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9月10日(火) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月10日(火) 本会議 一般質問
おかやま未来プロジェクト
中島 純 議員
*一問一答方式
1 教職員の働き方改革について
(1) 教職員の働き方改革に対する方針
(2) 目標の達成状況(時間外勤務60時間超の教職員ゼロ)
(3) 教員不足の解消及び負担軽減(教員の採用数増,学校業務アシスト職員等の拡充)
2 病児保育について
(1) 病児保育の利用状況(利用率含む)
(2) 病児保育施設数の拡充
(3) 予約システムの導入の必要性
午後1時5分開議
○田口裕士 議長 午前中に引き続き会議を開きます。
次は,順序に従いまして中島議員。
〔4番中島純議員登壇,拍手〕
◆4番(中島純 議員) 皆様,こんにちは。
おかやま未来プロジェクトの中島です。
早速ですが,通告に従いまして質問させていただきます。
1,教職員の働き方改革について。
令和6年6月議会においても,教職員の働き方改革に関する質問をさせていただいたところです。
教職員さんの働き方の現状は大変厳しいものであり,岡山市内の学校・園で勤務していただいている教職員さんに対して尊敬の念を抱くとともに,大変申し訳なく感じております。また,学校現場においても,教員不足等により様々な困難に直面している状況です。
現状の課題を改善し,教職員さんの負担軽減を図るため,岡山市教育委員会としては,留守番電話の導入,学校業務アシスト職員の配置,学校給食費の公会計化,AIドリル,デジタル採点システムの導入等,様々な施策を実施していただいているかと思います。
教職員さんの労働環境が改善されることは,働き方改革だけではなく,教職員さん本人の時間的・精神的余裕ができることにより,教育の質の向上にもつながり,ひいては子どもたちの幸せにもつながると思料しますが,現状そのような環境になっていないのが学校現場です。
16時頃まで授業を行うため,児童・生徒が下校してから勤務時間終了までは約1時間半程度しかありません。翌日の授業準備,生徒指導上のトラブル対応,会議,研修,保護者対応,調査報告や提出物,成績の処理等の事務処理,部活動等,教員が行う業務が山積みであるため,到底勤務時間内に収めることができないこと,またそもそも教員(人手)不足であることが,時間外勤務の根本の原因ではないかと思料します。
令和6年6月議会において教育長から答弁があったとおり,各学校長が教職員さんに対して残って働きなさいと命令するわけでもなく,教職員さんも勤務時間外に働きたいわけでもなく,業務が終わらない,やらなければいけないことが終わらないから帰りたくても帰れないのが現状です。
この夏,複数の学校へ直接伺い,学校現場の現状の聞き取りを行いました。やはりどの校長先生もおっしゃっていたのは,あまりにも人手が足りないと,教員不足であるとのことでした。人的支援の部分を強化しなければ,この労働環境を改善することが難しいのではないかと改めて感じたところです。
給特法や教職員定数等国会での法改正が必要な部分も多々ありますが,岡山市の学校・園で勤務していただいている教職員さんの任命権者であり,服務監督権者でもある岡山市教育委員会の教職員の働き方改革に対する明確なビジョンと具体的な施策についてお伺いいたします。この答弁を聞いて,岡山市の学校・園で勤務されている教職員さんや岡山市の学校・園に子どもを通わせている保護者さんの皆様に希望の光が見えたと思っていただけるような答弁を期待し,以下質問いたします。
(1)岡山市教育委員会として,これからどのような対策を行うことで教職員の働き方改革を進めていこうと考えているのか,方針をお示しください。
(2)令和6年度中に月60時間を超える時間外勤務を行う教職員をゼロにするという目標に対する現時点での状況をお示しください。
(3)教員不足の解消及び負担軽減のため,しっかりと予算をかけてでも教員の採用数を増やす,または学校業務アシスト職員等のさらなる拡充をすべきと思料しますが,御所見をお願いいたします。
2,病児保育について。
令和5年11月議会においても,病児保育施設の空き状況の提供,公開に関する質問をさせていただいたところです。
一般質問終了後,市民の方から,病児保育の予約が煩雑である,そもそも空いている病児保育が少なく予約が取れない,空き状況が非常に分かりにくい,確認しにくいと感じていた,ぜひともオンライン化で予約等できるようにしてほしい等様々な声をいただきました。
私も以前,娘が39度超えの発熱で病児保育の利用を検討しようとしたところ,空きのある施設を見つける作業に大変苦労しました。出勤直前という非常に時間が限られ,また精神的にも余裕がない状況の中,電話連絡での施設の空き状況の確認作業はかなりのストレスでした。実際の経験を経て,改めて施設の空き状況の確認,また予約やキャンセル等のオンライン化が実施されれば,利便性もかなり向上し,保護者さんの負担も軽減されると感じました。
