくなったように思います。今回の整備について,子どもの意見を取り入れて,子どもを真ん中にした整備が必要ではないですか。
次年度から設計へ入る計画ですが,今月,地元へ向けた西の丸周辺広場整備についての意見交換があるように,現時点では求められる機能や施設配置等についてはまだまだ議論が足りないように思いますが,いかがですか。
岡山市中心部,カルチャーゾーンの拠点になるような整備へ向けて,県内外問わず,地域コミュニティー,観光客,関係人口創出など,様々な視点からの意見が反映される必要がありませんか。
市民会館跡地については,芝生化はともかく,具体の施設については更地になってから考えていかないと机上では分からないことが多過ぎると思いますが,いかがですか。
夜間中学について。
いよいよ来年4月に岡山後楽館中学校内に夜間中学が始まります。開設へ向けた施設改修の教室,職員室,駐車場,防災設備などの進捗についてお聞きします。
入学願書の状況をお聞きします。
入学対象者について,義務教育の年齢,15歳を超えた人についてですが,2019年に国が出した通知には,不登校児童・生徒への支援について多様な学びの保障について夜間中学も選択肢であると明記されています。これは昨年から質問していますが,来年4月の開校から受入れはできますか。
岡山市日本語教育基本方針にも示されるように,夜間中学での日本語教育は重要です。これまで外国籍の体験者は何名おられ,願書は何名出ていますか。
不登校支援について。
令和5年度での不登校児童・生徒数は,小学生761名,中学生872名,計1,633名となっています。この子たちのそれぞれの学び,育ちを守ることは,待ったなしではないですか。改めて教育長のお考えをお聞きします。
岡山市直営のフリースクールである児童生徒支援教室での在籍数は依然として少ない状況です。このうちラポート牧山については,交通のアクセスの困難さがハードルの一因となっています。保護者送迎が前提というのも時代錯誤です。いよいよ今年度中には改善策を出すべきではないですか。
民間フリースクール事業者や保護者負担軽減等について全国でも取組が始まっています。まずは,認証の在り方から取り組んでいくべきだと考えます。教育長からも,これは課題と捉え,研究,検討していただいておりますが,現在どのような議論になっていますか。
最後,新しい公民館と旭公民館跡地活用について。
この質問については,公明党の松田安義議員も議会で取り上げられているところです。
岡山中央中学校へ建設中の公民館に伴って廃止される旭公民館跡地の活用について地元から要望が上がっているところです。新しい公民館の名称や開館時期等についてお聞きします。
次,跡地活用について教育財産としてのお考えがあるのでしょうか。
最後,当該地は旭川に近接し,戦災を免れたということもあり,昔ながらの木造建築や細道や横道など昭和の歴史文化の風情ある地域であり,歴史遺構として文化財的な価値も有する地域だと考えます。一方で,木造長屋などの密集や車の進入が難しいことなど,防災面での不安もあるところです。防災・減災力を高めるためにはどのような機能が必要とお考えでしょうか。
1回目の質問を終わります。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎北川由佳 政策局長 岡山城西の丸周辺広場整備と石山公園の項を順次お答えいたします。
まず,石山公園の拡張というイメージで進めてもらいたいについてです。
石山公園エリアは,憩いの場であるとともに,様々なイベントが展開されるにぎわいの拠点にもなっていると考えております。そのため,石山公園と西の丸周辺広場が市民や観光客が憩い,楽しめる広場となるよう,その一体性を考慮して整備を進めてまいりたいと考えております。
次に,子どもの意見を取り入れた整備を,機能や施設配置等に向けた議論,様々な視点からの意見が反映される必要性について一括してお答えいたします。
西の丸周辺広場整備については,令和4年度に行ったワークショップにおいて,市内外から10代の若者から70代以上の方まで幅広い年代の方々に御参加いただき,西の丸周辺広場について,どんな人が使うか,どんなことをしたいかなどを話し合っていただきました。その結果も踏まえて,令和5年の整備方針,今年5月に発表した岡山城西の丸周辺広場整備についてを取りまとめており,市民や観光客,子どもから大人まで様々な人が憩い,楽しめる,自由度の高い広場として整備する方針としております。
