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12月5日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年11月定例会
12月5日(木) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
二嶋 宣人 議員
*一問一答方式
1 検診(健診)等の委託業務費の見直しと医療協力体制の強化について
2 最低制限価格の見直しによる設計業務の品質確保について
3 投票率向上と効率的な選挙運営に向けた取組について
午前10時0分開議
○田口裕士 議長 皆さんおはようございます。
これより11月定例市議会第3日目の本会議を開きます。
ただいまの御出席は41名であります。
─────────────
○田口裕士 議長 会議録署名議員に花岡議員,宿女議員のお二人を指名いたします。
─────────────
○田口裕士 議長 本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
──────〇──────
△日程第1
一般質問
甲第180号議案~甲第214号議案
─────────────
○田口裕士 議長 日程に入ります。
日程第1は,一般質問並びに甲第180号議案令和6年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下35件の議案についてであります。
これらを一括上程し,一般質問を行います。
それでは,順序に従いまして二嶋議員。
〔29番二嶋宣人議員登壇,拍手〕
◆29番(二嶋宣人 議員) 皆様おはようございます。自由民主党岡山市議団の二嶋宣人です。
傍聴席の皆様,朝一番にこの岡山市議会の議場にお越しいただきましてありがとうございます。どうぞ最後まで,よろしくお願いいたします。
それでは,質問に入らせていただきます。
1,検診(健診)等の委託業務費の見直しと医療協力体制の強化について。
岡山市は岡山市医師会,歯科医師会,薬剤師会と協力して児童・生徒の健康診断や学校施設整備の管理,指導,市民の健康を守る取組を長年続けています。しかし,各団体から現行の報酬水準について見直しを求める声が上がっており,このままでは医療協力体制の維持が難しくなる懸念があります。
具体的には,市医師会からは,学校医等の報酬が令和2年度以降据え置かれ安定した協力体制を保つことが難しいと指摘されています。
また,市歯科医師会からは,学校歯科医の報酬が平成17年度以降据え置かれ,その他健診報酬についても物価上昇や診療報酬改定,消費税率等に対応した適正化が求められています。
さらに,市薬剤師会からは,学校薬剤師の報酬が平成17年度以降据え置かれているほか,備品購入費や維持管理費の増加により業務継続が難しくなっている状況が指摘されています。
そこで質問です。
(1)検診(健診)や学校医等の報酬について国からの補助金や設定時の根拠,見直しの判断基準をお示しください。また,現在の報酬額が医療の専門性を維持し協力者を安定的に確保する上で適切だと考えますか。それとも見直しが必要だとお考えですか。現時点での御所見をお示しください。
(2)他の政令指定都市における報酬水準や最近の見直し状況について把握している情報をお示しください。また,それらの事例を踏まえ,本市における改善方針をどのようにお考えですか。
(3)報酬水準の見直しに関する具体的な時期やスケジュールについて,現時点での見通しをお示しください。また,将来安定的に運用できるようにするための計画や今後の対応方針についてもお示しください。
(4)現行の報酬が長年据え置かれている背景として財政的な制約や行政手続上の課題がある中で,それらを解決するために他自治体の事例や国の支援制度をどのように活用する予定ですか。また,それに基づく具体的な対応策をお示しください。
(5)令和7年4月から岡山後楽館中学校に夜間学級が開設予定です。そこで,学校保健安全法及び教育機会確保法に基づき,健康診断の実施や学校医等の配置はどのように計画されていますか。また,夜間勤務の医師等への報酬や手当の方針についてもお示しください。
2,最低制限価格の見直しによる設計業務の品質確保について。
令和6年7月1日,岡山市では建設コンサルタント業務の最低制限価格制度が見直されました。しかし,価格が低過ぎると下請業者への支払いが減り,業者の経営悪化や業務の質の低下が懸念されます。特に負担が下請業者に集中する現状が課題です。さらに,物価高騰で業務コストが増す中で,適正な支払いを確保し業者全体が健全に運営できる仕組みづくりが求められています。
