録画中継

令和7年11月定例会
12月10日(水) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
桑田 桂子 議員
1 乳がん検診について
2 がん患者のアピアランスサポート事業の拡充について
      午前10時0分開議
○小川信幸 副議長  皆さんおはようございます。
 これより11月定例市議会第6日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は40名であります。
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○小川信幸 副議長  会議録署名議員に森山議員,林敏宏議員のお二人を指名いたします。
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○小川信幸 副議長  本日の議事日程は,一般質問並びに甲第177号議案から甲第231号議案までの55件の議案についてであります。
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△日程第1
 一般質問
 甲第177号議案~甲第231号議案
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○小川信幸 副議長  日程に入ります。
 日程第1は,一般質問並びに甲第177号議案令和7年度岡山市一般会計補正予算(第4号)について以下55件の議案についてであります。
 これらを一括上程し,一般質問を行います。
 それでは,順序に従いまして桑田議員。
     〔14番桑田桂子議員登壇,拍手〕
◆14番(桑田桂子 議員)  皆様おはようございます。公明党岡山市議団の桑田桂子でございます。
 それでは,質問に入らせていただきますが,先日,大森市長は代表質問の御答弁で,岡山市は健康寿命が高くないというお話をされました。健康寿命を延ばすために必要なのは,予防医療とともに,病気になってもまた社会復帰できる環境整備と患者さんへの力強いサポートだと思います。その上で,以下2点質問させていただきます。
 大きい1番,乳がん検診について。
 近年,女性の健康課題は多様化し,女性活躍の観点からも健康面での支援体制は極めて重要です。乳がんは,日本の女性が罹患するがんの中でも最も多く,国立がん研究センターの調べによると,女性の乳がんの発症数は20年間で倍増しており,生涯のうちに乳がんに罹患する人は20年前の17人に1人に対し,現在は9人に1人と言われています。そして,日本での年間新規発症者数は約10万人で,このまま増え続けることが予測されています。
 2021年の年齢階級別罹患率を見ると,30歳代から増え始め,40歳代後半に向けて急激に増加し一旦ピークを迎え,60歳から70歳代でさらにピークを迎えるという二峰性になっています。
 女性の健康を守ることは,本人の命を守るだけなく,家庭,地域,そして市の活力維持に深く関わる重要な行政課題です。
 (1)乳がんは早期に発見すれば90%以上が治癒するとされていますが,早期発見のために重要なのは検診です。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,本市における乳がん検診の現状と課題についてお聞かせください。
 イ,若年層は,子育て・仕事で時間がない,若いから大丈夫と思っているなど検診受診率が低く,あわせて本市の受診体制は,働く女性や子育て中の世代は受診しにくい状況があります。本市の受診率向上のための取組についてお聞かせください。
 (2)検診内容の課題について伺います。
 ア,本市の検診は,マンモグラフィー検診と視触診がセットになっています。厚生労働省の乳がん検診についてを見ますと,検診方法について,マンモグラフィー検査は推奨されていますが,視触診は推奨しないとあります。なぜ本市では視触診がセットになっているのか,御所見を伺います。
 イ,現行の乳がん検診の主軸であるマンモグラフィー検査は,乳腺が高密度である,いわゆる高濃度乳房の場合,がんが見えにくく,見逃しが生じる可能性がある旨が指摘されています。日本人女性,特に40歳代以下の女性は高濃度乳房の割合が多いため,マンモグラフィー検査では病変を見つけにくいケースがあり,超音波検査を併用することが非常に有効とされています。国内で実施された大規模臨床試験,J-STARTにおいても,マンモグラフィー検査単独と比べ超音波検査を併用することで,早期の乳がん発見率が向上し,見逃しを減少させたことが報告されています。
 そこで伺います。
 J-STARTの結果を踏まえ,乳がん早期発見のために,超音波検査の併用,または選択制にするなど検診制度の見直しを検討されてはどうでしょうか。御所見を伺います。
 ウ,国の検診の推奨年齢は40歳からで,本市の乳がん検診の助成も40歳以上になっています。冒頭に申し上げましたように,乳がんの発症は30歳代から増加しています。罹患すると進行も速く,検診受診率が低い若年層へ支援することで早期発見につながるのではないでしょうか。
