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12月5日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年11月定例会
12月5日(木) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
平元 道隆 議員
1 公共施設の照明器具について
2 GIGAスクール端末の更新について
次は,順序に従いまして平元議員。
〔25番平元道隆議員登壇,拍手〕
◆25番(平元道隆 議員) 皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の平元です。
通告に従いまして,質問させていただきます。
1,公共施設の照明器具について。
水銀に関する水俣条約により,2020年12月をもって水銀ランプの製造及び輸出入が禁止され,また2023年11月の水銀に関する水俣条約第5回締約国会議において2027年末までに蛍光管の製造,輸出入が禁止となることが決定し,照明のLED化は喫緊の課題となっています。期日までに製造される蛍光管の売買,使用は制限されませんが,条約の締約国である日本でも数年後には蛍光管の流通がなくなることが見込まれます。本年2月には,経済産業省,環境省の連名で都道府県や指定都市へその周知のための事務連絡も発出されています。蛍光管の売買,使用は制限されませんが,製造,輸出入が終了すれば必然的に在庫も少なくなり価格上昇や入手が困難となることも予想されます。今ある蛍光管が切れた場合に,在庫がなければ交換できなくなり,その照明は不点灯となってしまいます。また,今後LED照明の需要が急増すればメーカーの生産も追いつかず,既存の蛍光管と同様,価格上昇や入手困難の可能性,加えて昨今の人手不足や建築・運送業界の労働規制強化も影響して工期が長くなることも懸念されます。
令和3年に策定された政府がその事務及び事業に関し温室効果ガスの排出の削減等のため実行すべき措置について定める計画,いわゆる政府実行計画では政府全体のLED照明の導入割合を2030年度までに100%にすることとされています。また,国の地球温暖化対策計画では,地方自治体は政府実行計画に基づく組織に準じて率先的な取組を実施することとされています。本市も国の目標に準じて取り組んでいると思いますが,目標年度よりも前に蛍光管の製造,輸出入が禁止されると市民サービスに支障が生じるのではないかと思います。過去の議会では,費用対効果も勘案しながらLED化を進めていくとの御答弁でしたが,不点灯が許されない施設,設備も多く市民サービスの低下を防ぐため担当課任せではなく市としてきちんと財源を確保し公共施設の照明器具の計画的なLED化への対応が必要であると思います。
以下お伺いします。
(1)LED化対象の市有施設数とLED化の状況をお示しください。また,器具の形式や蛍光管数の把握状況もお聞かせください。
(2)2027年に蛍光管の製造,輸出入が禁止されることから,2030年度を目標としている脱炭素の視点ではなく施設管理の視点でLED化に取り組む必要があると思います。施設管理を要因とした市民サービスに支障が生じないよう,今後市有施設のLED化はどのように進めていくのか,お聞かせください。
(3)LED化未対応施設が多く今後蛍光管がなくなることを考えると,LED化は施設管理者として取り組まなければならないこととしてしっかり予算配分する必要があるのではないかと思いますが,御所見をお聞かせください。
(4)他都市ではLED化に向け様々な発注方法が取られていますが,リースやESCOといった手法では市外事業者の参入により地元電気設備事業者の参入機会が失われているとの声も聞かれます。地元事業者育成の視点も踏まえ,どのような発注方法が適切と考えておられるのか,お聞かせください。
2,GIGAスクール端末の更新について。
全国の公立学校で学ぶ児童・生徒への1人1台の学習用端末の整備と校内通信ネットワークの整備を掲げるGIGAスクール構想が導入されてから,本年度で5年目を迎えます。岡山市においても,2021年に市内全ての小・中学校で1人1台の学習用端末が導入されました。今年度新たに導入された児童・生徒それぞれの理解度を解析して問題を出すデジタルAIドリルなど,新たなデジタル技術の活用など1人1台端末を活用した学習の質の向上に取り組まれています。GIGAスクール構想第2期を念頭に,今後これらの端末が順次更新時期を迎えます。更新端末の適切な調達に加え同時に取り組んでいく必要があるのが,これまで活用してきた大量の端末処理をどのように進めていくのかも大きな課題です。GIGAスクール端末を処分するに当たっては,端末が適正に処理されずに不法投棄や不正な海外輸出等の社会問題につながることやデータの消去が適切に実施されずに個人情報漏えい等の責任を問われることが生じないように対応していくことが大切です。
