録画中継

令和7年2月定例会
3月12日(水) 予算特別委員会
1 議案(予算等)=分科会座長報告(文書配布)-意見表明-表決
    午前10時0分開会

○則武宣弘 委員長  ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
 本日の委員会記録署名委員に三木委員を指名いたします。

△1 質疑
  甲第3号議案 令和7年度岡山市一般会計予算について
  甲第4号議案 令和7年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について
  甲第5号議案 令和7年度岡山市用品調達費特別会計予算について
  甲第6号議案 令和7年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について
  甲第7号議案 令和7年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について
  甲第8号議案 令和7年度岡山市財産区費特別会計予算について
  甲第9号議案 令和7年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について
  甲第10号議案 令和7年度岡山市母子父子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計予算について
  甲第11号議案 令和7年度岡山市介護保険費特別会計予算について
  甲第12号議案 令和7年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について
  甲第13号議案 令和7年度岡山市公債費特別会計予算について
  甲第14号議案 令和7年度岡山市立総合医療センター病院事業債特別会計予算について
  甲第15号議案 令和7年度岡山市病院事業会計予算について
  甲第16号議案 令和7年度岡山市水道事業会計予算について
  甲第17号議案 令和7年度岡山市工業用水道事業会計予算について
  甲第18号議案 令和7年度岡山市市場事業会計予算について
  甲第19号議案 令和7年度岡山市下水道事業会計予算について
  甲第20号議案 刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
  甲第21号議案 岡山市議会の各会派に対する政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第22号議案 岡山市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第23号議案 岡山市職員等の旅費等に関する条例等の一部を改正する条例の制定 について
  甲第24号議案 岡山市の組織及びその任務に関する条例の一部を改正する条例の制 定について
  甲第25号議案 岡山市財産条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第27号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第28号議案 岡山市保健衛生関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定に ついて
  甲第29号議案 岡山市公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第30号議案 岡山市旅館業法施行条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第31号議案 岡山市地域包括支援センターの職員等に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第32号議案 岡山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第33号議案 岡山市特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第34号議案 岡山市軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第35号議案 岡山市指定通所支援の事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第36号議案 岡山市指定障害児入所施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第37号議案 岡山市指定障害福祉サービスの事業等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第38号議案 岡山市指定障害者支援施設等の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第39号議案 岡山市障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第40号議案 岡山市障害者支援施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第41号議案 岡山市指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第42号議案 岡山市指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第43号議案 岡山市指定介護予防サービス等の事業の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第45号議案 岡山市保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第46号議案 岡山市児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第47号議案 岡山市一時保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について
  甲第49号議案 岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第50号議案 岡山市幼稚園型認定こども園,保育所型認定こども園及び地方裁量型認定こども園の認定の要件を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第51号議案 岡山市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について
  甲第52号議案 岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第53号議案 岡山市立認定こども園条例等の一部を改正する条例の制定について
  甲第54号議案 岡山市環境基本条例の制定について
  甲第55号議案 岡山市公共物管理条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第58号議案 岡山市港湾水域占用料徴収条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第59号議案 岡山市建築関係事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第60号議案 岡山市開発行為許可事務,宅地造成等に関する工事許可事務等手数料条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第61号議案 岡山市埋立行為等の規制に関する条例を廃止する条例の制定について
  甲第62号議案 岡山市農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第63号議案 岡山市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第64号議案 岡山市立の小学校,中学校及び義務教育学校の教育職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第65号議案 岡山市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
  甲第66号議案 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について

○則武宣弘 委員長  それでは、お手元に配付の日程に従い、審査を進めたいと思います。
 本日は、本委員会に付託されました甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について以下59件の議案について分科会座長報告、各会派の意見表明、採決を行います。
 なお、分科会座長報告につきましては、お配りしておりますとおりでございます。
 それでは、これより意見表明に入ります。
 意見表明の通告があります。
 まず、自由民主党岡山市議団、大月委員。