 長崎市では,検診の対象年齢を30歳からとしており,助成内容も30歳代は超音波検査の助成を行っています。本市でも助成年齢の引下げを検討されてはどうでしょうか。御所見を伺います。
 大きい2番,がん患者アピアランスサポート事業の拡充について。
 がんは依然として死亡原因の第1位を占めており,2人に1人が生涯のうちにがんに罹患するとされています。近年は,医療技術の進歩により,がんは治る病気,共に生きる病気へと変化しつつあります。しかし,その一方で,治療に伴う脱毛や乳房切除,皮膚,爪の変化など,外見上の変化は,患者やその御家族に心理的な負担をもたらし,社会参加や就労,学業の継続にも大きな影響を与える深刻な問題となっています。外見の悩みから外出を控え,孤立につながるケースも少なくありません。
 アピアランスサポートは,患者さんが前向きに日常生活へ戻るための重要な支援であり,今や医療の一部として位置づけられています。現状は,自治体によって助成対象者や対象品目,金額等異なり,助成内容に格差があります。本市においても患者の皆様から,さらなる支援を望む声が寄せられています。患者が必要とする外見ケア用品は数多くあります。対象品目を拡大することで,子どもから大人まで幅広い層の市民の皆様へのサポートができるのではないでしょうか。患者お一人お一人に寄り添った患者目線でのサポートをお願いし,以下質問いたします。
 (1)本市におけるがん患者アピアランスサポート事業について伺います。
 ア,本市としてのアピアランスサポート事業の重要性,この制度の目的や位置づけについて,改めて市のお考えをお聞かせください。
 イ,本事業に関する市民の声や医療現場からの意見,要望についてどのように把握されていますでしょうか。
 (2)アピアランスサポートに関する情報提供の現状と課題について伺います。
 ア,治療開始時に外見ケアに関する情報提供が不足し,抗がん剤の副作用など,患者が自ら調べて不安を抱えたまま過ごすケースがあります。本市として,現在どのようなアピアランス支援情報を提供していますか。
 イ,国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センターは,これから治療を行う,または治療中のがん患者向けに,横浜市と協力してアピアランスケアリーフレットを作成しています。髪,爪,肌,眉毛,まつげの変化への心構えやセルフケア方法,ウイッグの探し方や選び方を解説するリーフレット等を作成し,患者の不安軽減に成果を上げています。本市でもアピアランスサポートのリーフレットを作成してはどうでしょうか。御所見を伺います。
 (3)補助対象となる補整具について伺います。
 ア,ウイッグについて伺います。
 他市の多くで,全頭ウイッグのほかに部分用ウイッグ,毛つき帽子,医療用帽子,頭皮保護ネットほか対象品目が大きく拡大されています。比較的安価な頭皮保護ネットのみの助成を希望する方はいないのではないかというお声もありますが,神戸市では,頭皮保護ネットは個数を3個までと上限を決め,ほかの補整具のいずれかと合わせて上限金額5万円まで助成を行うなど工夫されています。本市のウイッグ助成については,全頭ウイッグしか対象になっていません。その理由をお聞かせください。
 また,対象品目の拡充について,御検討状況をお聞かせください。
 イ,乳房補整具について伺います。
 他市では,補整下着や人工乳房などのほか,専用入浴着,弾性着衣等を助成対象にする都市も増えています。治療の結果,手術痕や放射線による皮膚変化など,外見への影響が避けられない場合も多く,特に乳がんや婦人科系がん患者の方々からは,傷痕や体の変化を他者に見られることへの不安から,公衆浴場や温泉の利用を控えてしまうという声があります。
 こうした中,体を自然にカバーしつつ安全に入浴できる専用入浴着は,患者の尊厳を守り,社会参加の幅を広げ,日常生活の質を大きく改善する重要な支援アイテムです。
 また,弾性着衣は,乳がん手術後に生じるリンパ浮腫を予防,改善するための医療用装具で,手や腕につける弾性グローブやスリーブ,足につける弾性ストッキングなどがあり,血流,リンパの流れを整えるため,医療現場でも必須とされている用品です。特に,乳がん術後の患者にとっては,治療の一環として長期間使用されることも多く,必要不可欠なものです。
 リンパ浮腫とは,手足が慢性的にむくみ,痛みやだるさ,行動制限,皮膚トラブルを引き起こす合併症です。ひどくなると手足が何倍にも膨れ上がり,歩行も困難になるなど,皆様の想像を絶するむくみ状態になります。本市でもこれらの補整具について対象を拡大されてはどうでしょうか。御所見を伺います。
 (4)がん患者以外のアピアランスサポート事業について伺います。
 神奈川県川崎市では,がん治療中またはがん治療を経験した人のほかに,健康保険の保険給付対象となる傷病や先天的な疾患の治療をした人が対象です。大阪市箕面市では,傷病やその治療に伴う外見の変化,先天的な身体の外表の特性の方が対象で,助成回数について,新たな傷病の発症,再発に伴う申請も可能とされています。
