録画中継

令和7年9月定例会
9月8日(月) 本会議 一般質問
日本共産党岡山市議団
宿女 和子 議員
*一問一答方式
1 農業振興について
2 学校給食について
 次は,順序に従いまして宿女委員。
     〔9番宿女和子議員登壇,拍手〕
◆9番(宿女和子 議員)  皆さんこんにちは。日本共産党岡山市議団の宿女和子です。
 通告に従って,質問に入ります。
 大きな1番,農業振興について。
 岡山市の農業は,深刻な高齢化と担い手不足に直面しています。これまでも様々な施策を打ってこられたとは思いますが,直近3年間の就農相談件数,新規就農者,認定農業者の人数はいずれも減少傾向です。予算では,2015年から2025年の10年間で全体に対する割合は2.23%から1.69%まで減少しました。
 政府は,米農家の激減を前提に経営の大規模化,効率化,スマート化などを重点的に支援しています。しかし,それが可能なのは一部の恵まれた地域に限られます。大規模経営がぽつんと残っても,草刈りや水路整備などはできなくなり,地域コミュニティーも維持できず,環境や生物多様性も守れません。農業,農村の有する多面的機能を守るためにも,大規模経営とともに中小農家,兼業農家,新規参入者なども大事な担い手と位置づけ,その経営が維持できるよう支援や取組が必要です。
 質問です。
 (1)JAが農家へ仮払いをする概算金額が過去最高額となっています。物価上昇に対しての賃金や年金の引上げが追いつかない中,米離れが懸念されます。市場の需給バランスが崩れれば,また値崩れを起こしかねません。生産者に再生産可能な所得,価格を保障しつつ,消費者には納得できる手頃な価格で提供する,これは政治の責任です。国政の動きが鈍い中,自治体が独自で消費を促すためのお米券の配布や現物支給などを始める例もあります。農家支援としても物価高騰対策としても有効なこういった支援策を岡山市でも考えていきませんか。御所見をお聞かせください。
 (2)地域の将来の農地利用の姿を明確化した設計図,地域計画が昨年度策定されました。市内13の地域に分け,モデル地区を1つ加えて,認定農業者の方を中心に話し合われましたが,10年後誰がどこの農地を利用し,どうまとめていくのか,今後の話合いの見通しが立っていないと地域の方から伺いました。6月議会では,地域での協議が継続できるよう話合いの場づくりや合意形成の支援などに取り組んでいくという答弁もありましたが,具体的にどのように進められているかお示しください。
 (3)米農家にとって多額の費用がかかる機械の更新がハードルになり,特に小規模農家が継続困難になっています。農家戸数が減っている中で,地域の水路や農道の清掃作業が困難になり,市が請け負って税金を使ってやらざるを得ない状況です。集約化で収益を上げられる農家とは別で,小規模でも頑張る農家へ支援策をすることは,結果的に農業用施設の維持管理費に係る支出の増額を抑えることにもつながると思います。小規模農家への支援について,市のお考えをお示しください。
 (4)大規模農家の方には担ってもらえない条件不利地域の荒廃を防止するためにどのような支援がされていますか。兼業で農地を借りて野菜づくりや果樹栽培をしたいという方とのマッチングができる仕組みを考えてはどうでしょうか。
 (5)国の農業政策には学校給食が位置づけられています。2年前,私が初めて議会質問で,農林水産振興アクションプランに学校給食を位置づけることを求めましたが,考えていないとの答弁でした。しかし,地元農家さんと話をしていると,市場価格に左右されずに提携できるのであれば安心して生産できるとの声も聞きます。来年度改定なので改めて伺いますが,次期アクションプランへの位置づけについてどのように考えますか。
 大きな2番,学校給食について。
 岡山市の学校給食の質について,6月議会で田中議員が指摘したように,岡山市の学校給食のカロリーは国の基準に届かず,使用する食材の品目も減っています。8月17日にあった学校給食フェアでは,お祝い給食のサンプルが展示されており,比較してみると今の給食は2年前よりもぐっと寂しく感じました。
 質問です。
 (1)子どもの成長と食育に欠かせない給食を充実させるためにも,カロリー基準を明確化し,食材費の補助をしっかりと入れて質の改善をしてください。税金の使い方として優先すべきところだと思います。御所見をお聞かせください。
 (2)学校給食でよく使われる野菜を県内生産者と提携して確保することは,生産者にとっては安定した売り先の確保につながり,献立づくりを担う側としても,市場価格に左右されるものが減れば見通しが立てやすくなるのではないでしょうか。品目ごとに少しずつでも提携先をつくり進めていきませんか。御所見をお聞かせください。