具体的な機能や施設配置・規模などの詳細については,来年度からの設計や運営手法の検討段階において,より具体的に検討してまいります。
次に,市民会館跡地について,机上では分からないことが多いのではについてです。
市民会館跡地につきましては,解体工事完了後,速やかに広場整備に着手したいと考えております。
施設の在り方についてですが,広場と便益施設等はその配置を一体的に検討する必要がありますので,令和7年度から行う設計や運営手法の検討においてどのようなものにするか,並行して検討を進めることとしております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 夜間中学についての項,まず施設改修の進捗について,入学願書の提出状況について,そして外国籍の方の授業体験会への参加者数,願書提出数についてお答えいたします。
多目的教室へのインターホン設置や職員室の内装工事と非常放送設備や副受信機設置を含んだ電気工事,17台分の駐車スペースの整備など,施設改修の大部分については12月末に完了する見込みです。
入学希望者の願書は11月末で一旦締め切りましたが,50代から80代の13名の方から提出がありました。
また,外国籍の方の授業体験会への参加者数は,参加に際して国籍を調査していないため不明です。
願書については,若干名の外国籍の方からの提出がございました。
次に,学齢期の児童・生徒の受入れについてです。
岡山市が開設する夜間中学は学齢期を過ぎた方を対象としており,不登校の学齢児童・生徒を夜間中学に在籍させるためには,国へ学びの多様化学校の申請をする必要があります。
まずは,夜間中学の安定した運営を行うことが必要であり,現在のところ,学びの多様化学校に係る申請の計画はありませんが,今後国の動向や他の自治体の取組を注視しながら,引き続き研究してまいりたいと考えております。
次に,不登校支援についての項を順次お答えします。
まず,不登校児童・生徒の学び,育ちを守ることについてです。
不登校児童・生徒への支援については,関係者において様々な努力がなされ,児童・生徒の学校復帰や社会的自立に向けた支援が行われてきていますが,全国的に不登校児童・生徒数が増加し続け,生徒指導上の喫緊の課題となっております。
岡山市においても,不登校児童・生徒の多様な学びにつなげることができるよう,個々のニーズに応じた受皿となる校内支援教室や児童生徒支援教室において児童・生徒や保護者に必要な支援を行うことが重要であると考えております。
また,学校,家庭,民間施設を含む関係機関等が相互に理解や連携をしながら取組を進めてまいる必要があると思います。
次に,ラポート牧山の通室方法についてです。
小学生が児童生徒支援教室へ通室する場合は,安全の観点から保護者等による送迎を原則としております。
ラポート牧山については,御指摘のとおり,近くに公共の交通機関がないなど交通の利便性に課題があるため,引き続き通室を希望する児童・生徒が安全に通える方法についてあらゆる角度から研究してまいります。
この項最後に,民間フリースクール事業者への補助や保護者負担軽減についてです。
フリースクール等の民間施設は,学校教育とは別のよさや特徴を生かしながら多様な教育機会を提供しようとするものです。フリースクールにおいて提供されるサービスは様々であり,現時点において,行政機関から指導,監督を受ける機関ではないため,フリースクール等の民間施設への経済的支援制度につきましては慎重な議論がなされるべきであると考えております。
また,保護者負担軽減については,現在実行されておる他都市の状況を踏まえ,岡山フリースクール協議会とも情報共有を行うなどして,行政として何ができるか研究してまいります。
続いて,新しい公民館と旭公民館跡地活用についての項,まず新しい公民館の名称や開館時期等についてのお尋ねです。
名称につきましては,岡山中央中学校区の公民館として整備していることを踏まえ,ふさわしい名称を検討しているところです。また,建物の完成予定が令和8年1月中旬であることから,令和7年度中には開館させたいと考えております。
次に,跡地活用について教育財産としての考えがあるのかとのお尋ねです。
跡地活用に当たっては,教育財産としての活用も検討するとともに,地域からの御要望についてお伺いし,それを踏まえ必要な協議等を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
