録画中継

令和6年2月定例会
2月28日(水) 本会議 一般質問
みらいえ
鬼木 のぞみ 議員
1 移動の確保に向けて
2 多文化共生
3 子どもと女性が安心して暮らすために
4 海洋プラスチックごみ対策
5 次期長期構想と総合計画
 次は,順序に従いまして鬼木議員。
     〔10番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員)  皆さんこんにちは。今日最後になりました,みらいえの鬼木のぞみです。
 もうイノシシの猟期も最後のほうになっているんですけれども,今回イノシシの質問はあしたみらいえの國友議員がしてくださるので非常に感謝しているところです。
 では,質問に入ります。
 1,移動の確保について。
 移動,交通は私たち住民にとって単なる移動手段だけでなく,安心と活力ある生活に向けての大切な権利です。医療や教育など日常生活の基礎的サービスへのアクセシビリティーの確保は,SDGsの観点からも大切です。改めて市長に移動,交通の大切さ,その確保についての市政における位置づけについてお聞きします。
 公共交通について。
 2月2日に岡山市とバス事業者らが路線再編を話し合う岡山市公共交通網形成協議会が開かれ,岡山市が出した岡山市地域公共交通計画案,岡山市地域公共交通利便増進実施計画案に全てのバス事業者が同意しました。
 アは割愛します。
 10方面で路線再編が行われますが,この10方面はどんな基準で選定されたのでしょうか。将来的に増える可能性はあるでしょうか。
 市民への利便性は,具体的にどの程度向上しますか。公共交通空白地域に暮らす人は,これによって何人減少しますか。車の混み具合は,どの程度解消しますか。
 今回の当初予算に何らかの経費が盛り込まれると期待していましたが,見送られています。どういうタイミングで計上されますか。
 住民互助による移動支援について。
 先ほど川上さんも言われて大月さんも質問されたんですが,2024年度予算に支え合い活動の推進として通院や買物など外出に困難を抱える高齢者が社会のつながりを保てるよう,住民互助による移動支援の活動を推進する新規事業があります。歓迎しています。
 この事業の目的,狙いや具体的な内容,仕組みについて教えてください。
 イは割愛します。
 移動支援の導入は,これからどのようなスケジュールで進みますか。広報や研修はどのように行われますか。
 安心・安全が必要です。ドライバーには,どんな人がなれますか。車への保険は,どのようなものが掛けられますか。
 イは割愛します。
 以前より,地域のサロンに行きたいがやや遠いので歩いては行けず,参加できないという声をいただいていました。サロンへの移動支援は,どのようにすれば可能になりますか。
 2,多文化共生。
 まず,新設される日本語教室について。
 来年度から地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業に基づく日本語教室が行われます。多文化共生社会に向けては,日本語の習得とともに地域コミュニティーの中で信頼できるつながりをつくることも必要です。改めてこの日本語教室の目的,狙い,運営の仕組みについて教えてください。行政も現場にコミットして進めていただきたいですが,いかがでしょうか。
 来年度,どこに何か所開設するのですか。その場所を選んだ理由や狙いについて,それぞれにお答えください。将来的には,市内に広がっていくのでしょうか。
 どのようなスケジュールで開設が行われるのか,それぞれにお示しください。
 この事業の進捗管理は,どこが行いますか。
 次に,岡山市日本語教育基本方針について。
 日本語教室新設に当たって,岡山市は日本語教育基本方針を策定中です。この基本方針策定に当たっては,誰一人取り残さないというSDGsについて言及すべきではないでしょうか。
 基本方針,パブリックコメントを拝見すると,夜間中学,就学前,そして学習,進学に向けての日本語教育など多くの課題があり,基本方針でも認識されています。中でも,2025年春に開設が迫った夜間中学における日本語教育の在り方について,教育委員会と連携して総合調整会議において早急に検討すべきではないでしょうか。