 (3)食育推進協力者の登録は事業を始めてから1年半が過ぎました。取り入れる学校や登録事業者数は当初から増えているでしょうか。学校や事業者からはどのような声を聞かれていますか。食育推進の取組としてさらに広げていただきたいですが,御所見をお聞かせください。
 (4)最低賃金が岡山市は12月から1,047円となり,過去最高の引上げです。給食の調理委託事業者の契約は3年ごとに見直しされていますが,この賃上げを受けて契約途中でも委託料は見直しが必要ではないでしょうか。御所見をお聞かせください。
 以上,1度目の答弁,よろしくお願いいたします。(拍手)
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎林原瑞気 産業観光局産業政策担当局長  農業振興についての項,順次お答えいたします。
 米の消費を促すための農家支援策について岡山市でも考えないか。
 昨年からの米需要の高まりにより,JA等の米集荷業者から農家へ支払われる概算金が大幅に上昇していることから農家の収支は改善傾向にあると思われます。このような状況において,お米券の配布や米の支給が農家の支援につながるとは現時点では考えておりません。
 一方で,米価格の高騰による米離れが懸念されていることから,岡山市としましても米や米粉の消費に関する啓発活動に取り組んでまいります。
 続きまして,地域計画は具体的にどのように進められているかについてお答えいたします。
 地域での話合いにより目指すべき将来の農地の利用を明確化する地域計画は,原則7月と1月の年2回の更新を想定しております。そこでは,地域から農地利用等について話合いを行いたいとの要望があれば,地域の農業者や農業委員,JA,農地中間管理機構などとの話合いの場を設けることとしております。
 また,農地の利用方法など軽微な変更につきましては,ホームページ等で意見をいただくことにしております。
 次に,小規模農家への支援策についてお答えいたします。
 岡山県農業経営相談所では,経営継承や規模拡大など,多様な課題に対応できる相談窓口が設置されており,専門家による経営相談を受けることができます。
 また,本市では,市内農業者の農業経営の安定化を図るため,一定条件の下,肥料,燃油,エネルギー及び農業用資材の価格高騰対策の支援を実施してまいりました。
 さらに,地域住民と農業者が共同で水路,農道などの地域資源の保全管理を行う活動を支援する多面的機能交付金制度や中山間地域における農業生産条件の不利を補正し,農業生産活動の継続を支援する中山間地域等直接支払交付金制度などを実施しており,これらの制度を通じて地域農業の支援を行ってまいります。
 次に,条件不利地域の荒廃防止にどのような支援を行っているか,また兼業で農地を借りたい方とのマッチングの仕組みについてお答えいたします。
 条件不利地域の荒廃防止対策としましては,中山間地域等直接支払交付金制度による支援や,小規模や袋地となっている条件の悪い農地を農地中間管理機構を通して3年以上借りて耕作される方への担い手への規模拡大奨励金の交付を行っております。
 また,農地賃借のマッチングにつきましては,兼業農家にかかわらず地域計画における地域の話合いの場で行われることとなっており,本市としてもこの取組を支援してまいります。
 最後に,次期農林水産振興アクションプランの学校給食の位置づけについてお答えいたします。
 現在,学校給食の食材調達は,生産者から直接仕入れるスキームになっていないことや,直接仕入れることが可能になった場合でも,予定数量が確保できないときは自ら不足分を調達しなければならないこと,生鮮食材など調理当日に配送することが求められる場合,生産者が個々に納入しなければならず負担が増すなど,様々な課題がございます。このような状況では,学校給食を次期農林水産振興アクションプランに位置づけるのは困難であると考えております。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  学校給食についての項,順次お答えします。
 まず,カロリー基準の明確化,食材費への補助についてのお尋ねです。
 岡山市では,国が示す学校給食実施基準を目安として,子どもたちの成長に必要な栄養価が確保された学校給食となるよう献立を作成しています。
