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令和6年2月定例会 3月4日(月) 予算特別委員会
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内容
会議録
令和6年2月定例会
3月4日(月) 予算特別委員会
みらいえ
土田 貴行 議員
■甲第3号議案 令和6年度岡山市一般会計予算について
1 障害者就労支援事業について
2 観光資源をいかした観光振興事業とインバウンド誘客促
進事業について
3 岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業と路面電車
のネットワーク化について
4 放課後児童健全育成事業について
次は、順序に従いまして土田委員。
◆土田貴行 委員 おはようございます。会派みらいえ土田貴行でございます。
早速ですが、通告に従いまして質問させていただきます。何とぞよろしくお願いいたします。
最初に大きな1番、障害者就労支援事業について、第3款民生費第1項社会福祉費のうち、障害者就労支援事業について一問一答でお尋ねいたします。
私は、前職が就労継続支援A型事業所の職員でした。その経験を生かしまして、本市の障害者就労支援事業について伺いたいと思います。
令和6年度一般会計当初予算においては、障害者就労支援事業を拡充し一般就労支援事業、一般就労定着支援事業、障害者工賃向上支援事業の3本の柱を据えられておいでです。
そこでお尋ねいたします。
(1)一般就労支援事業、一般就労定着支援事業、障害者工賃向上支援事業の3つの事業につきまして予算と内容を教えてください。
(2)障害や適性、それから能力に応じた多様な働き方を選択できる岡山市、つまりは障害者の働きやすい暮らしやすい岡山市の実現に向けての市長のお考えをぜひお聞かせいただきたいと思います。御答弁のほどよろしくお願いいたします。
○則武宣弘 委員長 当局の答弁を求めます。
◎ 保健福祉局長 1番、障害者就労支援事業について、第3款民生費第1項社会福祉費、障害者就労支援事業について、まず就労支援事業の予算と内容についてということでございます。
事業内容につきましてですが、一般就労支援事業が障害者を雇用する企業、職場実習の受入れ企業の開拓、職場実習支援、中小企業の求人募集の支援、一般就労定着支援事業が働く障害者のための交流拠点事業、それから工賃向上支援事業が障害者製作商品販売等事業、専門家派遣による工賃、課題解決支援、工賃向上に係るセミナー等の開催、お仕事マッチングサイトの開発、利用といった内容となってございます。
なお、予算につきましては、自民党松田議員にお答えしたとおりでございます。
次に、障害者の働きやすい暮らしやすい岡山市の実現についての所見ということでございます。
岡山市が策定しております地域共生社会推進計画では、誰もがその人らしく生活するための多様な選択ができるまちを基本理念に掲げておりまして、種々の取組を推進しているところでございます。その中で、誰もが生涯現役で活躍できる社会をつくるを施策の一つとして位置づけておりまして、障害者の方についても適性や能力に応じて多様な働き方を選択でき、働くことを通じて社会に参加し生きがいを持って地域で自立した生活が送れるよう就労や社会参加についての事業に取り組んでいるところでございます。
以上です。
◆土田貴行 委員 再質問させていただきます。
障害者一般就労支援事業において、雇用する企業や職場実習の受入れ企業の開拓についてはどのように行われるのでしょうか。具体的な実施方法をお示しください。
◎ 保健福祉局長 再度の御質問でございます。具体的な方法ということでございますが、まず令和5年度でございますけれども、ダイレクトメールでありますとか電話、訪問等で企業開拓を行ってまいりました。その成果、課題も当然踏まえた上でということになりますが、令和6年度につきましては企画提案により決定するということで今予定しております。
以上です。
◆土田貴行 委員 次です。職場実習の支援については、今までにどのような支援を行ってこられたのでしょうか。さらには、その御支援を令和6年度はどのように発展させ、展開していかれるのでしょうか。詳しくお教えください。