実際,このような課題への対応として,大分県,横須賀市,鹿児島市,下関市等において,病児保育ネット予約サービスを利用することで24時間いつでもスマートフォン等から病児保育施設の空き状況の確認や予約もできるというサービスが提供されており,徐々に広がりを見せているところです。
令和5年11月議会において,市のホームページに各施設の空き状況を掲載するには,確定した空き状況を各施設が随時更新する必要があると。また,個別対応が必要なケース等,受入れや空き状況の確定に時間を要する場合もあり,正確に随時更新することが難しい状況であるとの答弁をいただきました。
現在,国においても保育現場のICT化を推進しており,保育所等におけるICT化推進等事業が令和5年度補正予算に計上されております。病児保育事業等の業務(予約・キャンセル等)のICT化を行うためのシステム導入費として,国が50%(管内の施設の70%に予約システムを導入した自治体は75%)を負担する補助制度がありますが,岡山市としては現在予算化されていない状況です。
国の補助制度もあり,事業者側の負担軽減,利用者側の利便性も向上することが見込まれるため,予約システムの導入を希望する事業者さんに対しての支援をぜひ前向きに検討していただくべく,以下質問いたします。
(1)令和5年度における病児保育施設の利用状況(利用率含む)をお示しください。
(2)今後,病児保育施設数のさらなる拡充を検討していますでしょうか。
(3)施設の空き状況の確認及び予約システムの導入について,岡山市としては必要性をどのように捉えているのか,御所見をお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎三宅泰司 教育長 1,教職員の働き方改革についての項,順次お答えします。
まず,教職員の働き方改革に対する方針についてです。
教職員の働き方改革については,令和5年3月に策定した岡山市立学校園における働き方改革推進方針に基づき,現在も様々な取組を進めているところです。
今年度は,新たに学校給食費の公会計化やデジタル採点システムの導入を行っており,今後はこれらの効果等について検証するとともに,さらなる取組について様々な視点から検討し,スピード感を持って教職員の負担軽減や意識改革を進めてまいりたいと考えております。
次に,目標,令和6年度に時間外在校等時間が月60時間を超える教職員をゼロにする,に対する現時点の状況についてです。
推進方針の数値目標の対象は,毎年10月に実施する勤務実態調査の結果となりますが,令和6年4月から7月までの間に時間外在校等時間が月60時間を超えた教職員の割合は,延べで全体の28.1%であり,昨年より改善はしているものの,現時点では目標に対しては厳しい状況です。
この項最後に,教員不足の解消及び負担軽減についてです。
教員採用試験においては,昨年度から9人増となる170人の採用を予定する中,過去最多の691人が受験しております。引き続き計画的な採用を行ってまいります。
学校業務アシスト職員においては,平成27年度より全国に先駆け全校に配置し,教員が行っている業務の一部を軽減しており,令和5年度には勤務時間数の拡充を行っています。引き続き多様な手法で教員の負担軽減に努めてまいります。
以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 2番,病児保育についての項に順次お答えします。
まず,令和5年度の病児保育の利用状況についてです。
市内8施設の病児保育施設で,延べ7,032人が利用されており,年間延べ利用定員1万2,830人の約55%となっております。
次に,病児保育施設数の拡充についてです。
令和4年度に病児保育事業者の新規募集を実施し,令和5年度に2施設の拡充を行ったところであり,現在拡充の検討を行っておりませんが,今後利用状況等を見ながら必要に応じて検討してまいりたいと考えております。
次に,空き状況の確認,予約システムの必要性についてです。
空き状況確認及び予約システムの導入は,一般的には利用者の利便性向上と施設側の事務負担軽減に資すると考えておりますが,実際の導入には初期費用及び維持費用がかかることから,総合的に判断する必要があると考えております。
以上です。
〔4番中島純議員登壇〕
◆4番(中島純 議員) 御答弁いただきありがとうございました。
早速再質入ります。
まずは,教職員の働き方改革についてですが,令和6年度中の月60時間を超える時間外勤務を行う教職員さんをゼロにするといった目標については現時点では達成できていないとのことですが,昨年度の目標である月80時間を超える時間外勤務を行う教職員をゼロにするといった目標については解消されていますでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 昨年度達成できなかった在校等時間が月80時間を超える教職員,現在のところゼロにはなっておりませんが,昨年度に比べ減少しておる状況でございます。
以上です。
◆4番(中島純 議員) 昨年度,今年度と目標を達成することができなかったわけですが,来年度以降の方針,目標についてはどのように設定されるのでしょうか。できれば,このようにちょっと無理のある目標ではなく,しっかりと現実的な数値を目標に設定していただきたいのですが,いかがでしょうか。