◎上田匡 消防局長 この項最後,当該地域で防災・減災力を高めるためにはどのような機能が必要かについてです。
消防局といたしましては,地域の消防活動の拠点となる消防団機庫やライフライン途絶時の有効水利である耐震性貯水槽の設置が可能であれば,地域防災力の強化につながるものと考えます。
以上です。
〔24番森山幸治議員登壇〕
◆24番(森山幸治 議員) 御答弁ありがとうございました。
今見ていただいているのが,今年の9月に大阪の梅田に開設した,うめきた広場の写真を見ていただいています。梅田の都心のど真ん中というエリアにこれがつくられたわけですけども,これは暗くなっているところがいわゆるステージでして,施設一体型で,お土産物屋があったりとか物販コーナーがあったりとかという便益施設一体の中にステージがあるという画期的な取組だと思います。
今御答弁いただきました西の丸周辺広場整備についてですが,ここで確認しておきたいのが,にぎわいの拠点になったのは石山公園の中にステージがあったという,そこにステージがあるから,やっぱりにぎわいが起きるといういい事例だと思うんですね。なので,私はここに間違いなくこういうようなステージの設置というのは必要だと思いますが,その在り方についてどう考えていますか。
◎北川由佳 政策局長 現在,石山公園が使われるに当たって,確かにステージが活用されているというのは私も拝見しております。そのステージを中心に催しが行われているという実態は,森山議員御指摘のとおりあると考えます。
ただ,そのステージがどこにどうあるべきかということについて言うと,例えば石山公園の今の場所という選択肢もあるでしょうし,今後市民会館跡地が広場となる,西の丸周辺広場ができていく中で,その中でどこでステージを設けたいかというのは,使う人が自由にできるという選択肢もあるのではないかと考えておるところです。
◆24番(森山幸治 議員) これから一体整備が始まっていく中で,このステージの価値というのは改めて考えてほしいし,この写真を見せたのも,いわゆるこれまでの公園にあったような重厚なステージというわけではなくて,その広場の形状に遜色のないようなデザイン性を持ったライトというか,クリアというか,そういうステージもあるんだということはぜひ今後とも研究していただきたいと思います。
もう一つは,あそこに市民会館があって,その市民会館がなくなった後,市民がステージに立って皆さんに表現を見てもらうというような,その歴史の継承は何とか継続していただきたいというそういう思いでステージはあるべきじゃないかということを言わせていただきましたので,引き続き御検討いただきたいと思います。
西の丸周辺広場整備の中で,これは一体整備と局長もおっしゃっているわけですが,現時点で石山公園の中に便益施設,いわゆるカフェとかをつくっていくような構想があったり,一方では市民会館跡地にも便益施設をつくるというような構想があったり,これ二重投資につながっていくんじゃないかなということで非常に懸念しているんですが,このあたりどうお考えですか。
◎北川由佳 政策局長 今後,来年度において,まさに一体性を考慮して整備を進めていきたいと考えております。現状,議員御指摘のありましたその構想につきましては,これまでそれぞれ別々に考えてきたという経緯もございますので,来年度からの一体性を考慮した整備の中で,どこにどういった施設が配置されるべきかということをあわせて検討していくこととしております。
以上です。
◆24番(森山幸治 議員) それから,内山下小学校の校舎が今一旦ストップになっていますけども,校舎とグラウンドを切り分けて検討していくということにはちょっと無理があるんじゃないかなと考えますが,いかがですか。
◎北川由佳 政策局長 具体的に西の丸周辺広場の整備について,どのようなスケジュールで進めていくかということについては現在詳細を検討しているところでございます。
以上です。
◆24番(森山幸治 議員) それから,子どもの遊び場のことです。私もそのワークショップに参加しておりましたので,確かに高校生,大学生が1人,2人おられたなというのは見受けております。ただ,こうやって子ども条例も市議会として今つくっていく中で,改めてそこにフォーカスして,子どもの意見を聞くという場がそれはそれで専門的に必要だと思うんですが,いかがですか。
◎北川由佳 政策局長 西の丸周辺広場の整備に当たっての基本的な考え方については,令和5年にお示ししたもの,また今年の5月にお示ししたものを踏まえて行っていきたいと考えております。その上で,どのような機能が必要かということについては,議会等において皆様に検討状況を説明する中で議論させていただきたいと考えております。