文部科学省では,公立学校情報機器整備事業に係る各種計画の策定要領において,更新端末への補助に当たり端末の整備,更新計画の考え方及び更新対象端末のリユース,リサイクル,データ消去等,処分計画の策定・公表を義務づけています。子どもたちの学びを止めないためにも,スムーズな更新を行っていくことが必要です。
以下お伺いします。
(1)本市において今後何台程度を新端末に更新し旧端末を処分する必要があるのか,お示しください。
(2)端末の更新時期,整備・更新計画についてお聞かせください。
(3)端末更新の際の適切な端末処分とデータ消去に対する認識と具体的な取組についてお聞かせください。
(4)現在使用している端末について児童・生徒,保護者からどのような意見が寄せられているのか,また更新に当たってはそれらの意見も考慮されるのか,お聞かせください。
(5)端末数が多いことから,更新に当たっては学校現場への負担軽減を考慮し進めていくべきと考えますが,御所見をお聞かせください。
以上で1回目の質問終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎岩田康裕 財政局長 1,公共施設の照明器具についての項,まずLED化への予算配分についてです。
岡山市公共施設等総合管理計画では,国の2050年温室効果ガス排出実質ゼロ方針に呼応しエネルギー消費量の削減などによる公共施設等の脱炭素社会を推進する方針を掲げており,公共施設のLED化についてもこの方針を踏まえた対応がなされるものと考えております。また,予算編成においても,脱炭素社会の推進に係る事業についてはシーリング外と位置づけて各局からの要求協議に優先的に応じており,地球温暖化対策事業を令和6年度予算の柱の一つに掲げ22億5,000万円を措置したところです。LED化を含め,今後ともこうした姿勢の下で要求部局の意見を聞きながら適切に対応してまいりたいと考えております。
次に,発注方法についてです。
各事業の契約に際しては,発注担当部局が発注方法を決定しており,LED化事業についてもそれぞれの施設所管課がその規模や履行期間に応じて決定されることとなります。その際,契約部門としては,指導や助言を行っていくこととなります。
岡山市では,WTO協定の対象案件以外の入札については地元市内業者優先の考え方を基本にしており,御意見を参考にしながら対応してまいりたいと考えております。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 同じ項,LED化対象の市有施設の数とLED化の状況等についてです。
令和6年5月に環境局が実施した全庁の調査によると,現在照明のある市有施設は1,585施設あり,そのうち163施設でLED化が完了しています。また,LED化が完了した施設や2030年度までに廃止や建て替え予定の施設を除いた今後のLED化対象施設は1,327施設であり,そのうち6割強の施設は照明台数等が把握できておりません。
次に,LED化をどのように進めていくのかについてです。
市有施設の照明LED化については,脱炭素に向けた取組として本年1月の環境基本計画推進本部会議において2030年度までにLED化率100%を目標に各局が積極的に取り組んでいくことを確認しております。
しかし,議員御指摘のとおり2027年末の蛍光ランプ製造禁止を踏まえると,市民サービスに支障が生じないよう施設管理の視点においてもLED化に取り組んでいく必要があり,環境局としても各局が効率的にLED化を進めていけるよう技術的な支援を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 2,GIGAスクール端末の更新についての項,まず更新台数と処分台数,更新時期と整備・更新計画,そして処分とデータ消去に対する認識と取組についてお答えします。
児童・生徒が使用する学習者用端末として,令和8年度に約5万7,000台を一括して更新する計画にしています。現在使用している約5万5,000台の学習者用端末は更新が完了してから順次処分を行いますが,令和11年6月までがOSのサポート期間となっており,サポートが終了するまでは端末の一部を予備用端末として各学校で引き続き使用していく予定としております。
処分に当たっては,国の方針にのっとって廃棄する必要があり,業者にデータ消去の確認を含む廃棄証明書の発行を求めるなど適切かつ厳重に進めてまいります。
次に,現在の端末に対する児童・生徒,保護者からの意見と更新への対応,そして学校への負担軽減を図るための所見をとのお尋ねです。
児童・生徒や保護者からの多い意見として,端末を持ち運ぶ際に重たいという意見があります。更新に当たっては,文部科学省が提示した端末の仕様の範囲内で可能な対応を進めてまいります。また,新規端末の納入や旧端末の処分の具体的な手順を示すなど,学校の負担軽減に努めてまいります。
以上です。
〔25番平元道隆議員登壇〕
