録画中継

令和5年11月定例会
12月11日(月) 本会議 一般質問
みらいえ
鬼木 のぞみ 議員
1 公共交通
2 性暴力防止にむけて
3 学校における食物アレルギー対応
 次は,順序に従いまして鬼木議員。
     〔10番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員)  こんにちは。みらいえの鬼木のぞみです。
 傍聴に来られている皆さん,そして画面の中で御参加の皆様ありがとうございます。
 11月に入って猟期が始まり,私はおととい今期初めてイノシシを見ました。本当に猟師の師匠の皆さんには教わることが多いです。いつもできるだけ山を歩きたいなとは思っていますが,正直なところなかなかです。でも,頑張ろうと思います。
 では,質問に入ります。
 大きな1,公共交通について。
 11月に帝国データバンクが発表した路線バス運行状況調査において,60路線以上を有する全国127の路線運行業者のうち,8割が2023年中に減便,廃止を実施することが判明し,少なくとも約1割に相当する路線への影響があるとのことです。大きな要因の一つとして,運転手不足を挙げています。
 みらいえの勉強会で人生85年のうち子どもや車を持つまでの若者,そして運転免許を返上する70歳以上の高齢者という35年間は電車やバスなどの公共交通が必要で,公共交通は社会インフラであることを学びました。そして,電車,バスの充実で人口が増やせるのではないかという提案もいただきました。地域の公共交通が果たす役割は大きくなっています。
 この11月に行われた第10回岡山市公共交通網形成協議会で示されたバス路線再編計画の素案は,これまでの地域公共交通計画を大きく改定して進めるもので,前に進みにくいように感じられた協議会の議論に光が差し込んだように思いました。
 大森市長には,市民の足を自治体が守るということで今回素案に示されたポイントについての概要と思い,これからの展開,そして岡山市が担うべき課題について具体的にお示しください。
 あわせて,2023年4月に改正された地域公共交通活性化再生法との関わりも教えてください。
 これはこの10年間の道路建設・維持事業費と公共交通に係る事業費の推移です。コロナ対策事業費は除いています。
 道路の整備,維持は大切な事業だと思いますが,高齢社会,地球温暖化防止の意味でも歩いて生活ができる公共交通の役割はますます重要です。2022年度の公共交通の事業費は,10年の中で最も多くて8億7,000万円余りですが,道路は171億円余りと桁違いに多いです。道路建設に関わる事業は10年でほぼ右肩上がりに伸びていますが,今後の見通しを具体的にお示しください。
 果たしてこのまま伸び続けていいものかと考えますが,現在,そしてこれからの道路事業への評価をお聞かせください。
 2022年度の正規職員を見ると,公共交通は16人,道路については75人,道路については再任用職員と会計年度職員が11人加わります。路面電車乗り入れについては,この間見通しの甘さなどで大きな増額補正が2度行われ,私はとても悩まされました。職員体制について,多角的な観点からの充実が行われているとのことですが,コロナが落ち着き様々なことが動いていく中で,公共交通における抜本的な職員体制の充実,職員の増加が必要だと思います。御所見をお聞かせください。
 大きな2,性暴力防止に向けて。
 この9月から10月にかけて岡山市教育委員会はわいせつ行為を行った3人の教員の処分を行いました。次々と続いてびっくりしました。そして,10月20日には文部科学大臣が「子供たちを児童生徒性暴力等から守り抜くために」というメッセージを全国の学校関係者に公表しました。
 2022年4月1日より教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律が施行され,取組を進めているにもかかわらず,教職員等による児童・生徒への性暴力等の事案が相次いで発覚しているからです。
 岡山市の事案も根っこは同じです。岡山市教育委員会は,法律に基づいて新たにどんな取組をしてこられましたか。そして,この間の事態をどのように捉え,どのように対応してこられましたか。
 このことを契機に作られたチラシを見せていただきましたが,性暴力について正面から取り上げているように思えませんでした。文部科学大臣のメッセージとともに文科省は政令指定都市にも児童・生徒性暴力の通報及び相談を受け付けるための体制の整備と当該相談窓口等について,教職員等及び児童・生徒等への周知を依頼しています。岡山市の現状と今後どのように整えるかをお示しください。
 全国的に様々な取組がありますが,千葉市教育委員会は教育長が暴力のない安全・安心な学校づくり宣言を行い,臨む姿勢を強くアピールしています。岡山市の教育長もこのような宣言,アピールを行いませんか。
 千葉市教育委員会は,性暴力を生じさせる要因の分析や根絶に向けた有効な取組等について検討会で議論を重ね,提言として目に見える形となっています。岡山市も目に見える形にまとめませんか。
 教育委員会のホームページに性暴力から子どもを守るページをつくり,発信を行いませんか。
 千葉市は,第三者を含めた常設の検討会を設置し,実効性のある対策について審議を行い,教育委員会に答申をしています。また,事案が発生した際には必要な調査を行い,再発防止策についての提言を行います。岡山市も設置しませんか。
