録画中継

令和7年9月定例会
9月8日(月) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
和氣 健 議員
1 都市計画の重要性について
 (1) 市街化区域,市街化調整区域の設定は最適だったのか
 (2) 調整区域での開発の例外規定について
○小川信幸 副議長  休憩前に引き続き会議を開きます。
 次は,順序に従いまして和氣議員。
     〔42番和氣健議員登壇,拍手〕
◆42番(和氣健 議員)  質問の機会をいただきましてありがとうございます。簡単に質問させていただきたいと思います。お付き合いどうぞよろしくお願いいたします。
 通告に従いまして質問いたします。
 1,都市計画の重要性。
 (1)市街化区域,市街化調整区域の設定は最適だったのか。
 昭和46年に引かれた線引きは,もう既に半世紀も前のことでありました。この間,大きく社会状況は変化しているところであります。岡山県南広域都市計画は,そういったことでかなりの時間が経過し,現実にそぐわないところも生じているように思われますが,見直しには至っておりません。今後,柔軟に見直していくべきだと思います。
 行政のほうは,市街化区域,調整区域の位置づけ,意図するところを十分に地元で説明した上で,選択を地元に委ねるような形で決定したのであり,その決定はかなり重いものがあり,簡単に変更できるようなものではないということは十分承知しております。商業地域,工業地域,準工業地域,住居地域等の区域設定,そして幹線となる都市計画道路網についても同様に設定したものであり,行政が勝手に強要したものではないということは十分承知しているところであります。このことを十分承知した上で御質問させていただきたいと思います。
 地元自らが選択した計画なのである。だからといってこれが最適だったと言えるのか,半世紀以上たった今も最適だったとは思われないし,絶対的なものではないはずではないか。
 そこで質問いたします。
 ア,大きな合併を行い,政令都市になった今,線引きなど都市計画法に基づく計画自体を大胆に見直す時期に来ているのではないかと思われます。つまり,市域が変わり,市の目指す方向が変わったということであります。市域全体を捉えた都市計画に練り直す大きな要因となり得るのではないかと思うのであります。
 また,人口減少時代を迎え,コンパクトシティを進める時代になっております。これに対応するためにも都市計画の変更は避けられないのではないでしょうか。
 これらのことを踏まえ,線引き見直しをすべきと思いますが,御所見をお聞かせください。
 イ,近年,市長以下当局の皆さん方の積極的な働きもあり,国道事業をはじめとし幹線道路の整備が飛躍的に進みつつあるところであります。今や物流,人流が大きく変化しようとしているのであります。線引き当時は水田地帯の真ん中に引かれた道路計画が実現されると思っておりませんでしたけれども,今まさに目の前にその道路が造られようとしているわけであり,感慨深いものがあるわけであります。特に,幹線道路網沿線地帯においては,その道路事業の投資効果を呼び込むためにも適切な用途地域の変更や市街化区域への編入が必要ではないかと思いますが,御所見をお聞かせください。
 (2)調整区域での開発の例外規定について。
 調整区域の50戸連檐制度で例外的に許可される開発制度は基本的には間違いではないが,次から次へと際限なく広がるのは例外規定の範疇を超えるものであり,見直しがなされたところであります。
 この制度の問題点は,調整区域に低密度な市街地が拡大し,住宅団地のようなものができたことによるものだと思っております。
 そこで質問でございますが,ア,地区計画制度。
 例外規定で認められるものは1戸,2戸の場合というようなものであり,多数のものではないのではないか。多数のものを造るのであれば,地元で地区計画制度をつくることで進めるべきではないかと考えます。そうは言うものの,合意形成の困難さ,手続の煩雑さは相当なものがあり,素人でできるものではありません。専門家の力を借りなければどうにもなりません。
 そこで行政ができるだけの支援をすることを求めたいのであります。特に,調査費用の一部を支援するということを検討していただきたいと思いますが,御所見をお聞かせください。
 また,イ,調整区域での土地区画整理事業についてお伺いいたします。
 さらに,できればまとまった区域での土地区画整理事業に誘導すべきではないかと思います。計画的な面的な整備を組合主導の事業で行おうとする動きに積極的な支援をしてはどうかというものであります。同じように技術的な支援と同時に財政面から支援することがあれば大きな効果を期待できると思われるからであります。
 この事業は,減歩という仕組みで成り立つということであります。これは,自分の土地を減らし,道路や公園を生み出すという手法であります。こうした負担を覚悟し事業を進めるのは困難を伴う,また強力な支援がなければできるものではありません。御検討賜りたいと思います。当局の御所見をお願いいたします。
 これで第1回目の質問を終わります。
 御清聴いただきありがとうございました。(拍手)
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長  1の項,都市計画の重要性について,まず(1)市街化区域,市街化調整区域の設定について順次お答えします。
