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6月18日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和7年6月定例会
6月18日(水) 本会議 一般質問
みらいえ
鬼木 のぞみ 議員
1 次期総合計画
2 公立夜間中学
3 PFAS
次は,順序に従いまして鬼木議員。
〔10番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員) 皆さんこんにちは。みらいえの鬼木のぞみです。
今回もイノシシの質問はしませんが,捕獲の経験上,小さな有害獣も手間はかかりますので,手厚い支援をお願いしたいと思います。
大きな1,次期総合計画。
いよいよこれから10年間の市政の柱となる次期総合計画を策定する年度になり,策定に当たっての基本的な考え方(案)が示されました。
1,ESD,SDGsの視点。
この5年間の後期中期計画においては,基本的な枠組みとしてこの持続可能な開発目標,SDGsとの関係性が位置づけられていました。長期構想と方向性を同じくするものとして,後期中期計画の推進はSDGsの目標にも寄与する,そして岡山市が先進的に取り組んできた持続可能な開発のための教育,ESDはそれらの目標達成を推進するものであるとあわせて述べられています。
SDGsは,2030年を目標として設定されていますが,コロナ禍や戦争等で進捗状況は非常に厳しく,国際的な研究機関によると,達成できるターゲットは16%とのことです。そんな状況の中で,ポストSDGsの議論が始まっています。
基本的な考え方に,後期中期計画に続いて,ESDをベースとしたSDGsの目標達成につながる視点を入れるべきではないでしょうか。世界への視点を閉じることなく持ってほしいです。
2,人口減少社会の中で,どのように安心と豊かさを感じられる暮らしをつくるのかとあわせて大規模災害の要因等ともなっている気候変動への対応は待ったなしです。これから10年の取組いかんに関わると考えます。将来都市像の新コンセプト,これが今度の次期総合計画の体系図になります。この中に,環境,気候変動の対応を盛り込むべきではないでしょうか。
3,私は,自分の意見や行動が市政に結びつく実感を積み重ねることが岡山への愛着につながると考えます。住民自治を進めていくこともしかりです。
ア,市民参加での計画づくりとして,ワークショップや子どもアンケート等に取り組まれました。市民意見がどのように反映されたのか,どんな意見があったのか,総合計画全体の中で見える化の工夫をしてほしいが,どうでしょうか。
イ,基本的な考え方に,住民自治の視点を入れてほしいがどうでしょうか。
大きな2,公立夜間中学。
この4月に多様性,安心,挑戦を学校像に掲げて,岡山市立岡山後楽館中学校夜間学級が開設されました。入学式のニュースからは,学び直す機会があることに感謝する,まず学習面,それと並行して良好な人間関係も築きたいなど,入学にわくわくしている様子が伝わってきました。
1,誰一人取り残さない安心と多様性のある教育に向けて。
高齢で体の動きが緩慢な方,目が見えにくい方,声が聞こえにくい方,聞こえない方,不登校であった方,日本語が十分でない方,発達障害,学習障害など障害や病気のために十分な学習ができなかった方,家庭の状況で小・中学校に通えなかった方など,現在の生徒の皆さんのことを書いているわけではありませんが,入学の動機,目的はそれぞれです。
期待して入学した皆さん一人一人が入学してよかった,学んでよかったと思っていただくことが大切であり,それに即した学習方法,学校行事の計画,教育課程の編成などが必要となります。
ア,2か月たちました。教職員の皆さんは試行錯誤の中にあることを仄聞しています。
お聞きします。生徒の皆さんのわくわく感はその後どのようでしょうか。実際に学校が始まって,よかったこと,検討が十分でなかった点,時間とともによりよくなってきたことや解決すべき課題をどのように認識していますか。
イ,壇上で授業を行う教員お一人では,全ての生徒に向き合うのが難しいということで,複数の教員がサポートに入っておられます。これは一つの例ですが,体制,授業内容,サポートの仕方,教え方など,どんな工夫をされていますか。
ウ,岡山市教育委員会には学校支援ボランティアという制度があります。聴覚にかなり支障のある生徒には,手話ができるボランティアを検討していただけませんか。
2,教職員の研修について。
