録画中継

令和6年9月定例会
9月10日(火) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
松田 隆之 議員
*一問一答方式
1 5年後,10年後の農地利用について
2 安全で快適なまちづくりについて
      午前10時0分開議
○森田卓司 副議長  皆さんおはようございます。
 これより9月定例市議会第4日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は44名であります。
     ─────────────
○森田卓司 副議長  会議録署名議員に小林議員,成本議員のお二人を指名いたします。
     ─────────────
○森田卓司 副議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
     ──────〇──────
△日程第1
 一般質問
 甲第141号議案~甲第174号議案
     ─────────────
○森田卓司 副議長  日程に入ります。
 日程第1は,一般質問並びに甲第141号議案令和6年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下34件の議案についてであります。
 これらを一括上程いたします。
 これより一般質問に入ります。
 質問に入ります前に一言議会運営についてお願いいたしておきます。
 御通知申し上げておりますとおり,質問の発言時間は一問一答方式を選択された議員はお一人10分,15分のうち選択された時間内で,その他の議員はお一人15分,20分のうち選択された時間内でお願いいたします。
 なお,再質問の際には,簡潔,明瞭に発言し,質問の趣旨が明確に伝わりますよう御協力をお願いいたします。
 また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。
 それでは,順序に従いまして松田隆之議員。
     〔19番松田隆之議員登壇,拍手〕
◆19番(松田隆之 議員)  おはようございます。
 9月議会一般質問のトップバッターを務めさせていただきます自由民主党岡山市議団の松田隆之でございます。
 早速ですが,発言通告に従い,質問に入らせていただきます。
 1,5年後,10年後の農地利用について。
 市は,地域での話合いにより目指すべき将来の農地利用の姿を明確化する地域計画の策定に向け,8月21日より市内の10地域で農業者や関係者が一体となって話し合う協議の場を開催しております。
 現在,協議結果を取りまとめており,10月末には地域計画(案)を作成,年末から1月にかけて地域,関係者への意見聴取を行った後,公告縦覧を経て,年度末には地域計画の策定,公表予定でございます。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)地域計画に対する市の姿勢についてお示しください。
 (2)協議の場への参加者が少ないように思います。設置に向けた調整,周知はどのように行われたのでしょうか。また,実りある協議はできたのでしょうか。
 (3)農用地の効率的かつ総合的な利用を図るためには,農地の集積,集約化,基盤整備事業,農地中間管理機構の活用が喫緊の課題でございます。それぞれの方針及び将来の目標とする集積率をお示しください。
 (4)地域計画の肝は,5年後,10年後の農業を担う者の利用する農地を分かりやすく,目に見えるようにする目標地図の作成でございます。進捗状況と当初及び将来の目標地図についてお示しください。また,農地の出し手,受け手の意向確認はどのように行われるのでしょうか。
 (5)地域計画は,策定後からがスタートでございます。具現化に向け,市と農業委員会の役割分担と連携についてお示しください。
 (6)荒廃農地,遊休農地の解消に向けた取組についてお示しください。
 2,安全で快適なまちづくりについて。
 市は,転落防止柵や通学路の安全対策,下水道整備や排水機場の整備など,住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを進めております。しかし,周辺市町と合併し,市域面積は約790平方キロメートルと広大であり,全てに満足とはなりません。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)道路の白線(区画線)の引き直しについて。市管理の国・県道は令和3年度から3年間で補修が必要な区画線を集中的に整備されました。しかし,生活市道については,消えた白線箇所が多くございます。道路巡回業務の巡回範囲に生活市道を加え,消えた白線箇所を洗い出し,引き直していただけないでしょうか。
 (2)観光地のくみ取り式トイレを計画的に改修していただけないでしょうか。観光客の多い吉備津神社,最上稲荷,吉備津彦神社などくみ取り式であり,水洗化していただけないでしょうか。