◎ 保健福祉局長 令和5年度、今までの取組と、それから令和6年度についてなんですけれども、令和5年度につきましては障害者の方が自分の適性に合った職種等を見極める機会となるように実習の内容と実習生のマッチング、それから実習時の付添い等も実施してまいりました。令和6年度、同様に職場実習支援行うことにしておりますけれども、先ほどと同様にその内容につきましては今企画提案を考えてございまして、そちらのほうに基づいて決定していきたいと考えております。
以上です。
◆土田貴行 委員 中小企業の求人募集を支援されるとのことですが、中小企業に特化される理由は何でしょうか。その根拠は法定雇用率でしょうか。大企業には支援が必要ないということでしょうか。その理由や根拠をお示しください。
◎ 保健福祉局長 中小企業に特化する理由ということでございますけれども、先日自民党松田議員に御答弁を申し上げたんですけれども、岡山労働局の資料によりますと御質問にもありますように雇用率が達成できていないという企業の9割方が中小企業ということもございます。こうした背景を踏まえて、対象を明らかにして実施していこうというものでございまして、大企業の支援が不要というようなことではございません。
以上です。
◆土田貴行 委員 次の柱の一般就労定着支援事業ですが、働く障害者のための交流拠点事業とお聞きしています。交流拠点事業に重きを置くより定着支援を丁寧に実施、すなわち本人の声を聞きフォローしながら次につながるモデルケースを増やすことで、一般就労への道筋を広げるほうが重要かと思われます。御所見をお聞かせください。
◎ 保健福祉局長 御指摘の点なんですけれども、今回働く障害者のための交流拠点事業と銘打ってございますけれども、交流拠点の運営だけではございませんで、当然職場定着支援でありますとか就労相談も実施していきたいと考えてございます。御指摘の点も踏まえて、事業実施してまいりたいと考えてございます。
以上です。
◆土田貴行 委員 さらに交流拠点事業における重点施策についてお尋ねいたします。
この拠点での体験談の発表会とかセミナーのようなものを開催される御予定はおありですか。成功例や先輩たちの体験談を聞ける機会は、同じ目標を持つ人にとって必ずプラスになるのではないでしょうか。お考えをお示しください。
◎ 保健福祉局長 毎年交流拠点事業の受託者と一緒になりまして一般就労していらっしゃいます障害者の方から直接体験を聞くことができるセミナーというものを開催してございますので、こういった形で進めてまいりたいと考えてございます。
以上です。
◆土田貴行 委員 3つ目の柱の障害者工賃向上支援事業ですが、新規事業としてお仕事マッチングサイトの開発、利用に関しまして社会実証はどのくらい進んでいますでしょうか。お示しください。
◎ 保健福祉局長 マッチングサイトの社会実証、先日の自民党の松田議員に再質問いただきましてお答えしたんですけれども、企業の方に御協力いただいてテストサイトの運営をしているという状況でございまして、新年度にもそれを生かしていきたいと考えてございます。
以上です。
◆土田貴行 委員 この事業の目的はもちろんB型事業所の工賃、A型事業所の賃金の向上だと思います。その発展性の中で、実施事業者は類似分野や類似ケースを持つ事業所などへの横展開を考えておられますが、それにも増して当局は利用者と事業所の関係の深化は考えておられませんか。欲張りかもしれませんが、事業所は売上アップがかなったり、利用者さんは相手先への就労へつながるケースは必ずあると思います。御所見をお示しください。
◎ 保健福祉局長 発展性ということだと思うんですけれども、このたびのマッチング事業というのは基本的に支援事業所と企業をつなぐことを機として実施しようとするものでございまして、お話ありますようにその支援事業所の利用者個人が相手方の企業さんに就労するといったような成果まで、これを前提にしているものではございませんけれども、こうした機会の提供がそういう結果につながるということなのであれば、それは大変喜ばしいことだとは考えております。
以上です。
◆土田貴行 委員 就労継続支援、就労移行支援を利用される方にとっては、B型事業所から一般就労につなげる、B型事業所からは一気に一般就労がかなわないまでも、A型事業所にステップアップすることが目標になると思います。そのための道筋をつける補助や助成を行うのはいかがでしょうか。利用者さんに対する就職お祝い金であったり、事業者に対するステップアップ達成金などがあれば、利用者さん本人や事業所のモチベーションアップにも資すると思います。御所見をお聞かせください。
