録画中継

令和7年11月定例会
12月10日(水) 本会議 一般質問
日本共産党岡山市議団
宿女 和子 議員
*一問一答方式
1 医療・介護の人材確保について
 (1) 有料職業紹介事業者への手数料について
 (2) 人材確保のための市の取組について
2 自主防災組織等への助成制度について
3 岡山市学校給食調理場再整備計画について
 次は,順序に従いまして宿女議員。
     〔9番宿女和子議員登壇,拍手〕
◆9番(宿女和子 議員)  皆さんこんにちは。日本共産党市議団,宿女和子です。
 通告に従い質問に入ります。
 大きな1番,医療,介護の人材確保について。
 病気になっても介護が必要になっても最期まで尊厳を持って生きたいというのは誰もが思うところではないでしょうか。医療,介護の充実は,市民の安心のために不可欠なもので,そこで働く方々は高い専門性を持つプロフェッショナルです。担い手確保のための施策は行政の重要な責務だと考えます。
 1,有料職業紹介事業者への手数料について。
 今回,皆様のお手元に配付しております資料,市内の医療,介護事業者に私がアンケートした資料です。資料1と2になります。
 手数料は年収の大体20%から30%が多く,1人当たり100万円前後,今年度4月から10月で1,000万円程度の支払いをした事業者もありました。医療,介護事業所の収入は,私たちが納めた税金や保険料であり,生活を切り詰めながら利用している利用者からのお金です。本来サービスの充実や職員の給与に回るはずのお金が単なる手数料として消えていることに憤りを感じるとの声もありました。
 ア,高額な人材紹介手数料について,医療,介護事業所からの相談はこれまでどの程度あったでしょうか。現状と課題認識を伺います。
 イ,他自治体では,切迫した人材不足に対応するため,手数料の負担に対して補助している例もありますが,本市のお考えをお示しください。
 ウ,税金や保険料を財源とする公的分野については,紹介手数料の上限規制を国へ意見するべきではないでしょうか。御所見をお示しください。
 2,人材確保のための市の取組について。
 他自治体でも様々な支援策を実施しています。こちらは資料3になります。
 岡山市でも幾つか支援策はありますが,深刻な人手不足を解消するには足りていません。人材確保のための支援強化を求めます。
 ア,岡山市のホームページには,市が実施している支援策をまとめて掲載しているページがありません。事業者へはどのように知らせていますか。市内事業者が利用できる県の支援策やリンク先もあわせて分かりやすく知らせていきませんか。
 イ,福祉人材の確保を後押しするため,奨励金や家賃,人件費などの補助を岡山市でも実施しませんか。
 ウ,福祉人材バンクを設置し,市として福祉人材無料職業紹介を実施しませんか。
 エ,国の補正予算では医療,介護分野に一時的に補助金を出すようですが,他職種より低い賃金水準を改善できるよう,報酬そのものの底上げが必要です。市としてどのように課題を認識し,国に要望していきますか。御所見をお示しください。
 大きな2番,自主防災組織等への助成制度について。
 岡山市が実施している自主防災組織等への活動運営費助成金の運用について伺います。
 この助成金は,2019年に創設され,地域の防災力向上に資する重要な施策であると認識しています。連合町内会でも単位町内会でも基本上限が5万円と定められており,それ以上の支出については町内会負担となります。
 一部地域では,連合町内会が購入する防災用品を個々の単位町内会が上限額内で申請し,連合町内会全体として運用されています。例えば,15町内会で75万円分の助成を受けて,それを連合町内会で活用するといった形です。担当者にお聞きしたところ,この運用でも問題ないということを確認しています。しかし,その運用方法が要綱に明記されていないため,知らない地域が多数存在します。
 1,こういった運用はいつから可能としていたのでしょうか。
 2,この運用方法も要綱に明記し,周知していきませんか。
 3,書類作成など事務負担が大変だと伺っています。助成金の活用をさらに推進し,地域の防災力向上を図るため,申請書類の簡素化や書類作成の支援を求めます。御所見をお示しください。
 大きな3番,岡山市学校給食調理場再整備計画について。
 2023年5月に示された計画策定のスケジュールでは,今年の9月末に中間報告,12月下旬には概要版の作成,2026年3月には計画策定となっていましたが,いまだに中間報告は出ていません。
 1,市内全域の再整備計画は,中間報告の遅れがあっても,市民への丁寧な説明と意見聴取のためのパブコメは必須だと考えます。現在の進捗状況と今後のスケジュールについてお示しください。
 2,新岡山学校給食センターが当初の予定から大幅に増額したことを受けて,この計画の中で自校調理を続けた場合との比較の検証をすると言われていました。概算事業費は,配送校の改修や配送に係る費用等も含め,できるだけ正確に比較できる資料になっているでしょうか。
