録画中継

令和7年6月定例会
6月18日(水) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
安東 真理 議員
1 動物愛護の取り組みについて
 (1) 野犬対策事業について
 (2) クラウドファンディング型ふるさと納税について
 (3) 高齢者の方が飼われているペットについて
 (4) 子ども達への動物愛護の取り組みについて
2 観光促進に向けて近隣市町との情報共有について
      午前10時0分開議
○田口裕士 議長  皆さんおはようございます。
 これより6月定例市議会5日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は43名であります。
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○田口裕士 議長  会議録署名議員に高成議員,三木議員のお二人を指名いたします。
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○田口裕士 議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
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△日程第1
 一般質問
 甲第105号議案~甲第135号議案
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○田口裕士 議長  日程に入ります。
 日程第1は,一般質問並びに甲第105号議案令和7年度岡山市一般会計補正予算(第1号)について以下31件の議案についてであります。
 これらを一括上程し,一般質問を行います。
 それでは,順序に従いまして安東議員。
     〔5番安東真理議員登壇,拍手〕
◆5番(安東真理 議員)  おはようございます。自民党岡山市議会の安東真理でございます。
 通告に従いまして質問させていただきますので,よろしくお願いいたします。
 1番,岡山市の動物愛護事業の取組についてお尋ねいたします。
 保健所衛生課の職員の皆様におかれましては,通常の業務に加えて地下の一時収容施設にいる保護犬,保護猫たちのお世話,土日にはお休みを返上されて譲渡会,そして動物愛護の啓蒙活動など,本当にありがとうございます。
 譲渡会は毎週のようにいろんな団体の方がされておりますし,大人になってしまった保護犬たちの譲渡はかなり難しいです。年老いていたり,障害を持つ子たちが保護されると,もっともっと難しくなります。私が市議会議員にならせていただいてから,地下の一時収容施設の存在を知って,岡山市保健所のボランティアスタッフにならせていただいて,お世話に関わらせていただいておりますが,常に飽和状態が続いております。先日,岡山県の動物愛護センターにも行ってまいりましたが,そちらも同じような状況でした。小さな命を大切にしたい。ただ,その思いで職員の方も私たち動物愛護団体も地味で地道な光が見えてこない活動を頑張っていることを皆様に知っていただきたいと思います。
 先月は環太平洋大学の学生たち10人が動物愛護の勉強をしたいと岡山市保健所に来られて,野犬対策事業の中に掲げておられるまさに命の大切さを考える授業をしてくださいました。学生さんたちは,一時収容施設の中にいる保護犬たちを直接近くで目で見て,命の尊さと人としての責任の重さを改めて感じてくれたようです。
 そして,もっと多くの人に現状を伝えたい,自分たちにできることを考えたいという声が出て,動物愛護のプロジェクトを立ち上げてくれようとしています。ペットという存在から家族という存在になっていて,今や15歳以下の人間の子どもの人口よりもペットの数の方が多いと言われております。
 そんな中,今社会問題になっているのが,高齢の飼い主の方が急な入院や介護状態になり飼うことが困難になる,突然お亡くなりになることでペットが残されるケースが増加しているということです。そうしたペットを動物愛護団体が保護しておりますが,多くの団体で活動費が逼迫しておりますし,受け入れるのにも限界が来ております。
 ペットを飼わなければいいじゃないかと言われる方もおられるかもしれませんが,ペットを飼うことは心や体の健康を向上させるということが調査研究から分かっております。ストレスと不安が下がる,血圧とコレステロールが下がる,規律正しくなる,幸福度が上がり憂鬱な気持ちが減る,社会交流の機会が増える,免疫系の改善とアレルギー予防になる,子どもの成長を支援するなどの効果が分かっています。特に,発達障害がある子どもたちによい効果があることも証明されております。日本は,動物愛護,アニマルウエルフェアの考えが非常に遅れておりますが,ぜひ岡山市が今度は人と動物のウエルビーイングに取り組む都市として注目されていただきたいです。
 昨年の9月議会でも質問させていただきましたけれども,令和7年度当初予算においては,野犬対策事業として,昨年度の当初予算と比べ700万円増額となる4,500万円で捕獲促進に伴う譲渡のほかの体制強化を継続するとされております。この事業費には,新たにクラウドファンディング型ふるさと納税を活用することとされており,事業の充実に期待しております。