◎ 保健福祉局長 A型へのステップアップに対しての補助、助成ということだと思うんですけれども、私ども所管しております障害福祉施策全体としての課題でありますとかニーズ、それからプライオリティーといったものを踏まえますと、現在展開中の就労支援サービス、それから今後計画していくサービスについて委員御提案のような新たな例えば祝い金でありますとか、達成金を設けるということは考えてはございません。
ただ、今回予算もお願いしておりますけれども、現在の枠組み、メニュー、事業計画の中でこういった施策をしっかり取り組んでいって成果につなげていきたいと考えてございます。
以上です。
◆土田貴行 委員 続きまして、大きな2番目に移らせていただきます。
観光資源を生かした観光振興事業とインバウンド誘客促進事業について、第7款商工費第1項商工費のうち、観光資源を生かした観光振興事業とインバウンド誘客促進事業について一問一答でお尋ねします。
私は現在自分の本市観光資源への知識のなさを憂い、岡山市観光ボランティアの研修に取り組んでおります。知識を蓄えるにつれ、岡山城、岡山後楽園、吉備津彦神社をはじめとする本市観光資源のすばらしさが身をもって感じられております。そこから本市の観光資源をもっともっと積極的に使っていただきたいという思いでおります。
そこでお伺いいたします。
まず最初に、令和6年度に予定されている取組について、大まかにお知らせください。
御答弁のほどお願いします。
◎ 産業観光局長 2、観光資源を生かした観光振興事業とインバウンド誘客促進事業について、第7款商工費第1項商工費のうち、令和6年度に予定している取組についてお答えいたします。
令和6年度事業の概要ですが、観光資源を生かした観光振興事業では、岡山城一帯でイベント等を開催するなど歴史を伝える城、集う城を体現する事業、日本遺産の構成文化財をはじめとする本市の歴史・文化遺産の魅力や価値を観光的視点で発信する事業、市内各エリアにおける観光施設整備事業といったソフト、ハード事業を実施することで誘客を図るとともに、観光客等に本市の歴史遺産等の価値や魅力を伝えていきたいと考えております。また、インバウンド誘客促進事業では、個人旅行者の宿泊促進事業や2025年大阪・関西万博を意識したプロモーションなど急速に回復するインバウンド誘客に取り組んでいくよう考えております。
以上です。
◆土田貴行 委員 再質問させていただきます。
岡山城を核として本市観光資源をうまく組合せするなり近隣市町村や近隣県とのコラボレーション、今後の国内外からの観光誘客について具体的な戦略をお教えください。
◎ 産業観光局長 岡山城を核とした今後の国内外からの観光誘客については、秋のおかやま桃太郎まつりにおいて城郭としてつながりのある県内外の自治体や戦国宇喜多家の顕彰に参画している自治体などに声がけし、PRや飲食のブースを出展していただくなどにより連携を図っていくよう考えております。
また、海外からの観光誘客については、関西へ訪れた外国人観光客を瀬戸内エリアへ誘客するため岡山市、高松市、広島市、松山市による瀬戸内4県都市で連携し交通と各都市の観光資源を合わせた情報発信などを行うなど広域で連携して誘客に取り組んでまいります。
以上です。
◆土田貴行 委員 岡山城の活用事業について、その柱をお教えください。
◎ 産業観光局長 岡山城の活用事業の柱につきましては、リニューアルした岡山城は歴史を伝える城、集う城をコンセプトにしており、それを体現するため岡山城一帯でのイベント等の開催や岡山城を築いた戦国宇喜多家に焦点を当てた事業の展開により国内外から観光誘客につなげるとともに、郷土への誇りと愛着の醸成を図っていくこととしております。今後もリニューアルを一過性のものにすることなく、進化し続ける城としてさらなる魅力アップを図ってまいります。
以上です。
◆土田貴行 委員 どうしても岡山城にこだわってしまいますが、歴史を伝える城、集う城というコンセプトで新たな企画やお考えはありますか。ぜひお教えください。