 3,中学校の調理場は全てセンター化していく方針を持っていますが,食中毒や異物混入など万が一のときの影響は,規模が大きいほどデメリットは大きくなります。センターの規模を決める上で,この点をどう考えますか。
 4,新岡山学校給食センターは,最大7,500食を作る,これまでにない大規模センターです。運用開始後,改めて課題整理や,新たにセンター給食となった学校の子どもたちの声を聞く機会をつくるなどして再整備計画に生かしていただきたいです。御所見をお示しください。
 以上,御答弁をよろしくお願いします。(拍手)
○小川信幸 副議長  当局の答弁を求めます。
◎西謙一 保健福祉局長  大きい1番,医療,介護の人材確保についての項,順次お答えいたします。
 まず,(1)有料職業紹介事業所への手数料について,紹介手数料について,医療,介護事業所からの相談はどの程度あったか,現状と課題認識についてです。
 医療機関や介護事業所からは,職業紹介事業者に支払う手数料が高いといった声を聞いており,負担に感じていることは認識しております。
 次に,手数料の負担補助についての考え,紹介手数料の上限規制を国に意見すべきじゃないかについてです。
 国におきまして,紹介手数料等の明示化や適正な事業者の公表,公的機関であるハローワークに専門コーナーを設置するなどの取組を行っているところであり,市独自の補助や国に対しての要望を行うことは考えておりません。
 次に,(2)人材確保のための市の取組について,市が実施している支援策の周知方法,県の支援策やリンク先を分かりやすく周知してはどうかについてです。
 市や県が行う支援策については,各事業者に対して必要な情報をプッシュ型でお知らせしております。今後も必要な情報を事業者へ届けてまいりたいと考えております。
 次に,奨励金,家賃,人件費などの補助を実施しないかについてです。
 人材流出を防ぐための緊急的対応として,国において,賃上げ,職場環境改善の支援等が示されたところであり,市独自の補助は考えておりません。
 次に,福祉人材バンクの設置についてです。
 福祉の分野では,岡山県社会福祉協議会に設置されている福祉人材センターが取り組んでおり,医療や介護などの分野においても,ハローワークが支援を強化するための対策コーナーを設置しているところであり,市独自の設置は考えておりません。
 この項最後です。
 医療,介護分野の賃金水準の改善には報酬の底上げが必要,どう課題認識し,国に予防していくのかについてです。
 医療,介護分野における賃金の財源は,診療報酬,介護報酬になりますが,物価高騰や人件費上昇により経営が厳しい状況にあると考えておりまして,また特に介護分野においては他産業との賃金差がまだ残っていると認識しております。そのため,適正な報酬改定が行われるよう,他自治体と共に国に要望しているところです。
 以上です。
◎嶋村真二 危機管理監  2番,自主防災組織等への助成制度についての項を順次お答えします。
 初めに,複数の自主防災組織がまとまって申請するという運用の開始時期につきましては,制度を開始した2019年度当初から行っているところです。
 次に,運用方法の要綱への明記と周知についてですが,来年度に向けた要綱の改正に合わせて実施し,各自主防災組織へ周知を図る予定としています。
 次に,この項最後になりますが,申請書類の簡素化や書類作成の支援についてですが,これまでも報告資料の簡素化や押印廃止,分かりやすい記入例の作成など負担軽減に努めてきたところであり,今後もさらなる簡素化について何ができるか検討してまいります。また,書類作成支援につきましても,危機管理室で対応いたしますので,お気軽に御相談くださるようお願いいたします。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  3,岡山市学校給食調理場再整備計画についての項,まず現在の進捗状況及び今後のスケジュールについてです。
 現在,調査結果等を踏まえ,計画の概要をまとめているところです。計画概要がまとまった後は,岡山市学校給食運営検討委員会で審議していただくとともに,議会の御意見もいただきながら,本年度末の策定を目指しております。
 なお,給食調理場によって敷地状況等が大きく異なっており,現地建て替えの可否や再編の組合せなど個別に整理していく必要があり,想定よりも時間を要しているものです。
 次に,概算事業費の正確性についてのお尋ねです。
 業務に精通した専門業者に委託発注しており,新岡山学校給食センターの実績額や他都市における直近の給食調理場の建設事業費を参考としながら,国土交通省や一般財団法人建設物価調査会の積算基準単価等を使用した上で,現在概算事業費の算出作業を進めているところです。概算事業費には,配送校の改修費や配送に係る費用,用地取得費等,センター化や自校調理場の建て替え時に想定されるあらゆる経費を積算しております。
 次に,規模が大きいほど影響が大きいデメリットについてのお尋ねです。