◆大月晴一 委員  自由民主党岡山市議団の大月晴一でございます。
 会派を代表いたしまして、甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について外58件の予算関係議案につきまして賛成の立場から意見表明いたします。
 令和7年度一般会計当初予算は、長引く物価高騰に加え公共施設等の老朽化対策や防災・減災対策などにより、前年度に比べ6.2%増の過去最高となる4,093億円となっておりますが、市税収入も雇用者所得の改善による個人住民税の増加、好調な企業業績による法人市民税の増加、大規模な倉庫の新築や地価高騰による固定資産税の増加などにより前年度に比べ5.8%増の過去最高となる1,400億円となっており、あわせて有利な市債、基金の活用や経常的経費を見直すことにより健全な財政運営を維持するなど評価しているところです。
 次に、各種施策についてであります。
 1つ目は、第七次総合計画の策定についてです。
 第六次総合計画は令和7年度が最終年度であり、第七次総合計画を検討する時期となりますが、その中でも地域づくりには区別計画が物すごく大切だと思います。
 そこで、区別計画策定の意気込みについてお伺いしました。
 市当局からは、前回から区別計画をつくってきたが、区としてそれぞれの特徴があり、それをどう生かしていくかを考えていかなければならないとのことでした。また、各区と相談しながら、少しウエートを区に置くように考えていきたいとのことでした。第七次総合計画は、区別計画に重きを置いて策定していただきたいと思います。
 2つ目は、不妊治療費助成事業についてです。
 本事業は、不妊に悩む方々が経済的な理由で子どもを持つことを諦めることなく安心して不妊治療を受けられるよう不妊治療費の一部を助成するものです。
 そこで、助成の周知や不妊治療への理解を深めるための啓発活動についてお伺いしました。
 市当局からは、手続の詳細が決まり次第、「市民のひろば おかやま」や市ホームページ等を通じて広くお知らせする予定とのことでした。また、生殖補助医療を実施できる医療機関が限られており、該当の医療施設にもチラシ等をお配りし周知してまいりたいと考えているとのことでした。引き続き、出産を望まれる方の環境整備を進めていただきたいと思います。
 3つ目は、地域の資源を生かした観光振興事業についてです。
 大型古墳の調査スケジュールと成果の目指すものについてお伺いしました。
 市当局からは、大型古墳の調査はレーザー測量の技術を使って空中から放ったレーザーが地面から跳ね返る時間により古墳の形や大きさを正確につかむものであることから、一般的には障害物としての木の葉や地面の草などが少ない冬季が適当と言われており、今後、現地の状況などを踏まえ測量の時期を検討していきたいと考えているとのことでした。また、測量の成果を「新たな倭国論」の検証や研究に生かすとともに、地域の誇りの醸成や関係部局と連携しながらの情報発信に努めてまいりたいと考えているとのことでした。引き続き、地域の資源を生かしながら、観光振興を進めていただきたいと考えます。
 4つ目は、石山古墳、市民会館跡地の整備についてです。
 石山公園と市民会館跡地は隣接しており、日常的な利用のみならずイベント利用や観光客など市内外の多様な方々の集う拠点となります。
 そこで、今後のスケジュール、令和7年度の事業の進め方などについてお伺いしました。
 市当局からは、石山公園と市民会館跡地は一体的に検討を進めることとし、令和7年度に設計、令和8年度に公園、広場の工事、令和9年度には一部供用開始を目指しており、並行して令和8年度に便益施設等の運営事業者の選定を行い、令和9年度に運営事業者による運営を開始したいと考えているとのことでした。また、令和7年度には、まず設計と運営事業者等の情報収集を並行して進め、具体的な整備イメージを地域やこれまでの議論の関係者の方とも共有し工事や事業者選定につなげていくとのことでした。これまでの検討経緯を踏まえながら、引き続き一体的な検討を進めていただきたいと思います。
 5つ目は、障害児保育対策事業についてです。
 女性の就労を後押しし安心して働いてもらうためには、引き続き保育環境の充実、質の向上が必要です。
 そこで、障害児の受入れを進めるためのさらなる支援についてお伺いしました。
 市当局からは、現行の補助制度は障害児2人の受入れに対し保育士を1人配置した場合に月額17万円を補助しており、現在私立園においては多くの障害児を受け入れていただいているが、年々障害児の受入れが増加しており、それに対応するためにはさらに多くの保育士を必要とするため、さらに補助額を上げ保育士の加配をしやすい環境を整えることにより保育現場の負担軽減、保育の質の向上、また積極的な障害児の受入れを図るとのことでした。
 なお、補助単価については、公定価格などを参考に月額22万円にしているとのことでした。障害のある児童が増えている中、より安全にしっかり受け入れてもらうためにも充実した支援を継続していただきたいと思います。
 その他にも、我々自由民主党岡山市議団は昨年11月に防犯灯、防犯カメラの補助制度の拡充、♯7119の導入、ハレノワの利便性向上、生活道路の維持管理強化など100項目にも及ぶ政策提言を提出し、多くの問題・課題解決に向けた政策、施策を立案し岡山市の総合力を高めるべく提言を行ってまいりました。今回の予算について、我々の提言の内容も反映させているところもあり評価しているところです。
 以上、当局におかれましては本会議並びに予算特別委員会や分科会の審査で我が会派の議員が申し述べた意見に十分留意され、来年度の市政運営に当たられますようお願いいたしまして、意見表明を終わります。ありがとうございました。