ア,これまで学齢期の生徒たちに教えてきた教員の皆さんが,今度は生活背景も年代も異なる方に向き合われます。初めての経験です。事前にどのような研修が行われたのでしょうか。これからどんな研修を行うのでしょうか。
イ,教職員相互の研さんが大切だと思いますが,どのように行われていますか。
ウ,先進地では,習熟度別コースがあったりします。先進地からこれから学びたい,学ぶべきテーマを挙げてください。
エ,何より主役である生徒とのコミュニケーションの中で,より改善を目指す方向で臨んでいただきたいです。社会経験の豊富な方が多い生徒の皆さんにどのような姿勢で対応を行われていますか。
3,学校図書館について。
後楽館中学校は高校と一貫なので,豊富な図書資料があります。残念ながら夜間学級は17時開門であり,図書館は17時15分までなので,実際のところ図書館に滞在できるのは10分ほどです。これでは図書館を楽しみながら本を選んで借りることはできません。もっと早くから入室を可能にするなどの検討はできませんか。
図書館支援ボランティアを入れることは難しいですか。
4,経済的支援について。
必要な方には経済的支援を行っておられます。2月議会予算質疑で私は,車で通学している生徒の通学費について伺いました。同じ地域から通っているのに公共交通機関を使う人には通学費が出て,安全面など特段の事情があって車通学している人には出ないというのは解せませんという問いに,教育長は御指摘の点はあると思います。また,始まってから個別に状況を確認することも必要かと思っていると答えられました。
どのように検討されましたか。
大きな3,PFASについて。
1,岡山市はこのたび,国の暫定指針値を超過している井戸水を飲用しているごく少数の世帯に対して,飲用暴露を防ぐために,上水道整備事業費用の補助制度を策定し開始すると発表しました。あわせて上水道が布設されるまで,飲用のためにペットボトルも支給しています。
ア,飲用のペットボトルの支給はどういう目的,内容のものですか。
イ,この費用補助はどういう目的,内容のものですか。
ウ,大森市長の御英断だと思いますが,実施に至った市長の思いをお聞かせください。
2,河川等の調査について。
アは割愛します。
イ,今年度は継続調査を実施し,濃度推移を監視していくということです。
(ア)河川等10地点で年4回ということですが,これまで暫定指針値を超えている箇所は22か所あります。どういう基準で10地点を選ばれたのですか。他の地点は必要ないのですか。
(イ)また地域の方とは測定地点の相談をされましたか。これ以外の希望はないのでしょうか。
3,血液検査について。
全国的には,県内の吉備中央町のほかに行政が血液検査もしくはその補助を行っている自治体があります。血液検査費用助成をしている鎌ケ谷市の議会議事録には,PFOS,PFOAの血中濃度でどの程度健康への影響が生じるかは不明,治療等の方針も示されていない中で,井戸水でPFASが検出された方が御自身の状態を知っていただくことで不安の軽減を図るという市民に寄り添った対応として実施したとありました。岡山市の答弁では逆に,健康不安をあおるようなことになってもいけないだろうということを懸念していると真逆の見解です。また,将来的には事情変更があり得る可能性はあると思っているとも言われています。
ア,私だったら,将来のためにもPFASを取り入れなくなった時点の値を知っておきたいと思います。散見する限り,希望者への血液検査としています。対象者と相談して検討されませんか。
イは割愛します。
どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,鬼木議員の質問にお答えいたします。
PFASについて,補助制度等の実施に至る市長の思いはということであります。
PFASに対しては,専門家の間で健康影響が懸念されているということが言われております。そして,我々の調査の過程でごく少数の世帯ではありますが,飲用に使用する井戸でも暫定指針値を超過しているということが判明したわけであります。
我々にとってみると,市民の皆さん方に安全・安心な暮らしを確保するというのが重要な役割だと認識しておりますので,対象世帯の方に安心して水を飲んでいただきたいと思っています。そのためには,水道を利用していただくという以外にはないのではないか。したがって,水道を利用するという点に関して,我々も水道整備を助成していく,そして水道を使用していただくということにしたいと考えております。ただ,水道を利用するためには,やっぱり一定期間かかります。通常8か月程度という言い方もされておりますんで,我々としてはその間は安全な飲料水を飲んでいただくために,やっぱりペットボトルをお渡しして,それで飲んでいただくしかないのではないかということで,1年という期間を限らせていただいて,ペットボトルでの対応をお願いしているところであります。やはり安全に暮らしていただきたいという気持ちが我々の思いであります。