 そこで質問させていただきます。
 1,今年度の野犬対策事業についての概要,目的など事業内容をお示しください。
 2,クラウドファンディング型ふるさと納税について,市民などの協力が得られることは有意義なことと考えますが,実施スケジュール,周知の在り方についてお示しください。
 3,高齢者の方が飼われるペットについて,ペットの飼い主が介護施設に行く,お亡くなりになるなどでペットが残されるというケースがこれからまだまだ増えていくと思いますが,その対策について御所見をお示しください。
 4,子どもたちへの動物愛護の取組について,学校や児童生徒支援教室などで動物のお世話をしてみるのはどうでしょうか。捕獲された野犬は難しいですが,もともと人に飼われていた動物ならお世話もできます。情緒的な成長や社会性の発達,自尊心と責任感の向上等の効果が期待できます。今まで学校に行きたくなかった子どもが動物のお世話をしたくて学校に行きたくなるかもしれません。また,命の大切さを考える授業を小学校,中学校で必ず一度は受けるようにできないのでしょうか,御所見をお願いいたします。
 2番,観光促進に向けて,近隣市町との情報共有についてお尋ねいたします。
 備前長船刀剣博物館にて,千葉県船橋市非公認キャラクター,そして刀剣コレクターでもあるふなっしーの刀剣展が7月26日から前期,後期に分けて約4か月間開催されます。
 ふなっしーは,Xでは135万5,000人のフォロワーを持ち,国内で現在118位,そして少し前のことになりますが,2022年5月,ふなっしーが販売したDVD「ふなのみくす8~ナッシーバカンス岡山篇~」という岡山の魅力を詰め込んでくれている作品がオリコンデイリーチャート3位を獲得しております。そして,刀剣を収集されていることをテレビや雑誌,ユーチューブなどでも公言されています。ふなっしーファンは,刀剣に関する企画にも熱心に参加されておりますし,刀剣乱舞のファン,刀剣ファンとかなりの方がこの4か月間,備前長船刀剣博物館に訪れるに違いないです。既にXでふなっしーがイベントやグッズ販売もするなっしー,岡山よいところたくさんあるのでぜひ遊びに来てなっしなとつぶやいてくれております。既に53万回表示,1,092リポストされています。
 そこで質問させていただきます。
 1,こういった話題性のある企画がある際には,近隣の市町と情報共有はされているのでしょうか。
 2,ふなっしーの刀剣展開催中に林原美術館では刀剣乱舞とのコラボが行われるようです。岡山市も岡山城で何か企画をされないのでしょうか。また,近隣の市町と協力して,岡山を巡るツアー等されないのでしょうか。
 以上,1回目の質問を終わらせていただきますので,御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  皆さんおはようございます。
 それでは,安東議員の質問にお答えいたします。
 話題性のある企画がある際に,近隣の市町と情報共有しているのかという問いであります。
 情報共有がなされるというのは理想ではあるんですけど,話題性のあるイベントや企画では,権利や契約の関係があって,なかなかオープンにされない場合もあります。ただ,我々はできるだけそういった垣根をなくして一緒にやっていくように,日本遺産とか,また北前船とか宇喜多の問題とかやっているところであり,これからもそういう方向でやっていきたいと思っております。
 以上です。
◎西謙一 保健福祉局長  大きい1番,動物愛護事業の取組についての項,高齢者の方が飼われているペットについての質問についてお答えいたします。
 動物の愛護及び管理に関する条例において,飼い主は動物を終生飼うよう努めるとともに,飼うことができなくなった場合には,新たな飼い主を見つけるよう努めることとされております。
 なお現在,岡山市民の終活を支援するための条例に基づきまして,エンディングノートの作成を進めております。その中で,ペットに関する項目を設けまして,もしものときの預け先や飼育方法等を記入する欄を作成する予定としております。
 以上です。
◎高木由里 保健福祉局健康衛生担当局長  同じ項,野犬対策事業についてお答えします。
 今年度の野犬対策事業につきましては,野犬の捕獲から譲渡までの体制を強化し,殺処分ゼロを継続することを目的としております。主な内容としましては,捕獲や譲渡の促進,人なれ訓練の拡充,協力をいただいているボランティアへの物資の支援,命の大切さを考える教室の実施などでございます。
 次に,クラウドファンディング型ふるさと納税についてお答えします。
 実施スケジュールは,7月からの募集開始を予定しています。周知につきましては,市のホームページ,SNS,デジタルサイネージや市広報紙への掲載に加えて,募集案内チラシを作成し,譲渡会など各種イベントで配布する予定です。
 さらに,野犬対策事業に御協力をいただいているボランティアをはじめとする関係者の方々からも市内外へ情報発信していただけるようお願いすることとしております。