 議員御指摘のとおり,センター方式は食数が多いことから,万が一,食中毒等が発生した場合には被害が大きくなることが予想されます。一方で,センター方式では一元管理が可能となるため,衛生管理や異物混入の防止,食物アレルギー対応等の徹底や調理作業の効率化がより一層図れるなどのメリットがあります。最も重要なのは,センター方式か自校方式かに関わらず食中毒等を発生させないよう衛生管理の徹底を図っていくことであると考えております。
 給食調理場の再整備に当たっては,それぞれのメリットやデメリットのほか,将来的な児童・生徒数の推移や学校の敷地条件等を勘案した上で総合的に判断していく必要があると考えています。
 この項最後に,運用開始後の課題整理等についてです。
 新センターでは,見学スペースや食育実習室を整備することとしており,新たに受配校となった学校を含め,多くの児童・生徒や保護者の方々に校外学習や食育体験等で積極的に活用していただけるように計画しております。その際,児童・生徒や保護者の方々からの感想を聞くなどし,今後の学校給食センターの運営及び給食調理場の再整備に生かしてまいりたいと考えております。
 以上です。
     〔9番宿女和子議員登壇〕
◆9番(宿女和子 議員)  御答弁ありがとうございました。
 一問一答で再質問させてもらいます。
 紹介料についてですが,これは公費の適正利用に関わる本当に深刻な問題だと思っています。国でも法改正,少し規制がかかってきています。資料1を見ていただきたいんですが,この2025年度に入っても状況がよくなっていないというのが分かると思います。資料2のほうは,ネット上で私が検索して出したものですが,公表されている各事業者の手数料です。例えば,A社だと,通常は30%ぐらいの手数料のようなんですが,公表しているのは50%でした。130%と驚きの数字もありました。
 現状の法律では,紹介する人材がいい条件だった場合や求人者が急いでる場合など,高額で手数料を取れそうなときには,どんなに高額にしても違法にならないんですね。人がいなければ事業経営ができないわけですから,紹介してもらう側は足元を見られて,泣く泣くそれを払うしかないという状況です。
 そういったことが積み重なると,事業経営の圧迫だけじゃなくって,結局私たちの保険料の値上げ,利用料の引上げにもつながってしまうと思います。こんなことを放置していいはずがないと思うんですが,この公費の適正利用の観点から市の認識をもう一度お伺いしたいと思います。
◎西謙一 保健福祉局長  先ほどの上限の部分だと思いますけれども,これにつきましては,国のほうでも大変重要だといいますか,課題だと認識していると我々も考えております。今年の6月のいわゆる骨太の方針の中でも,不適切な人材紹介の問題について実効性のある対策を講ずると明記されております。そういった中で,今後国のほうとしても具体的な動きをしてくると思いますので,そういったものを注視していきたいと考えております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  国のほうもそういう動きではあるんですが,岡山市内の事業者の今年度に入ってからの状況を市としてもきちんと把握して,国にも伝えていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
◎西謙一 保健福祉局長  確かに事業所の状況を具体的に把握するというのは必要だと思いますけれども,国のほうでもそういった状況は既に把握しておりますし,特に手数料の不適切な部分については厚生労働省のほうで手数料の公表というのも既に取り組んでおられます。かつ優良なといいますか,適正な事業者の認定を行うという形で,国のホームページのほうで優良なところについては既に紹介しております。そういったところをよく確認していく中で,市内事業者についてもそういったところを厳選して使っていただけるようになっていくべきだと思っております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  次に,人材確保についてです。
 特に介護人材が今不足しています。神戸市も舞鶴市も,今年度に入って大きく踏み出してプロジェクト化しています。去年の春,岡山市第9期計画をつくった時点で既に人材が不足していると回答した事業所の割合は41.8%ありました。1年以内の離職割合は36.1%,3年以内に離職まで含めると65.3%にもなります。現場は既に疲弊しています。
 そんな中で,今年度,岡山市が新たに始めた介護確保のための支援策があれば教えてください。