 公明党は,今までにも議会質問を通し,がん患者以外の方へのアピアランスサポート事業の拡充,また助成回数の複数化等提案させていただきました。その後の研究,検討状況をお聞かせください。
 以上で1回目の質問を終わります。
 御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手)
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎高木由里 保健福祉局健康衛生担当局長  1番,乳がん検診についての項を順次お答えします。
 乳がん検診の早期発見について,検診の現状と課題,受診率向上の取組についてです。
 令和4年の国民生活基礎調査では,本市の乳がん検診受診率は54.3%です。国のがん検診の目標値である受診率60%以上の達成に向けて,年齢を絞った無料クーポンや受診勧奨はがきの個別送付,女性医師対応や土日受診可能な検診実施機関の周知など,引き続き啓発に取り組んでまいります。
 次に,検診の課題,視触診がセットになっている理由についてです。
 乳がん検診に関する国の指針では,視触診の単独実施は推奨しておらず,視触診を実施する場合にはマンモグラフィーと併用することとされております。一方,岡山県乳がん検診指針ではマンモグラフィーと視触診の併用による検診が示されており,本市においては,その指針に基づき実施しているところです。
 次に,超音波検査の併用等の検討,受診助成年齢の引下げについての所見です。
 住民検診は,がんの死亡率減少を目的とした対策型検診を国が推奨しています。超音波検査については,その有効性を国において検証しているところであり,今後も国の動向を注視してまいりたいと考えております。現時点では,対象年齢引下げは予定しておりませんが,40歳未満も含め,乳房を意識する生活習慣という意味のブレスト・アウェアネスの周知に努めているところです。
 続きまして,2番,がん患者のアピアランスサポート事業の拡充についての項,がん患者アピアランスサポート事業について,事業の重要性,制度の目的や位置づけです。
 医療の進歩により,治療を継続しながら社会生活を送るがん患者は増加しています。そのため,治療に伴う外見の変化に対する経済的,心理的負担の軽減を図ることで,自分らしく生き,治療に前向きに取り組む気持ちにつなげ,療養生活の質の向上を図ることを目的としております。
 次に,がん患者アピアランスサポート事業について,市民や医療現場からの意見要望はについてです。
 制度の利用者を対象としたアンケートでは,治療に前向きになり感謝している,治療に係る医療費が高額のため大変ありがたかった,外出しやすくなったなどの回答が寄せられています。また,医療関係者からは,制度を知っている患者は増えているが,より多くの患者に情報が届くよう検討してほしいとの要望が届いております。
 次に,情報提供の現状と課題,アピアランス支援情報の提供状況,アピアランスサポートのリーフレット作成についてです。
 制度周知のための啓発チラシを作成し,がん診療連携拠点病院のほか,ウイッグ販売店,患者会など患者の目に触れる場所へ設置しております。また,市ホームページでは,アピアランスケアやアピアランスサポート事業に加え,これから治療を始める方に向けた情報を紹介している国立がん研究センターのリンクを掲載しております。
 リーフレット作成につきましては,がん相談支援センター等の御意見を聞きながら研究してまいります。
 次に,補助対象となる補整具について,助成が全頭ウイッグのみの理由及び品目拡充の検討,補整具助成拡大の検討についてです。
 制度導入に当たり,医療関係者等から御意見を伺う中で,治療による脱毛症状の多くは部分的ではなく全頭に現れること,また全頭ウイッグは高額であることから,全頭ウイッグ及び同時購入の装着用ネットのみを対象としております。乳房補整具は,昨年度から助成を開始し,要望の多い補整下着や人工乳房を対象としております。弾性着衣については,医療保険の適用となっていることから本事業の対象としておりません。
 対象の拡大については,引き続き患者会や医療関係者等の御意見を丁寧に聞きながら検討してまいりたいと考えております。
 次に,がん患者以外のアピアランスサポート事業についてです。
 がん患者以外への対象拡大や助成回数の複数化については,対象とする病名や使用薬剤など,他都市の情報収集を行っているところです。各市の取組を参考に,引き続き研究してまいります。
 以上でございます。
     〔14番桑田桂子議員登壇〕
◆14番(桑田桂子 議員)  御答弁ありがとうございました。
 今回の乳がん検診についての質問は,女性の乳がん発症数が9人に1人という,この中でも必ず誰かがなるんではないかというぐらい急激な増加傾向にあるということから,実は10月に乳腺の外科医師からお話を聞かせていただいて,いろいろ勉強させていただきました。いかに早期発見の精度を上げていくかということが非常に重要だなと思っています。私の周りにも,乳がんで亡くなった友人もいますし,それから乳がんに罹患して両方乳房を切除した友人もいますし,本当に身近なところに罹患者というのは複数いるというそんな状況です。そういった実体験を基に,どういう内容が本当にいいのかというところも私も教えていただきながらという状況です。