 (3)先日の台風10号では,全国各地で内水氾濫が問題化しております。平成30年7月豪雨では,48時間雨量306.5ミリとなり,吉備津や今保など多くの地域で浸水被害が出ました。内水氾濫防止には,流域治水,樋門管理,排水機場排水先の河川水位が重要と考えます。内水氾濫への備えについてお示しください。
 (4)水田の野焼きは,廃棄物処理法により禁止されておりますが,農業を営むための稲わら焼は例外とされております。現在,県が南区を対象に稲わら有効利用促進補助事業として分解促進剤の購入補助を行っております。全市域を対象に同様の事業を実施していただけないでしょうか。
 (5)防犯灯設置等補助金交付要綱は,幾度となく改変を繰り返してまいりました。平成23年度からのLED化と並行して現行の補助制度となり,令和3年度からは取替え補助1万円を設けております。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,現在の市所有と町内会所有の防犯灯数及び割合をお示しください。また,町内会の負担軽減のため,市の所有割合を増やしていただけないでしょうか。
 イ,取替え補助金を実態に合わせ増額していただけないでしょうか。
 以上で1回目の質問を終わります。
 御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○森田卓司 副議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  皆さんおはようございます。
 それでは,松田議員の質問にお答えいたします。
 私は,内水氾濫への備えということであります。
 今日は傍聴席に学生とおぼしき方々,多く聞いていただいているところでありますが,6年前,平成30年7月6日,7日の豪雨というのは忘れることはできないと思います。この岡山市内で7,000軒を超える床上浸水,床下浸水がありました。そのうちの一つとして,笹ケ瀬川右岸エリア,吉備津,高松地区を含んでいる,松田議員の御地元を含んでいるところが相当数の浸水があったところであります。それをできるだけそういったことがもうないように,床上浸水が起こらないように様々な努力をしてきております。
 一つは,今保,白石のポンプ場の敷設でありますが,それも特にこの頃,内水をスムーズに河川へ排水できるようにするためには,単なるポンプ施設の整備だけじゃなくて,例えば,黒谷ダムの事前放流,児島湖の水位調整など行って,足守川,笹ケ瀬川の水位を低下させて送るように,今そういったこともやらせていただいているところであります。
 それからあとは,用水路が縦横に張り巡らされているわけでございますから,この水路の貯留スペースとしての機能を強化するという必要があるということで,特に営農者,農業をされている方の利水の関係がありますので,その調整をずっと担当にやっていただいておりました。現在,警報予測時には取水堰を全て閉じるということなど,事前に水位を低下させることもやっておりますし,また用水路などのしゅんせつ,農業用樋門の電動化も進めているところであります。
 ハードの面,そしてソフトの面でいえば,自主防災組織率,これは岡山市内全体でありますが,94.3%まで引き上げてきました。地域の出前講座で備えについても啓発させていただいているところであります。
 今年は岡山も少し危ないという時期はありましたけれども,他地域に比べるとまだそこまで,ぎりぎりのところまでいかなかったとは認識しておりますけれども,今後この雨の降りようというのは,温暖化の影響などもあってどういう状態になってくるかなかなか予想ができないところもあります。
 したがって,避難場所,避難経路の確認,防災グッズ等の常備など,市民の皆さんには災害への備えを十分心がけていただきたいと思います。
 私からは以上です。
◎小山直人 産業観光局長  大きい1番,5年後,10年後の農地利用について順次お答えいたします。
 (1)地域計画に対する市の姿勢はについてお答えいたします。
 地域計画は,地域の農業を維持発展させていくため重要な計画と認識しております。
 計画の策定は,現在,地域での協議の場を終えたところですが,11月以降,地域計画(案)の説明会を順次行う予定としております。
 説明会の場で活発な議論が交わされるよう,農業者,農業団体などできるだけ多くの関係者に参加いただけるようしっかりと周知を行い,説明会で出された様々な意見を取りまとめ,実効性のある地域計画になるよう取り組んでまいります。
 同じ項,(2)協議の場の設置に向けた調整,周知は,実りある協議はできたのかについてお答えいたします。
 8月末からの協議の場の開催に向けて,7月初めに市のホームページで周知を行うとともに,7月末にはJA岡山とJA晴れの国岡山の広報紙を活用し,約3万部のチラシを市内のおおむね全農家の方々に配布し,周知を図ったところです。さらに,地域の中心的な担い手となる認定農業者,認定新規就農者約700名に個別に案内文を郵送し,協議の場への参加を呼びかけました。