◆24番(森山幸治 議員) ちょっと分かりづらいんですけど,とにかく中心部の中で子どもの遊び場が今本当になくなってきているんですね,公園はあってもボール遊びができないとか。今回,全市的なみんなの公園であるのはもちろん分かっていますが,一方で地元の公園でもあるわけです。その中で,しっかり子どもに意見を聞いて,ボール遊びもできるし,できれば禁止のない公園をつくるために子どもたちの意見を聞いてほしいと聞いているんですが,もう一度お願いします。
◎北川由佳 政策局長 現状,子どもさんの御意見を具体的に聞く機会というのは検討しておりませんけれども,御意見を踏まえて検討してまいります。
◆24番(森山幸治 議員) 夜間中学です。
駐車場の整備,ありがとうございます。
通学に車を使えますか。
◎三宅泰司 教育長 通学の自家用車使用は想定しております。
◆24番(森山幸治 議員) 現役の不登校児童・生徒,学齢期の子を受け入れない,検討していないというのは,教育長,それはないんじゃないですか。
これだけ学びの保障というて力を入れてやられている中で,去年私,1回これ質問させていただいております。去年の文科省の夜間中学校の設置の手引第3次改訂版にもしっかりそれ明記づけられていますよね,夜間中で不登校児童・生徒の受入れをできますよと。そういうものがありながら,この1年間議論がなかったというのはいかがなものかと思いますし,新年度,4月の開校には間に合わないとしても,いち早く夜間中学校独特の学びがあるわけですよね。多世代,多文化共生,起立性調節障害の子どもたちが時間を関係なく学校に行けるとか,いろいろ夜間中にしかできない不登校児童支援制度があるはずですが,その辺いかがお考えですか。
◎三宅泰司 教育長 学びの多様化学校については,議員御指摘のとおり,昼間の多様化学校と夜間中に併設する多様化学校が文科省から示されております。
今,森山議員御指摘のところは,昼間のではなく夜間でということで,そのあたりの議論はちょっと薄かったのは事実でございますが,我々としましては,まずは夜間中学の──これから始まるわけですけど,安定的な運営を目指していくわけで,今後夜間中学について文科省も併設型は認可するということになっております。ただ,文科省の手引の中にも,議員御存じだと思うんですが,やはり安全な登下校,時間的なもの,そんなものをかなり留意するべきと書かれておりますので,そういった点をクリアしながら考えていくべきだと思います。
そして,学びの多様化学校が今なかなか全国的にまだ開設されていないんですが,我々議論の中で居場所づくりとしては支援教室とか校内支援教室は学校を転校しなくてもいいわけなんですが,学びの多様化学校になると,そこの学校に転校というか自分の学区を越えていくという,そしてそこで卒業ということが起きます。そのあたりも含めて少し重いのではないかなということを今考えており,一旦入った子がそこでまた行けなくなるということもよくないので,慎重に検討はしたいと思いますが,昼間と夜間の違いはしっかり認識して考えていきたいと思っております。
以上です。
◆24番(森山幸治 議員) 不登校支援のところで,あと牧山ですよね。これもずっとこの間課題で,なかなか現場の方も知恵を出して頑張ってもらっていますが進んでいません。フリースクールの協議会が今立ち上がっているわけですから,皆さんと連携できるような取組を現実的に今後進めていっていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 御指摘のとおりです。今議論は進めておるんですが,牧山の自然に恵まれた環境を生かすということを特色でつくっていければというのを一つ思っています。
親子で農作業とか,作ったものを料理して食べるとか,あるいは通学については牧山駅が近いんですが,駅からかなり距離が遠うございます。その辺の物理的なことは何かICTやリモートなどでクリアできないかなとか様々考えておりますが,できるだけ来年度から実現できるように進めていきたいと考えております。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で森山議員の質問は終わりました。(拍手)
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