録画中継

令和7年2月定例会
3月4日(火) 予算特別委員会
懐かしい未来
森山 幸治 議員
■甲第3号議案 令和7年度岡山市一般会計予算について
1 岡山城西の丸周辺広場整備事業について
2 文学によるまちづくり推進事業について
3 シティミュージアム運営費について
4 学校適応支援事業について
5 岡山中央中学校区公民館(仮称)整備事業について
6 岡山っ子スタート・サポート事業について
7 国際交流・多文化共生推進事業について
    午後1時15分再開

○則武宣弘 委員長  午前中に引き続き委員会を再開いたします。
 次は、順序に従い森山委員の質疑を行います。

◆森山幸治 委員  じゃあ、また午後から質疑に入らせていただきたいと思います。
 懐かしい未来の森山幸治です。よろしくお願いします。
 甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について、1、第8款土木費第20項都市計画費、岡山城西の丸周辺広場整備についてお聞きします。
 市長は、所信において、市民会館跡地については将来的な機能拡充にも対応できるようにとおっしゃいました。石山公園のパークマネジメント社会実験で、ステージを核にしたイベントは過去10年間で約10倍となりました。これは大変大きな成果だと思います。この社会実験の成果を次年度予算の設計に反映するべく、公設のステージを設置された広場整備にすべきだと考えますが、いかがですか。
 当該地は、まさに岡山市の中心部で市民のアイデンティティー、レガシーあふれるみんなの広場とならなければなりません。そのためには、様々な声を反映し、地域だけでなくて、外部の有識者など幅広い知見が必要です。現在、石山公園活用検討会だけの意見で全体が進行していることに懸念を持っています。設計や便益施設等を整備運営する民間事業者募集要項の策定について、石山公園、市民会館跡地、旧内山下小学校を含めたビジョンをつくる作業が次年度で必要ではありませんか。
 次とその次は割愛です。
 最後、NHK跡地については観光バスなどの駐車場を想定されておりますが、城を臨む借景にバスが止まっていることは、重要文化財である石垣を隠すことになります。歴史の視認性にも反すると思いますが、どのようにお考えですか。
 よろしくお願いします。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 市長  それでは、森山委員の質問にお答えします。
 広場整備において、公設のステージを設置するべきではということであります。
 端的にそのステージについて、仮設のものにするのか、常設のものにするのか、森山委員と政策局の間で随分議論になっているという話を伺いました。これから設計の中で検討していけば、それはいい話なんですが、1つやっぱり森山委員に御理解をいただくというのは、この広場整備において広場をどう使うかというのはいろんな使い方が多分あるだろうと。例えば、音楽イベントみたいなものはステージが要るだろうし、そうじゃなくて飲食、物販イベントになるとできるだけスペースを使ったほうがいいという議論もあるだろうと。そういった用途を想定しながら、この広場の整備について考えていかなければならないと思っています。
 ただ、逆に森山委員が指摘されているように、仮設といって一回一回業者の方から多額のお金を払って借りていくとなると、なかなかペイができないんじゃないかという、そこも実際上そういうことがあるんだろうとは思います。したがって、例えば昨日の打合せで話が出たのは、仮設とする場合も、そういった資材を利用者が容易に設置できるような形にするとか、市や管理者が貸し出すような場合、形態とか幾つかそういう広場自身は様々なものに使えるとして、場合によっては安価な形で音楽イベントをする方もそのステージがつくられると、こういったこともあるんじゃないかなと。
 どちらにしても、これからの設計の中で検討していきたいとは思いますけれども、様々な要素の議論をぜひやらせてもらいたいなと思います。
 以上です。