そこで質問します。
(1)今回の最低制限価格制度見直しの目的やポイント,市としての課題の認識,さらに下請業者を含めた適正な支払いを確保するための具体的な取組についてお示しください。
(2)低価格入札時の調査について,書類の確認だけでは実態を正確に把握できていないとの指摘があります。特に下請業者への聞き取り調査が十分ではないため,その充実が求められています。本市として,こうした状況を改善し実態調査の効果を高めるためにどのような運用改善を進めるべきとお考えですか。
(3)最低制限価格を適正に維持するためには,定期的に見直しを行う仕組みが必要ではないでしょうか。現在,品質については行政のチェックにより一定の水準が保たれていますが,その一方で下請業者の労働条件の悪化が指摘されています。こうした状況では,業者が無理をして対応している面があり,長期的には課題が残ると考えられます。この現状をどのように評価し,また労働環境の改善に向けてどのような取組が必要とお考えですか。
(4)なぜ5,000万円以上の入札において最低制限価格制度ではなく低入札価格調査制度を採用しているのか,その背景や意図についてお示しください。
3,投票率向上と効率的な選挙運営に向けた取組について。
(1)このたびの衆院選における岡山県内の投票率は,50.24%と戦後2番目に低い結果となりました。区割り変更に伴い無効票の増加が懸念されていましたが,本市では無効票の状況や有権者の理解を促進するための取組の効果をどのように把握,分析していますか。また,今後の改善策についてどのようにお考えですか。
(2)ダブル選挙により事務作業が増えた結果,開票結果の中間発表が3時間以上遅れました。この原因をどのように分析し,どのような対策を検討されていますか。また,作業の効率化に向けて,今後どのような取組を進めるお考えですか。
(3)全国的に立会人の確保が難しい状況の中で,鳥取県でのオンライン立会いの導入など新しい取組が注目されています。本市における立会人確保の現状と課題,さらにデジタル技術を活用した投票における環境改善の可能性についてどのようにお考えですか。
(4)全国では約4割の投票所で閉鎖時間が繰り上げられていますが,本市ではその対応についてどのようにお考えですか。
(5)高齢社会や過疎地での対応として移動期日前投票所や共通投票所の導入,タクシー無料券の提供といった他自治体の取組が注目されています。これらをどのように評価されますか。また,本市では投票者の負担を軽減するために,具体的にどのような取組を進めるべきだとお考えですか。
(6)若年層の投票率向上を目的に,大学生を立会人として配置するなど若者の選挙への関心を高める取組が進んでいます。本市でも,選挙啓発の一環として若者を立会人に積極的に起用することを検討すべきと考えますが,現状の課題認識と今後の方針についてお示しください。
(7)本市の期日前投票の利用率は40.38%と高い水準でしたが,さらなる利便性の向上が求められます。イオンモール岡山に加え,駅や主要施設への投票所設置を進めることで投票しやすい環境が整うと考えますが,これまで検討された場所や今後の実現可能性について具体的な考えをお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 1番,検診(健診)等の委託業務費の見直しと医療協力体制の強化についての項,順次お答えいたします。
まず,健診等の報酬額に係る国の補助金,設定時の根拠,見直しの基準,金額についての所見でございます。
まず,乳幼児健診や妊産婦健診につきましては,地方交付税の算定基礎に含まれるとされておりますが,補助金ではないため普通交付税の総額の内数となっております。
また,報酬等につきましては,各医療機関で実施していただいている健診は県内統一単価となっており,県において適切に単価設定されているものと承知しております。
一方,保健センターで実施する1歳6か月児及び3歳児健診につきましては,従来県の示す報酬額を参考にしておりましたが,年々従事医師等の確保が難しくなってきていたことから,政令市の状況等も踏まえ令和5年度に見直ししまして特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例に定める額を基に増額しております。
歯科健診につきましては国庫補助を活用し実施しており,健診単価は診療報酬を基に市で定めております。
なお,本年度国が歯科健診の対象を見直ししたことから,現在健診内容等を検討中ですが,健診単価につきましても適切な額となるよう努めてまいります。