◎ 市長 土田委員、観光という意味は何だろうということを時々この場でも言わせていただきました。これは光を観ると書いていますよね。光とはでは何だというのは、これ昔の四書五経の中の易経という書物の中の文章にあるんです。光とは、そこの風土、また歴史、そういったことを指している言葉であります。
岡山城は、我々のシンボル的な観光資源であるわけであります。今回非常に多くの方集まってきていただいたというのは、その光を見せている、そういう部分が私はあるんではないかと、それを磯田さんがうまく体現してくれているということだろうと思っております。したがって、これからいろいろ今局長が述べたように考えているところでありますけれども、何といってもこの城というハードだけではなくて、その中に含まれるソフト部門というのがすごい重要なんではないかなと思います。そういう面では、宇喜多直家公、秀家公、そして小早川家、それから池田家、様々な足跡がその中には刻み込まれております。池田光政公を今度題材とした西の丸周辺の広場整備も、ひとつそういった意味を持たせているところであります。ぜひ委員におかれても、そういう城が持つ何といいますか、本質、足跡、そういったものを関係者に伝えていただき岡山の持つ歴史というのは冠たるものがあると思います。そういったことを広めていき、城の今おっしゃられた新しいコンセプトで、新しいと言えるかどうかよく分かりませんが、本来のコンセプトを大事にしていかなければと思っております。
以上です。
◆土田貴行 委員 観光資源を生かした観光振興事業の事業内容で観光誘客事業、日本遺産活用推進事業の両事業の拡充と、さらには各エリアで観光施設を整備される事業を行われる御予定ですが、それらの観光資源をつなぐ御予定は吉備路周遊バス以外にもございますか。また、今後の方針がございましたらお示しください。
◎ 産業観光局長 観光資源をつなぐ予定、今後の方針ですが、来年度観光資源を周遊するソフト事業といたしまして歴史遺産を活用した観光誘客事業において今年度実施した歴史観光ウェブサイトおかやまレキタビで紹介する万富東大寺瓦窯跡及び備中高松城址の2か所でAR体験コンテンツに新たな2か所を加えた周遊企画を予定しております。また、日本遺産活用推進事業でも日本遺産のストーリーや構成文化財の魅力を体感してもらえる体験プログラムを集めてPRし、構成文化財の周遊を図りたいと考えております。今後もこういった事業を通じて情報発信することで、来訪者が観光資源を周遊することにつなげてまいります。
以上です。
◆土田貴行 委員 インバウンド施策として、その観光資源をはじめとする周辺施設、名産品、さらにはおいしいものやお土産まで含めてのPRが不可欠になってくると思います。そのPRは、どのような戦略で進められていかれるおつもりでしょうか。お教えください。
◎ 産業観光局長 インバウンド施策として、観光資源をはじめとする周辺施設、土産物などのPR戦略についてですが、外国人誘客においては岡山市を認知してもらうため現地の嗜好に合った情報発信が必要と考えております。そのため、本市のターゲット国、地域ごとに人気のあるSNSを使い分けるとともに、海外のインフルエンサーを招請して、そのインフルエンサーの視点による情報発信を行うようにしております。また、来年度は外国語版観光パンフレットを改訂する予定ですが、本市のターゲット国、地域ごとの趣味嗜好に精通したライターを起用することとしており、各国地域に受け入れられる観光資源等のコンテンツが掲載されたパンフレットになるよう取り組んでまいります。
以上です。
◆土田貴行 委員 お城ファンが実際に訪れたお城ランキングでは、第5位にランクインするというすばらしい結果となりました。本市市民もさることながら、県内外、海外からのお客様もお越しくださり、紛れもなく令和の大改修は大成功を収めたと思います。
そこで市長にお尋ねいたします。
これまでも歴史と文化の薫る岡山市の実現に向け様々に取り組んでこられたことと思いますが、国内外からのさらなる誘客に向け市長の考える歴史文化財をはじめとした観光資源を生かした観光戦略について改めてお聞かせください。
◎ 市長 市長の考える歴史文化財をはじめとした観光資源を生かした観光戦略、先ほどの岡山城の話を申し上げましたが、古墳の関係というのも大きいと思います。いろいろと調べてみると、この吉備というのは昔相当の力を持っていた、実は先日今この第一人者である民俗博物館の松木教授の本を読んでみました。そうなると、そこで書いてあったのは吉備と大和周辺4つ、5つの王がこの当時の大和政権の王を回していたというのが書いてあるんです。その中の一つに吉備がある。だから、吉備もその中の一つであるということが書いていました。そこ非常に意を強くしたところであります。