 また,近年の物価上昇により様々な食材が値上がりしている中,栄養価に十分留意した上で,献立や使用食材の工夫と国の臨時交付金を活用した効果的な支援により保護者負担の軽減を図っているところです。
 今後も保護者負担に配慮した価格設定と質のバランスに留意しつつ,学校給食の内容の充実を図ってまいります。
 次に,県内農家と提携した食品確保についてです。
 議員御紹介のような提携先を持つことで一定量以上の野菜を安価かつ一定価格で安定的に調達できるのであれば,食材費の抑制に資するのではないかと考えます。まずは,年間を通じて市況価格に影響を受けることなく一定価格で供給できる生産者がどの程度存在するのかなどを見極めていく必要があると考えております。
 次に,食育推進協力者についてです。
 今年度の食育推進協力者は,昨年度から1業者減って10業者に,学校数は昨年度から増減なく11校になっております。
 事業者からはやりがいがあるといった声を,学校からは食育に効果があるとの声を聞いております。引き続き,学校及び学校給食センターへ周知することで,制度の浸透を図ってまいります。
 この項最後に,契約期間中の給食調理業務委託料の見直しについてです。
 学校給食調理業務委託は,委託期間中の人件費等の変動も踏まえた上で,3年間の長期継続契約を締結しており,基本的に人件費等の変動を理由とした契約金額の変更は考えておりません。
 以上です。
     〔9番宿女和子議員登壇〕
◆9番(宿女和子 議員)  再質問よろしくお願いします。
 まず,初めのところで米配付,米券などは今必要ないということで,農業者の所得も上がっていると言われていたんですが,今地元のスーパーに行ってみるとやっぱり売出しコーナーには外国産のお米も並んでいるんですね。価格競争になってしまうと,やっぱり地元のお米が高くて食べられない。福井市では,そういう地元の福井県産のものを食べられるように,高齢者の方や子育て世帯の方に5,000円のお米券を配付するということを農業支援として農林関係の課がやっていたんですが,ぜひそういったところを,今後の国の動向も見ながらなんですが,しっかりと国ができないところを市が,自治体が積極的にやっていただきたい。そういう姿勢はあるかどうか,お願いします。
◎林原瑞気 産業観光局産業政策担当局長  今議員がおっしゃられたようなケースが岡山県,岡山市内で発生しているかどうか私は存じておりませんが,今現在先ほど申し上げた概算金の上昇等により,農家の収支につきましては改善傾向にあると思っております。先ほど御指摘にあったようなことが必要なのかどうかということは今現在で私のほうでは正直言って分かりませんというような状況ですけれども,もしそのような状況があるようであれば,また情報収集してみたいと思っております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  資料3のところで多面的機能はこういうものだということを示したんですが,こういったことを維持していくために大規模──国はもう集約化ありきでどんどん進めていくという支援が重点的なんですが,やっぱりそれだけでは駄目だと思っています。地域の小規模の農家がやっていけるなら続けていく必要があると岡山市は思っているかどうか,まずお答えください。
◎林原瑞気 産業観光局産業政策担当局長  農業の方向性として,集約化,大規模化というのは生産性向上の面から1つあると思いますが,一方で地域計画のほうで示されているように,多様な担い手というような考え方もございます。そういう意味で言いますと,議員御指摘の小規模ですとか兼業農者というところもしっかりケアしていく必要があるかと思いますが,そういう面につきましても,地域計画の中で地域の方々が一体となって話し合っていただくというようなことになっておりますので,そのような取組を推進していきたいと,このように考えております。
◆9番(宿女和子 議員)  ということで,地域の小規模の農家を支援していくために,先ほどいろいろ言われたんですが,まだまだ小規模の事業者が使える制度というのが本当に少なくて,足りていません。自治体では,国や県の制度でカバーし切れない,そういった方の地域の課題に対応した支援をやっているという例も多々あります。岡山市でもこういった小規模事業者の実態に合わせた独自の補助金制度を創設することを求めますが,御所見を伺います。
◎林原瑞気 産業観光局産業政策担当局長  小規模業者等々への補助金等については,必要があれば今後研究していきたいと,このように思っております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  よろしくお願いします。