 合併やコンパクトシティを踏まえた線引き見直しに係る所見についてです。
 本市では,昭和46年に区域区分制度を導入し,都市計画区域マスタープランなどの上位計画の変更や人口増加,都市の成長に応じて土地区画整理事業などによる基盤整備を実施する中で,区域区分を含む都市計画を見直し,計画的な都市づくりを行ってきました。現在では,人口減少や少子・高齢化が進展する中にあっても,持続的に発展できる都市を形成するため,都市計画に関する基本的な方針としての都市計画マスタープランに基づき,コンパクトでネットワーク化された都市づくりを進めているところです。今後も必要に応じて区域区分を含めた都市計画の見直しを行うなど,計画的な都市づくりを行ってまいります。
 続いて,幹線道路沿線における用途地域の変更や市街化区域への編入に係る所見についてです。
 市街化区域において幹線道路の整備により土地利用が変化した場合は,背後の住宅地や沿道利用を考慮した上で,必要に応じて用途地域の見直しを行っております。市街化調整区域においては,例えば産業の振興を図る上で,その規模や位置が必要と認められ,計画的な市街地整備を行うことが必要な産業・物流系市街地については,整備の見通しが明らかになった段階で農林漁業等との調整の下,必要に応じ地区計画制度の活用や市街化区域への編入をすることとしております。
 次に,(2)調整区域での開発に関して,地区計画制度への支援,また土地区画整理事業への支援に係る所見を一括してお答えします。
 市街化調整区域における計画的な市街地形成の手法には,地区計画制度や土地区画整理事業などがありますが,地域主体で事業初動期の段階から手法を決定することは困難だと思われます。本市では,市街化区域に編入することを前提とした土地区画整理事業については補助金を交付する支援制度がありますが,むしろ地域だけでは検討が難しい初動期などにおいて必要な情報提供や技術的助言などの支援を行っていくことが重要であると考えておりますので,今後も御相談をいただいた場合には適切な支援を行ってまいります。
 以上です。
     〔42番和氣健議員登壇〕
◆42番(和氣健 議員)  丁寧な御答弁をいただきましてありがとうございます。
 私があえてここでこの質問を投げかけておるということの一番の本意は,やっぱり市長の掲げるコンパクトシティ,このことについて,周辺地域が疲弊して衰退してしまうのではないかという,こういう危惧をする声が議会の中にもそういう空気が圧倒的にあるような気がしております。現状の制度では少なくとも調整区域においてはコンパクトシティの拠点になるような場所をつくるというような施策に欠けておるように思うわけであります。消滅寸前のような状況の中で,どうしてその拠点をつくっていけるのかということを考えたときに,大変ハードルが高いし,何というか,田舎,周辺地域は切り捨てられているのではないかというような不平あるいは不満があると私は感じております。少なくとも地元が本当にやる気があるようなところに支援するということ,例外規定でもええわけですけれども,線引きで救えるものを救っていくということが大事なのではないかなと思います。周辺地域に対する配慮を十分にやっておかなければ,やっぱり同じ市民として自分たちに目が向いていないのではないかなと思われるようなことになりかねないのではないかなと思って,新たに質問させていただいております。ぜひ市長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。
 加えて言いますと,地区計画においても,あるいは区画整理事業,土地区画整理事業以外にもそういう目的を達成できるような手法を,またその道を探る,あるいは検討できれば,コンパクトシティの拠点になるところをつくることができるような,そんな制度をぜひ検討していただければと思っておるところであります。
 話は戻るんですけれども,この都市計画を決定するときというのは,私もうろ覚えですけれども,地元で丁寧に丁寧にやっぱり声を聞きつくっていったということはもう間違いないプロセスであります。しかし,一方,計画としてどうだったのかというと,地元の声を大切にしたということから始まったということで,計画そのものは本当に適切であったのかなということを思うわけであります。この点について一つだけ申し上げれば,岡山の都市計画区域というのは区域面積が非常に大きい。そして,市街化区域も大きい。調整区域はさらに大きいというふうなことになっておるわけでありますけれども,これはひとえに十分な未来性というか計画に少し欠けたようなことで決まったのではないかと思うわけで,今はやっぱり大きく見直す時期に来ているのではないかなと思います。冒頭申し上げましたけれども,政令市になってやっぱり目指す方向というのが少し変わってきているということ,社会の状況も本当に変わってきているということで,これに大きく縛られる必要はあまりないのではないかなということを考えるわけであります。
 この都市計画の線引きを大胆に見直したところというのは,調べてみますと結構あちこちにありまして,それはやっぱりやろうとしたらできるという制度下にありますので,今考えてはどうかなということを改めてお尋ねしたいと思います。御所見をいただければ大変ありがたいと思います。
 ありがとうございました。