◎ 政策局長  設計等について、石山公園、市民会館跡地、旧内山下小学校を含めたビジョンをつくる必要があるのではないかについてです。
 岡山城西の丸周辺広場整備については、岡山城の歴史性や回遊性を向上させるポテンシャルを持った土地であるなどの特性を踏まえるとともに、市民や民間事業者などの御意見も参考としながら整備方針を検討し、策定いたしました。また、隣接する石山公園エリアの再整備とも整合を図ることとしており、令和7年度からの設計や便益施設等を整備、運営する民間事業者の募集要項の作成に当たっては、これら整備方針等を踏まえて進めることとなります。
 次に、旧NHK跡地を観光バスなどの駐車場にするとバスが石垣を隠すのではないかとの点についてです。
 駐車場については、オープンスペースを広く確保する観点や歩行者・車両動線などを考慮した上で、3か所の跡地のうち、これまで一般車駐車場として活用していた旧NHK岡山放送会館跡地に配置することとしております。整備に当たっては、岡山城天守の視認性や旧本丸の石垣の存在を考慮してまいります。
 以上です。

◆森山幸治 委員  市長、御答弁ありがとうございました。
 この質問を書きながら、大森市長もこの期最終の予算の組立てということもあって、ちょうど10年ぐらい前ですかね、私がここで個人質問させていただいたのがパークマネジメントでした。もう10年前ですね、市長。市長も御理解いただいて、今岡山市内では、北長瀬であったり下石井であったり、西川緑道公園はもちろん。この石山公園、当時年間3回ぐらいしかなかった企画がこのマネジメントによって今10倍以上に、岡山市を代表するような公園になってきています。そういう思いをはせながら、私としては市長を指名させていただいたわけですけども。
 いわゆる日比谷野音というものが東京に、今何か改修もされるらしいですけども、やっぱりなぜそこにイベントが起きるのか、音楽イベント。音楽イベントに限らず、いろんなダンスであったりとか、エンターテインメントみたいなものを表現する舞台ですよね。やっぱりそこに舞台があるから、こういう表現ができると私は考えるんです。それもありますし、石山公園もその舞台があったからこそ、表現があって、そこに飲食店が集ったりキッチンカーが集ったりということで今にぎわいがうまくいっているわけでありますので、仮設なのか常設なのか、その設備がどういうものなのかというのも今後検討をしっかりお願いしたいと思います。
 例の座組のほうです。やっぱり石山公園の検討会というものが立ち上がっている中で、石山公園の意見がどうしてもそこに力が入ってしまうというのか、そこに引っ張られてしまうというのか、そんな懸念を持っていて、この質問をしました。今局長から答弁があったように、今後幅広い視点の中で進めていかれるということなので、その中で座組も何かしら必要なときは意識してやっていただきたいと思います。
 NHK跡地のあの石垣のところ、最後。ここについても、やっぱり岡山城を臨む借景というのは、内山下小学校を背中にして西側のほうがメインになると思うんです。その中で、観光バスがずらっと並んでいる絵というのはいかがなものかなって思ったりもしますので、そこもどのように考慮していくのかということを注意していただいて、次年度取り組んでいただきたいと思います。
 2番、第2款総務費第38項文化振興費、文学によるまちづくり事業について。
 ユネスコ創造都市ネットワークの目的は、創造性を核とした都市間の国際的な連携を強化して、創造性を都市開発の重要な要素とするために、公共部門、民間部門、市民社会が関与するパートナーシップを促進することとあります。
 創造性を核とした都市開発という目的を達成するためには、まず次年度予算にて、市民へ向けたステートメント(宣言とか表明)に取り組む必要があると思いますが、いかがでしょうか。
 先月、山形市へ行ってまいりました。山形市は、ユネスコ加盟後──山形市さんは映画で加盟されていますけども──創造拠点としてのクリエイティブシティセンターQ1を開設されています。地方創生推進交付金を活用して、山形市が旧第一小学校校舎をリノベーションされ、これの整備、耐震化費用は10億円かかって、その後国庫補助が2分の1と聞いています。東北芸術工科大学との連携協定を結び、運営されております。
 ユネスコ創造都市ネットワークの活動内容には、知識、経験の交流、人材育成、プログラム協力、文化芸術を活用した産業振興、都市づくり等があります。本市がユネスコ創造都市へ加盟したことを国内外への発信や文学のまちづくりを推進していくためにも拠点の整備を次年度の予算の中で考えておりますか。
 次、来年開催される国際会議への招聘については姉妹都市等、本市と関係する国々を考慮できませんか。
 お願いします。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 市民生活局長  2番、文学によるまちづくり推進事業について順次お答えします。
 まず、次年度予算にて、市民へ向けたステートメントについて取り組まれますかという御質問です。
 ステートメントにつきましては、今後、国際会議の開催や次期総合計画の策定、岡山市文化芸術推進計画の改定も予定していることから、どういった形が望ましいか、そうした中で検討してまいりたいと考えております。
 続いて、拠点整備についての考えについてです。
 文学の取組を進めるに当たり、活動や情報発信の拠点があれば有効であると考えており、取組に関わる関係者からもそうした声をいただいております。一方で、拠点として整備する場合、役割や具体的な機能、設置場所などを検討する必要があり、その上で整備内容や運営方法、費用、効果などを含めて必要性を検討していくことになると考えております。
 この項最後、来年度開催される国際会議への招聘について、本市と関係する国々を考慮しているかという御質問です。
 当国際会議は、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟後、当市の呼びかけで開催する初めての国際会議となり、文学分野の都市を招聘する予定としております。この会議を通じて、物理的にも近いアジア・太平洋地域の都市を中心に連携を深めていくとともに、優れた取組事例等を学び、文学による心豊かなまちづくりにつなげていきたいと考えています。現在、国際友好交流都市でもある韓国の富川のほか、ユネスコからシティフレンドとして指定されたニュージーランドのダニーデンやオーストラリアのメルボルン、アメリカのシアトル、イギリスのエディンバラから会議参加の内諾をいただいております。
 以上です。

