録画中継

令和7年2月定例会
3月3日(月) 予算特別委員会
日本共産党岡山市議団
東 毅 議員
■甲第3号議案 令和7年度岡山市一般会計予算について
1 騒音対策について
2 学校トイレの洋式化,バリアフリー化について
3 教員の人数の確保,働きやすさの改善について
 次は、順序に従いまして東委員。

◆東毅 委員  皆さんおはようございます。日本共産党岡山市議団の東毅です。
 それでは、通告に従い、質疑させていただきます。
 1、騒音対策について。
 第4款衛生費第1項保健衛生費第20目公害対策費が計上されています。騒音への対策について、岡山市は騒音規制法及び岡山市環境保全条例(騒音に関わるもの)に基づき指導などを行っています。また、市民への騒音計の貸出しも行っています。騒音対策の実績と新年度予算、過去の市民からの苦情や相談の件数についてお示しください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 環境局長  1番、騒音対策についてです。
 市民から寄せられた苦情や相談により対応した件数は、令和3年度が106件、令和4年度が72件、令和5年度は93件です。そのうち、騒音測定は令和3年度はゼロ件、令和4年度は2件、令和5年度は1件実施しています。また、騒音計の貸出しは、令和3年度が24件、令和4年度が28件、令和5年度は29件です。令和7年度の予算には、自動車騒音や環境騒音測定など約30件の調査費を約400万円、新幹線の騒音や振動各1地点の調査費を約50万円計上しております。
 以上です。

◆東毅 委員  騒音対策については今御答弁もいただきましたけれども、市民の相談や苦情に現場に直営で出向いて話を聞かれるなどの対応を取られていると伺っております。お疲れさまです。
 さて、騒音対策のために、法や条例に規制基準値というのが設けられています。お配りしている資料の中で、岡山市の騒音の規制基準というものがあります。これはホームページに載っているものなんですが、この音の大きさの基準値を設ける理由は何ですか。住民の健康や生活の側面からお示しください。

◎ 環境局長  騒音規制法及び岡山市環境保全条例に基準値を設けている理由は、住居地域などでは静かな状態を維持し、商業工業地域などでは騒音の発生を防止することにより住民の生活環境を保全することを目的としております。
 以上です。

◆東毅 委員  住民の生活環境の保全ということで答弁いただきました。環境省では、騒音規制法の目的を生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することとしています。この目的については、外してはならないことだと思います。
 さて、配付している資料の3に、特定施設の一覧というものを載せております。これも岡山市のホームページで公開されているものです。騒音規制法に基づくもの、岡山市環境保全条例に基づくものと書かれているんですが、これはどういうものでしょうか。

◎ 環境局長  この騒音規制法で規制等にならない工場や事業場からの騒音を規制し生活環境の保全を図ろうとするために、岡山市環境保全条例で定めたものです。

◆東毅 委員  音の発生源としては、ここで上げられているものにもいろいろあるかとは思われるんです。ここで特定しているということについては、何か理由があるんでしょうか。

◎ 環境局長  環境規制法等に規定のないものということで特定していますけど、もう全ての音について規制するということはできませんので、ある一定の出力等を条件にするために特定しているところです。
 以上です。

◆東毅 委員  全ての音について規制ができないということで御答弁いただいたんですが、そうなると環境の基準、最初にお示しした資料なんですけど、それを上回るものであっても音の発生源によっては対応しないものがあるということで理解してよろしいでしょうか。

◎ 環境局長  その音の発生源によって対応しないというものではなくて、要は騒音の発生源が特定施設であるとか否かどうかは問わず、苦情の申立てがあった際には事業者に対して助言指導は行っています。
 以上です。