それが、ここからは私と学芸員の草原さんの合作でもあるんですけども、やはり雄略天皇、これが5世紀の後半に傍若無人のことをやられたということになっていまして、後継者がいなくなる、そして継体天皇に行くんですけれども、そういう中で吉備がその資格というのを失していったんではないか、5世紀前半というのは履中天皇が407年にいなくなる、それが360メーターの古墳を造る、それに相当する造山古墳が350メーター、当時の1、2であります。古墳の大きさというのは権威の大きさと同じでありますから、やはり吉備は大和と一緒にこの倭の国を引っ張っていっていたリーダーであるというようなことをどこに言ってもこれ恥ずかしくないんではないかなと、そういう面もこれも造山古墳を紹介する、そしてその前提である浦間茶臼山古墳、また金蔵山古墳、そして倉敷の楯築古墳等々宣伝する本当にいい材料なんではないかなと思っております。いろいろなほかのすばらしい資源もありますけれども、当面この宇喜多の岡山城と造山古墳の吉備の国というのを中心に観光戦略考えていきたいなと思っております。もちろんおねもあるわけでありまして、ほかに観光資源多くありますんで、それらと先ほどの鳥の目ではありませんけど、バランスを取りながらきちっとやっていかせていただきます。
以上です。
◆土田貴行 委員 今後ともよろしくお願いいたします。
続きまして、大きな3番に入らせていただきます。
岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業と路面電車のネットワーク化について、第8款土木費第20項都市計画費のうち、岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業と路面電車のネットワーク化について一問一答でお尋ねします。
現在88億円まで費用が膨れ上がっている路面電車の駅前広場乗り入れ、いろいろ様々な物資が高騰したことと地下街補償金の見直しがその理由とのことでした。
そこでお尋ね申し上げます。
(1)地下街店舗への補償金額の見積りは今後変更ありませんか。地権者、店舗の合意はきちんと取られているのでしょうか。補償金額の上昇の経緯も含めての御説明と、今後の見通しに関して御所見をお聞かせください。
(2)路面電車のネットワーク化についてお尋ねします。令和6年度に調査と検討を行うとのことですが、それは乗り入れが前提でしょうか、それとも現在の乗り入れていない状態での調査、検討なのでしょうか。また、どのような調査依頼を出されるのでしょうか、お教えください。御答弁のほどお願いいたします。
◎ 都市整備局長 3の岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業と路面電車のネットワーク化についての項、第8款土木費第20項都市計画費のうち、岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業について、補償金額は今後変更ないか、合意はきちんと取れているのか、補償金額の上昇の経緯と今後の見通しについてです。
補償費については、令和4年2月の時点では過去の実績を基に好立地であることを考慮し試算しておりましたが、補償調査及び算定を行った結果、大きく増加することとなり、令和5年9月議会で改めてお示ししたものです。
補償費の総額については、全てのテナントの退去が完了した後にそれぞれのテナントの退去時期により算出する家賃減収の実績を踏まえ地下街運営事業者へ補償を行う必要があることから令和6年8月以降に確定する予定ですが、令和5年9月議会でお示しした地下街補償費29億円の範囲内となる見込みです。
なお、補償の合意の状況、今後の見通しについては、松本議員に御答弁したとおりです。
次に、路面電車のネットワーク化について、乗り入れが前提なのか、乗り入れていない状態での調査検討なのか、どのような調査依頼を出されるのかについてです。
岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業については、令和8年度末の完成を目指し鋭意推進しているところであり、令和6年度予算に計上している延伸環状化の検討は乗り入れを前提とする予定です。