◆森山幸治 委員  岡山市民の皆さんに、創造都市ネットワークへ加盟したんだよということをもっともっと啓発というか、宣伝がこれからより一層必要な中で、そのステートメントという意見の表明、宣言というものをぜひつくっていただきたいと思います。そして、その活動の拠点整備ですけども、ちょうどおととい、旧内山下小学校で文学フェスティバルに参加してまいりました。とてもたくさんの方々が来られていて、出展者も東京とか横浜、神戸、広島、高松と県外からたくさん来られて非常に盛り上がりを見せておりました。やっぱりああいう活動ができるというものも、白い箱だと多分なかなかムード的に難しいのかなと。歴史をまとった明治から平成までですか、そういう時代をまとっている小学校だからこそ、ああいうすばらしい企画ができたんだろうと思います。拠点整備についても前向きな御答弁いただきました。また、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 姉妹都市の関係も、岡山市も今インド友好議員連盟というものが議会もありますので、インドにもケーララ州においてコーリコード市が昨年、文学をテーマに加盟されております。ぜひとも、そのあたりも考慮いただけたらと思います。
 次に行きます。
 第2款総務費第43項シティミュージアム費についてお聞きします。
 近現代における市民の歴史文化遺産のアーカイブ保存、活用について本市には課題があります。受入れについては、シティミュージアムの収蔵庫がいっぱいで、これ以上受入れが難しいとお聞きしています。施設管理費等におけるこの収蔵庫の収容状況についてお聞かせください。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 市民生活局長  大きい3番、シティミュージアムの運営費について、収蔵庫の収容内容についてです。
 岡山シティミュージアムは約350平方メートルの収蔵庫があり、岡山市の自然資料、考古・歴史資料や美術工芸品など約2万7,000点を収蔵しております。収納スペースにゆとりはございませんが、寄贈等の御相談があれば応じていきたいと考えております。
 以上です。

◆森山幸治 委員  これも長年の懸案でありまして、このたび改めて次年度、岡山市の骨格をなす第七次総合計画をつくるに当たり、ここで今取り上げさせていただきました。余裕がないということです。
 ちなみに、その収容するに当たっては3種類の分類があると思います。市の買取り、寄贈、寄託、これはどのような予算づけで、今年度、次年度考えていますか。