◆東毅 委員  助言や指導という話なんですが、特定施設とそれ以外ではやっぱり扱いの違いがあるということは感じております。先日市民からの相談があったんですが、隣に新たにできた事業所のエアコンの室外機の音が非常に大きくて市に相談を寄せられたということがありました。配付資料で出している資料の2というところでは、岡山市から貸し出していただいた騒音計の写真です。この数字が夜中の室内の数字です。それで、53.2という数字も書いてあって多分これでいうと音の基準デシベルだと思うんですが、夜中の基準は普通の住宅地をはるかに上回る数字です。写真には撮れていないんだけど、もっと大きい数字のときもあったそうです。これが土地の境界ではなくて室内でもこの音の状況だったということです。この方から寄せられる相談の中身で言いますと、動悸を感じ台所やリビングでは過ごせません、また2階の寝室では寝られなくなりましたということで、一番遠く離れたところの部屋で、それでもこういった音に悩みながら生活されている状況です。あと下半身のしびれ、胸の圧迫を感じる、最近しびれより強いチクチクとした痛みも感じることがあるということも言われています。健康においても重大な被害が出ているんではないかということなんですが、実際に市の方に現場に来て状況の確認もしていただいたんだけれども条例で定める特定施設に該当するものではないということで、話はされたんだけれども実際改善するための指導はなかったと聞いています。発生源が何だとしても、やはり大きな音、生活環境や健康を害することになり得るんではないかと思うんですが、その点についてはいかがですか。

◎ 環境局長  今委員が言われたとおり、人によってその差はあるんだと思いますけれども、健康を害することもあり得るとは思います。
 以上です。

◆東毅 委員  個人差の話のようなことを言われたんですが、先ほどお示しした騒音計の数字でいいますと基準は上回っているわけです。そこについても、基準を上回る音が出ているということであっても、それはもう個人差の話ということで済まされるんでしょうか。

◎ 環境局長  この資料のほうに示してある数字が53.幾らということで、深夜であれば居住地域であれば大体45デシベルを超えると騒音がうるさいよということになっているんですけど、この測定の仕方といいますのも今いろんなところで測られてその結果なんだということはお聞きしたんですけれども、やはり測定方法って何回か測ってその平均を取るとか、その8割で取るとか、どういう場所で取るとかというのはいろいろありますので、ちょっと今お話を聞いただけで明らかにこの基準値を超えているよとは取れないんですけれども、実際にこういうことがあるんであればうちのほうでも出かけていって話はしていますし、多分今お示しの件については音を出される方のほうにも必要な措置についてこんなことができるよというような指導はさせていただいていると聞いています。
 以上です。

◆東毅 委員  動いてはいただいているんですが、結局は改善されていないんです。その上で、岡山市の対策がこれいいのか、基準がこのままの運用でいいのかというところではお伺いしたいところなんです。よその自治体では、特定施設でなくても騒音の発生源に対して対応するところがあります。政令市では13市ですか、調べたところでは騒音の発生源に特定施設の縛りよりも広く取っている、あるいは縛りがないというところがあって、例えば川崎市ではこの基準値より大きな音を出す事業所には発生源が特定施設でなくても対応する、指導するといったことを回答しております。岡山市でも、特定施設でなくても基準値を超える音量であった場合は明確に改善するように指導することができないでしょうか。

◎ 環境局長  明確に指導というのがちょっと分かりませんけど、岡山市においてもそういう相談等があれば行政指導ということになりますけれども、要は現場へ出向いていって指導のほうは今も行っております。

◆東毅 委員  特定施設外の施設でも、基準を超える数値が出た場合について是正するための指導を行うといった規定が岡山市には何か根拠がある、運用のルールというのは定めているでしょうか。

◎ 環境局長  今委員が言われた特定施設以外のケースなんですけど、明確に定めたルールはありませんけれども、やっぱり御相談のほうしっかりとお伺いしてできる対応はしていこうとしております。
 以上です。

◆東毅 委員  明確に定めているルールがないので、どうしてもその話の内容はお願いベースになるんです。きちんと正すように、住民の生活と健康を守るための立場で行政が物言えるようにすることが必要だと思っています。新年度の取組についてなんですが、実際に今起こっている騒音被害に応えられるように規制の対象の範囲についてこれでいいのか調査検討することはできるでしょうか。

◎ 環境局長  その規制の基準を設けるとかということだと思いますけれども、そこは岡山市のほうに寄せられた苦情の内容とか騒音の大きさなど、本市の状況に応じてどのような基準が適切なのか、まずは他の自治体などからの情報収集に努めてまいりたいと思います。
 以上です。

◆東毅 委員  学ぶべきところもあるかと思いますので、しっかり対応していただきたいと思います。
 なお、騒音については、低周波についても健康被害があるというお話を伺います。低周波についても対応、研究できるようにならないでしょうか。
◎ 環境局長  低周波につきましては、現在国が作成しました低周波音問題対応の手引を基に対応しているんですけれども、それに対して基準を設けることについては今後も国の動向を注視してまいります。
 以上です。