 協議の場の成果につきましては,地域農業の課題や新たな取組の提案など,様々な角度から貴重な意見をいただきましたので,それらを地域計画(案)に反映させてまいりたいと考えております。
 (3)基盤整備事業,農地中間管理機構の活用方針,農地の集積化の目標値についてお答えいたします。
 意欲的な農業者に対し,農地中間管理機構,JA,農業委員などにより掘り起こしを行い,農地の出し手と受け手に係る情報の収集を図り,両者を適切に結びつけて農地の利用集積を進めてまいります。
 基盤整備事業につきましては,土地所有者や地域の意向などを踏まえ,関係機関と連携しながら進めてまいりたいと考えております。
 本市の担い手への農地集積の目標値は50%と定めていることから,地域計画の集積の目標値も50%とする予定です。
 (5)地域計画策定後の計画の具現化に向けた市と農業委員会の役割分担と連携についてお答えいたします。
 地域計画における農地の受け手の確保や農地の集積化等を推進していくため,市では主に地域での協議の場や担い手の協議の場の設置,運営,新規就農者や認定農業者等の情報提供などを担い,農業委員会では主に農地の出し手,受け手の意向把握や情報提供,遊休農地,所有者不明農地の把握,情報提供などを担い,相互に連携や情報共有を行いながら進めてまいります。
 以上でございます。
◎小橋久宣 第一農業委員会会長職務代理者  同じ項,目標地図作成の進捗状況と当初及び将来の目標地図,農地の出し手,受け手の意向確認についてお答えします。
 8月末に国のシステムへのデータ移行が完了したところであり,11月以降に行う地域計画の説明会に向け,現在目標地図を作成しているところです。
 当初の目標地図は,担い手が耕作している農地を地図に落とした現況地図となる予定ですが,地域の耕作状況を見える化することにより,農家が自分の農地を今後どのようにするのか判断しやすくなります。今後,出し手・受け手農家の意向の有効な確認方法を検討し,市の農林部門とも連携しながら,順次地域の話合いによる将来の目標地図作成,農地の集積,集約化等,農地利用の最適化を進めてまいります。
 引き続き同じ項,遊休農地等の解消についてお答えいたします。
 農業委員会では,農地法に基づき,毎年8月頃に農地利用最適化推進委員を中心に農業委員と事務局職員で市内全域の農地の利用状況について現地調査を行っています。その結果,利用や管理ができていない遊休農地については,所有者等を調査した後,利用意向調査を行い,農地中間管理機構への貸付けを希望した場合は,機構へ情報提供します。利用意向調査で機構への貸付けの意志が示されず,翌年の現地調査でも遊休農地のままであった場合は,機構と協議すべきことを勧告します。勧告した遊休農地については,課税部門に通知し,固定資産税の課税が強化されます。
 農業委員会では,今後も遊休農地等の発生防止,解消に向けた取組を進めてまいります。
 以上でございます。
◎岩田修 市民生活局長  大きい2番,安全で快適なまちづくりについてのうち,(5)防犯灯について,市及び町内会の防犯灯数とその割合,町内会負担軽減,取替えの補助金額の増額について一括してお答えします。
 市内の防犯灯数は,令和5年度末現在で市所有1万5,836灯,町内会所有は3万9,468灯で,その割合は岡山市28.6%,町内会71.4%となっています。
 町内会の負担軽減については,本年6月,市連合町内会長から防犯灯,防犯カメラの設置及び管理についての御要望をいただいたところです。
 地域の安全・安心なまちづくりを進めるためには,防犯灯などの防犯環境の構築と継続した運用は重要と認識しております。
 しかしながら,物価高騰の影響を受け設置費等が上昇していることから,町内会負担軽減への対応についてどこまでできるか検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎見平孝行 環境局長  同じ項,稲わら有効利用促進事業についてです。
 岡山県が行う稲わら有効利用促進事業は,稲わらをすき込むときに使用する稲わら分解促進剤の購入を支援しています。
 この事業の背景には,令和元年度における岡山県のPM2.5の環境基準達成率が全国ワースト1位であったこと及びその原因が南区を含む地域での稲わらの野焼きの影響が大きかったことがあり,令和2年度から本事業を実施されています。
 岡山市では,令和3年度以降,全市域でPM2.5の環境基準を達成していることから,現時点では事業の実施は考えておりません。
 以上です。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長  同じ項,観光地のトイレの水洗化についてです。
 市内観光地のくみ取り式トイレは,順次改善を図っているところであり,議員御指摘のトイレにつきましても,今後,個々の状況や優先順位も考慮しながら,現地調査を行い,適した整備手法などを検討の上,水洗化を進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