○則武宣弘 委員長  次に、公明党岡山市議団、福吉委員。

◆福吉智徳 委員  公明党岡山市議団の福吉智徳です。
 会派を代表して、甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について以下59件の議案について賛成の立場で意見表明いたします。
 令和7年度予算案の審議に当たっては、市長の提案理由の説明や代表質問、一般質問に対する答弁、さらには予算特別委員会、分科会における質疑などを通じ、各種施策を慎重に検討してまいりました。令和7年度当初予算編成については、一般会計予算規模が市長就任後12年で1,200億円、4割強の増加に対する未来への投資の視点も踏まえた予算構成の変化と要因、堅調に市税収入が増加していることに対する見解と経済的評価、市債発行の増加による財政運営への影響、財源調整のための基金残高の適切な規模について伺いました。
 市長からは、令和7年度の当初予算規模は平成27年度比で1,245億円増の1.4倍、主な要因は377億円増の児童福祉費を含む民生費が507億円の増加、教育費が県費負担教職員に係る給与負担を含め339億円の増加、商工費が2.4倍となる19億円の増加となっていること、岡山市の発展に向けた未来への投資という視点では、子育て分野では待機児童対策の効果等により令和6年度の働く保護者の人数が平成28年度比で約1.2倍になっていること、産業の振興では令和3年までの10年間で市内総生産の伸び率は6.8%で指定都市3位、民間投資の伸び率は15.4%で指定都市2位となっていること、まちのにぎわい魅力づくりでは岡山城は令和5年度の1年間で経済波及効果は133億円、ハレまち通りは休日歩行者通行量1.4倍、ハレノワ効果は表町商店街で休日人流1.23倍であり、こうした取組と民間再開発の活発な動きにより市内中心部の路線価の上昇率が全国県庁所在地で3位となったことなど、これまで取り組んできた各分野の施策がまちに活力を生み令和7年度予算案では市税収入は過去最高となる1,400億円を見込んでいる。市債の増加による財政運営への影響については新年度当初予算では合併推進債や緊急防災・減災事業債などの交付税算入率が高い市債を積極的に活用することにより市債発行額479億円に対し212億円が交付税措置されるため、交付税措置額を除く市の実質的な負担額は276億円となり実質公債費比率は過年度発行分の市債の償還終了もあり財政指標への影響は限定的なものに止まると考えている、財源調整のための基金については新年度当初予算では80億円を取り崩すこととし、予算編成時点での取崩し後の残高は295億円と前年度と同水準を維持することができているとの答弁でした。
 以上、予算編成、財政運営、財源調整のための基金残高については適切な規模と評価いたします。また、予算規模が毎年増加していますが、市内産業の下支え、教育、子育て、福祉の充実、まちのにぎわい魅力づくりに生かされ、その効果が市税収入等において過去最高になっていることに対しても評価いたします。
 次に、各事業について意見を述べさせていただきます。
 岡山駅前広場への路面電車乗り入れと広場整備事業については、乗り入れについては観光客を含む全ての方々の利便性と分かりやすさの向上を目的とし令和8年度末完成を目指す。駅前広場整備は岡山市の玄関口であり政令指定都市岡山の顔であることを踏まえ、全体として統一感のあるものとすることが重要であることからバス乗り場の上屋及び修景ゾーンについて令和11年度上半期の完成を目指すとの整備方針が示されたことに高く評価いたします。
 アリーナ整備については、市民意識調査において64%の方が整備賛同の考えがあると示され整備の必要性は感じています。
 ただ、今市単独で建設に踏み切るのではなく、経済界の回答を待ちたいです。その上で、岡山市、岡山経済界、そして有識者を交えて広く議論した後、整備の方向性を示したいとの考えについては理解できます。我々もしっかりと応援していきたいです。
 かねてから会派で提案を行ってきたファミリーサポート事業の制度の充実と帯状疱疹ワクチンの公費助成については、ともに半額の補助を実施していただいたことに高く評価いたします。
 あわせて長年公明党岡山市議団として導入を求めてまいりました#7119導入については、救急車の適正利用が図られる、救急医療機関の受診の適正化が図られる、市民に対して急な病気やけがに対する不安の解消等が図られるなど効果を示した上で連携中枢都市圏エリアで実施するメリットはあるとし、導入に踏み切ったことに対し高く評価いたします。
 一方で、小学校体育館へのエアコン設置と学校の放送室や購買室などの未設置場所へのエアコン設置、アピアランスサポート事業の充実、通学路における防犯カメラを市独自で設置することなど実現を強く求めます。
 今後も引き続き財政運営の健全性を確保し、岡山市の持続的な発展と市民生活の充実に資する施策を進め、市民一人一人の幸福度の向上に向けて努力されるようお願いいたしまして、公明党岡山市議団の意見表明といたします。

○則武宣弘 委員長  次に、日本共産党岡山市議団、田中委員。

◆田中のぞみ 委員  おはようございます。日本共産党岡山市議団の田中のぞみです。
 会派を代表して、予算特別委員会に付託されました59件の議案のうち、10件について反対を表明します。
 なお、反対理由については、2月定例議会最終日に本特別委員会以外の議案とあわせて申し述べたいと思います。
 では、甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について、甲第12号議案令和7年度岡山市後期高齢者医療費特別会計予算について、甲第16号議案令和7年度岡山市水道事業会計予算について、甲第24号議案岡山市の組織及びその任務に関する条例の一部を改正する条例の制定について、甲第31号議案岡山市地域包括支援センターの職員等に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について、甲第35号議案岡山市指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について、甲第49号議案岡山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、甲第51号議案岡山市乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について、甲第52号議案岡山市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、甲第53号議案岡山市立認定こども園条例等の一部を改正する条例の制定について、以上10件です。これ以外の49の議案については賛成を表明いたします。
 以上です。