以上です。
◎北川由佳 政策局長 1の項について順次お答えいたします。
(1)基本的な考え方にSDGsの目標達成につながる視点を入れるべきについてです。
次期総合計画策定に当たっての基本的な考え方では,策定の趣旨や計画の期間,構成に加え,構想策定に向けた基本コンセプト等をお示ししたところです。
岡山市ではこれまで,ESD及びSDGsについて他都市をリードしてきたところであり,これらの理念や先駆的な取組は,次期総合計画の時代潮流や市の特性等に記載してまいりたいと考えております。
次に,(2)将来都市像のコンセプトに環境,気候変動への対応を盛り込むべきについてです。
環境,気候変動は,議員御指摘のとおり大変重要な課題であり,人口減少,少子・高齢化等と同様に計画策定の大前提になるものと考えております。そのため,時代潮流や課題認識の中で記載してまいりたいと考えております。
次に,(3)ア,どのような市民意見があったか,どのように反映されたかの見える化の工夫をについてです。
次期総合計画に市民意見を反映させるため,まちづくりワークショップや小・中学生アンケートを実施し,つながり,交流やにぎわい,活気の充実,豊かな自然や歴史,文化を大切にすべき,安全・安心の向上など,多くの御意見をいただきました。
こうした御意見を踏まえて,次期総合計画の策定に当たっての基本的な考え方を整理したところであります。
引き続き,市民意見を大切にしながら策定作業を進めていくとともに,反映状況の見える化の工夫について今後検討してまいります。
最後に,イ,基本的な考え方に住民自治の視点をについてです。
人口減少,少子・高齢化が進む中で,これからのまちづくりには市民をはじめ事業者,ボランティア,NPOなど多様な主体が協働,参画し,共に考え,共に行動しながら地域づくりやまちづくりを進めていく必要があると考えております。次期総合計画においても,住民自治の視点を持って策定してまいります。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 2番,公立夜間中学の項,順次お答えします。
まず,誰一人取り残さない安心と多様性のある教育に向けてのうち,実際に始まってよかったことや解決すべき課題などのお尋ねです。
夜間学級には,様々な年齢や国籍,生活背景をお持ちの方の入学が想定されており,多様性を尊重する校風を持ち,スロープ等のバリアフリー環境が整っている必要があると考えておりました。そういう点では,岡山後楽館中学校内に開設したことは,始まってみて改めてよかったと感じております。
実際の授業の中では,生徒同士で多様な意見交換が行われ,生徒相互の理解が深まってきております。
一方で,一人一人の状況に応じたきめ細やかな支援については,さらに研究が必要であると考えております。
次に,授業の工夫についてです。
授業は,中学校で学習する内容の基礎的な部分を中心に行い,内容を分かりやすく伝えるため,映像やワークシートを活用したり,ゆっくりと話したりすることを心がけております。理解が難しく個別支援が必要な場面もあることから,教科の担当教員のほかに複数の教員が授業に入り,必要に応じて支援できる体制を取っております。
次に,手話ができる学校支援ボランティアについてのお尋ねです。
学校が生徒の状況や意向を確認した上で,教育委員会で人的支援が必要と判断した場合は,学校支援ボランティアも含め,どのようなことができるか検討してまいりたいと考えております。
続いて,教職員の研修についてのうち,事前の研修と今後の研修についてのお尋ねです。
夜間学級開設前には,校内において先進地視察時の資料などを基に夜間中学の概要について理解を深め,入学する生徒一人一人の面談結果等を基にした個別に必要な支援の検討,緊急時のためのAED研修等を実施しました。
今後については,担当している教職員のニーズに沿った研修や先進地の取組を参考にした研修を考えているところです。
次に,教職員相互の研さんについて,そして先進地から学びたいテーマについて,社会経験豊富な生徒の皆さんへの対応についてのお尋ねです。
毎日の授業の前後に教科の枠を超えて全教員で授業の進め方や指導方法の工夫,個別の支援について協議,確認しており,教職員相互の研さんとなっております。