◎三宅泰司 教育長 この令和5年に策定した方針ですが,そもそも国のガイドラインに沿ってつくられております。大体どこの都道府県,政令市も同じ目標になっているのではないかなと思うんですが,岡山市としては来年度45時間の在校等時間の職員をゼロにするという最終ゴールがあるんですが,その途中に60時間と80時間の目標設定をして,できるだけステップを踏んでと思っておりました。なかなか国が示しているガイドラインどおりいかないところはあるんですが,かなり減少傾向にはあると考えておりますので,この努力は続けてまいりたいと思います。
以上です。
◆4番(中島純 議員) このまま明らかに達成が困難な数値目標を立て続けますと,これ,どうせ達成できんでしょと,ただ目標立てておるだけみたいな感じで,目標に対する期待値ですとか,目標自体の価値も下がりますし,職員さんが目標をしっかり達成していきましょうみたいなモチベーションが上がらないかなと思いますので,これはぜひとも現実的な数値目標の設定のほどどうぞよろしくお願いいたします。
続いて,教員不足の解消及び負担軽減についてですが,これは各学校長に話を聞いたところ,アシスト職員さんの導入,非常に助かっていますと,現場のほうは大変救われていますと。少しでも多くの時間を配置してもらえると大変ありがたいですという声を多くいただきました。市教委としては,これは令和5年度にアシスト職員さんの配置時間数の拡充を行っております。ただし,予算要求額約1億6,000万円に対して,予算化されたのは約1億円と。令和6年度にも約1億7,000万円という大幅な予算の増額要求,週当たり15時間程度の配置時間数の拡充要求を行っておりましたが,結果としては約1億円と,前年度と同程度の予算になっておりました。
このことから,市教委としてはアシスト職員さんの配置時間数等の拡充は,教職員さんの負担軽減のため非常に重要であり,必要不可欠であると考えているんじゃないかなとは思料します。
令和6年6月議会においても,教育長から教職員の働き方改革の緊急度,優先度についてスピード感を持って働き方改革を進めていくことが重要である旨の答弁もありました。教職員さんの働き方改革については,これは教職員の成り手不足だったり過労死等にもつながっていく話であるので,早急に改善していく必要性がある喫緊の課題であると思料いたします。
大森市長のホームページを拝見させていただいたところ,誰もがあこがれる充実の「子育て・教育都市」と掲げられておりました。全国的にも教職員さんの成り手不足が叫ばれておりますが,岡山市で教員になりたいという方がどんどん増えるように,ぜひとも教育環境にはしっかりと予算をつけていただけますよう強く要望いたします。
続いて,病児保育についてです。
病児保育の施設数の拡充については,利用者さんのニーズをまたしっかり把握していただいて,引き続き御検討いただければと思います。
続いて,予約システムの導入の必要性についてですが,これというのは,予約システムの導入について,事業者さん側のニーズの把握等はされているんでしょうか。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 事業者からの特に要望は聞いておりません。また,ニーズ調査のようなものは,今実施しておりません。
◆4番(中島純 議員) ありがとうございます。これは,今後ニーズ調査していくという予定だったり方針というのはありますでしょうか。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 今もう決めていることはございませんが,今後何らかの方法でニーズは把握してまいれたらと考えております。
◆4番(中島純 議員) 一応お伺いしてみるんですが,これ,ニーズ調査については,いつ頃予定されているとかというのを雰囲気を教えていただければと思います。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 時期も含めて今後検討させてください。
◆4番(中島純 議員) これ,最後に,もしニーズ調査されるということであるので,事業者さんからやりたいと声が上がった場合で,上がった場合については,市内でも最大8施設なので,そこまで予算もかかるようなものではないですし,確認も結構すぐにできるかなと思いますので,ぜひとも,これは手が挙がった場合には予算化に向けてしっかり動いていただきたいんですけれども,最後に御所見だけお願いいたします。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 仮に何らかの方法でニーズを聞いた場合,事業者さんが本当に望まれるかどうかというのはありますので,導入すること自体も少し手間もかかりますし,そういった面もありますので,そういった面をしっかり聞いていくこと,あと利用者の利便性とか,またこれは財源もかかることですから,そういったところを総合的に勘案しながら検討してまいりたいと思っております。
○田口裕士 議長 以上で中島議員の質問は終わりました。(拍手)
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