○則武宣弘 委員長  次に、おかやま創政会、太田委員。

◆太田栄司 委員  おはようございます。おかやま創政会の太田栄司でございます。
 早速ですが、今議会の予算特別委員会に付託されました甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算以下59件の議案につきまして、会派を代表いたしましていずれも賛成すべきとの立場から意見表明させていただきます。
 以下、賛成する主な理由とともに、来年度の事務執行に当たって特に留意していただきたい点などについて述べさせていただきます。
 まず、甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算についてであります。
 来年度予算については、令和6年度予算に比べ約237億円増の4,093億円と過去最大規模の予算となっています。この予算については、より誇れるまち岡山へと銘打たれていますが、岡山は動いているという内外の評価につながっている各政策、施策、事業をより充実させるとともに、未来を見据えた取組を確立するものだと捉えております。とりわけ子ども・子育て・教育をはじめ、持続可能な公共交通の確立に向けた取組など住みやすさに関して一層の充実を図るべく予算編成がなされています。また、新たなにぎわいづくりや中心市街地の回遊性向上、また周辺地域の活性化、観光振興など岡山市の活力を一層確かなものにするための取組についても様々な面から考慮されたものとなっています。私たちの会派として常に申し上げている人への投資、未来への投資の観点からも、積極的な予算編成となっているものと考えています。こうした積極的な編成を行うに当たっての基盤となる財政運営については、交付税算入率の高い有利な起債の活用などにより市民負担や将来の財政負担についても十分考慮されており、評価に値するものと考えております。また、不測の事態に対応可能な機動性の確保のために必要な基金残高は標準財政規模の10%から20%が適切だと言われていますが、本市の3基金の合計は約295億円となっており、健全な運営が行われているものと考えます。
 さてこの際、来年度の事務執行に当たって、特に留意していただきたい点などについて述べさせていただきます。
 一般会計第2款総務費第1項総務管理費の関わるハラスメント対策についてであります。
 本市全職員を対象としたカスタマーハラスメントにおける実態調査では、直近3年間でカスハラを受けたと答えた人は約31.9%、被害を見たことがある人を含めると46.1%という数値となり、また教育機関業務、窓口業務などでカスハラによる多くの負担感がかかっていることも明らかになりました。法改正により、民間の事業者にも今後対策などが義務づけられる見通しの中、本市においても職員が安心して働けるよう今後の対策における予算措置や対応指針の策定も含め、効果的な対策を講じていただくことを強く求めたいと思います。
 次に、一般会計第2款総務費第1項総務管理費第22目自治振興費についてであります。
 これは最も身近な自治である町内会などの活動をはじめ、共助を支える地域の活動を持続可能なものにするための取組に期待します。連合町内会や単位町内会への新年度における様々な支援について、私たちも大変評価しているところであります。それぞれの事業が運用面においても高い実効性と円滑な執行ができるよう、要望を申し上げます。
 また、一般会計の第3款民生費第1項社会福祉費第1目社会福祉総務費及び第5項老人福祉費第5目老人福祉対策費に関してであります。
 認知症の当事者や御家族に寄り添う各種支援事業、複雑化、複合化した課題を抱えた世帯に対する重層的な福祉支援体制の構築など地域共生社会のさらなる推進に力を入れていただきたいと考えています。
 次に、一般会計第7款商工費第1項商工費第5目商工業振興費のうち、まずは中小企業活性化事業についてであります。
 中小・小規模事業者に対して生産性向上、競争力強化などのためにインターネットやIT技術を用いたデジタルマーケティング手法の活用による販売や営業活動の取組を伴走支援するマーケティング活動支援の新規事業をはじめ、岡山市内の中小・小規模事業者を衰退させない事業として事業承継支援事業も図られており、中小・小規模事業者に寄り添った支援に取り組まれているなどを評価しております。また、企業立地推進事業においては、政令市初となる製造工場や研究所などの立地のさらなる促進を図るために企業立地促進奨励金、物流施設誘致促進奨励金や再投資・拠点強化促進奨励金の補助金の雇用要件の緩和が考えられており、新たな雇用機会の創出、地元企業で働くことで人の流出抑制などにも期待するとともに、失業率の低下や経済的な安定にもつながると考えます。中小企業における賃上げにもつながる施策を求めてきた私たちとしては、これら様々な支援事業による好循環が生まれ企業力の向上や収益の向上から、たくさん働く皆さんの賃上げにつながることを期待するとともに注視していきたいと思っております。
 次に、一般会計第10款教育費第30項保健体育費第10節需用費、第17節備品購入費のうち、小・中学校の給食調理場の熱中症対策として移動式スポットクーラーの追加についてであります。
 給食調理場は近年の猛暑の影響により室温の上昇などに加えて、夏場においても熱源を使用し加熱調理や食器の洗浄などでさらに室温が上昇しており、今回市内の小・中学校の対策が必要な調理場全てにスポットクーラーの設置を計画しているなど評価しております。また、給食調理場は作業環境が悪いため、働く人の健康を守るのはもちろんのこと、募集しても応募が少なく給食の安定供給にも支障を来す可能性があり、子どもの食育にも影響すると考えます。今回の対策はあくまでも暫定対策であり、給食調理場の整備はこれからも必要であり、環境改善を期待するとともに注視していきたいと思っております。
 次に、第3款民生費第10項児童福祉費中の放課後児童健全育成事業についてであります。
 現在、放課後児童クラブは希望しても入れない児童がいることから、令和9年度待機児童解消に向けて受皿を確保できるように専用施設の建設や特別教室のタイムシェアなどの施設整備及び民間事業者の力を借りて対策を検討されているところは評価しております。
 しかし、待機児童がいる学区では、民間事業者の開設ができていないところもあり、待機児童解消に向けてさらなる整備はこれからも必要であり、待機児童解消を期待するとともに注視していきたいと思っております。
 次に、甲第6号議案令和7年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について及び甲第9号議案令和7年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算についてであります。
 これらに係る事業の申込み及び掛金の徴収、納付は、年度初めの繁忙期に学校で児童・生徒から集金処理をしていました。これら一連の処理について、キャッシュレス化などの改善要望を繰り返してきたところですが、令和7年度からキャッシュレス化が実施されるということで大いに評価するところです。当局の皆様の御尽力に感謝申し上げます。
 次に、甲第25号議案岡山市財産条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
 これは市有未利用地、とりわけ規模の大きい学校跡地の利活用を進めるための条例改正だと認識しております。今回の条例改正により賃貸料についても弾力的に設定することが可能となり、また利活用についても財政局を中心に政策局、産業観光局、教育委員会、区役所などによる協議会を設置し、地域要望とあわせて地域の活性化の視点からの検討協議を行うことができるようにするものです。これにより、学校跡地の利活用がそれぞれの地域の実情に応じて進んでいけるものと期待するところです。この間の努力に敬意を表したいと思います。
 以上、様々申し上げましたが、新年度においても議会との信頼関係をより強固なものとし様々な立場の人たちの市政への思いや視点を適切なバランスで捉えながら、さらなる高みに向かって市政を前進させていただくことを最後に強く要望し、本委員会に付託されました議案について賛成の立場からのおかやま創政会を代表いたしましての意見表明とさせていただきます。ありがとうございました。