また,見直しの基準につきましては,健診内容の変更や診療報酬の改定といった積算根拠が変わる場合はもちろんのこと,必要に応じその都度見直しを行っております。
次に,指定都市の状況を把握しているか,状況を踏まえての改善方針,それから報酬水準の見直しの時期,スケジュール,安定的に運用できるような今後の対応方針,それから他自治体の事例や国の支援制度をどのように活用する予定か,具体的な対策はについて,あわせて答弁させていただきます。
自治体ごとに健診項目等が異なることから,報酬等を単純に比較することはできませんが,従来から政令指定都市の課長会議などの機会を活用し必要に応じて状況把握に努めております。
また,報酬見直しのスケジュールにつきましては,診療報酬の改定にあわせて見直ししているものでございますが,健診従事者を安定的に確保できるよう引き続き現場で従事していただいている医師会や歯科医師会の先生方の声はもちろんのこと,政令指定都市,他都市の状況などを総合的に勘案いたしまして見直しすべき時期を逃さぬよう柔軟に対応するとともに,国庫補助等の支援制度についても積極的に活用してまいります。
私からは以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,健診や学校医等の報酬設定時の根拠や見直しの判断基準について,そして報酬基準が適切であるか,また見直しが必要であるかとのお尋ねです。
学校医等の報酬につきましては,国が示す地方交付税学校医報酬額の算定根拠を基に基準を設定し,これまでも交付状況を踏まえ見直しを行っているところであり,報酬基準は適切であると考えております。
一方で,近年においてはプライバシーに配慮することなど健診における業務内容がより多様化,複雑化している現状を踏まえ,新たな視点を加味した見直しも必要であるという認識を持っております。
次に,他の政令指定都市における報酬水準や見直し状況の把握及び本市の方針について,スケジュール,今後の計画や対応方針について,そして自治体の事例や国の支援制度の活用や対応策についてのお尋ねです。
本市における学校医報酬は,基本額に加え児童・生徒や健診回数に応じた額を加算分として支給しております。また,平均的な学校における1校当たりの報酬額を試算いたしますと,内科では小学校でおよそ31万8,000円,中学校でおよそ28万円,歯科では小学校でおよそ25万円,中学校でおよそ22万9,000円,薬剤師では小学校でおよそ11万5,400円,中学校でおよそ13万4,000円です。
人口比で岡山市と同規模の8政令指定都市における報酬額について比較したところ,内科では平均より高い一方,歯科や薬剤師においては平均よりやや低い状況です。
なお,過去3年間で報酬の変更があったのは,20政令指定都市のうち5都市でした。報酬の決定につきましては,国の支援制度の内容や実際の健診内容等を鑑み毎年度検討してまいります。見直しに関するスケジュールをお示しすることはできませんが,他都市の状況や国の動向にも注視しながら医療協力をいただけるよう必要な見直し等を行ってまいります。
この項最後に,夜間学級における健康診断の実施及び学校医の配置についてと夜間学級に関する学校医等への報酬についてのお尋ねです。
岡山後楽館中学校夜間学級においては,学校保健安全法に基づき学校医を配置するとともに各種健診の実施を予定しております。また,健診時間等につきましては,他都市を参考にして医師の診療時間を考慮して設定することを想定し検討を進めているところです。
以上です。
◎岩田康裕 財政局長 2,最低制限価格の見直しによる設計業務の品質確保について4点の御質問に一括してお答えを申し上げます。
まず,今回の制度改正は国の制度改正を受けて経費率を引き上げたもので,ダンピング対策の強化,ひいては適正な支払いにつながるものと考えております。また,建設コンサルタント業務委託について,岡山市では品質確保の観点から業界の要望も踏まえ低入札価格調査の対象となる許容価格を平成31年度に2,500万円から5,000万円に引き上げており,入札価格が低入札調査基準を下回る場合は契約前に下請業務の内容や下請業者名等の調査を行うとともに,業務終了後には下請業者への支払金額及びその内容を確認することで取引の公正を図っているところでございます。
過去3年の状況を申し上げますと,許容価格5,000万円以上の案件が毎年300件程度ある中で5件ということでございましたけれども,低入札価格調査が必要となった応札はございませんで,御懸念の労働条件の悪化を招く入札とはなっていないことから一定の効果が発揮されているものと考えております。