また,先進校視察を行ったり,全国夜間中学校研究会などに参加したりすることで,多様な生徒の個々の状況に応じた学習支援や生徒指導の在り方,3年間の指導計画の工夫などについて研究してまいります。
夜間学級は,多様な経験をされてきた生徒が在籍します。生徒と教職員が互いの立場や考え方を受け入れ,尊重し,共に学び合う姿勢を大切にしてまいりたいと考えます。
次に,学校図書館についてのお尋ねです。
夜間学級は,中学校,高等学校で使用している教室等を時間帯を分けて使用しており,中・高校生の下校時刻や放課後の活動時間を考慮するとともに,夜間学級の生徒が安心して登校するための目安の登校時間を設定しています。
学校図書館の利用については,今後生徒の要望も踏まえ,図書に触れる機会を充実させるための方策について研究してまいります。
この項最後に,経済的支援についてのお尋ねです。
夜間中学の就学支援制度は,学齢期における就学援助と同様に,公共交通機関を利用して通学する場合に通学費を支給することを原則としております。現在,夜間中学においては,公共交通機関を利用して通学することができない特段の事情がある場合に限り,例外的に車での通学を認めているところです。
この場合,学校敷地内へ無料で駐車することを認める特別の配慮を行っております。引き続き,どのようなことができるのか研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◎高木由里 保健福祉局健康衛生担当局長 3番,PFASについての項,市長答弁以外をお答えします。
血液検査について,希望者への血液検査についてです。
国が示したPFOS及びPFOAに関する対応の手引き第2版において,現時点での知見ではどの程度の血中濃度でどのような健康影響が個人に生じるか明らかとなっておらず,血液検査の結果のみをもって健康影響を把握することは困難とされています。そのため,現時点では血液検査実施の予定はありません。
以上でございます。
◎板野利泰 環境局長 同じ項,まず井戸水飲用世帯への対応について,飲用のペットボトルの支給目的,内容についてです。
PFASが暫定指針値を超過した井戸水を飲用せざるを得ない世帯に対し,飲用による暴露防止のため,最長で1年分のペットボトル飲料水を提供するものです。
次に,補助制度の目的,内容についてです。
岡山市の調査により,暫定指針値の超過が確認された世帯で井戸水を飲用せざるを得ない世帯に対し,安全・安心な暮らしを確保するため,上水道整備における配水管の布設に係る工事負担金の4分の3,1戸当たり最大で60万円を上限に補助するものです。
次に,河川等の調査について一括してお答えします。
令和6年度に三谷川周辺の地域で原因の特定や暫定指針値を超過した範囲を把握するための調査を地域の方に聞き取りしながら実施してまいりました。令和7年度の継続調査は,濃度の経年的な推移を的確に把握するため,岡山市公害対策審議会の意見を踏まえて地点を決定しました。具体的には,暫定指針値の超過地点,三谷川支流の最上流まで超過が確認された河川では上流と下流の地点,近接した地点は高濃度地点を優先として整理しております。
以上です。
〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員) 市長はじめありがとうございました。いろいろとお話ししたいことはありますが,それはこれからの課題にして,幾つか再質問させていただきます。
まず,次期総合計画なんですけれども,SDGs,ESDの視点,どうぞよろしくお願いします。長期構想のほうにもしっかり位置づけていただきたいですが,そこもちょっと確認させてください。
あと気候変動のところなんですが,しっかり時代潮流とかもう大前提だということなんですが,一番大きな大本のところにしっかりそのことを書いていただきたいと思っておりますが,そのことについて御検討していただけるようそのことをお聞きしたいと思います。
あと住民自治のことについても,何と表現したかというかちょっとあれなんですけど,ベースのところであるという話をしてくださいました。私は,自治という言葉を考え方,その大前提のところにしっかり入れていただきたいということを検討してほしいですが,いかがでしょうか。
では次,公立夜間中学についてです。
1つ,答弁漏れがあったんですが,わくわくして入学してくださった生徒の皆さんがその後はどのようでしょうか。そこについての答えがなかったので,そこについてまたお聞かせいただきたいと思います。