◆25番(平元道隆 議員) 御答弁ありがとうございました。
2番の端末の更新のことですけど,端末が重いとか机が狭いとか,課題はいろいろあると思うんですけど,利活用を進めていっていただいている中で大量の端末の更新になるので,例えば個人情報の漏えいとか,そんなことでけちがつかないように適切な処分と現場の御負担もかなりあると思うので,それを加味した更新をぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
あと1番の公共施設のLED化です。
局長おっしゃってくださったんですが,脱炭素の視点も大事ですけれども,今回は施設管理の視点で質問させていただきました。今LED化の状況をお聞きすれば,約10%ぐらいだそうです。このままいけば,多分蛍光管とか周辺の部品がなくて,そのために修繕ができませんみたいなことが起きるだろうし,これまで例えば1週間ぐらいで直せていたものが何か月もかかってしまうとか,そういう可能性もあるんじゃないかなという,あってほしくはないですけど思います。対象の施設が1,327で,型式等の不明が6割強という御答弁だったと思うんですけど,全体が分からなければ財政局長は予算もというお話もありましたけど,予算面とか工法とか発注とか,そういった判断というのはできないんじゃないかなと思うんですけど,現状のこの調査を行っておられない理由というのは何なんでしょうかというのをお聞かせいただければと思います。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎見平孝行 環境局長 その状況把握ができていない理由は,まずそのLED化を進めないと,要はせっぱ詰まってきている状況になっているんですけれども,そこの部分の認識が少しまだ薄いというようなところもあるのと,やっぱりそれぞれ施設管理課のほうは技術的な面というのは少し弱い部分があるので,そういうところで状況の把握ができていないものがあるんだと考えています。
〔25番平元道隆議員登壇〕
◆25番(平元道隆 議員) ありがとうございました。環境局長だけにこれを聞いていいのかと僕は思いますけど,もちろん調査していくことで当然費用もかかりますし,例えば蛍光管のことよりも先に道路とか橋梁とか本当に命に関わるような実態把握というのもまだまだこれからという市全体で考えれば,そんな状況下の中でたちまち電気もついていて困っていない施設の形とか形式とか,そんなのを調べることに予算を充てていくということがどうなんかなというお考え,お気持ちも分からないわけではないですけども,優先順位の問題なのかもしれませんが,あえて聞かせていただければ新庁舎とかアリーナも含めて大型の施設整備が進んでいく中で,もし当然使える施設が使えなくなる可能性がある,その電気がつかないということがもしあるんであれば,大型の施設整備に対するこの市民の理解というのは本当に得られるんだろうかというのは思います。蛍光管がなくなるというのは分かっているので,そのために準備していくこと,予防保全ということもあるのかもしれませんけど,そういうことに市民のために取り組んでいくということが寄り添っていく姿勢,その姿勢を見てみんなが前を向いて協力していこうかとか,そういう応援しようかという気持ちになることもあると思うので,今日は市長はお休みかもしれませんけど,最後市長に御所見いただいて終わらせていただければと思います。
よろしくお願いします。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 決して休んでいるわけじゃないですけど,(笑声)先ほどの川本議員にも申し上げたんですけど,いつでもどういう質問でも結構ですよと申し上げたところでありますが,私は別に大型事業とこれを関係づける必要は全くないと思います。一つ一つの必要性をきちっとやっぱりやっていく,アリーナをするためにどうこうというんじゃないと思うんです。アリーナはアリーナとして本当に必要なのかどうか,先ほど川本議員の質問もありましたけど,子どもたちが岡山に住むといったときにどんな夢を彼らに与えてあげるのか,そういったこともあるでしょうし,一つ一つ,また全体を関連づけながらやっていくということだろうと思います。
それから,LEDの話についても同じで,LED化されていなくて実際上交換不能なものが今ある,それのチェックもしていないというのは問題だろうと思います。それで,多分交換が不能になる直前にみんなが慌てちゃうというところは問題があるんだろうと,そこはもうおっしゃるとおりだろうと思います。平元議員の的確な御指摘に基づいて,財政局長,やる気になっておりますので,よろしくお願いいたします。(笑声)
○森田卓司 副議長 以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手)
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