◎今井洋孫 都市整備局長  同じ項,生活市道を道路巡回業務の巡回範囲に加えることについてお答えします。
 本市管理の道路では,国・県道や幹線市道における定期的なパトロールや地域の方,道路利用者からの通報などによって,区画線や路面標示等の摩耗状況や道路損傷などについて把握し,適宜補修を行っております。
 定期的なパトロールの範囲を生活道路まで拡大することについては,人員や予算の面で課題があることから困難であると考えております。
 今後も限られた人員と予算の中,道路を適切に維持管理するため,区画線等の状態についても効率的に把握し,補修につなげる方法について,近年のAIを活用した新技術の導入も含め,検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
     〔19番松田隆之議員登壇〕
◆19番(松田隆之 議員)  どうも御答弁ありがとうございました。市長,ありがとうございました。
 平成30年7月豪雨を受けて,樋門の管理というのは本当によくなりました。北区の土木農林分室さんなんかが指示してくださって,本当に樋門の管理者の方もよく動いてくださってよくなったなと実感しております。ありがとうございました。
 それでは,一問一答形式で再質問させていただきます。
 まず,農地利用なんですけれども,本当に周辺地域といいますか,一宮とか高松とか足守の辺の農家というのは高齢化で,いつまでこの農業が続けられるかなという中で,非常に不安に思ってやっているんですね。その中で,目指すべき農地の利用の姿,あるいは担い手を明確にする,この地域計画というのは,私はもう非常に大きな期待をしているんです。この前も8月21日に高松のほうで協議の場がありました。農業委員さんにもおいでいただきました。本当にありがとうございました。
 本当に大きな期待をしているだけに,いろいろ申し上げますが,さっき農業委員会のほうから御答弁があったんですけど,目標地図の作成に欠かせないのは農家の意向なんですね。十分に農家の意向を聞き取ってあげてほしいと,これは要望しておきます。
 それから,質問なんですけれども,先ほど設置に向けた周知のことをお聞きしました。前から局長さんのほうは,できるだけ多くの方にというふうな御答弁もいただいとったんですが,10地域で平均すると三十数人なんですね。それで,来ておられる方が,認定農業者の方,それから農業委員の方,そういう方が多いんですけれども,一般的に出し手となる小規模農家の方とか,若い人とか,女性の方の参加が僕は非常に少ないんじゃないかと思うんです。幅広く関係者に参加を呼びかけるためには,うちら辺じゃったら,もう回覧板回してもええんですよ,本当に。東区とか南区のような田んぼの大きいところは別として,うちら辺じゃったら,もうそんなことはすぐ協力いたしますんで,そういうふうな周知の仕方,女性とか若い人を呼び込む,そういうことをやっていただきたいと思うんですが,御答弁お願いします。
◎小山直人 産業観光局長  おっしゃられるように,いろんな様々な方の御参加をいただくというのは,地域計画の策定の議論のために必要なことというのは我々としても承知しております。
 先ほど議員がおっしゃられたような方法も含めて,どういった方法が取れるのかというのは,また検討して実施してまいりたいと思います。
 以上でございます。
◆19番(松田隆之 議員)  ありがとうございました。
 それから,観光地のくみ取り式のトイレの御答弁いただきました。前向きに考えていただけるようなんで,よろしくお願いしたいと思います。
 それから,防犯灯の費用負担なんですけれども,先ほどの御答弁で約7割が町内会所有というような御答弁があったと思うんですね。先ほど要望書の方も言われましたけれども,町内会の負担軽減のためには,市の管理する防犯灯を増やす,あるいは今1万円の取替え補助なんですけど,現実には2万円超しているんですね。そういうこともあるんで,先ほどどこまでできるか検討したいというような御答弁だったと思うんですね。これ,いつまでにどういうことを検討されるのか,御答弁お願いします。
◎岩田修 市民生活局長  まず,市の管理を増やすかどうかということと,補助の上限をどうするかということなんですけど,次年度の予算に向けて,市の管理も含めて町内会の負担をどう軽減できるかというとこら辺をしっかり検討して,次年度の予算に向けてお示しさせていただけたらと思っております。
 以上です。
○森田卓司 副議長  以上で松田隆之議員の質問は終わりました。(拍手)
ご利用について
  • この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
  • 録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。