◎西謙一 保健福祉局長  今年に入って新たな人材確保施策というものは具体的には今承知しておりませんけれども,一番大きいのは,やはり介護報酬の部分だろうと思います。国のほうで,令和9年度の改定に向けて,現場の状況を検証,把握していると聞いております。ただ,それも待たずに今令和8年度中の改定も実施するという方針が出ているというところで,それにつきましては年度当初からは難しいと言われていますので,今回の国の令和7年度の補正予算の中で,それを待たずして実施する部分についての賃金の対応,そういったものについても補助を行うと聞いております。人材確保についてはそういった恐らく一番効果的だろう処遇改善のほうで実施していくものと思われますので,そういった状況も注視していきたいと考えております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  岡山市の人材確保は,今回の今年度で新たにできたものはなく,今の現状では本当に解消ができていません。次期総合計画の中で,岡山市は,豊富な医療・介護資源を生かした安心の暮らしづくりと書いていて,その中で介護人材の不足も課題として書いています。
 大森市長,国や県任せではなく,市が率先してできることをやっていくべきだと思っています。賃金改定だけではなくて,福祉の魅力発信,様々な奨励金で事業所を応援していく,そういった岡山市独自の取組を来年度に向けて前に進めていただきたいです。市長の御所見をお願いします。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  宿女議員,おっしゃることはよく分かります。国がやっているから,我々は何もしなくていいと言っているわけでは,西君もそうではないと思っております。ただ,国の動きというのがある中で,それをよく見て,我々としても判断していかなきゃならないということであり,全体として介護とかそういったものが本当に動いていくのかどうか,きちっとチェックしながらやっていきたいと思います。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  ありがとうございます。現場を応援できる施策をぜひともよろしくお願いいたします。
 次に,自主防災組織等への助成金についてです。
 住民のニーズに寄り添って柔軟に対応していただけるのは本当にありがたいことです。ただ,この数年間にわたってその運用が一部だけのものになっていたというのは,やっぱりどうかなと思いました。
 この間,この助成金は余りがちだったんですが,この運用が周知されていったら,より活発に活用されるのではないかと思います。予算も必要になってくると思います。でも,災害というのはいつどこで起こるか分からない中で,地域で助け合う共助の仕組みがしっかり整うまでは,助成額を減らしたり,運用の後退をさせないようにお願いしておきたいと思います。御所見お願いします。
◎嶋村真二 危機管理監  助成金の補助がちょっと下回っているというか,少ないという状況で,数年前まではコロナ禍等で,なかなか訓練を実施される自主防災組織もなかったようなんですけれども,これからはまただんだん増えてきておりますので,それも含めまして,地元の方に,自主防災組織等に周知しながら活用していただけるように努めていきたいと思います。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  よろしくお願いします。
 岡山市の予算で柔軟に運用できる助成金というのはほかにもあると思います。今回のように例外的な運用があって,ほかでも行っていいというときは,すぐにそれも要綱に反映して,全体の運用にしてほしいなと思います。これは要望で,質問にはしません。よろしくお願いします。
 そして,最後,再整備計画についてです。
 まず,概要版のことについてお伺いしたんですが,概要版というのは実質的な計画案ということになるのか教えてください。
◎三宅泰司 教育長  再整備計画の概要を簡略的,端的に説明する資料と,ある程度具体的化したものだと考えております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  これから審議会や委員会でもしっかりやっていくということだったんですが,そういった審議会や委員会の中に出していく資料としては,概要版ではなくて,その基になっている,きちんとどういったことの調査をした上でこうなったのかという資料を出すべきかなと思うんですが,いかがでしょうか。
◎三宅泰司 教育長  今現状あるものをどう再整備していくかということで,専門家に委託して精査しておりますので,そういった情報が出てくるのではないかと思っております。
 以上です。
◆9番(宿女和子 議員)  策定計画については,3月末にこだわらず丁寧に進めていただきたいと思いますが,改めて御所見お願いします。
◎三宅泰司 教育長  現在多くの調理場が老朽化している状況でして,教育委員会としては,再整備は喫緊の課題と捉えておりますので,我々としたら,できるだけ早く事業着手のほうにも取りかかりたいので,できるだけ早期に計画も策定してまいりたいと考えております。
 以上です。
○小川信幸 副議長  以上で宿女議員の質問は終わりました。(拍手)
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