○則武宣弘 委員長  次に、みらいえ、國友委員。

◆國友彩葉 委員  みらいえの國友彩葉です。
 会派として賛成する議案のうち、甲第3号議案、甲第11号議案、甲第54号議案につきまして会派を代表して意見表明いたします。
 まず、甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について。
 みらいえの議員には、例えば岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業や自衛隊募集事務、匿名加工情報、苫田ダムからの受水に関わる予算に異論がある者はいますが、全体を俯瞰しバランスを考慮した結果、賛成することにいたしました。異論があるものについては、これからも注視し意見を伝えてまいります。
 以下、各施策について主な意見です。
 次期総合計画について。
 令和7年度は次期総合計画策定の時期となります。策定に当たっては、みらいえ代表質問で指摘しました地域経済循環の視点、まちづくりに欠かせないSDGsの視点、気候変動対策への視点、男女共同参画の視点という4つの視点を生かしていただきたいと思います。
 防災について。
 みらいえとしても要望しておりました中学校体育館空調設備に着手されるとのことで、大変喜んでおります。熱中症予防が促進され、教育活動にも寄与されるものと考えます。地域防災計画に修正案として記述されましたトイレトレーラーについても、検討を進めていただくよう要望いたします。
 民間シェルターへの運営支援について。
 2023年度から止まっていたDV被害者を支援する民間シェルターへの運営支援が復活し、大変うれしく思っています。民間団体は厳しい経済状況の中で、岡山市のセーフティーネットの役割を果たしています。今後も民間団体へのヒアリングを十分に行い、必要な支援をしていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 また、岡山市困難な問題を抱える女性支援計画が令和7年度からスタートします。県や民間団体と連携し、実質的な効果があることを期待します。
 在宅介護総合特区推進事業について。甲第11号議案令和7年度岡山市介護保険費特別会計予算も含まれます。
 岡山市では、介護が必要になった高齢者でも住み慣れた地域で安心して生き生きと暮らすことができる社会の構築をコンセプトに、全国でも数少ない在宅介護に焦点を当てた岡山型持続可能な社会経済モデル構築総合特区、通称AAAシティおかやまを平成25年から実施されておられます。居宅介護支援事業所や訪問介護事業所のサービスを評価し、利用者の状態の維持改善を図る事業所に表彰を行うケアマネインセンティブ事業、訪問介護インセンティブ事業、また在宅で生活する人の利便や自立、そして介護者の負担軽減につながる最先端の介護機器を1割負担で貸与する介護機器貸与モデル事業に取り組まれます。この間、在宅看護の抱える課題に対して規制緩和や新規事業を通じて検証し、特に効果があったものに対しては国に対して要望活動へつなげられています。ADL維持等加算や医療法人による配食サービスの実施などの制度は、岡山市の総合特区での実証をきっかけに全国へと広がってきました。超高齢社会における持続可能な社会経済モデルの構築を先駆的に進め、高齢の方も安心して暮らせる社会の実現を目指すとともに、自治体として地方から国を動かすという心意気での取組の継続に今後も期待します。
 道路ネットワークの充実・強化、事業予算について。
 道路整備に対しては一朝一夕に飛躍的な改善が図れないことは理解する一方で、渋滞の解消、交通混雑緩和をより加速していただくことは市民の皆様の切なる願いです。現在の計画に加えて、路線編成エリアを広げていただきますよう要望いたします。
 地域公共交通利便増進事業は、車を減らすことによって渋滞解消、交通混雑緩和につながり、利便増進の効果が現れることと思います。経済効果や広域交流の促進にも資する事業であると評価いたします。
 快適な住環境設備事業予算について。
 岡山市住生活基本計画に基づき市営住宅の適切な管理を行いながら、特に配慮の必要な方への居住の安定を確保する取組を進めておられます。昨今の少子・高齢化に鑑みた空き家の適正管理と利活用を促進すべく、所有者等の自主的取組を支援するとともに将来的な空き家の発生を抑止する空き家を生まないプロジェクトを実施する等、様々な角度から空き家対策が行われています。管理不全空き家から特定空家にならないような対策として評価できるものと考えます。空き家は増加傾向が見られ、今後もより一層積極的に対策に取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