◆東毅 委員  市としても考えていただけたらと思います。
 続いて、2番に移ります。
 避難所となる学校トイレの洋式化、バリアフリー化についてお尋ねいたします。
 第10款教育費中、トイレの洋式化、バリアフリー化に関わる予算についてお尋ねします。
 岡山市は既存学校施設のバリアフリー化改修基準の下、トイレの洋式化を進めています。一方、洋便器率は2023年9月1日時点で全国の公立小・中学校で68.3%。岡山市では51.1%です。市の計画の内容とトイレの洋便器率、避難所で使えるバリアフリートイレの普及率をお尋ねします。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 教育長  学校トイレの洋式化、バリアフリー化について、市の計画の内容、トイレの洋便器率、バリアフリートイレの普及率のお尋ねです。
 計画では、既存学校施設のバリアフリー化改修基準に基づき校舎1階のトイレ及び小学校1年生または来校者が使用する2階トイレの全ての便器の洋式化及び床の乾式化、屋外から使用するトイレの全ての便器の洋式化、便器を取り替える必要性が生じた場合の洋式化を行うこととしており、原則として洋式化率の低い学校から計画的に進めているところです。また、学校トイレの洋式化率は令和5年度末で53.0%であり、令和6年度末では54.6%程度になる見込みです。バリアフリートイレの整備率は、令和5年度末で校舎79.0%、屋内体操場54.5%であり、令和6年度末で校舎83.9%、屋内体操場56.1%になる見込みです。
 以上です。

◆東毅 委員  新年度予算の当初予算においては、破損した便器の洋式化への取替えなども行うということで認識しています。このバリアフリー化の改修基準についてお尋ねしたいと思います。
 そもそも災害時に福祉的な対応が必要な方もおられるので、本来は福祉避難所というルートもあるんですが、まずは学校に来られることも多いと思いますし、学校で過ごされることもあると思います。避難所になり得る学校トイレの洋式化とバリアフリー化、加速をお願いしたいと思います。
 それで、先日前島議員の議会質問でもあったんだけれども、学校のトイレの国の方針について配付資料の4というところでお配りしております。学校施設のバリアフリー化に係る国の目標というものです。これによると、トイレの洋式化については中・長期の目標を95%としながら、この目標の前倒し、令和12年度を令和7年度、もう来年度末までにするという中身で出しています。あとバリアフリー化については100%にする目標を、これも令和12年度の目標を令和7年度95%に前倒しするという中身で出してきています。それで、岡山市の洋式化の話でいうと、前島議員への議会答弁では令和16年度末71%程度だということでお伺いしております。時期も規模も国の方針と物すごくかけ離れているという印象をどうしても持つんですが、これはどういう理由でしょうか。

◎ 教育長  今御指摘のところは認識しておるんですが、施設課のほうで長寿命化改修、そして特別教室の空調設備整備、そして今後中学校体育館の空調設備整備などが入っております。我々としましては優先順位をつけながら行っている状況で、残念ながら国の目標には達していないという状況でございます。
 以上です。

◆東毅 委員  この間、学校現場でいろんな工事を進められてきたというのは認識しています。すごく力を入れて全部早くやっていただいているなとも思っています。今やっているエアコン設置、特別教室は3年でされますし、普通教室は2年でやり切りました。校舎の耐震化も、6年でやり切ったと認識しています。大変だったと思います。それと比べると、10年で2割少々上がるという目標が本当にその優先順位でいいのか大変強く感じています。技術職員について、過去に学校施設課の技術職を都市整備局の公共建築課に技術職員を集中したというのを認識しているんですけど、これはいつのことでしょうか。

◎ 教育長  特別教室の空調設備整備のために令和5年度から集約したと認識しております。
 以上です。

◆東毅 委員  優先順位が高いとなったら集約するということで御答弁いただきました。これはもう政策的優先順位が高いとなったら学校のトイレ改修にもプラス2人とか3人とか、人が振り向けられるというもので理解してもよろしいんでしょうか。

◎ 教育長  私だけでは答え切れないんですが、市全体としての協議の下に集約化が進むと思いますので、また今後の検討になると思います。
 以上です。

◆東毅 委員  教育委員会だけで決められない、よその課もある話だというのはそのとおりなのと、まず教育委員会がその気になって主張しないと勝手に振り向けてくれるわけでもないものだと思います。それで、もう私の子どもも今小学生なんですけど、入学したときは洋式トイレが3つあったんだけれども、上の学年に上がったら2つに減ったと、業間休みになったらみんな洋式に並んで和式が全部空いているのにすごい行列になるんだという話を言っております。不登校の比率も上がっている今、学校の過ごしづらさとか生きづらさがインフラ整備で軽減できるなら、それは優先順位が高いんではないかと思うんですが、その点について認識をお伺いします。