 新設の日本語教室には,日本語教師はもとより学習支援サポーターにも報償費が支給されます。パブリックコメントでは,旧来よりある日本語教室の指導者にも報酬を支払うべきではないかという意見が散見されます。
 とりわけ岡山市が助成金を出している教室にはストレスなく十分に力が発揮できる環境を整えていただくよう,携わる皆さんとの意見交換を深めて整備してほしいですが,どうでしょうか。個人的には,報酬を支払うべきだと考えています。
 スキルアップを図るため,岡山市としての研修を行ってほしいですが,どうでしょうか。
 3,子どもと女性が安心して暮らすために。
 岡山市教育委員会は,秋に教職員によるわいせつ行為が続き,性暴力防止に向けて現在精力的に研修を行っておられます。また,性被害への相談先として,いじめ相談ダイヤルをいじめ・性被害相談ダイヤルに広げ受け付けることにしました。
 その広報に当たって,チラシ「あなたは決して悪くありません,子どもへの性暴力は絶対に許さない!」とポスター「守ろう自分,守ろうなかま・ひとりで悩まないで相談しよう」がこの1月に作成されました。これはシーガルズに協力いただいているポスターになります。何部作成し,どのように生かしていきますか。相談窓口の広報については,今後どのように行っていきますか。保護者への広報は,どのようにして行いますか。
 相談があったときの対応。
 性被害についての相談があったときには,どのように対応されるのか,教えてください。
 千葉市では,性暴力事案発生時は子どもを守ることを第一に学校,教育委員会,児童相談所等が役割分担しながら必要な対応を行う体制を構築し,ホームページに掲載しています。岡山市は,どのように構築していますか。千葉市のように,分かりやすく図に表して掲載してください。
 性暴力があったときの教職員の対応フローも,千葉市は作成しホームページにアップしてあります。こうした対応フローがあると,子どもも保護者も教職員も安心だと思います。岡山市でもフローを作り掲載してください。
 千葉市では,子どもの相談先として子どもにこにこサポートがあり,電話だけでなく手紙でも相談を受け付けています。千葉市に確認したところ,電話やSNSを使えない子どもたちが相談をできるように始めたそうです。2022年度では,全相談件数のうち約9割が手紙ということです。手紙相談用の用紙なら,切手を貼らなくても届きます。学校や公民館に常に置いてあり,4月,7月,10月,12月の年4回,学校を通して子どもたちに配布するということです。岡山市でも,手紙による相談の仕組みをつくりませんか。
 一方で,千葉市ではスマホを持っている中高生向けにSNS相談@ちばによるLINEアプリを利用した相談窓口を今年度開設しています。相談者の状態に合わせて,いろんな相談ツールが必要だと思います。中高生たちには,SNSによる相談窓口をつくりませんか。
 4,海洋プラスチックごみ対策について。
 岡山市は,全国的にも先駆的な岡山市海洋プラスチックごみ対策アクションプランを2022年3月に策定し,取組を進められ丸2年が経過しました。
 (1)は割愛します。
 (2)岡山市は,ごみステーションからプラスチックが用水路へ漏れ出すのを防ぐため,全てのごみステーションを調査しました。漏えいの可能性のあるステーション一つ一つに対応策を検討されています。その結果と現時点での対応状況,今後の取組をお示しください。課題はありますか。
 (3)用水路王国岡山には,農地の湛水被害を防ぐために排水機場が多く設置され,ポンプとともに除じん機があります。今年度民間団体が岡山市と協力して排水機場を活用し,プラスチックごみを回収する実証実験を行いました。その結果について,御所見をお示しください。私は成果があったと伺っており,全国的にも画期的な取組になると考えます。岡山市として,その仕組みを次に広げませんか。
 (4)多くのボランティアの皆さんに支えられて,海洋プラスチックごみが回収されています。回収された大量の汚れたごみの焼却場までの運搬は,ボランティア推進の要です。私が2021年2月議会で質問したときは,回収支援制度を早急に整備するという答弁でした。そして,内規が整備されていましたが,現時点ではその取組が行われていないと知り驚いています。海ごみ解消にはどうしても必要な支援策で,市民の盛り上がっている機運をそがないでほしいです。早急に整備して公開してもらえませんか。