なお,企業間の取引について直接調査する権限を有しないことから,元請業者に直接指導することは困難ですけれども,諸制度の周知とあわせて業務委託契約書において下請業者名の報告を求め,また書面による契約関係を明確にし適切な指導,管理を行うよう明記しているところでございます。今後とも,よりよい入札制度となるよう不断の見直しを行ってまいりたいと考えております。
以上です。
◎石井敏郎 選挙管理委員会事務局長 大きな3番,投票率の向上と効率的な選挙運営に向けた取組についての項に順次お答えします。
まず,区割り変更に伴う無投票(後刻,「無効票」と訂正)の状況,有権者の理解を促進する取組についてです。
本市の衆議院小選挙区選出議員選挙の投票率は,49.49%という過去3度の投票率を若干上回る結果となりました。衆議院の解散表明から投票まで短い期間ではありましたが,投票所の入場券は速やかに送付し衆議院の小選挙区の区割りの変更については投票所の入場券に同封したチラシ,広報紙,選挙公報で周知しております。無投票(後刻,「無効票」と訂正)につきましては,前回と比較して増加しており,最も多かったのが白票となっております。
なお,変更のなかった中区におきましても無投票(後刻,「無効票」と訂正)は増えており,増加の要因が区割りの変更であるかどうかは分からない状況でございます。今後も区割りの変更については,有権者の方の意見もお聞きしながら適宜適切な対応をしてまいりたいと考えております。
次に,開票結果の中間発表が遅れた原因と今後の改善策についてです。
県政史上初のダブル選挙により事務量が増大したため,報道発表の変更の説明が区選挙管理委員会に十分にできず,開票の中間発表が遅れてしまいました。今後,職員向けの開票マニュアルの見直しや特に改正点を徹底した研修を実施するとともに,市と区の選挙管理委員会で同じ過ちを繰り返さないよう開票作業の効率化を含め協議し正確で迅速な開票事務に努めてまいります。
次に,投票立会人の確保の状況,デジタル技術を活用した投票環境改善の可能性についてです。
鳥取県では,投票立会人の成り手の確保と投票所の減少の歯止め対策に全国で初めてオンライン立会いを導入したと認識しております。
現在岡山市では,地域の住民の方に投票立会人を担っていただいており,投票所数を減少することなく現状の維持ができております。インターネット投票も含めたデジタル技術の活用については,今後も情報を収集してまいります。
次に,投票所の閉鎖時間の繰上げについてです。
現在岡山市では,開票開始時刻までに投票箱を投票所から開票所まで送致するために犬島及び建部地域の投票所の閉じる時間を繰り上げて実施しております。今後その他の投票所及び期日前投票所の開設時間については,利用状況を調査し投票立会人の選出状況等も考慮しながら検討を行ってまいりたいと考えております。
次に,高齢社会及び過疎地への対応として移動期日前投票所の取組の評価等についてです。
移動期日前投票所やタクシー無料券の提供については,高齢化,過疎化等により投票所が統廃合した場合の一般的な施策として認識しております。本市は,できる限り現状の134の投票所を維持したいと考えております。移動期日前投票所に取り組んでいる自治体では,利用者数が少ない,利用時間が限られている等の課題があると聞いております。また,市域の広い本市は市内全域での対応が難しく,実施地区と未実施地区との公平性の担保が難しいと考えており,また引き続き投票者への負担を軽減するため郵便投票の利用条件の緩和,インターネット投票の導入について指定都市選挙管理委員会連合会を通じ国に要望しております。
次に,若者立会人の起用についてです。
現在,一部の期日前投票所で大学生の方に立会いのお願いをしております。投票立会人の人選は継続性が大事ではありますが,その経験が投票行動への一助となることも期待されます。若者の投票立会人の起用については,今後も検討してまいります。
この項最後,イオンモール岡山の期日前投票所に加え,駅周辺や主要施設への設置についての考えについてです。
平成31年から始めたイオンモール岡山での期日前投票は,今回初めて投票者数が1万人を超えました。過去には岡山大学で期日前投票を実施したこともありますが,投票者数は多くはなくネットワーク環境がないため事務に大変苦慮しました。他の主要施設への期日前投票の開設につきましては,会場の確保やネットワーク等の環境整備,人員体制等の課題があり市と区の選挙管理委員会で慎重な検討が必要な課題と考えております。
以上です。
〔29番二嶋宣人議員登壇〕
◆29番(二嶋宣人 議員) 御答弁ありがとうございました。
まず,最初の検診(健診)等の委託業務費の見直し等々についての項の中で,現行の報酬水準の適正についてお尋ねいたしました。