◎ 市民生活局長  委員おっしゃるとおり3種類の方法があると思うんですけれども、買取りの予算は今のところつけておりません。寄贈、寄託に関しては、費用が基本的にはかかりませんので、そういう相談には応じていきたいと考えております。
 以上です。

◆森山幸治 委員  市民の、市井の人々の歴史文化、これが毎日のように散逸してしまっているのが今の岡山市の状況ではないかなと思います。市の買取りの予算がゼロ、これは調査しましたが、ここ10年ずっとゼロが続いているといいます。これは、本当に岡山市の愛着とかレガシーとかという市長が力強くいつもおっしゃっている分野でもありますけども、とても大事なポイントだと思うんですよね。買取ゼロということは、やっぱりその姿勢がないということでもあります。これは本当に大切な課題だとも思っておりまして、このあたり、最後市長のほうからこの件について、この状況を何とか出血を止めなければいけないと思っていますので、御所見いただきたいと思います。

◎ 市長  買取り費用が10年間ゼロというのは今初めて知りましたけれども、どうこの10年間対応してきたのか、それが危機的な状況に本当になっているのか、そういう実態を見てみないことにはなかなかコメントのしようがないところであります。私が誇り、愛着ということで、先人たちの動きをコメントさせてもらっていますけど、それはもちろん資料があって、それらをチェックした上でお話を申し上げている。その資料をチェックするというか、収蔵するすべがあるのかないのか、それが市が買い取らなきゃならないものなのか、いろんな視点があると思います。それらを整理した上でまたお答えしたいと思います。
 以上です。

◆森山幸治 委員  4番、第10款教育費第5項事務局費、学校適応支援事業費についてお聞きします。
 一人ひとりに寄り添う居場所づくり推進事業ができましたが、そのできた経緯、学校でのこれまでの実践、スーパーバイズを通した教育長の御所見をお伺いしたいと思います。
 校内支援教室についてですが、御津高校で開設される中学生のための「MyPlace」のような、児童・生徒が校内にいながらリラックスできる、そのためには児童・生徒の意見が取り入れられたデザイン空間、これについての予算はついていますか。
 学校以外で不登校児童・生徒や家族が近所で相談ができて、市内にある学び、遊び、休めることのできる場所を知ってもらうための取組がありますでしょうか。
 お願いします。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 教育長  学校適応支援事業費について順次お答えします。
 まず、事業ができた経緯、学校での実践を通した見解についてです。
 本事業は、学校現場からのニーズに基づき、児童・生徒への適切なアセスメントに基づく支援を充実させるため、従来のアセスメントに心理学などの専門的視点を取り入れることにより、より効果的な支援計画作成等に生かすために新たに取り組むものです。
 これまで個別に専門家派遣に取り組んだ学校の事例では、個に応じた支援方法を取り入れることができ、児童の学習への意欲向上が見られた、学級全体としても指導上の具体的な改善点が分かり授業改善につながったなど、専門家からの助言による効果が報告されており、次年度より全体的な取組としようと考えるものです。
 次に、校内支援教室の環境整備に係る予算についてです。
 環境整備については、教室に入りづらい児童・生徒が落ち着いて過ごすことができ、自分に合った学習に取り組めるよう、児童・生徒の気持ちを尊重しながら和やかに会話ができる丸テーブルの設置など、親しみやすい空間づくりの予算を計上しております。
 最後に、学校以外の不登校の相談場所についてです。
 現在、教育相談室や児童生徒支援教室を中心に児童・生徒や保護者の不登校に関する相談を受けているところですが、より身近な場所で相談ができるように市内4つの公民館においても相談できる機会を設けています。次年度もより多くの方が気軽に相談できるように、現在の取組について広く周知してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆森山幸治 委員  教育長、御答弁ありがとうございました。
 ようやくこのスーパーバイザー制度ができたということで、特別支援学級だけではなくて、普通クラスにも困難を抱えているけれども、なかなかそれが見えづらいということで。この制度は、まだ次年度予算がそんな大きくはないですけれども、先生の助けになると同時に、これ保護者がすごく救われる思いに、私も当事者ですのでよく分かるんですけど、やっぱり近過ぎるとなかなか分からないというような感覚過敏のことであったり、様々な学習障害みたいなものが、先生もスペシャリストではない中で専門家の方が配置されるということは本当に大きな一歩を踏み出していただいて本当に感謝申し上げたいと思います。
 それで、近所に相談できる場所があるというのはとても大事だなと思っていまして、例えば公民館というのが学区に1つありますから、公民館でこのような取組を考えていくというのは次年度考えられませんか。

