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令和6年6月定例会 6月19日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年6月定例会
6月19日(水) 本会議 一般質問
みらいえ
國友 彩葉 議員
1 大阪・関西万博に来訪する旅行者の岡山市への誘客促進について
2 熱中症対策について
3 障がい児通所支援について
次は,順序に従いまして國友議員。
〔2番國友彩葉議員登壇,拍手〕
◆2番(國友彩葉 議員) 皆さんおはようございます。みらいえの國友彩葉です。
通告に従いまして質問いたします。
大きい1番,大阪・関西万博に来訪する旅行者の岡山市への誘客促進について。
来年4月13日に開幕する大阪・関西万博まで1年を切りました。万博開催期間内には,瀬戸内国際芸術や,福山市では3年に1度,バラの歴史が長い国や都市で開催される世界バラ会議が開催されます。来年,2025年は,中国地方の観光振興にとって絶好の機会です。
1,大森市長におかれましては,指定都市市長会や瀬戸内4県都市長会などの枠組みで他都市の市長とお話しされる機会も多いかと思います。そのため,他都市との情報交換や連携などに生かされていると思いますが,インバウンド誘客促進に向け,他都市と連携したプロモーションについて,岡山市としてどのように進められますでしょうか。
2,万博に来られた方を岡山市へ誘客するため,国内旅行客やインバウンド,またインバウンド向け旅行会社に対し,それぞれどのような取組をされていますか。特にインバウンド誘客に関しては,広域で取り組むほうが効果的であると思います。岡山県との連携はどのようにされていますでしょうか。
3,中国運輸局では,万博目的の訪日観光客を中国地方へ呼び込むために,JR新大阪駅を起点にした周遊モデル計18コースを計画されておられます。一方,私は,万博会場近辺,関西エリアは大変混雑が予想されるため,海外から中国地方の空港への直行便利用による訪日を促し,中国地方から万博会場に訪問してもらうべきと考えます。
日本政府観光局の万博マーケティング戦略によると,アジア圏における万博メインターゲットは,中国と台湾だそうです。岡山桃太郎空港は,そのターゲットである上海,台北や,またソウルとの直行便もあります。また,大阪までは新幹線でたったの45分です。岡山市を滞在拠点にするような誘客についてはどのようにお考えでしょうか。現状と今後についてお示しください。
4,訪問体験価値を高めるために(シェアリングモビリティーについて)。
シェアリングモビリティーは,訪日外国人観光客の利用率が増加傾向にあり,インバウンドにおいても高い需要が期待できます。特に欧米は,環境問題に対する意識が高く,シェアサイクルが主流です。現在,岡山市には,コミュニティサイクルももちゃりがあります。私もよく利用させていただいており,市民利用分には,とても便利だと感じております。そんな中で最近よく,他市から市内に転居してきた若者や岡山市に観光で来られた若者から,岡山駅周辺にも近隣都市のようにシェア電動キックボードを置いてほしいという声をいただくようになりました。
近年,電動アシスト自転車や電動キックボードのシェアリング事業が各都市で広がっております。全国8,000か所にポート展開するある企業にお聞きしますと,他都市では,中心市街地の回遊性向上や外国人を含む観光客向けの移動手段の拡充による観光利便性及び魅力向上といった二次交通問題と観光振興の両面を目的として導入されているそうです。
中でも宇都宮市は,行政が主体となり,LRTとの連携に絡めた電動アシスト自転車,電動キックボードのシェアリングモビリティー事業を展開されておられます。宇都宮市の実証実験では,令和4年12月から令和6年3月末までの利用登録者数が約4,460人で,利用回数は電動アシスト自転車が5,880回,電動キックボードは2,363回の計8,243回とのことでした。
利用者からは,町なかの移動が便利になった,行政主導のスマートシティに向けたまちづくりに期待が持てるなど,大変好意的な声が多く寄せられており,4月以降も継続されていらっしゃるそうです。
また,懸念される安全面についてですが,現在のところ大きな事故は発生しておらず,利用者数の増加に伴い,交通ルールが認知されてきているのではとのことでした。
企業によりますと,多くのケースで導入の際に安全講習会兼試乗会を開き,交通ルールの分かりにくい部分の解説や実際の乗り方レクチャー等の場を開催されておられるそうです。