保健福祉局長からの保健関連においては歯周病検診等の方針においては診療報酬改定において,多分次年度に向けて見直しをしていこうといった答弁の内容が含まれているんだろうなと思いますので,今回は学校医等の報酬についてお尋ねさせていただけたらと思います。
まず,そもそもこの学校医等の報酬水準が適切とされる理由について再度聞きたいんです。というのも,他都市との比較をしたり,また最近の物価上昇率,そういったものをどのように考慮しているのか,もう少し具体的にお聞かせいただけませんか。
◎三宅泰司 教育長 先ほど答弁したとおりなんですが,岡山市の場合,学校医の報酬については文科省が示している学校保健関係の地方交付税措置のとおり毎年見直しを行っておりますが,我々も他都市の状況を把握したんですが,それぞれその算定基準など算定方法が違うという面があって政令市で基準額が違っていると認識しております。
◆29番(二嶋宣人 議員) 様々な各団体の方々からいろいろなお話があったと思いますけども,とりわけこの学校薬剤師の備品購入費とか,これはやっぱり物価上昇率に大きく影響してくると思いますけれども,そこのあたりの見直しについてはもう少し前進した考え方が持てませんか。
◎三宅泰司 教育長 先ほど答弁しましたとおり,来年度のものについては今様々な条件を鑑みながら検討しておりますので,そのあたりも考慮しながら検討していきたいと思っております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) それはいい方向に向かうと捉えてよろしいでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 今の時点では結論は申せませんが,様々多面的に検討したいと考えております。
◆29番(二嶋宣人 議員) 他都市との水準比較についてもお尋ねさせていただきました。少し聞きたいんですけれども,いろいろと比較したということでありますけれども,では岡山市が比較して他都市で参考にできるよい事例は何かありませんでしたか。
◎三宅泰司 教育長 大体同規模のところを8つ調べたんですが,様々ですのでどれが岡山市の参考になるかというのはちょっと難しいところがありました。
ただ,平成5年から今の算定基準は変わっていません。そのあたりは,算定基準の方法について今後検討する必要があるのかなと感じております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) よろしくお願いいたします。報酬見直しの時期やスケジュールについてもお尋ねしました。これも学校医等々について明確な答弁がなかったものですのでお聞きしますけれども,今後どのような優先順位で,またどのように段階的な計画で取り組む予定なのか,そこのあたりについて少し具体的にお聞かせいただけませんか。
◎三宅泰司 教育長 毎年の見直しにつきましては今しているところですので,結果は年度内に出ると思っておりますが,先ほど申しました算定基準の見直しについてはやはり時間がかかろうかと思いますので,そのあたりは他都市の状況も見ながら考えていきたいと思っております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) 報酬水準,今は適切だということでありますけれども,しかし各種団体の方々からは見直しの要求がある。この医療協力体制を維持する上で,こういったいわゆる意見というか,思いの相違があるわけでありますが,そういった場合どのようなリスクが教育長として考えられますか。
◎三宅泰司 教育長 議員御指摘のとおりで,今年度各医師会,歯科医師会,薬剤師会から同様の要望をいただいております。もう非常に重く受け止めて今検討しているところですが,この協力体制があっての健診だと考えておりますので,この協力体制を維持するためにできるだけ十分な検討をしていきたいと考えております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) ちょっと後半聞こえなかったんですけど,ありがとうございます。医療協力体制を支える仕組みとして,どうやってそれを整備していこうとお考えなのか。
◎三宅泰司 教育長 医師会,歯科医師会,薬剤師会の協力があってのことですので,お互いが納得する形で行けるのが一番いいかなとは考えております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) これまで教育長とこの議論のやり取りの中で本当はもっと突っ込んで聞きたいところもあるんですけれども,とりわけこの学校医報酬の見直しする際の基準であったり判断の透明性を確保するためにはやっぱりきちっとした岡山市としてのガイドラインを作成する必要があるのではないかなと感じるわけでありますが,教育長の御所見をお聞かせください。