 (5)海ごみの大きな課題として,農家の方が使っておられる被覆肥料の被膜殻の流出があります。私の2021年2月議会の答弁で,被膜肥料の殻についても陸上にあるものは可能な限り回収を行う予定と答弁がありました。
 お聞きします。
 ①農家の方が自分の田んぼで肥料殻を回収した場合,②農家の方が自分が出した肥料殻を用水路で回収した場合,③農家がどこから出たのか分からない肥料殻を用水路で回収した場合,④市民ボランティアが用水路で肥料殻を回収した場合,それぞれの場合の正しい処理方法を教えてください。どのように広報しますか。
 肥料殻がマイクロチップとなり,魚が食べる肥料殻回収の問題は重要です。農家,市民ボランティアの方ができるだけ負担のない回収の仕組みを早急に構築してくださいませんか。
 5は重なりますので割愛いたします。
 よろしくお願いいたします。
 どうもありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,鬼木議員の質問にお答えします。
 私はまず移動,交通の大切さ,その確保の市政における位置づけ,予算計上のタイミングについてお話しいたします。
 もう移動の大切さというのは鬼木議員も十分お分かりのように,通常毎日の市民の生活,暮らしにおいて非常に重要なものであります。また,ゆっくりとまちを散策するという面でいくと,健康の増進にもつながっていく,そういったことがあることは間違いありませんが,昨日創政会のほうで岡山市が動いているというような話をされました。これ中心市街地だけじゃなくて,各地域のブラッシュアップも効いてきているということをおっしゃっていただいているんではないかと思うんですが,それをやっぱり結ぶもの,自家用車ももちろんありますけれども,公共交通でそれを結んでいく,自家用車に乗れない高齢者,障害者の方もおられます。そういった方のためにも必要だろうと思っているところであります。
 なぜ令和6年度の予算に計上しなかったかということなんですが,実は協議会で賛同いただいたのは2月2日であります。この計画自身が,やっぱり事業者の同意というのが前提となっております。9社の皆さん方が同意していただけるかどうか,最後まで気をもんでいたところであります。そういう面から見ると,予算書づくりというのは1月末には全て出来上がっていないと駄目なわけでありますんで,そういう面では2月2日にゴーサインが出ても間に合わなかったというのが正直なところであります。
 じゃ,具体にこれからどうしていくのかということで大きな計画はつくっておりますが,当面の話としてこの2月補正に──例えば今回幹線と支線を分けましたよね。幹線で料金を払う,支線で料金を払うとなると,通常よりも料金が高くなってしまう。それを防ぐためには,1つの幹線から支線の料金が高くならないようにセットしなきゃならない。それをシステム的にやっていかなきゃならない等々のそういうICカードのシステム面でのリニューアル,また小型車両といいますけど,これには大型免許が新たにまた必要となってくるわけなんで,そういう免許の取得の費用の助成,いわゆるこの計画を実行していくためのベーシックなものは2月の補正で予定させていただきたいということで,今後議論になると思いますけれども,ぜひ議会のほうでも御議論いただき承認いただければと思っております。
 それから,これからの5か年の計画の中で,当面やっていかなきゃならないのが小型車両の調達であります。今,車を調達しようと思ってもなかなかすぐに入ってこないという問題があるんで,できるだけ早くやらせていただきたいと思っております。あとは乗り継ぎ環境の整備,吹きさらしのところで乗り継いでもらうわけにもいかない。こういったことは早くやっていかなきゃならないというので,来年度の初め,できれば6月の補正でやらせていただきたいと思っております。全体29億円の事業ということでありますけれども,それぞれ適切な時期に予算をお願いしたいと思っておりますので,よろしくお願い申し上げます。
◎後河正浩 保健福祉局長  同じ項,住民互助による移動支援について順次お答えさせていただきます。
 まず,事業の目的,狙いや具体的な内容,仕組みについてでございます。
 この事業は,地域住民が主体となり支え合い活動による移動支援を推進することにより,外出に課題を抱える高齢者等の社会参加を促進していくことを目的としたものです。