岡山市で考えると,本市には路面電車があり,バス路線があります。停車場のその先の観光地や目的地へのアクセスとして,アシストのツールとして,町なかの回遊性の向上を考えると,市中心部の新しいシェアリングモビリティーサービスの導入は効果が高いと考えます。満足度の高い滞在は,再訪性,訪問価値を高めることにつながります。本格導入はハードルが高いとしても,まずは実証実験から始めませんか。御所見をお示しください。
大きい2番,熱中症について。
気候変動適応法が改正され,令和6年4月より施行されております。この改正は,熱中症に関する対策を強化するための措置を講じるものです。
昨年9月定例市議会の一般質問において,私はクーリングシェルターについてお尋ねいたしました。観光局長からは,クーリングシェルターは,熱中症対策に有効な手段の一つであると認識しており,今後,他都市の事例も参考に,その指定方法や周知方法等について研究してまいりますとの御答弁をいただきました。
以下,御質問いたします。
1,岡山市は,本年4月に県内他市に先駆けて55か所のクーリングシェルターの指定を行ったと伺っております。この早期に指定された際の考え方,どのような基準で指定されたかお示しください。
2,クーリングシェルターは,市民に対する周知が必要だと考えます。現在どのような周知広報をされておられますか。
3,全国では,熱中症特別警戒情報の発令時のみならず,平常時においても涼みどころとして利用できる場所を提供している民間企業,ドラッグストアやスーパーなどがあります。市内の事業経営者の方にお話をお聞きしますと,「地域貢献のため,地域の安全を守るためにニーズはある」「自社の販売促進,来店促進にもつながる」「提携の声があればやっていきたい」との声がありました。また,クーリングシェルターについては皆さん御存じなく,そこに課題を感じました。民間企業への協力依頼を行政側から積極的に行っていくべきと考えます。御所見をお示しください。
4,岡山市公式LINEの活用について。
ア,今回の法改正では,熱中症警戒情報の上に熱中症特別警戒アラートが設定されました。国のほうでは,アラートのメール配信サービスがありますが,それを個別に登録することなく,現在多くの方が登録されている既存のサービス,岡山市公式LINEなどで情報を得ることができると,自ら予防を心がけることができます。御所見をお示しください。
イ,現在,岡山市公式LINEでは,防災メニューの中に各種ハザードマップを提示しておられます。クーリングシェルターについても,市民の皆様がアクセスしやすいように,ウェブ上にマップと共に分かりやすい形での提示や,岡山市公式LINEを活用したマップの周知はいかがでしょうか。御所見をお示しください。
5,本市は,令和4年3月より,大塚製薬株式会社と相互の各種資源を活用して幅広い連携協力関係を築き,諸課題に具体的に取り組むことにより,地域の発展に寄与するためとの理由から,地方創生に係る包括連携協定を提携しておられます。その連携項目の一つに熱中症予防があります。具体的にどのようなことで連携されているのか,令和5年度の実績と今年度の取組内容についてお示しください。
大きい3番,障害児通所支援について。
障害児通所支援とは,日常生活における基本的な動作の指導,生活能力の向上のために必要な訓練,知識技能の付与,集団生活への適応訓練,社会との交流促進などの支援を行うサービスです。利用される方の状態像や年齢に応じてサービスが分かれていますが,そのうち,主に就学前の障害のある方を対象としました児童発達支援,そして就学後を対象にした放課後等デイサービスについて,以下御質問いたします。
1,障害のある児童の育成についての認識,市が取り組むことの意義をお示しください。
2,本市の児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所数の推移と今後の傾向についてお示しください。
3,本市は,児童発達支援・放課後等デイサービスの空き状況をどのようにして把握されておられますか。また,利用希望者の方は,空き状況をどのように確認ができますか。
4,利用できる日数,支給決定数と言われるものは,本市は対象児によって,4日,9日,上限13日が基本ですが,この支給日数の根拠をお示しください。