 ファミリーサポート事業について。
 ファミリーサポート事業において、困難を抱える家庭の利用料の一部を支援する予算60万円が組まれました。ひとり親世帯、非課税世帯、生活保護世帯、障害児のいる世帯、多胎児のいる世帯を対象とし、月12回まで利用料の半額を補助するものです。子育て支援がより一層求められる中、具体的な仕組みをつくっていただき評価しております。サポートを提供する会員を市域全体に増やしていくなど、より一層制度の充実を求めています。
 フォスタリング事業について。
 令和7年度から里親養育包括支援である岡山市フォスタリング事業が行われます。こども総合相談所には、子どもの声を真ん中に置き里子も里親も孤立させないような体制、仕組みをより一層つくっていただきたいと思います。そのためには民間施設、民間団体とのネットワーク、ボランティアを大切に地域に根差したフォスタリング事業になることを強く要望します。
 出産や妊娠に関する事業について。
 岡山市第六次総合計画における将来都市像では、結婚、妊娠、出産、子育てを希望する誰もが安心して子どもを産み育てることができる環境が充実し、若者世代が定着し女性や若者の大きな人材力を生かす都市を目指すとされています。令和7年度一般会計では、新規事業として不妊治療費助成事業、また予期せぬ妊娠を含む出産、性の悩み等に関する相談支援のための性と健康の相談センター事業などに取り組まれます。不妊治療費助成事業は保険適用の生殖補助医療を受けている事実婚を含む夫婦が対象で、保険適用後の自己負担を助成するものです。これには年齢制限や回数制限があります。
 広島県や鳥取県では、先進医療への助成や先進医療を除く保険適用外治療が含まれる場合に、全額自己負担となる治療費に対してもさらに助成が行われています。岡山市におかれましても、今後対象となる範囲を広げるなど総合計画で掲げる目標達成に向けてより一層の施策の充実に期待します。
 また、無痛分娩においても、岡山市民が選択できるような環境整備を強く要望します。先月、備前市や新見市でも、出産の負担軽減へと無痛分娩の費用を助成する方針を明らかにしました。出産における身体的、経済的負担は、子どもを産むことを控える気持ちにもつながります。今後支援制度や助成制度についても検討いただき、加えて岡山市立市民病院でも無痛分娩を導入いただきたいです。希望する方が諦めることなく、選択できる環境を実現いただきますよう要望いたします。
 学校給食費管理事業について。
 保護者負担軽減のため、燃料費その他公費負担化することを非常にうれしく思っています。一方で、様々な食品で物価高騰の影響が続き、保護者負担は依然と大きいのが現状です。子育て世代の経済的負担の軽減に向け、発注の時期をずらすなど給食費を引き上げることなく給食費を抑えるためのあらゆる工夫に引き続き取り組んでいただきますようお願い申し上げます。
 また、学校給食費の無償化は、国でも議論が進んでいます。国が無償化を行うまでは、岡山市として取り組んでいただきたいところですが、無償化の施策が実施される際には円滑に移行できるよう本市での課題の整理や準備に向けて取り組んでいただきますようお願いいたします。
 最後に、甲第54号議案岡山市環境基本条例の制定についてです。
 岡山市は岡山市環境保全条例から環境保全に係る理念や施策の基本となる事項を独立させ、岡山市環境基本条例が上程されています。条例案には、新たな施策として気候変動への適応、プラスチック等の海ごみ対策、化学物質に対する理解促進などが施策の策定等に係る指針に盛り込まれました。
 2月岡山県議会では、懸案のプラスチック肥料殻流出防止対策について被膜殻回収における一括処分モデル事業や協議会を設立し流出防止対策を進めたいなどの答弁が行われ、新たな一歩が踏み出されそうです。岡山市においても、県と連携し積極的に取り組んでいただきたいです。
 今年は戦後80年です。岡山市でも、記念行事に取り組まれます。平和は、暮らしのベースです。子どもたちに戦争の記憶、記録、そして平和の大切さを岡山市としても語り継いでいただきたいです。
 以上、次年度の効果的な予算執行に期待いたしまして、みらいえの意見表明といたします。ありがとうございました。