検討の内容については、松本議員に御答弁したとおりです。
以上です。
◆土田貴行 委員 再質問に入らせていただきます。
昨年末から本年年頭にかけて集められたパブリックコメントは、地域公共交通計画という大ぐくりな対象へのものでした。その中には、路面電車の乗り入れ事業に関する意見も寄せられておりました。予算額の上昇を踏まえると、路面電車の乗り入れ事業に特化した市民の皆様に向けた詳しい説明を行った後にパブリックコメントを集めるという手続を踏むべきではないかと思います。御所見をお聞かせください。
◎ 都市整備局長 乗り入れ事業については、調査検討会や在り方検討会をはじめ、市民や関係事業者などから幅広く意見を伺った上で計画を取りまとめたものであり、パブリックコメント等改めて御意見を伺う場を設ける予定はありませんが、市民や市議会の皆様方に御理解いただけるよう丁寧に説明してまいりたいと考えております。
以上です。
◆土田貴行 委員 大森市長も昨年8月28日の記者会見で市民には丁寧に説明したいとおっしゃっておられましたが、その丁寧な説明はなされたのでしょうか、お教えください。
◎ 都市整備局長 令和5年9月にお示しした補償調査及び算定の結果と物価高騰による事業費の増加について、市民の皆様方にも御心配をおかけしましたが、市民の皆様から問合せがあった際には御理解いただけるよう丁寧な説明を行っているところです。
以上です。
◆土田貴行 委員 私は、一旦白紙に戻して再度大勢の市民の方々にもっと丁寧な説明された上で、御意見を伺うべきではないかと思います。御所見をお聞かせください。
◎ 都市整備局長 乗り入れ事業については、公共交通ネットワークの要である岡山駅の交通結節機能の強化や中心市街地の回遊性の向上を図るとともに、駅前広場の機能や魅力向上に資するものであり、岡山市にとって優先度が高く重要な事業の一つであることから、中断することなく早期完成を目指して進めてまいりたいと考えております。
以上です。
◆土田貴行 委員 次の質問に入らせていただきます。
最後に大きな4番、放課後児童健全育成事業について、第3款民生費第10項児童福祉費のうち、放課後児童健全育成事業について一問一答でお尋ねします。
令和7年度の待機児童ゼロに向けて、本市では施設の確保と人員の確保の両面からしっかりと事業を展開してくださっております。本当にありがとうございます。さらに利用率の上昇もあり、昨年を上回る申込みが入ったことで入所保留数も昨年より増加しています。11月定例会でもお伺いいたしましたが、改めてお伺いさせてください。
(1)待機児童ゼロに向けて令和5年度の予算と比較してどの部分を増やしたのか、お教えください。
(2)市長にお尋ねいたします。入所保留児童数が減らなかったことに関しまして、どのような要因があるとお考えですか。市長のお考えをお教えください。
以上、御答弁のほどよろしくお願いいたします。
◎ 市長 私は、放課後児童クラブ入所保留児童数が減らなかった要因ということであります。
令和6年度の市立児童クラブの1次募集では、施設の整備等々が進んだということで令和5年度に比べて入所決定者は462人増加しております。しかしながら、入所保留者が404人発生いたしました。その要因なんですけれども、令和5年度に比べて入所申込者数の増加が476人増えています。そのうち237人が新1年生となっております。これはどういうことかというと、やはり保育環境が整備されたということで、そのまま1年生になっても預かってほしいという人たちの現れだと思います。
もう一つ特徴的なことが、新3年生が108人、新4年生が148人増加しています。なぜこの新3年生、新4年生が増えたかというと、やはり放課後児童クラブの環境整備を市が一生懸命やっているということが伝わっていき、保護者の皆さん方がそれなら放課後児童クラブに預けて働きに行こうかというような、そういった方が増えているんではないかなと思います。これは保育環境の整備を行っているときに、待機児童の数が700人台でワーストツーに最初の頃なりました。しゃかりきに保育所の数、保育の定数を増やしたことがありますが、増やしたにもかかわらず待機児童数は増えたことがあります。