 なお,具体的な内容等につきましては,大月議員に御答弁したとおりです。
 次に,導入のスケジュールや広報でございます。
 令和6年度につきましては,地域づくりをコーディネートする支え合い推進員が主体となりまして,これまでの地域とのつながりを通して把握している団体の中から既に活動を行っている団体や立ち上げを検討している団体に対しまして,新年度の早い段階から活動に精通したアドバイザーの派遣等を行ってまいりたいと考えております。それにより,実際に立ち上がった活動の好事例を他の地域へ横展開していくことで,令和7年度以降のさらなる活動の広がりにつなげてまいります。
 次に,ドライバーや車の保険についてでございます。
 ドライバーは,地域の有志ボランティアで安心・安全を確保するための運転適性診断や安全運転講習を受講した方を想定しております。
 車への保険は,移動支援専用の自動車保険がございますので,加入される団体に対して保険料を助成することとしております。
 それから,サロンへの移動支援でございます。活動団体には,単位町内会といったある程度のエリアにおいて,そこに暮らす住民を広く対象とした上で買物や通院のほか,利用者の社会参加に資する外出先への送迎など幅広い支援をいただくことを前提としているところでございます。そうした幅広い活動の送迎先の一つとして,議員御紹介のサロンも含まれるものと考えてございます。
 以上です。
◎平澤重之 都市整備局長  同じ項,まず10方面の選定基準,将来増える可能性についてです。
 今回の利便増進実施計画第1弾における再編案は学識経験者,事業者,市による路線バス分科会において路線ごとの利用状況や運行本数,人口や高齢者の分布などの現状のデータを共有した上で5年後,10年後の運転手の数や車両の数の見込み,このままでは維持が困難となる路線の候補などを踏まえ,まずは事業者から具体的な提案をいただきました。事業者からの提案に対して,市もまちづくりの視点から運行経路や便数設定,乗り継ぎポイント等について意見を出しながら協議調整を行い取りまとめたものです。今回の10方面に限らず,路線の再編や新設については今後も必要に応じて分科会,法定協議会で議論してまいります。
 次に,利便性の向上,空白地域の人口,車の混み具合の解消についてです。
 利便増進実施計画に位置づけた10方面での路線再編を実施することにより,路線バスの運行区間が16キロメートル増加し,また新たに4つの駅にバス路線が接続,さらに乗り換えずに病院に行ける,バス路線沿線の人口が約5万人増加するなど,市民の暮らしや利便性の向上に大きく寄与するものと考えております。今回の計画では,渋滞解消に関する評価指標は設定しておりませんが,利便性の高い公共交通ネットワークを安定的に提供していくことにより,自家用車から公共交通への転換を促してまいりたいと考えております。
 なお,空白地域の人口については,共産党を代表されての田中議員に御答弁したとおりです。
 以上です。
◎田中哲也 市民協働局長  2番,多文化共生の項,新設される日本語教室の目的や狙い,運営の仕組み,行政も現場にコミットし進めるべきではないか,来年度の設置場所と数,その場所を選んだ理由,将来広げる予定か,開設のスケジュール,事業の進捗管理はどこが担当するかについて一括してお答えいたします。
 新設する日本語教室は,外国人住民が地域での生活に必要な日本語能力を身につけられる学習環境を整備することを目的とし行政・総括コーディネーター,地域日本語教育コーディネーター,日本語教師,地域住民を中心とした学習支援サポーターが一体となって運営するものです。教室は,座学を中心とする学習特化型と地域住民との交流を通しての学習を中心とする地域交流型の2つの形を開設する予定です。これらの教室では,日本語学習の場であるだけではなく,外国人住民の居場所や地域とのつながりの場といった多文化共生のプラットフォームとなるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 来年度は,学習特化型の教室を地域に日本語教室がなく外国人が集住しているエリアとして福浜学区の福浜公民館での開設を予定しています。現在6月の開設に向けて準備を進めており,日本語教師や学習支援サポーター等を募集しているところであり,3月24日にはプレ教室を実施する予定です。