 学校給食についてになります。
 学校給食のカロリーの低下だったりとか食材の品目数の低下というのもできるだけ工夫しながらということもおっしゃっているんですが,今日配付しましたこの裏面ですね。やっぱり2年前のものと比べるともう見た目が寂しくなっているなと感じます。岡山市の認識としては,今の給食費,質を保てるだけの予算が確保できていないと私は思うんですが,どう思われるでしょうか。これを改善していくという認識があるかどうか,まずお聞かせください。
◎三宅泰司 教育長  年間約200食,献立があります。今回,お祝い給食サンプルだけを取り出されているんですが,ほかにも献立はあるわけで,質の議論というのは議員,なかなか難しい面が私はあると思っていて,全ての献立を確かめて比べるわけにもいかないので難しいところはあります。
 そしてもう一つ,質が高いというかおいしいというか,岡山市の自慢するところはやっぱり味がいいところだと思いますが,そこも数字では分かりません。私も衛生基準をクリアして給食調理場に1回入って調理作業をやりました。うどんでしたけど,そのときに昆布からだしを取っているという丁寧な作業もされています。このあたりも含めてトータルでやっぱり質を見ないといけないと思っています。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  はい,もちろん私も学校給食,大変おいしいことは知っております。そういったいいところは残しつつ,やっぱりこれまでできていたことができなくなってしまうのではいけないなと思っているところです。今回,食材の納入方法について,先ほど農林のほうからはいろんな課題があるんだということを言われたんですが,やっぱりその課題は教育委員会だったり岡山市学校給食会だったり仲卸業者だったりいろんなところと話ししながら,じゃどういう仕組みを今後つくっていったら,より食材調達もやりやすくなるのかということをやっていかないといけません。
 コマツナの価格比較も出したんですが,このコマツナの価格比較は赤字で書いてあるんですが,安くなるから契約栽培がいいんじゃないかということで出したんじゃなくて,下の資料6を見ていただきたいんですが,網かけの部分は岡山県内でこの野菜が流通している時期です。資料7のところは,トマト,ナス,イチゴ,上位3つが並んでいるんですが,この隣の6で見るとトマト一つとっても岡山県内の学校給食,岡山市の学校給食で岡山のトマトが出ていないところもありますね。イチゴも私の地元でもたくさん作っている農家がいるんですが,岡山市の学校給食でイチゴが今出ていないんですね。たくさん岡山県で作っているのに学校給食で出ていない。やっぱり食育の中で岡山市が子どもたちに地域のものを食べさせてやる,やっぱり地域のことを知っていく,生きた教材としてしっかりと活用していくということを連携していただいて進めていただきたいと思いますが,改めて伺います。
 お願いします。
◎三宅泰司 教育長  基本は宿女議員おっしゃるとおりで,県内産を主で考えておりますが,やはり1日5万5,000食以上を供給するという中で,岡山市の場合スケールが大きいので,量が安定的に入ってこないといけないという課題がありまして,県内ができなければ県外になりますから,そのあたりは調達業者のほうでしっかり見極めてされていると認識しております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  もちろん量は大切です。その量を確保していくために農林の方からもぜひ一言いただきたいんですが,やっぱり提携してやっていくことでこれだけの生産を学校にやるということを農家は生産性の出口として持っておくということも戦略の一つだと思うんですが,いかがでしょうか。
◎林原瑞気 産業観光局産業政策担当局長  給食のほうである程度の数が確保できるというのはそのとおりだと思いますが,納入のスキームですとか,そういった過程において価格の面とかでどのようになっていくのかというところがなかなか不明でございまして,結果それほどの適正といいますか採算の合うような価格になるかどうかも分かりません。そういう面で言いますと,なかなか農業面での給食ということに踏み込むことは難しいかなと思っております。
 以上です。
○小川信幸 副議長  以上で宿女議員の質問は終わりました。(拍手)
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