5,以前より,岡山市で子育て中の親御さんより,児童発達支援において利用日数を増やしてほしいという声を伺っております。その必要性として,園の生活は,特に年長児は就学に向けての集団行動や自立がメインになるため,障害のある子に合った教育が難しい。どうしても怒られる場面が多くなってしまい,園ではストレスが大きい。また,療育に通い出してから子どもの発達が目に見えてよくなった。療育の施設は,安心して過ごせる場所,よりどころになっていて,本人が行きたがっているとのことです。
厚生労働省が平成28年度に出した障害児通所支援の質の向上及び障害児通所給付費等の通所給付決定に係る留意事項についての通知では,児童発達支援の利用日数の上限は各月の日数から8日を控除した日数とあり,つまり月23日程度です。
机の上に資料がございますので御覧ください。
今回,児童発達支援の利用日数について,19の政令指定都市に確認しましたところ,16の都市で基準の上限を月23日,またはそれ以上と設定されておりました。岡山市も,利用日数は対象児に必要分とした上で早急に拡充すべきと思います。いかがお考えでしょうか。難しいのであれば,その理由をお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 皆さんおはようございます。
それでは,國友議員の質問にお答えします。
私は,まず大阪・関西万博に来訪する旅行者の岡山市への誘客促進についてということで,インバウンド誘客促進に向けたプロモーション,また県との連携はどうかという点であります。
まず,質問を聞かせていただいたんですが,瀬戸内国際芸術2025,福山市での世界バラ会議,もちろん瀬戸芸は我々も参加していますし,重要なことなんですが,2025年は岡山芸術交流があるんです。(笑声)今回もう4回目になります。ぜひ,こういう質問でも強調していただいて,宣伝していただければと思います。
今,想定されているのは,大阪・関西万博は海外から約350万人の来場者が想定されているとのことであります。このインバウンドを岡山市へ誘客するということは非常に意義のあることだと思っています。
この本会議で申し上げたことはありますが,瀬戸内4県の県庁所在地の市長会の連携事業でありますけれども,瀬戸内エリアという広域の観光コンテンツとそれを周遊する移動手段であるJRの瀬戸内エリアパスをあわせて紹介する動画を配信するとともに,リーフレットをJR関西空港駅などで配布することをしているところであります。
また,新たに今議論しているのが,万博来場者へ直接PRするため,岡山県及び県内の自治体と共同して出展しようということを予定しております。また,岡山市独自での出展も今考えているところであります。あわせて,先日報道もされましたが,観光資源を広域的な周遊ルートとして発信し,西日本への誘客につなげようと本年5月に設立された西のゴールデンルートアライアンスへ参加することといたしました。今現在,手続を行っているところであります。
今後も様々なプロモーションの議論があるでしょう。我々としては,積極的に対応してまいりたいと思います。
以上です。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長 1,大阪・関西万博に来訪する旅行者の岡山市への誘客促進についての項,市長答弁以外をお答えします。
国内外の旅行客やインバウンド向け旅行会社への取組については,国内外で開催される商談会への参加や旅行会社を直接訪問し,対面でセールスを行う中で積極的なプロモーションを行い,万博を契機としたインバウンド誘客に取り組んでいきたいと考えております。
次に,岡山市を滞在拠点にする誘客の現状と今後についてお答えします。
議員の御提案は本市の強みと考えており,訪日外国人旅行客に市内観光のほか,本市を滞在拠点としても御利用いただけるよう,団体旅行客向けに宿泊助成を行い,好調に利用されているところです。また,個人旅行客に向けても,宿泊予約サイトを活用し宿泊クーポンを発行するなど,本市を滞在先に選んでもらえる取組を実施しております。
こうした宿泊助成の情報とともに,本市から関西へのアクセスや,本市を拠点にした周辺観光のメリットなどをセールス活動の中で改めてPRし,本市への誘客に結びつけてまいります。
以上です。
◎平澤重之 理事 同じ項,新しいシェアリングモビリティーサービスの導入についてです。
岡山市では,中心市街地における回遊性の向上やにぎわいの創出,また公共交通利用への転換を促進するツールとしてももちゃりを導入しており,1年に延べ約50万回の利用があるなど,市内外の多くの方々に御利用いただいております。