 また,地域交流型の教室は,外国人と地域住民がお互いに交流を望んでいる千種学区の万富公民館を会場に来年度中の開設を予定しています。
 教室の増設については,状況等を勘案しながら検討してまいります。また,事業の進捗管理は,総括コーディネーターを中心に国際課が事務局を務める岡山市国際交流協議会が担当し,総合調整会議に意見を諮りながら評価,改善を行ってまいります。
 次に,同じ項,岡山市日本語教育基本方針について順次お答えいたします。
 まずは,方針策定に当たって,SDGsについて言及すべきではないかについてです。
 SDGsの理念につきましては,基本方針の上位計画に位置づける岡山市多文化共生社会推進プランにおいて反映しているところであり,基本方針での言及についても検討したいと考えております。
 次に,公立夜間中学における日本語教育の在り方について,教育委員会と連携し総合調整会議で検討すべきではないかについてです。
 総合調整会議では地域における日本語教育に関して審議し,随時御意見等いただいているところです。夜間中学との連携については,具体的にどのようなことができるのか,検討してまいりたいと考えております。
 次に,既存の日本語教室に対する環境整備,スキルアップを図るための研修についてです。
 多文化共生や日本語教育に関わる団体等が目的達成のためにこれまで取り組んできた姿勢を尊重しつつ,その特性を最大限に生かすことができるよう既存の日本語教室とも連携を図る中で,課題等の解決や教室間の連携に向けてどのようなことができるか検討してまいりたいと考えております。
 スキルアップにつきましては,基本方針においても日本語教育を担う人材の育成として施策の柱に掲げており,来年度実施する研修について内容等を検討してまいります。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  3,子どもと女性が安心して暮らすためにの項,順次お答えします。
 まず,いじめ・性被害相談ダイヤルの広報についてです。
 教育委員会では,いじめ・性被害相談ダイヤルを伝えるポスターを520部作成し,学校やこども総合相談所,警察等の関係機関に送付し掲示をお願いしています。チラシについては,連絡先だけでなく性被害の定義も含め1人で悩まないようメッセージを含めた内容とし,学校と関係機関に送付するとともに,岡山市のホームページに掲載して児童・生徒や保護者への周知に努めています。
 相談窓口については,ポスターやチラシ等を通して周知しているところですが,今後は児童・生徒一人一人にいつでも手元に置いて見ることができるカードによる周知も行ってまいります。
 次に,相談があったときの対応,どのように対応,どのように体制を構築,教職員の対応フローについてお答えします。
 性被害については,児童・生徒の人権,名誉及び尊厳保持を徹底する必要があります。そのため,相談があった場合には,教育委員会や学校が丁寧に聞き取り相談内容に応じて関係機関と連携して組織的に対応しているところです。今後さらに迅速で適切な初期対応につなげるために,教育委員会がマニュアルの作成を進め,周知の仕方については今後検討してまいります。
 次に,手紙による相談の仕組み,そして中高校生たちにはSNSによる相談窓口をつくりませんかについてです。
 学校では,令和6年度より児童・生徒がSOSを発信しやすいように1人1台端末を活用した心の健康観察を毎朝実施します。児童・生徒のSOSを察知することで,早期支援,早期対応につなげてまいります。手紙やSNS等による相談ツールについては,他都市の取組状況を参考に研究してまいります。
 以上です。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長  大きい4番,海洋プラスチックごみ対策について,(3)民間団体が岡山市と協力して排水機場を活用したプラスチックごみを回収した実証実験の結果と仕組みの活用についての所見についてお答えいたします。
 令和5年6月から10月に,民間団体により用水路に流れるプラスチックごみなどオイルフェンスを設置することで排水機場の除じん機に誘導し回収する実証実験が行われ,ペットボトルなど約25キロのごみが回収されたと聞いております。