○則武宣弘 委員長  次に、懐かしい未来、川上委員。

◆川上智美 委員  懐かしい未来の川上智美です。
 今議会予算特別委員会に付託されました甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について、賛成の立場から会派を代表して意見表明いたします。
 第六次総合計画の最終年度を迎え、まちを楽しむ、産業の振興、子育て、教育の充実など重要政策の取組を進めるとともに、市民に寄り添った福祉の充実や地域の防犯力の強化などによる安全・安心の向上など、より市民が住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目指されています。一般会計は過去最高となる4,093億円で、対前年比237億円の増加となっており、主な内訳を目的別に見ると子どもたちの教育・保育給付費の増加などにより民生費が前年比129億円、新庁舎整備事業などで総務費が73億円、消防指令システム整備の増加により消防費が19億円の増加となっている一方で、公債費は16億円の減少となっています。また、市債の内訳は、学校特別教室の空調設備、幼保一体化施設整備などであり、喫緊の課題対応へ向けてのものとなっています。合併推進債、緊急防災・減災事業費など交付税算入率が高く、財政的に有利な市債をうまく活用した結果、交付税算入がない市債と比較して212億円の削減をされています。基金残高、基金取崩しについては、令和6年度比10億円増の80億円ですが、市債発行の抑制に活用し将来負担の抑制を保っています。標準財政規模の10%から20%の基金残高を維持し、あらゆる事態における迅速かつ機動的な対応へ備えられています。
 以下、各施策について質疑しました。
 岡山城西の丸周辺広場整備について。
 これから設計や民間事業者募集要項作成に取りかかられますが、一部の意見だけでなく幅広い知見を集めることはもちろん、これまで10年間多くの方々がパークマネジメント社会実験へ関わってこられ、石山公園を本市で屈指のにぎわい公園へと発展させた、そういう取組の歴史があることをしっかりと踏まえ、岡山市中心部にある創造都市としてふさわしい誰もが表現できる広場整備としていただきたいと思います。
 次に、文学によるまちづくり事業について。
 ユネスコ創造都市ネットワークの目的は、創造性を核とした都市間の国際的な連携を強化し創造性を都市開発の重要な要素とするために公共部門、民間部門、市民社会が関与するパートナーシップを促進することにあります。そして、ユネスコ創造都市ネットワークの活動内容には知識、経験の交流、人材育成、プログラム協力、文化芸術を活用した産業振興、都市づくりなどがあります。本市が国際機関であるユネスコ創造都市へ加盟したこと、その中身について市民の皆様はどれほど御存じなのでしょうか。文学のまちづくりを通して、国内外へ発信していく前に、まずは地域への浸透が大切と考えます。本市としてステートメント、宣言を表明しイベントだけでなく日々の活動が見えるような拠点整備についても検討をお願いしたいと思います。
 次に、シティミュージアム費について。
 本市には、市民の文化芸術を保存、収集、展示、発信させるための市立美術館がありません。さらに、スタンダードな民俗資料館や歴史考証館のようなものもありません。例えば先の見えない少子・高齢、人口減少時代において、先人たちがかつての近代化においてどう考え向き合ってきたのか、その振り返りを岡山市民で共有できないということはいかがなものでしょうか。暮らしのアーカイブがないままに、ふるさとへの愛着や誇りの醸成ができるのでしょうか。明治からの近現代における歴史・文化資産のアーカイブ保存、活用については本市には大きな課題があります。現状市井にある市民所有の貴重品は、日々散逸しているのが現状です。近現代に詳しい専門学芸員の不在、作品の買取り予定もなく市民からの寄贈についても受け入れる収蔵庫はなく、シティミュージアム博物館にある収蔵庫を兼用で使用している現状です。そして、この収蔵庫も常にいっぱいで、これ以上受け入れられない状況です。
 まずは、収蔵庫の棚卸しですが、これについても学芸員が必要です。外部への業務委託など、至急取組をお願いしたいところです。並行して、収蔵庫も必要だと考えます。どのような方法があるか、今後御検討いただきたいと思います。
 続いて、学校適応支援事業費について。
 いよいよ一人一人に寄り添うために、学校へのスーパーアドバイザー派遣の予算がつきました。本当にありがとうございます。本事業は、学校現場からのニーズに基づき児童・生徒への適切なアセスメントに基づく支援を充実させるため従来のアセスメントに心理学などの専門的視点を取り入れることにより、より効果的な支援計画作成などに生かすため新たに取り組むものです。これまで個別に専門家派遣に取り組んだ学校の事例では、個に応じた支援方法を取り入れることができ児童の学習への意欲向上が見られた、学級全体としても指導上の具体的な改善点が分かり授業改善につながったなど、専門家からの助言による効果が報告されており、次年度より全体的な取組とするものです。大いに期待したいと思います。
 ほかにも、この4月1日には妹尾駅から北長瀬駅間へ新路線バス運行が始まるなど、バス路線の再編が本格的にスタートします。まちと地域をつなぐ公共交通ネットワークの充実は、地域で暮らす方々にも便利さと安心を届けるものと期待しているところです。中心部だけでなく、周辺部の方々にとってもより誇れるまち岡山と実感していただけるまちづくりを要望し、賛成の立場からの懐かしい未来を代表しての意見表明とさせていただきます。ありがとうございました。