これはやはり保育の状況を見て、保護者の皆さん方がそこまでやっているんだったら預けようではないかというような行動に移ったと分析いたしました。今回の放課後児童クラブの入所申込者数が増えているというのは、一つには保育環境が整備されたこと、もう一つにはそういう放課後児童クラブの環境が整備されたことによって当事者である子どもたちの保護者が、それなら預けようとなっている、こういう2つの要素があるんではないかなと思っています。そういう意味では、これから少子化が進んでくるという要素と、それから今のようなニーズの増加、これらがどう関係してこれからの申込数が出てくるのか、そういったことをよく考えて行動しなければならないと思っております。
以上です。
◎ 岡山っ子育成局長 同じ項、待機児童ゼロに向けて、令和5年度予算との比較についてのお尋ねです。
令和6年度予算では、主に施設整備、人員確保、民間事業者支援に係る予算を増額しております。
まず、施設整備では、専用施設4か所の建設と8か所の設計費用及び特別教室のタイムシェアに係る23か所を想定した整備費と合計9億1,700万円を計上、また人員確保につきましては市立児童クラブを対象とした支援員等の確保と定着に向けた新たな手当の導入、全児童クラブを対象とした支援員等の職業の周知、募集の広報等の費用として合計4,400万円を計上、さらに民間事業者による新規参入等を促進する開設準備経費や賃借料の補助制度を創設するため4,600万円を計上しております。加えまして、受皿の拡大に必要な人件費や物件費を増額しており、放課後児童健全育成事業費として43億1,000万円余を計上、前年度比で10億6,000万円余の増額となっております。
以上です。
◆土田貴行 委員 再質問させていただきます。
人員を増やすために見学会や説明会を開催されていることは承知いたしております。ありがとうございます。その上で、待機児童を減らしていくためには、さらに事業展開を加速するなり支援単位数を増やしていかねばならない。さらに大森市長は以前の記者会見で、放課後児童クラブの充実に向けてお話しくださっています。特別教室のタイムシェアや専用施設の建設を進めるとのことでしたが、支援員を確保していかねばならないと思います。その点に関しまして、御所見をお聞かせください。
◎ 岡山っ子育成局長 支援員の確保についてのお尋ねでございます。
支援員等の確保につきましては、令和6年度に新基準を予定はしておりますけれども、その中でもできることは前倒しして実施しております。職員の採用定着の強化や効果的な広報により、応募者数を増やす取組を図っております。
具体といたしましては、市立児童クラブの支援員等に関しましては紹介手当や勤続勤務手当の導入、また人材育成担当者の配置などの取組により職員の採用定着の強化を図るとともに、これは運営委員会等の児童クラブも含めてですけれども、募集広告経費の補助金の倍増など行っておりまして、周知広報の強化にも取り組むこととしております。
以上です。
◆土田貴行 委員 さらに私が近所にお住まいの方にお話を伺ってみたのですが、もっともっと希望者がいますよ、最初から申請を諦めている人もいます、それも1人や2人ではないですとおっしゃられていました。きっと潜在的な需要がまだまだあるのだろうと思います。その一方で、少子化が進んで放課後児童クラブの施設が余ってくるという可能性も十分に考えられます。公共施設の維持管理の観点から、どのように見通されておりますか、お示しください。
◎ 岡山っ子育成局長 放課後児童クラブの施設についての考え方をお尋ねいただきました。
児童クラブの施設整備に当たりましては、国の方針に基づき学校施設の活用、そして近隣の公共施設等の活用、専用施設の建設、また民間賃貸物件、これを検討することとしております。専用の施設につきましては、老朽化への対応のほか、今後も児童クラブのニーズの増加が見込まれ学校施設等の活用が困難な場合に建設を進めております。今後につきましては、令和6年度策定予定の岡山市こども計画における量の見込みを基に、計画的な施設整備を行ってまいりたいと考えております。
以上です。
○則武宣弘 委員長 以上で土田委員の質疑は終了いたしました。
質疑の途中でありますが、午後1時10分まで休憩いたします。
午後0時5分休憩
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