◎ 教育長  御指摘の点も理解はするんですが、今現状としては特別教室を完工して、次に中学の体育館ということで進めております。
 ただ、現場の状況としてそういうことが起きているのは分かっていますが、あと工事は急にはできないので学校の取組として分散してトイレに行くとか、同じトイレでなくても違う階のトイレに行ってもいいとか、あるいは授業中にトイレに行ける、自然に行ける状況をつくるとか、そのあたりも取組が必要だなと感じたところです。
 以上です。

◆東毅 委員  洋式トイレの不足を子どものやりくりの負担でやるというのは言いたくない話なので、それでもう岡山市が持っている令和17年度までにという目標について国とすごく乖離がある話は指摘したところです。期間や目標を引き上げられるように、再検討ができないでしょうか。

◎ 教育長  委員御指摘のように、目標とはかなり乖離しております。現状でも、今年度1校ほど緊急で洋式化したところがあるんですが、それは計画外で行っております。今後、計画外であっても緊急のところはできる範囲でやっていこうと思うのと、この先まだ長いので全体の様子を見ながら再検討はできるかなと考えております。
 以上です。

◆東毅 委員  計画外でなく計画していただきたいのでお願いします。
 あと車椅子のバリアフリーのことについてお尋ねします。
 バリアフリー化されているトイレと言っているところでも、実は地域の方が実際に車椅子の訓練をしたところ、確かにスロープはついている洋式のトイレなんですが、戸が手前に引く引き戸で車椅子の方が入れない、1人では使えないというような事例も聞いています。車椅子使用者も使える規格というのがバリアフリー化改修基準と書いてあるんだけれども、その規格が明記はされていないんです。きちんと明記する、あと今設置されているところについてもきちんとチェックして、必要な改修をやっていただきたいんですが、いかがでしょうか。

◎ 教育長  御指摘のとおりですが、現状ではできるだけ洋式化するときにブース、中の広さを広めに取ってというところでやっている関係上、車椅子が使いづらい部分が出ているのかなと思います。そういうこともありますので、改修基準につきましては委員御指摘の点も含めて今後検討してまいりたいと思います。
 以上です。
◆東毅 委員  バリアフリー化しているといって行ってみたら使えなかったということにはならないように、ぜひお願いします。
 あとこの計画の中では、トイレを乾式にするということも書かれております。それでしたら、例えば将来の拡張性、温水洗浄便座とか考えて電源の設置とか加えていくことができないでしょうか。あとは、バリアフリートイレについても、これからのことを考えたらオストメイトとかもつけていくということなども考えられるんですが、その点についてはいかがでしょうか。

◎ 教育長  温水洗浄便座などは、今標準でつけておりませんが、今後他都市の状況とか研究してまいりたいと思います。
 以上です。

◆東毅 委員  将来の可能性もあるので、それも踏まえた改修をしていただきたいと思います。
 続いて、また教員の話を伺います。
 3番目、教員の人数の確保、働きやすさの改善について、第10款教育費中、教員の採用、処遇に関わる部分についてお尋ねします。
 岡山市の教員の採用数と退職者の実績はどうですか。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 教育長  職員の人数の確保、働きやすさの改善について、岡山市の教員の採用数と退職者の実績のお尋ねです。
 正規教員の採用者数は毎年増加しております。ここ3年を令和4年度より申し上げますと152人、158人、166人となっています。また、退職者数を同じように申し上げますと、令和3年度から159人、165人、108人となっています。
 以上です。

◆東毅 委員  今議会の代表質問で、計画的な採用を進めているということで答弁いただきました。この計画的というのは何を達成する計画なのか、お示しください。

◎ 教育長  採用計画というのは、長いスパンで行くのと少し短期で行くのとあるんですが、今定年延長による影響とか、それから児童・生徒数の動向、減少傾向なんですが、そういったことなども踏まえて正規率を高めるために計画的な採用をしている状況です。
 以上です。