それで,いろんな工夫をしてくださっていることは今いろいろとお聞きして伝わってまいりました。一方で,私のところには,やっぱり十分でないという声も届いています。それで,教育長が言われた中に,一人一人の細やかな分をさらに研究していきたいとか,研究という言葉がとんとんとんと連なったんですね。でも,研究が行われるよりは,今目の前でずっと進んでいるので,早急な検討と実施が必要ではないかと私思っていますが,そこのところ,子どもとずっと接してこられた教育長だから分かると思うんですけれども,ちょっとその研究という言葉ではなくて,しっかり検討実施していくという心意気を聞かせてくださればと思います。
手話通訳についても,しっかり当事者の方とかと話をして,やっぱりそこにいる生徒と話しすることが一番だと思うので,そこはお願いしたいと思いますが,どうでしょうか。
あと図書館についてもなんですけれども,いろんな形で──ここではボランティアと書きましたけど,ボランティアというのを必ずしもいいとしているわけじゃないんですよ。ただ,頑張っても10分しかいれないような図書館は非常に悲しいなと思っていますので,そこのところを検討してください。決してボランティアを是としているわけではないので,体制を考えていただきたいなと思っております。
本当に一人一人に即したというのはどれだけ大変なのかというのは多分身にしみて感じていらっしゃると思うので,1対1が必要なときに本当にそこを真摯にしていただきたいということを確認して,そこのところも御答弁,心意気をお願いします。
あと次に,PFASの血液検査のところなんですけれども,地下水の調査で11地点が暫定指針値を超えています。それで,鎌ケ谷市では,御自身の状態を知っていただくことで不安の軽減を図るというそういう姿勢であるんですね。ここは大前提は一緒なんですよね。そこでそういう判断をしているというところで,例えば自分の体への暴露量を知らないことがストレスになるということについてはどう思われるのかとか,継続的に測ることで暴露軽減に向けた対策の有効性を確かめることができたり,ほっとできることについてどう思うかとか,あと潜在的な健康リスクに対して,専門家の意見も聞きながら予防的措置を取ることができていくんじゃないかということについてはどう思われるかとか,将来知見ができたときに,あのとき測っていたから役立つということもあり得るんじゃないかということについてどう思うか。私はとりわけ子どもがいたら,検査することで事実を知って環境リスクの低減を図りたいと考えているんです。だから,希望者に対してということで,今言った4点について御所見,考えをお聞かせください。
よろしくお願いいたします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎北川由佳 政策局長 2つ再質問いただきました。
まず,ESD,SDGsについて,その観点を長期構想にも入れてほしいという御質問です。
先ほどの答弁の中でESD,SDGsについて時代潮流や市の特性に記載してまいりたいとお答えしておりますが,その時代潮流とは長期構想に位置づける予定でございますので,そう御認識いただければと思います。
また,自治という言葉を入れてほしいという点につきましては,現在計画の内容について詳細を検討しているところでございます。現在のいろいろな取組の中で,その言葉をどのように表現するのがいいのか,もちろん住民自治という視点は大事だと思っておりますので,自治という言葉で表現するのがよいのかどうかについて,担当部局とも検討してまいりたいと考えます。
以上です。
◎高木由里 保健福祉局健康衛生担当局長 PFASの血液検査について御質問いただきました。
暴露量を継続的に測っていくことが安心につながるのではないかとか,専門家の意見を聞いていくことが必要ではないか,継続して見ていくことが必要ではないか,将来的なことを見ていくことが必要ではないかというふうな御質問を4つですね,いただいたと思います。
まず,専門家の意見を聞いていくということに関しましては,現在専門家が調査研究として血液検査を実施しておりますので,そのような意見も含めて,現在国において知見を集められていると存じますので,その動きを注視してまいりたいと考えております。