◎ 教育長  今、先ほども答弁しましたが、4つの公民館でアウトリーチによる相談支援を行っておりますが、なかなか実際実績が上がっていない状況もあります。やはり我々の周知、それから箇所を増やすということも含めて考えていかないといけないかなと思っております。
 以上です。

◆森山幸治 委員  もちろん数を増やしていくという掘り起こしという視点も考えてみると、全市的に場所をつくっていくところからが大切じゃないかなということも思っていますので、検討願いたいと思います。
 次へ行きます。
 第10款教育費第10項中学校費岡山中央中学校区公民館(仮称)整備事業についてお聞きします。
 来年3月開館予定の岡山中央中学校敷地内への公民館建設で、学校施設との合築です。暑さ対策、これはもう当然のことと思っておりましたが、生徒、市民が利用する武道場にエアコンの設置がありません。新設にもかかわらずありません。来年の猛暑前には何かしら対策が必要じゃないですか。
 次、同じく暑さ対策として懸念するのが屋上のテニスコートです。コンクリートの照り返しの中、屋根のないコートでというのは、もうこれは想像を絶します。特殊なケースだと思います。ミストシャワー等を設置、対策は要りませんか。
 最後、公民館への道しるべ、看板についてどのように考えますか。
 まさに公民館は防災拠点でもありますし、そもそもこの学区には公民館がなかった。内山下、深柢、出石地区方面、この方にしっかりと分かるような掲示を次年度予算で考えてくれていますか。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。
◎ 教育長  岡山中央中学校区公民館(仮称)整備事業について順次お答えします。
 まず、武道場の暑さ対策についてです。
 武道場は、体育館に比べ使用頻度が低く、時間の工夫により暑い時期を避けた授業ができること、また避難所の一次開放スペースに指定されていないことから、現時点では空調整備の予定はございません。ただし、熱さ対策として学校に配備されているスポットクーラーを利用するなど、運用面での対応について検討してまいりたいと考えております。
 次に、屋上テニスコートの熱さ対策についてです。
 暑さ対策としてのミストシャワーにつきましては、設置場所や個数など導入の仕方について、具体的に学校と協議してまいりたいと考えております。
 最後に、公民館への道しるべについてです。
 新しくできる公民館の場所を広く知らせるため、施設案内標識の設置に向けて、今後道路管理者などの関係先と協議を進めてまいりたいと考えております。
 以上です。