 以上でございます。
◎三宅泰司 教育長  同じ項,学校等で動物の世話をしてはどうか,また命の大切さを考える授業についてのお尋ねです。
 小学校の生活科では,動物を飼ったり植物を育てたりする活動を通して,生き物に対する親しみや責任感,命を大切にしようとする心を育んでいます。学校等で哺乳類や鳥類などを飼育する際には,適切な飼育環境を整えるだけでなく,休日等の餌やりなどの職員の負担や児童・生徒のアレルギー対応等にも考慮する必要があると考えております。とりわけ,児童生徒支援教室では指導形態が異なり,配慮すべき事項が多くなることから,飼育は難しい状況だと考えております。
 また,命の大切さを考えることについては,小・中学校全ての学年の道徳の授業で学習するとともに,学校の教育活動全体を通じて行うべきと考えております。
 以上です。
◎木内啓子 産業観光局長  2番,観光促進に向けて近隣市町との情報共有についての項,市長答弁以外についてお答えします。
 ふなっしーや刀剣乱舞とのコラボなど,岡山城で何か企画しないのか,近隣市町と協力したツアー等をしないのかについてです。
 ふなっしーや刀剣乱舞といった国内や海外で人気の作品やキャラクターとのコラボについては,岡山城にどのようなものが適しているか検討を重ねているところです。また,瀬戸内市と連携して,備前長船刀剣博物館,岡山城など,岡山市,瀬戸内市の観光資源を巡るツアーを令和4年度から実施しており,昨年度はロバートの山本さんやはんにゃの金田さんなど,歴史好き芸人6人で構成されたロクモンジャーと共に宇喜多直家公の足跡を周遊するツアーを開催し,県外からも多くの御参加をいただきました。
 このほか,倉敷市,総社市,赤磐市と連携し,日本遺産桃太郎伝説ゆかりの地を巡るバスツアーを実施しており,今後も近隣市町と協力してこうしたツアーを行ってまいります。
 以上です。
     〔5番安東真理議員登壇〕
◆5番(安東真理 議員)  市長ありがとうございました。御答弁ありがとうございます。
 ちょうどまさに今,うちの保護団体が岡山市保健所の一時収容施設の保護犬を引き取りに来ています。小さな命をつなぐために一生懸命頑張っています。でも,この活動も本当に限界が来つつある状況です。
 譲渡の促進のために1つ御提案がございます。里親になってくださることに年齢の条件があるんですけれども,今60代,70代の方でもお元気ですし,その方たちの心身の健康のためにも年齢の緩和等を御検討いただきたいです。これは要望です。
 それから,教育長,つい先日の新聞に東京の小学校にセラピードッグ入学という記事がございました。幼稚園や高校でもセラピードッグを取り入れているところがあるそうです。大きな教育の目標も大事なんですけれども,子どもたちの笑顔が増えて学校が楽しいと思ってもらうためのあの手この手を考えるその策の一つが犬だったそうです。
 私の娘も学校に行きたくなくて,小学校のときほぼ毎日送っていました。本当にその当時は何で私の娘はほかの子ができることができないんだろうってすごくつらくて,子どもを枕でたたいたり,もう学校行きなさいってしていたこともあったんですけども,今娘にどうしてあのとき行きたくなかったのって聞くと,家のほうがよかった,別に学校が嫌だったわけじゃないと。学校に行けば友達と遊んで楽しかった。でも,あのときママが無理やりにでも学校に連れていってくれてよかったと思うし,多分そういう子も今の不登校の子の中にもいると思う。
 やっぱり私も学校に行って学べるほうが子どもたちには将来のためにすごくいいと思いますし,2年間,子ども・文教委員会で学ばせていただいて本当に大変であることはよく分かりました。本当に分かりました。でも,学校に行けるきっかけになるための一つになればいいんじゃないかなとすごく思います。だから,どこかの一つの学校でも,どこかの支援学校でもいいので,セラピードッグを試してみるなど御検討いただけたらと思いますが,御所見をお願いいたします。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長  安東議員の熱い思いは受け止めさせていただきます。ただ,公立の学校で言うと,子どもたちの中にやっぱり動物のアレルギーとか犬が怖い子も当然いますので,なかなか簡単にはできないかなというところはございますが,アニマルセラピーとか,昔乗馬療法といって馬に乗ってといういろんな療法もありました。その中で,どんなことが有効かというのはあるとは思うんですが,一方で,先ほど答弁がありました命の大切さを考える教室で,池田動物園で行われているZOOねるパークのほうへ岡山市の小学校も参加させていただいていて,保護犬の人なれ訓練なども見学させてもらっています。そういった動物などに興味を持つ取組も充実する中で,不登校については様々な視点から考えていきたいと思っております。
 以上です。
○田口裕士 議長  以上で安東議員の質問は終わりました。(拍手)
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