検査を受けることで安心するのではないかとか,ストレスが軽減されるのではないかというふうな御意見もあると思いますけれども,検査結果を受け取った御本人に対して,現段階ではその結果をどう解釈し,どのような行動を取ればよいかを示すことが難しいため,現時点では血液検査を行うことが必要ではないと考えております。将来にわたっても現時点での血液検査は今のところは必要ないということで,引き続き国の状況を注視してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎三宅泰司 教育長 まず,わくわく感についての今の状況です。
入学前は不安とわくわくと両方おありだったと思うんですが,私がもう何回か始まってから見に行った感覚では,不安は大分なくなって,わくわくという感じはまだ続いている気がします。ただ,週5日間,夜間に来られています。大体毎日8人,9人ぐらいが来られていて,学校から聞くところでは,金曜日あたりがやっぱりお疲れのようです。ただ,土日しっかり休んで,また月曜日から来られている状態です。本当に学ぶことが楽しいということで意欲的に来られていると感じておりますので,わくわく感は持たれていると思います。
そして,それを継続させるために,学校行事もわくわく感の一つです。今後,文化祭とか校外行事等も計画しようと考えておりますので,生徒さんと一緒に考えて,いろんな楽しい行事もやっていきたいと考えております。
それから,議員御指摘のとおりで,研究している段階ではないというのはもう本当そのとおりです。目の前に生徒がいますので,実践しながら,あまり間違ったことはしてはいけないんですが,日々いろんなチャレンジ,先生方も試してみるということもしながら,よりよい授業,そしてよりよい人間関係をつくることが大事だと思います。
その中で,私の所見をということですが,17歳の方もいらっしゃいますが,高齢の方が多い中で,やはり教師として学習指導は行うんですが,そういう人生経験が豊富な方々に敬意を持って接していくということも大事かなと思っております。お互いがお互いを尊重しながら,学び合っていける場になればいいと思っております。
手話につきましては,以前公立小・中学校でも聴覚,耳が不自由なお子さんについて支援員がついたことがあります。その方法は,ノートテイクという方法で,言葉を文字にすぐ換えてお示ししたりしていることもありましたので,そういったことも含めて検討してまいりたいと思います。
最後に,図書館利用なんですが,一般の中学校ではあまりされていないんですが,小学校では国語の授業のときに図書館へ行って本を借りることは普通に行われています。中学校ですが,中学校の国語の授業でも図書館を利用することは可能だと思いますので,そういったあたりも含めて図書館利用の希望があれば,できるだけ活用してまいりたいと思っております。
以上です。
〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員) 総合計画については,全岡山市民挙げてつくっていくものなので,その視点を忘れずにしっかり見える化していただきたいと思います。よろしくお願いします。
公立夜間中学なんですが,皆わくわくしているという感じに取れたんですけれども,やはりそうでない方もいらっしゃると耳に入ってきているんです。誰一人残さないということで非常に大切なことだと思っておりますので,そこの点についてはきちっと認識を新たにして前に進んでいただきたいと思っております。そこのことについてもう一度御発言,意気込みをお願いしたいと思います。
最後に,PFASなんですけれども,やはり専門家といってもいろんな専門家がいらっしゃいます。なので,私はできるだけ多くの方の意見をしっかり聞いて,住民にもしっかり説明できる,住民の声もここは……。
○田口裕士 議長 時間です。
◆10番(鬼木のぞみ 議員) よろしくお願いしたいと思います。失礼します。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 議員御指摘のとおりで,12人在籍のうち8人,9人が毎日来れている。来られていない生徒さんもいらっしゃる。来られている中にも,やや困難を抱えている方もいらっしゃいますので,そのあたりは個別に十分聞き取りながら,何ができるか一緒に考えていったり,我々もいろんなことを考えて,できるだけ夜間中学のほうへ通っていただけるように検討してまいりたいと思います。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で鬼木議員の質問は終わりました。(「どうぞよろしくお願いします」と呼ぶ者あり)(拍手)
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