◎三宅泰司 教育長 答弁でも申し上げましたが,今の算定基準は平成5年作成のものをずっと生かしております。議員御指摘のとおりで,この算定基準については時間がかかろうかとは思いますが,見直す必要があるかなと考えております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) よろしくお願いいたします。
夜間学級についてもお尋ねさせていただきました。健康診断について,夜間学級の生徒たちはやっぱり夜間に登校しているわけですよね。そう考えると,やっぱり夜間に必然的に実施すると私は思っているわけでありますけれども,そうじゃないような,検討していくような答弁だったと思うわけでありますので,少し疑問が残るわけであります。やっぱり夜間学級の主役は生徒たちですよね。そういった意味では,夜間学級の特性を生かしたこの健診の在り方,しっかりと前進させていく必要があると思いますが,再度答弁をお願いいたします。
◎三宅泰司 教育長 少しまだ具体が出ていないんですが,夜間中学に通う方々は大体5時半をめどに登校してこられます。5時半から健診を始めたとしたら夕方には終わるので,夜間手当は今のところ必要ないかなと考えてはおります。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) 夜間手当は必要ない。これは学校医等に関しての話でしょうか。
◎三宅泰司 教育長 学校医です。大体嘱託医ということで市のほうが委嘱した方がなっており,他の政令市にも聞いてみたんですが市の職員としての夜間手当の基準で行っているところが多くございます。具体的には22時を超えたときに夜間手当がつくということで整理しているところが多くございますので,そのあたりで整理していこうかなと考えております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) そこのあたりも含めて,しっかりと関係団体の方々とも話をしていっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
最低制限価格の見直しによる設計業務の品質確保について,岩田局長ありがとうございました。
その中で,今回の見直しで業務品質の向上であったり適切な支払い確保が求められる一方で,下請業者の負担増加であったり労働環境悪化が課題となっており,支払いの底上げを含む改善が私は急務だと感じているわけであります。そもそもこの最低制限価格制度の見直しによって,下請業者への支払いの底上げに本当につながっていくと現場を見て局長,思われますか。
◎岩田康裕 財政局長 最低制限価格にせよ低入札価格調査制度にせよ,必要な対応はしているということでございまして,低入札価格においても先ほど御答弁申し上げましたように履行後の状況の確認等もさせていただいておりますので,そういったところの大きな差はないんではないかと思っております。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) 先ほども書類等々にはそういったことも明記しているといった答弁があったと思いますけれども,これに対応するためにはやっぱり私は下請業者の声を直接聞き取る,この仕組みの導入が必要だと思います。現在こうした仕組みはなかったと私は認識しているわけでありますが,この支払いの底上げを含めた改善策をしっかりと導入していく,それについての御所見を改めてお聞かせください。
◎岩田康裕 財政局長 岡山市では現状でも各業界団体との懇談会とか意見交換会など,直接意見や御要望を伺う機会を多数設けております。個々の下請業者の方からというよりは,同種企業の方から統一的な声として御意見がお聞きできるような場が設けられるのであれば対応させていただきたいと思います。
以上です。
◆29番(二嶋宣人 議員) ぜひそのあたり積極的に取り組んでいっていただきたいと思います。
最低制限価格制度等々についての運用についても,お尋ねさせていただきました。この物価高騰で業務コストが増している今,他の政令指定都市と同様に先ほど言いました最低制限価格を上げて,この低入札価格調査の下限を引き上げるなど,いわゆるWTO水準に見直す時期,検討の時期に来ているんではないかなと感じるわけでありますが,そこのあたりについての局長の御所見をお聞かせください。