 結果から,河川への流出防止に一定の効果があったと認識しており,今後設置箇所の選定など地元水利関係者や関係部局と協議を行いながら検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
◎見平孝行 環境局長  同じ項,まずプラスチックが用水路へ漏れ出すのを防ぐための対策についてです。
 用水路にごみが落下するおそれのある約180か所のごみステーションについて,順次町内会長等の管理者に連絡し市の補助制度を利用したステーションの改修や飛散防止ネットの活用などの対策をお願いしているところです。
 次に,ボランティアが回収したごみの処分についてです。
 清掃ボランティアへの支援は県との連携事業に一本化して実施しており,ボランティア団体が事前に河川等の管理者と相談した上で回収したごみについては管理者からの依頼により市が運搬,処分しています。
 次に,肥料殻の処理についてです。
 農林水産省等のホームページで広報されているとおり,農業で生じた肥料の被膜殻などのプラスチック類は,廃棄物処理法の規定により産業廃棄物として農業者が産業廃棄物処理業者等に処理を委託するなど適正に処理する必要があります。また,ボランティアで用水路等のごみを回収する場合には,事前に管理者と協議の上,その指示に従っていただくことになります。
 以上です。
     〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員)  市長,ありがとうございました。せんだって公共交通を使う文化を育てていかんといけんという話をしてくださったと思うんですけれども,本当にそうだなと思うので,ハード・ソフト面含めてみんなでどうやったらいいかを検討していければと思いますので,よろしくお願いします。
 ちょっと順不同なんですけれども,まず海ごみのところから再質問したいと思います。
 本当に鋭意頑張ってくださって,全てのごみステーションから出ないかというのをチェックしてくださったんですけども,今180か所漏えいの可能性があるというところで対応しているということですが,全体で何か所のステーションのところでリスクがあるところが180か所だったのか,その180か所のうち今対応できてきちっとなったところが何か所なのか,教えてくださればと思います。
 あと本当排水機場については,検討してくださるということでありがとうございます。具体的に,いつぐらいまでどうなのかということはお聞きしたいところではあるんですけれども,ぜひ前向きに検討していってください。よろしくお願いします。
 そして,ボランティアの皆さんの河川敷で集めたボランティア袋のことなんですけれども,行政支援,実は今は県との連携事業で関係者からの依頼があって市のほうが対応しているということなんですけれども,これ50袋以上なんですね,規定としては。
 それで,ちょっとこのことについて私も関わってきたので経過をお伝えしたいと思うんですけれども,遡ると2019年9月議会の林潤議員の質問答弁で,環境局長が海ごみを処分するためにパッカー車を出す支援はできないかとのお尋ねですが,事前に具体的な回収場所やごみの種類,量の見込みをお示しいただければ対応可能な支援を行ってまいりたいと答弁されました。ですが,パッカー車で取りにいく支援がなかなか前に進んでいなかったので,私は2021年2月議会で,できるだけ早くスタートしてほしいと質問したところ,環境局長が運搬が困難な場合の支援についても速やかに条件等を検討してまいりますと言明,答弁され実際に内規をつくられました。それは10袋以上ということで,本当に私は市民の立場に立って一緒にやっていこうという気概をすごくこの間の答弁で感じました。そして,私自身はこの時点で実際に岡山市で回収がされているんだなとは思っていたんですが,ホームページにその仕組みが掲載されていないので2022年6月議会でホームページに掲載してほしいということを質問しました。局長からは,掲載については現在検討しているところですということなので,私はずっとそういう仕組みが続いてこれまで行われていると理解していたんです。ところが先日,岡山市による10袋以上からの回収が行われていないということに気づいて,すごく私は驚きました。2度,3度にわたって局長が市民の皆さんと一緒に回収していきますよという姿勢で小まめな対応をしてくださるという答弁すごくありがたいことでうれしくて,それが進んでいるんだろうなということなんですが,こうした答弁されたことが今ちょっと違う形になっていって,それで答弁したことの重さについてどう考えるのかをお答えください。