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長  大きく3点,再質問いただいたかと思います。
 まず,周辺地域,とりわけ市街化調整区域における拠点の形成に関する所見といったところが1つ目であったかと思います。
 岡山市では,都市計画マスタープラン並びに立地適正化計画に基づき,コンパクトでネットワーク化された都市づくりを今進めているところでありますけれども,制度的に立地適正化計画は市街化区域の中を対象にしているところではあるものの,市街化調整区域の中にも市民の皆様が集まって暮らすような拠点と呼べるような地区というのはあろうかと思います。こういったような土地,地域に関して人口減少あるいは少子・高齢化の中で必要な例えば地区計画であるとか,こういったようなことを地域で検討されるというときには,ぜひ技術的な支援も含めて検討してまいりたいと思います。
 2点目,地区計画あるいは区画整理事業以外の手法による地域の整備といいますか開発に係る御質問だったかと思います。
 地区計画,区画整理以外にも開発する仕組みというものは制度上ございますけれども,実態として現場状況等鑑みたときに,使える制度というのは地区計画並びに区画整理になるのではないかなと思っております。その他の制度につきましても,引き続き研究はしてまいりたいと思いますけれども,地域のほうでこういったような仕組みを使いたいとお声がありましたら御支援したいと思います。
 3点目,都市計画ないしは市街化区域,市街化調整区域の大胆な見直しについて再度所見をということであったかと思います。
 先ほど御答弁いたしましたとおり,区域区分制度導入以来,既に5回の定期見直し,また随時見直しも行っており,適切に区域区分の見直しは行ってきたものと考えております。政令市移行以降も2回,区域区分の見直しといったことを行っております。今後も必要に応じて区域区分も含めて都市計画の見直しを行って,計画的な都市づくりを進めてまいりたいと思います。
 以上です。
     〔42番和氣健議員登壇〕
◆42番(和氣健 議員)  最後に一つだけ市長にお伺いしますが,先ほど申し上げたように,やっぱりコンパクトシティということを市長が目指しておるということが正確に伝わっていないところもあるのかも分かりませんけれども,不安があるというのも事実だろうと思います。目指しておる方向はこういうことである,心配するような事柄にはなっておらんのだというようなことを市長のほうから御説明,御答弁いただければと思います。
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  今の担当局長の答弁の中にちょっと専門用語が多過ぎたような気がして,皆さん方もなかなか御理解がいかなかった面もあるんじゃないかなと思います。
 和氣議員,昭和46年に区域区分ができた,これなぜかというと,都市計画法というのが昭和43年にできているんです。だから岡山は最初にその法律に基づいてこの線引きなどの制度を設けてきたということだと思いますね。その一文だったと。市街化区域と市街化調整区域ってどうやって分けるかというと,市街化区域というのは市街化を促進しようとする区域なんです。市街化調整区域というのは,その市街化を抑えようとする区域であって,やはりまずは現状をベースに整理していくというのが基本になるんですね。そうやってみると,今彼が5回の改正をやっているという話をしましたけど,当初のほうは高度経済成長,どんどんどんどん人が増えていく,こういう時代ですから,市街化区域もそういった形で増やしていっている。それからだんだんと,それこそ和氣議員の今の区画整理事業なんかもそうですよね。昔はイグサの産地として完全に農業中心のものが変わっていった。それはなぜかというと,もっともっとやっぱり市街化していかなきゃならない地域として増やしていっている,そういう構造になっている。彼がちらっと言いましたけど,そのベースとなるものは何なのかというと,県南のマスタープランであるんです。どのくらい人がこれから増えるのか,減るのか。人だけじゃなくて世帯数,世帯数によって家の量がまた決まってくるというのもあって,今は世帯数はまだ若干伸びているなということで市街化区域をまだ増やそうという感じで岡山市はなっている。そこはそのとおりだと思います。
 そこから私も詳細を知っているわけではありませんが,そういう中でこれからの地域の発展の度合いというのはやっぱり少し違ってくるというのはそのとおりでありまして,そういったところからこういうエリアは市街化区域としてやっていくというのを考えていく。例えば,物流であれば物流施設とか,そういうサービス施設などを中心にこういうふうにやっていくんだという整理ができれば,市街化区域というのは成り立っていくだろうとは思います。和氣議員が想定している箇所というのも想像はつくわけでありますけれども,具体に何が必要なのか,何が今の計画では足らないのかということを担当とよく話をしてもらってやっていくということが必要だろうと思います。我々としても大きな面でまちの発展というのは重要であるということはもう間違いないところでありますので,このあたりで私の答弁を終わらせていただきます。
○小川信幸 副議長  以上で和氣議員の質問は終わりました。(拍手)
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