 また,ちなみになんですけど,男性罹患者の方も昨今非常に増えていまして,女性の罹患者の0.68%,約1,300人に1人ぐらいが罹患されるそうです。ですので,男性の方も本当に我が事として,また大切な誰かが罹患される可能性もあるということを踏まえて,ぜひとも男性の方にも御興味を持っていただきたいと念願いたします。
 幾つかちょっと再質問させていただきます。
 まず,検診についてなんですけれども,無料クーポンを郵送されている方に対して,未受診者の方も結構いらっしゃるんではないかと思います。そのフォローがどのようにされているのかお聞かせいただければと思います。
 あと,検診内容の視触診がセットになっている件ですけれども,考え方として,視触診があっても死亡率は改善していないというエビデンスも実は出ています。視触診をためらう方もおられるということから,本市の検診内容についても,視触診をセットにするしないというのは最終的に御自身の選択制にしてもいいのではないかと思っています。御所見を伺わせてください。
 あと,助成年齢の引下げも御提案させていただきました。特に妊娠期,授乳期の時期については女性ホルモンが非常に増えますので,長期的にはやっぱり子どもを産んだり,授乳がある方は乳がんリスクというのが下がるそうなんですけれども,短期的には乳がんリスクが上がると言われております。特にマンモグラフィーも厳しいというところでは,エコー検査も有効とも思っております。特に検診を受けていただくということが重要だと思いますので,例えば産前産後のお手続に来られたときなど,そういった機会を利用して,リーフレットの配布等乳がん検診の啓発,ぜひお願いしたいと思いますので,御所見をお願いいたします。
 あと,これは要望になりますけれども,エコー検査,超音波検査の重要性についても様々な研究結果が出ています。マンモグラフィー検査の乳腺濃度が高いと,その部分が白くなって,病変も結局白く写るので,白と白が重なって病変が見つかりにくいというそんな状況もあります。国立がん研究センターが出しているガイドラインも2013年度版が最新で,県が採用している指針も伺うと,2016年度版のようです。しっかりそういったガイドラインを注視していただくのも重要かもしれないんですが,最新の現場のお声をしっかり聞いていただいて,複数の専門家の意見も交えた上で,いろいろな内容については御判断をお願いしたい,そのように思います。これは要望とさせてください。
 あと,アピアランスサポート事業についてです。
 18歳未満の利用者が少ない理由に,年が小さいからということではなくて,やっぱり必要とする品目の選択肢がないからではないかと思っています。この御所見をお願いしたいと思います。
 最後に大森市長に要望です。御答弁はいいです。
 アピアランスサポートについては,ほかの政令市に比べても,まだまだ見劣りしている状況だなと思っています。市民の皆様のためにも,公明党としても,私個人としても,引き続き推進し続ける決意でおりますので,どうかお力をお貸しいただければと思いますので,よろしくお願いいたします。
 以上で再質問を終わります。
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎高木由里 保健福祉局健康衛生担当局長  無料クーポン未受診者へのフォローはというのと,それからマンモグラフィー,視触診セットは選択肢制にできないかと,あとさんさんステーション等でリーフレットの配布はできないか,18歳未満を対象とした利用品目の拡充はというふうな内容を4点,再質問をいただきました。
 まず,無料クーポン未受診者へのフォローについてですけれども,無料クーポン未受診者の方に対しては,年度内での再勧奨は行っておりませんけれども,節目年齢ごとに改めて受診を促す勧奨はがきを送付しております。
 次に,マンモグラフィー,視触診セットは選択肢制にできないかについての質問ですけれども,繰り返しになりますけれども,先ほど答弁でお答えしたとおり,岡山市の検診は岡山県乳がん検診指針に基づき実施しているため,選択制にすることは今のところは考えておりません。
 次に,さんさんステーションでリーフレットの配布に関してというふうな御質問だったと思います。
 議員御指摘のように,私どもといたしましても,若い層への啓発は大変重要であると認識しております。どういったことができるか今後考えてまいります。
 次に,18歳未満を対象とした利用品目の拡充についてですけれども,利用品目の拡充に関しましては,がん相談支援センターや患者会などの要望をお聞きするとともに,他都市の取組も参考にしながら,引き続き研究してまいります。
 以上でございます。
○小川信幸 副議長  以上で桑田議員の質問は終わりました。(拍手)
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