議員御提案の電動キックボード等の新しいシェアリングモビリティーサービスにつきましては,移動の選択肢を増やす意味では一定の効果があるものと考えられますが,利用者や歩行者等の安全確保やももちゃりとのすみ分け等に課題もあるため,今後,他都市の事例も参考に,実証実験の可能性について研究してまいりたいと考えております。
以上です。
◎吉田元紀 政策局長 2番,熱中症についての項,大塚製薬との連携についてお答えします。
熱中症対策については以前から各局で取り組んでまいりましたが,大塚製薬との包括連携協定締結後,熱中症対策の啓発イベントやセミナーなども実施しています。令和5年度は岡山労働局等と連携し,市内の事業所の労働衛生環境担当者を対象とした熱中症対策セミナーを行いました。今年度は,法改正に伴い,さらに連携を強化することとしており,熱中症対策の啓発チラシやポスターを作成し,高齢者向けのイベントや社会福祉施設,薬局等で広く配布する予定です。
また,多くの方に熱中症予防の知識を持っていただくための研修用動画,熱中症対策アンバサダー講座の提供を受けており,各担当部局において啓発活動に活用する予定です。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 同じ項,まずクーリングシェルターを早期に指定した際の考え方,基準についてです。
岡山市では,今年度の熱中症警戒アラートの運用開始に合わせて市域全体にクーリングシェルターを設置するため,まずは公民館や区役所,ふれあいセンターなどの市有施設を指定しました。
指定施設の基準については,高橋議員に御答弁したとおりです。
次に,市民への周知広報についてです。
クーリングシェルターについては,市民のひろばや市政テレビ,岡山市ウェブサイトなどにより周知を行っております。
次に,民間企業への協力依頼についてです。
クーリングシェルターを周知する際には,民間施設の募集についてもあわせて広報しています。また,先日は,岡山商工会議所の会員向けメールマガジンでも募集の呼びかけをしていただいたところです。今後も様々な機会を捉えて,民間企業等に協力を呼びかけていきたいと考えております。
この項最後に,岡山市公式LINEの活用についてです。
熱中症特別警戒アラートが発表された際には,市ウェブサイトやXとともに公式LINEで注意を呼びかけることとしており,クーリングシェルターの周知に合わせ,公式LINEへの登録を案内しております。また,その際に提供する情報については,マップの活用も含め,適切に予防行動を促すことができるよう検討しているところです。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 3番,障害児通所支援についての項に順次お答えいたします。
まず,障害のある児童の育成についての認識,市が取り組む意義でございますが,障害のある児童の育成につきましては,日常生活や社会生活を円滑に営めるよう,自尊心や主体性を育てつつ,将来的な自立と社会参加を促進していく必要があると認識しております。岡山市としては,障害の気づきの段階から,できるだけ早期に療育を行い,適切かつ継続的に支援していくことに意義があるものと考えております。
次に,児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所数の推移と今後の傾向でございます。
児童発達支援事業所数は,令和3年4月1日現在の93事業所から令和6年4月1日現在で120事業所,放課後等デイサービス事業所数は,令和3年4月1日現在の109事業所から令和6年4月1日現在で150事業所となっており,事業所数はともに増加しておりまして,今後も増加が見込まれるものと考えております。
次に,児童発達支援・放課後等デイサービスの空き状況,これをどのように把握して,また利用者はどういうふうに確認できるかということでございますけれども,児童発達支援・放課後等デイサービスにつきましては,市において通所者の利用調整を行っていないことから,空き状況は把握しておりません。サービスの利用に当たっては,各事業所に空き状況を確認いただくことになっております。
次に,岡山市の支給決定数の根拠,それから拡充すべきと思うがその所見ということにあわせてお答えいたします。
児童発達支援・放課後等デイサービスの岡山市における支給日数につきましては,国の通知を踏まえ,療育目的であることから,週に1回から3回の利用を想定し,月に4日,9日,13日の支給量を設定しているところです。ただし,重度心身障害などの事由により必要性を認めた場合,23日の支給量を設定するケースもございます。