◆東毅 委員  正規率ということで御答弁いただきました。資料の5、配付資料のところに、岡山市立学校の正規非正規教員の推移等ということで載せております。これは毎年の決算委員会で資料請求をお願いして出していただいているやつです。これを見る限りでは、正規の先生の割合、あと非正規の教員の割合、あと非正規の先生でありながら担任を持っている全体の中での割合というものが出されております。これを見ると2019年がここ数年では一番低かったんだけども、そこからあとは一進一退なんです。改善されているのかどうかというところでの認識はいかがですか。

◎ 教育長  非正規率を減らしていこうということで正規採用しておりますが、現状この資料にあるとおり、なかなか改善ができていないのは事実であると思います。
 以上です。

◆東毅 委員  最初の答弁では、採用数と退職者の数字をいただいたんですが、令和3年と令和4年については退職者の数のほうが多い数字に見えます。これについてはどういう理由によるのか、あと令和5年はちょっと少なめなんですけれども、これについての理由も教えてもらえますか。

◎ 教育長  令和5年につきましては定年延長の者が57名おりますので、それを引いた数ですので、それ以前と比べたら同じ数、165になると考えます。そして、採用者数よりも退職者数が多いというのは定年の者はある程度計算できるんですが、普通退職、結婚等県外に行くとか、そういったものがやっぱりある程度出てきますので、想定よりも多くなっていると認識しております。
 以上です。

◆東毅 委員  結局は採用数を増やしていると答弁いただいたんだけれども、出ていく方の数はカバーできていないというところです。そこを増やすわけにはいかないんでしょうか。

◎ 教育長  御指摘のとおりなんですが、計画的な採用というときに一番長いスパンは一度正式に採用すると60歳まで勤めるとしたら大学出て38年なんです。定年延長もあって、また5年延びます。その38年、40年後に子どもたちの数がどうなっているかというのもあるわけです。そのときに、今では信じられない話ですが、30年前ぐらいは教員が余っていました。その余った教員がどこに行くかという、過員という言葉を使っていたんですが、そういう状況が起きていました。長いスパンで見ると、子どもたちがこれから先減っていく、たくさん採用する、教員が余るということも起きる可能性あると思っています。
 ただ、10年、5年のスパンでいくと、足りていないのは事実なんで、そのバランスを取りながら何人採用するか、そして小学校は各自治体でも倍率が下がってきています。2倍あるいは2倍を切る自治体もあります。そういったときにどうするかというところも計画の中にはあるので、我々苦しいところですができるだけ今の流れの中で採用を増やしつつ正規率を上げていくということをやっていこうと思います。
 ただ、その要因として、正規率は分母があって分子がある話なんですが、分母のところで学級数が増えていることもあって増やしてもなかなか正規率が上がらないというのは現状あると思っています。それについては、全国一緒なんですが、小学校の35人学級化、これから中学校がどうなるか分かりませんけど、それがあって学級数が増えています。そして、御存じのとおり特別支援学級が年々増えているので、正規を増やしても学級数が増えているので正規率が横ばいというところは現状あるかなと思っております。
 以上です。

◆東毅 委員  長い目で見ると不安なところもあるというお話だったんですけれども、もう特別支援学級についてはこれからも減るということはなかなか考えづらいと思いますし、今お子さんの不登校が多い中で、そこでもやはり先生の数が要るというのもあると思います。将来を考えたら、やはり採用数を増やしていくということが必要ではないかと思うんですが、その点について改めてお願いします。

◎ 教育長  我々もできる限り採用数は増やしていこうと考えておりまして、数年前100人小学校のほうで採用していたんですが、今年度はもう130名近く採用していると思います。可能な範囲で増やしていけたらと思います。中学校のほうも50名前後採用しておりますが、中学校のほうも急激に大幅に採用増やすということは難しいと思うんですが、少しずつでも採用を増やす方向でできるだけ考えていきたいと思います。
 以上です。

◆東毅 委員  岡山市では、先生の精神疾患の数も多いです。こういうことも避けるためにも、チームとしては先生の数を増やす必要があると思いますが、その点について認識をどうぞ。

◎ 教育長  働き方改革も含め、教育の様々な課題について、もう本当に教員を増やすことが一番有効なのは認識はしておりますので、その点ではできるだけその方向に沿っていけるように知恵を出していきたいと思います。
 以上です。

○則武宣弘 委員長  以上で東委員の質疑は終了いたしました。
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