 その後,そういうことがなくて現在はそうした10袋以上の対応を行っていないということについて,どのように今考えておられるのかについても教えてください。
 きちっと職員の中で引継ぎが行われてきたんだろうかなということについてもクエスチョンを持っておりますが,そのあたりどうでしょうか。
 県の基準は50袋なんですけれども,じゃ,それに満たない20袋とか30袋とか,そういう市民の皆さんのボランティアの頑張りというのはどう捉えていらっしゃるのか。私はこれまでと同じように岡山市は市民ボランティアと一緒になって海ごみを解決していこうという気持ちがあると思っているんですが,そうではないと受け止めていいんでしょうか。でも私は,岡山市はそんなことは思っていないと市長,思っているんですよ。思っているんです。だから,思っていないと思うので,ぜひそういうずっと10袋以上市民の皆さんと一緒に頑張っていきますよというふうな答弁を局長がされてきたことに対して,ぜひ支援制度をまたきちっとつくっていただきたいということで質問したいと思います。
 次,被膜肥料殻の問題です。
 非常にあっさりとした,農家の方が集めたら産廃で,市民の方が集めたら一廃なので管理者とよく協議してくださいという答弁なんですけど,全然これじゃ問題が解決しないんです。私一生懸命プラスチック被膜肥料殻のホームページとか,いろいろ見てみたんです。民間が自治体なんかと連携して行った調査では,日本から出るマイクロプラスチックのうち,人工芝に次いで多いのがこの被膜殻なんです。すごくここは大きなポイントなんです,この被膜殻の回収が。それで,国もこの被膜殻の流出防止について対応を強化すると動いているし,全国農業協同組合連合会もそういう緩効,要するにゆっくり効く肥料におけるプラスチック被膜殻の海洋流出防止に向けた取組という方針を出しているんです。出してはいるんだけれども,実際に田んぼとか見に行くと,被膜殻が垂れ流しになっているし,河川のところの縁のほうにもふわふわふわふわ残っているわけです。それで,実際田んぼから出口にネットを張ってちゃんと回収しているというところを見たことが私自身はないし,よく見回っている方も本当この何年か見たことがないと言われているんです。結果として,そういうことがきちっとしましょうと言っているのにできていないから,その河川や海に流れていっているというのが現実なんです。そうなると有効な対策はどっかですくい取るということになってきて,じゃ,それをどうやってきちっと処理,処分していくのかということが非常に大切なのかと思いますが,このすくい取るということ以外に何か有効な対策を岡山市は持っていますか。すくい取るというのが,現実的な手当てではないのでしょうか。本当に集めたものをどうやって処分するかというのは,なかなかインターネットで散見した限りないんですけれども,本当に重要なことなので,具体的に市のほうで整理して,こう対策すると大きな前進になると,すくい取った肥料殻の処理方法を市民が,集めた人たちが,農民が負担なく回収できるように整理して明確にしてくださるということが非常に大切だと思うので,そのことについて岡山市はすべきではないかということをお伝えします。
 あともう一つ,私この間も農業の人の関係で農協の存在がホームページとか見ていてやっぱり大きいなと感じました。岡山市環境局がやっぱり道筋を見いだすに当たっては,農協の方とも一緒に取り組んでいくということ大切なことだなと思うので,ぜひ話をしていただきたいと思うんですが,どうでしょうか。できたら推進会議にも入っていただくよう話をしてほしいです。
 日本語教室のところなんですけれども,ちょっと私きちっとどのようなことが夜間中学校とできるのかというのを検討していきたいと言われたんですけど,それはここの統合会議で検討していくというふうな理解でいいでしょうか。そのことを確認します。
 以上です。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎田中哲也 市民協働局長  日本語教室の夜間中学校との関わりのことで再質問いただいたと思います。