なお,適切な支給量につきましては,この令和6年3月に示されました国の児童発達支援ガイドラインの素案や他都市の実例を踏まえつつ検討を進めているところでございます。
以上です。
〔2番國友彩葉議員登壇〕
◆2番(國友彩葉 議員) 御答弁ありがとうございました。
岡山芸術交流もとても楽しみにしております。
まず,再質問に入ります。シェアリングモビリティーについて,ももちゃりは現在とても市民利用分には便利だと思いますけれども,観光客にとっては決して便利とは言い難い。特に,事前登録制で,端末での登録だと,おサイフケータイなど,若者にはとってもなじみのない言葉が並んでいます。導入後10年たつとのことですが,この機械の更新を含めて,観光客にも使いやすいよう見直しをされませんか。よろしくお願いします。御所見をお示しください。
次,熱中症対策についてです。
この本会議で消防局長のお声を聞きたいという熱い思いをいただきましてお聞きしたいのですけれども,岡山市消防局は,現在フォロワー数が3.3万人のインスタグラムを活用されておられまして,日々の活動の御様子や啓発活動など大変興味深く拝見させていただいております。この夏さらに暑くなることは容易に想像されますが,自分で自分を守るための熱中症対策や,まだまだ認知度の低いクーリングシェルターについて消防からもぜひ周知啓発を行っていただきたいんですが,いかがでしょうか。御所見をお示しください。
また,公民館など,今クーリングシェルターを設置してくださっておりますが,離島で急な避難が見込めない可能性のある東区の犬島についてはどうお考えでしょうか。少年自然の家が市有施設としてあると思います。夏には,アートに来られる観光客の方がいらっしゃると思います。御所見をお示しください。
最後,児童発達支援についてです。
空き状況を現在一覧として確認できないとのことでしたが,現在利用希望者の皆さんからは,福祉のしおりに載っている療育一覧施設から空いているところを上から順番に電話を一個一個かけて,それでやっと見つけて空きがあるかどうかを確認している状況で,岡山市の療育は時間的に余裕のある方や,親の意識が非常に高くないと支援にはたどり着けないんだという声を聞いて,すごく悲しく思いました。どんな施設かあらかじめ分かりやすくしたりだとか,保育・幼児教育施設のように,難しいんだと思うんですけれども,市のホームページ上から空き状況を確認できるようになりませんでしょうか。難しければ課題をお示しください。
また,療育の観点ではなく,ウエルビーイングの観点からお聞きします。
令和5年3月の障害児通所支援に関する検討会報告書では,障害児通所支援の基本的な考え方として,子どもと家族のウエルビーイングの向上につながるよう取り組んでいくことが必要と明記されております。家族全体を支援するという観点からも,療育のこの児童発達支援の利用日については拡充する方向で対応していくことが必要だと思います。ウエルビーイングについては私も以前質問させていただいたこともありますが,そういう考え方と照らし合わせると,今のサービスではいかがなものかと考えます。障害児通所支援が子どもに対する支援を前提にしていることを踏まえつつ,家族全体を支援する観点から,この13日という数字について,岡山市としてのフォローについて御所見をお示しください。
最後,竹中副市長から何か一言いただきたいという思いを背中で受けまして,お聞きします。
児童発達支援には,児童発達支援が生活の主軸である場合,並行通園じゃない場合と,保育所や幼稚園が生活の主軸である,並行して通園している場合があります。こういう主軸が児童発達支援である場合だとか,保護者の就労等に応じた支援の必要性について,岡山市としてはどう考えますでしょうか。お願いします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎竹中正博 副市長 すいません,ちょっと急にお尋ねいただいた上に,内容が非常に制度的な内容を聞かれて,それは不用意に答えると誤解を与えるのでなかなか難しいところでございます。