○則武宣弘 委員長  次に、日本維新の会岡山市議団、前島委員。

◆前島慶太 委員  皆様おはようございます。日本維新の会岡山市議団の前島慶太です。
 会派を代表して、甲第3号議案令和7年度一般会計予算に賛成の立場で意見表明いたします。
 ここでは、会派として特に期待している事業を6つ取り上げます。
 1つ目、次期総合計画の策定についてです。
 少子・高齢化、人口減少、交通不便地域の移動手段の確保など岡山市が取り組むべき課題は依然として多くあります。それらの課題を解決すべく、様々なバックグラウンドを持つ市民の声を反映させた次期総合計画の策定に期待しています。規制緩和を行い、誰もが何度でもチャレンジできる岡山市を、そして民間企業が成長できる活気のある岡山市を、都市間競争を勝ち抜く岡山市をつくりましょう。
 2つ目、戦後80周年記念事業についてです。
 さきの大戦から80年、2023年10月の時点で戦後生まれの人の割合は87.9%と約9割が戦争を知らない世代になっています。未来を担う世代に戦争の悲惨さを継承し、我が国日本を自分たちで守れるように防衛力を強化することの大切さを伝えていかねばなりません。新年度は岡山空襲爆撃中心点記録プレート、戦災樹木の看板の設置のほか、市内小・中学校から募集した平和メッセージを催事等で放送する岡山っ子平和メッセージの取組など節目の年にふさわしい事業が予定されており、期待するところであります。
 3つ目、終活支援事業についてです。
 私もプロジェクトチームの一員として作成に携わった岡山市民の終活を支援するための条例案、その条例案の中にあるエンディングノートについて、作成及び配布に関する予算200万円が計上されています。エンディングノートの市のホームページへの掲載、関係各所における配布や配架等を通じて市民が人生の最終段階を安心して迎えられるようにしてくださるとのことで、市民が自分の人生を大切に生きるために重要な事業だと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 4つ目、部活動地域展開モデル事業についてです。
 新年度は地域クラブ数を増加させること、地域クラブを管理監督する運営協議会を立ち上げることを大きな目標とされています。地域の方が地域クラブに関わりたくなるような動機づけが大切だと思います。令和7年度までの実績を基に、令和8年度からはさらに地域展開を加速されるとのことで、新年度は重要な1年になります。私も地域の一員として自分の得意な陸上競技を子どもに教えることで、地元に貢献したいと思っております。
 5つ目、万博を契機とした誘客促進事業についてです。
 新年度の日本の一大イベントである大阪・関西万博、岡山市は県内の他自治体や西のゴールデンルートアライアンスと共同での出展、さらにはORA外食パビリオンへの出展と合計3回万博へ出展予定です。桃ジュースの出る蛇口を設置し、桃ジュースの試飲ができるようにするなど、ユニークな出展を通じて岡山市を世界へ売り込むチャンスだと考えております。外国人観光客向けの飲食店ガイドマップやピーチマークなど、これまで外国人観光客を呼び込むために取り組んできた施策が実を結ぶときでしょう。
 6つ目、最後に少子化対策に係る事業についてです。
 学校給食費負担軽減支援事業2億3,400万円について、保護者負担の軽減のため学校給食費に係る燃料費等、その他経費部分を公費負担するこの事業により、小・中学校の給食費が1食当たり25円安くなるとのことです。国政では、日本維新の会と自民党、公明党で2026年度からの全国の小学校の給食費無償化が合意され、さらなる子育て世帯の負担軽減も期待されるところであります。
 また、岡山市出会いのひろば事業では、新年度新たにコミュニケーション能力の向上や身だしなみ等、若者の婚活を支援するためのセミナーを2回開催予定です。私の周りにも、自分に自信がなく婚活へ一歩踏み出せない方々が多くいますが、彼ら彼女たちを後押しするのに有効な事業だと期待しております。日本維新の会は、将来世代への徹底投資を訴えています。新年度も、少子化対策の施策を議会で提案していこうと思います。
 改めて、新年度も引き続き岡山市の持続的な発展と市民の質向上のために共に頑張ってまいりましょう。
 以上で日本維新の会岡山市議団の意見表明を終わります。

○則武宣弘 委員長  以上で意見表明を終わり、採決いたします。
 お配りしております日程第1の案件中、甲第3号議案、甲第12号議案、甲第16号議案、甲第24号議案、甲第31号議案、甲第35号議案、甲第49号議案、甲第51号議案から甲第53号議案までの10件の議案を他の議案と分離して起立により採決いたします。
 まず、甲第3号議案を起立により採決いたします。
 本案を原案のとおり可決することに賛成の方は御起立を願います。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成38名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第12号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成38名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第16号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成38名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第24号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成38名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第31号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成37名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第35号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成37名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第49号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成37名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第51号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成37名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第52号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成37名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、甲第53号議案を起立により採決いたします。

    [採決-方法:起立採決 結果:委員42名中、賛成38名 原案可決]

○則武宣弘 委員長  次に、ただいま採決いたしました10件の議案を除く他の議案について一括採決いたします。
 これらの議案につきましては原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
    [「異議なし」と呼ぶ者あり]
 御異議なしと認めます。よって、これらの議案につきましては原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
    [採決-方法:簡易採決 結果:全会一致 原案可決]

○則武宣弘 委員長  本会議における委員長報告につきましては、予算特別委員会の質疑を中心に各分科会の質疑とあわせて御報告いたしたいと考えております。
 なお、内容につきましては正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
    [「異議なし」と呼ぶ者あり]
 御異議なしと認め、そのようにさせていただきます。
 以上で本委員会に付託されました議案の審査を終了いたします。
 委員会閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 皆様方には予算質疑及び分科会審査など、長期間にわたり精力的に予算等の審査に取り組んでいただき、また円滑な委員会運営にも御協力いただき感謝を申し上げます。
 これをもちまして予算特別委員会を閉会いたします。

    午前11時3分閉会
ご利用について
  • この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
  • 録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。