◎岩田康裕 財政局長 平成31年度に見直した後,業界からこれを引き上げてくれという直接の御要望は今まで承っておりませんでした。また,先ほど御答弁申しましたように,近年は低入札価格調査が適用となる案件もなかったということでございます。
一方で,他の指定都市の多くがWTO案件以外は最低制限価格の対象としているという状況もございます。まずは,発注部局や業界の御意見もお聞きして,他都市の状況も勘案しながら検討させていただきたいと思います。
◆29番(二嶋宣人 議員) よろしくお願いいたします。
選挙についてであります。
立会人確保とデジタル技術の活用についてもお尋ねさせていただいて,その中で鳥取県で施行されたオンライン立会いは,この立会人確保の効率化に寄与する取組であると私は思っています。岡山市でも導入する際の課題等についての答弁があったと思いますが,その課題を解決するために政令指定都市会等々との要望等々もありましたけども,岡山市としては何か具体的に進めていく上でのお考えはありませんか。
◎石井敏郎 選挙管理委員会事務局長 まず最初に,最初の答弁で区割りの無投票というような表現したんですけど,無効票の誤りですので,ちょっとすみません,訂正させていただきます。
それから,御質問の立会人の件につきましては,現状では地域の方の御協力を得ながらできているような状況でございます。
◆29番(二嶋宣人 議員) 今回,高齢者や移動困難者への対応についてもお尋ねさせていただきました。これだけ高齢化が進んでいく中で,統廃合等々があった場合はそういった投票所の検討をしていくといった答弁だったと思いますけれども,しかしそうではなくて移動が困難な高齢者にとってはこの投票所のアクセス向上がやっぱり重要な課題の一つと今なってきているわけであります。そういった中で,答弁の中にもありましたけれども,郵便等の不在投票は身体障害者等の限定された取組であります。ですから,この公共交通であったり地域交通サービスを活用したコストを抑えつつ投票環境を整備する方法をもう少し具体的に検討する余地はありませんか。
◎石井敏郎 選挙管理委員会事務局長 移動期日前投票所については難しい課題もございますが,選挙管理委員会としては一人でも多くの方に投票していただけるよう,関係部局等の対応も参考にしながら継続して検討していくことが必要な課題と考えております。
◆29番(二嶋宣人 議員) 岡山市としても,こういった高齢化がかなり加速しておりますので,そこのあたりもう少ししっかりとした意見集約をしていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
若者の立会人起用と選挙啓発についてもお尋ねさせていただきました。
若者を立会人に起用することについては,当局のほうもやっぱり有効な施策として認識はされていると思います。岡山市でも岡大で平成28年,平成29年に期日前投票を実施してきましたが,ではその課題を踏まえて今後大学との連携によるモデル事業の実現可能性についてはどのようにお考えですか。
◎石井敏郎 選挙管理委員会事務局長 先ほど御答弁させていただいたように,大学等でやったこともあるんですけど,なかなか人もそんなには多くはなかったというような現状もございます中で,選挙立会人については地域の住民の方にお願いしているところもありますが,若者に参加していただけることは選挙の啓発にもつながっていくということから,若者の活用についても今後検討してまいりたいと考えております。
◆29番(二嶋宣人 議員) 局長,課題を見る,後ろ向きな課題を見つけるんじゃなくて,ぜひ積極的にやっていくといったことをしていっていただきたいと思います。
今回取り上げたこのオンライン立会いであったり,投票所の閉鎖時間であったり,移動が困難な高齢者等の投票所へのアクセス向上など様々な点において有権者がやっぱり投票しづらいと感じることがないようにすることをしっかりとしていく,市民から直接意見を聞く,この選挙に特化した意識調査をきちんと実施するタイミングに来ているんではないかと思いますけれども,その御所見をお聞かせいただいて私の最後の質問とさせていただきます。
御答弁よろしくお願いいたします。
◎石井敏郎 選挙管理委員会事務局長 先ほど議員から区割りの変更等についても御意見をいただいております。そういった市民の方々の声も聞きながら課題があるとしたら,そういった声,有権者の方等の御意見もお聞きしながら適時適切に改善等含め検討してまいりたいと考えております。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で二嶋議員の質問は終わりました。(拍手)
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