ちょっと今質問自体をあまり理解できていないので申し訳ないのですが,趣旨として,やはりまず障害のあるなしに関わらず,お子さん,そしてその養育する方,その両方の面から何が必要かということを考えていくということは非常に重要かと思っております。特に障害,いろんな程度があるかと思いますけれども,抱えている方の場合,それは実際に体の面の支援というのもあると思いますし,一方で保護者の方についての心理的な支援というものも非常に大事だと思っております。その上で申しますと,おっしゃるように日数がどのくらいかというのはあるかと思いますけれども,デイサービスまたレスパイトサービスといった1日,2日とか預かる形の場もあると思っておりまして,普通の子どもであってもずっと一緒にいるということの負担,心理的負担などもある中で,そういう特に障害を抱えるお子さんについては,そういう少し保護者の方も離れる場というのも必要だと思いますし,またどういうふうな形で接するのがいいかというアドバイスというのもしっかりやる。その子ども自身に対する支援というのも重要ですし,おっしゃるように保護者の側についての,どういうふうな状況にあるのか,その状況に応じた支援というのも非常に重要である。そのようにすることが市民全体の幸福,また本人以外の方も含めた幸福の上昇につながるのではないかと考えております。
以上でございます。
◎後河正浩 保健福祉局長 2点御質問をいただきました。
まず,空き状況につきまして,ホームページ上でということでございますけれども,今議会,利用者目線でのホームページの充実ということにつきましては幾つか御指摘をいただいております。市のホームページに掲載するということになりますと,空き状況ということでございますので,正確性のほか,登録であったり更新であったりとかということで,事業所側の負担というところに配慮が必要かなとは思っております。
いずれにしましても,利用者目線での重要性というのは御指摘のとおりだと思いますので,他都市の先行事例等も参考に研究してまいりたいと考えております。
それから,もう一点,ウエルビーイングということで家族支援の視点ということでございますけれども,これまでにもこの議会で支給量については御議論もいただいてまいりました。検討のよりどころの一つとしまして,先ほど御案内しました国のガイドラインがこの3月に示されたんですけれども,その中でも家族支援の視点ということも大別されておりますので,従来から我々療育目的というところも軸足を置いていたんですけれども,そういう家族支援という視点も踏まえて,支給量の検討については進めていきたいと考えております。
以上です。
◎平澤重之 理事 ももちゃりについて,観光客の方から現在のシステムは登録が面倒だと聞いたと,ももちゃりを導入して10年が経過しているが,観光客の方に使いやすいものに改善していけないかという御質問だったと思います。
ももちゃりは平成25年に運用を開始しましたが,その導入に当たりましては,市民の方々は当然のことながら,観光客,それから出張で岡山に来られた方など,市外の方々にも御利用していただきたいというふうなことを強く考えまして,各ポートの端末機でももちゃりをポートで見たときに即時登録できるようにしようということで,そこでスマートフォン,携帯を使って登録できるようにしたということと,全国共通の交通系ICカードなどを使えるようにいたしました。
一方で,導入から10年が経過しており,技術もいろいろ革新が進んできておりますし,機器の老朽化も進んでいるため,ももちゃりを今後どういうふうに改善していくのがいいのか考えていきたいなと考えております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 犬島自然の家をクーリングシェルターとして使えないかという御質問です。
こちら教育委員会の管轄なんですが,まだクーリングシェルターとしては指定登録していません。ただ現状としたら,ロビーに入って一般の方も涼んでいただいているのはあるのですが,議員御指摘のとおりで必要な状況だと思います。クーリングシェルターの基準に照らしながら,指定申請の検討を進めてまいりたいと思います。
以上です。
◎上田匡 消防局長 議員御紹介のとおり,消防局においては,令和2年8月よりインスタグラムの運用開始をしております。そのため,現在,政令市中1位となる3万3,000人というフォロワーを獲得いたしております。その広報効果の高さを生かしまして,夏季における予防救急であるとか熱中症対策等について,積極的に発信してまいりたいと考えております。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で國友議員の質問は終わりました。(拍手)
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