◆森山幸治 委員  新設の公民館の暑さ対策、前向きな御答弁いただいたと思います。子どもたちのためにしっかりと整備のほうをお願いしたいと思います。
 次、第10款教育費第5項事務局費のうちの岡山っ子スタート・サポート事業についてお聞きします。
 小学1年生の課題については、急速な社会の変化もあって、複雑多様化していると思います。近年の状況を踏まえ、どのように対応しようとお考えでしょうか。
 次、不登校児童・生徒の数は年々上昇しております。その中でも気になるのが、令和元年の15人から令和5年の57人と約4倍に増えている小学校1年生の現状です。小1プロブレム解消へ向けて、サポーターを平成14年に36人以上のクラスに1人の配置をされ、改善しながら、平成26年で30人へと緩和してこられていますが、この10年間特に改善がありません。定数減への改善が必要ではないでしょうか。
 次、続いてサポーターの雇用環境です。
 継続採用の決定が次年度の前日にならないと分からないという実態があります。民間では30日前に予告するのが義務づけられておりますけれども、このような不安定雇用をこのまま続けられるのでしょうか。
 お願いします。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 教育長  岡山っ子スタート・サポート事業について順次お答えします。
 まず、小学1年生の課題への対応についてです。
 幼児教育と小学校教育とでは、各教科等の区別の有無や内容、時間の設定など様々な違いがあります。岡山市では、就学時の接続を円滑にするため、幼児と児童の交流機会の設定やお互いの保育や授業を参観し合い、効果的な指導方法等について協議を行うなどして連携を図っているところでございます。加えて、対象となる小学校に岡山っ子スタート・サポーターを配置することにより、学校生活におけるつまずきの早期発見、早期解消を支援する体制を整えております。
 次に、定数減への改善が必要ではないかとのお尋ねです。
 岡山市では、独自に児童30人以上の学級を対象に岡山っ子スタート・サポーターを配置しております。現段階では、配置基準を引き下げることについては考えておりませんが、就学時の接続を円滑にする取組を充実させながら、よりよい体制等についても研究してまいりたいと考えております。
 最後に、サポーターの雇用についてです。
 岡山っ子スタート・サポーターは、会計年度任用職員であり、年度を越えた継続採用とはなりません。募集要項に、学級数の変動により次年度の採用がなくなる場合があることを明示した上で応募いただいております。サポーターの配置は、学級数を基準にしているため、採用が確定するのは入学式直前となるのが現状ですが、今後どのようなことができるか研究してまいりたいと思います。
 以上です。

◆森山幸治 委員  サポーターの雇用環境ですけども、小1の不登校が今激増しているし、かつ最初の小学1年生の課題への対応のところで教育長からあまり物足りない答弁だったんですけど、社会に合わせていろいろ今日的な課題というのはやっぱりあると思うんですよ。だから、そのあたりにも対応していくことも必要だし、小1のサポーターさんを循環型というのか、しっかり継続していただきたいし、循環できるような体制というのもちゃんと力を入れていく必要があると思うんですよね。そういう意味で、何かここに対して次年度、次年度すぐできるというわけではないと思うんですけども、次年度、こういうところから一歩取り組んでいきたいというのをもうちょっと具体的な御答弁いただいて、終わりにしたいと思います。

◎ 教育長  御指摘のとおりです。1年生の不登校が増えているというのは危惧しております。小1プロブレムと中1ギャップという、この2つの階段が義務教育で課題になっております。中学のほうは前御答弁しましたが、増えてはいますけど、不登校のほうが政令市の中で2番目に緩やかに増えているという状況で急増はしていません。なので、中1ギャップというのはかなり小・中の文化の交流ができていたり、授業交流もできていると思うんですが、就学前と小学校の小1プロブレムは委員御指摘のとおり、いま一度見直す必要があるかなと考えておりまして、今教育委員会の中でも議論をしっかりさせてもらっています。
 我々が今考えているのは、この小1プロブレムとスタート・サポーターがリンクしているかどうか。スタート・サポーターを配置しているにもかかわらず不登校が増えているという実態があることを危惧しておりまして、これは委員御指摘のとおり、多人数のクラスに自動的に配置するという方法を取っています。それでいいのかという見直しも含めて今後検討しないといけないかなと思っていますので、単にこの人数を下げたら大丈夫ということではないかなと思うんです。そのあたり、小1プロブレムとあわせて、どういう配置がいいかというところ、どういう体制がいいかというところも本当に急いで検討しないといけないと思っておりますので、今後しっかり検討してまいりたいと思います。
 以上です。

○則武宣弘 委員長  以上で森山委員の質疑は終了いたしました。
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