 総合調整会議を活用するかどうかというところですが,夜間中学校における中身についてはやっぱり教育委員会のほうが検討されるということで承知はしているんですけども,地域日本語教育という観点では総合調整会議のほうの活用というものは可能であると考えておりますので,そういったところもありますので教育委員会と確認しながら,必要があれば総合調整会議のほうにも諮ることはできないかとは思っております。
 以上です。
◎見平孝行 環境局長  幾つか再質問いただきました。
 まず,1つ目がプラスチックごみが川に落ちるおそれのあるステーションの関係で,幾らのステーションを調査したのかということですけれども,これ資源化物ステーションも含めますと約1万か所について調査を行いました。そのうち約180か所がおそれがあるということです。
 現在その対応済み,改修とか等で対応済みの箇所というのは今現在19か所ございまして,その他個別にどういう対応していこうかと検討されているというところもございます。
 それから,次ですけれど,議員御指摘されています要項の部分につきましては,これ運用の面で調整がうまくできておらず,そこは混乱を招いてしまったことは大変申し訳なく思っており,おわびを申し上げます。
 それから,今県との連携でやっている制度についてですけれども,これおおむね50袋程度のものについては市のほうで処分させていただくということになっていますけれども,実際に実施した後にその50袋に満たない,それが半分以下になるような場合であっても,この制度が利用できませんけれども,そうした場合であってもその処分方法等については市のほうで管理者としっかりと協議してまいります。
 それから,個人等で用水路のほうからプラスチックの肥料殻を拾われた場合,その処分の仕方についてちょっと分かりにくいんだというお尋ねだと思いますけど,それにつきましてはどういう広報の仕方がいいのかということについて関係部局と協議しながら検討してまいります。
 それと,ごみの処分について農協とというお話ですけれども,例えば用水路から出てきた殻,回収されたごみというのは,誰が回収するかどうかには関係なくて,要はそのごみの排出者というのはその施設の管理者になりますので,そこは管理者が責任を持って対応していくものだと考えておりますので,それを第三者といいますか,関係がないとは言いませんけれども,そこにお願いしていくというか,協議していくというのはどうかなと思っております。
 以上です。
     〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員)  一番最後のことなんですけど,農家さんが出されるものもあるので,そういう意味も含めてJAと一緒に話をしてほしいと,もう一回答弁お願いします。検討してください。
 あとやっぱり環境局グリップ持ってしてほしいので,そのところをもう一回よろしくお願いします。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
◎見平孝行 環境局長  農家さんから出されるものだからJAでということなんですけれども,やっぱりプラスチック類のごみというのは事業活動から発生するごみというのはその事業を行っている方が責任を持って処理もするということになっていますので,JAさんが農家の方たち,組合員さんの方たちの利便を図るために,あるいは大量に処理すれば幾らか処理費が安くなるというようなことで活動されるというのはあるとは思いますけれども,環境局としてJAさんに依頼するということは難しいと考えています。
 以上です。
○田口裕士 議長  以上で鬼木議員の質問は終わりました。(拍手)
 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開きます。引き続き一般質問を行います。
 本日はこれをもって散会いたします。
 大変御苦労さまでございました。
      午後4時33分散会
ご利用について
  • この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
  • 録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。