 大きな3,学校における食物アレルギー対応。
 岡山市では,2022年度において小学生で約2,700人(7.7%),中学生で約1,500人(8.7%)が食物アレルギーです。子どもが牛乳アレルギーの保護者の方から御相談をいただきました。岡山市の学校給食費は,けがなどで入院する場合は5日間以上の休止を5日前までに申告すると食べなかった給食費分は減ずる対応をしていますが,食物アレルギーの場合は献立を見てあらかじめ食べないことを伝えても連続でなければ保護者負担になります。保護者は,給食代とお弁当と二重に支払うことになります。
 (1)一部弁当対応,完全弁当対応の児童・生徒は,小学校,中学校で何人いますか。
 (2)自治体の中には返金しているところがあり,倉敷市の場合は丸ごと食べないときは返金されます。何が返金の支障になるのでしょうか。二重に支払うことにより,経済的ばかりかないがしろにされているのではと心理的に負担を感じるそうです。返金しませんか。
 岡山市は,コロナやエネルギー等の物価高騰による子育て世帯への負担を抑制するために,学校給食費について価格上昇相当分を喫食数に応じて支援しました。ところが,お弁当持参の家庭には支援はありませんでした。四街道市のように家庭からお弁当を持参している場合にも同様に支援される自治体もあります。
 (3)2023年度の学校給食費について行った保護者の負担を軽減するための支援は,小学生と中学生1人当たりで年間幾らくらいになりますか。
 (4)アレルギー等の事情により家庭からお弁当を持参している場合にも同様に支援しませんか。
 (5)新岡山学校給食センターにおけるアレルギー対応食については,専用の調理室で除去食対応の調理を行うことができるようになるとのことです。具体的にはどのようなことができるようになりますか。今,どんな制限がある子どもが給食を食べることができるようになりますか。
 食物アレルギーの子どもさん,保護者の皆さんには財政的な負担もさることながら置き去りにされているのではという心理的な負担感もあります。ぜひとも心を寄せて善処していただきますようお願いいたします。
 以上です。
 ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,鬼木議員の質問にお答えいたします。
 私は,最初の公共交通の素案のポイント等でございます。
 公共交通に関しては,まちづくりをするに当たって維持,また充実は不可欠なものだと思っております。したがって,コロナの前から公共交通の議論を行ってきたところですが,ハレカハーフは実現しましたけれども,残念ながらコロナで中断して,ようやく今年復活してきたというところであります。
 そういう経緯の中で,素案のポイントとして3つ挙げております。一つは路線を階層化すると。階層化というのは,今大型バスが始点から終点まで行っていますが,大型バスの利用というのは人口の比較的多い地域でということで,始点からあるところまででいいんじゃないかと。ある違う拠点から終点までは小型のマイクロバス的なものにしていく。これによって,コストの軽減を図っていくというようなものなんですが,供給力を適正に配分する。2つ目は,料金を分かりやすい形にしていこうと。初乗りや中心部の運賃を見直す。3つ目は,岡山市には9社バス事業者があるわけですけれども,できるだけ情報の一元化やシステムの統合などをやって利便性の向上,業務の効率化を図るということであります。
 この3つの視点で具体策をこれから講じていかなければならないわけであります。そういうことなんですが,法律との関係の御質問がありましたけれども,地域公共交通活性化再生法という法律が改正されました。地域公共交通再構築事業というものが創設され,利便増進実施計画を策定すればこういった維持,拡充に国の交付金が利用できるというものなんですが,したがって我々としてはその実施計画をつくりたいと思っております。そして,国の交付金を使っていくということをやりたいと思っております。
 しかしながら,一つの問題点といいますか,ポイントは,この実施計画は全事業者の同意が必要となってまいります。前回の会議でそれぞれの事業者の皆さん方は大きな方向性については考え方は一致していると私自身は思いましたが,具体策をこれから提示し,同意が必要となってきます。
 じゃあ,それをいつ行うかということでありますが,次回の協議会は1月末頃をめどに開催していきます。路線再編や,そして岡山市の支援内容,これらについて実施計画として取りまとめ,具体の来年度予算の中で皆様方にお示ししたいと思っております。
 いろんな報道でも言われておりますが,路線バス,路面電車などの経営はさらに厳しい状況になっております。来年度からの5年間を地域公共交通再生の重点実施期間としてスピード感を持って取り組みたいと思います。
 よろしくお願いいたします。
◎平澤重之 都市整備局長  1の公共交通の項,市長答弁以外についてお答えします。
 まず,道路事業費の今後の見通しと道路事業への評価についてです。
 道路は,社会生活や産業・経済活動,救急・防災活動などを支えるための最も基礎的な社会基盤です。現在,岡山市で優先的に整備している主要地方道岡山・赤穂線や都市計画道路下中野・平井線などの環状道路は時間的損失や都市機能の低下,居住環境の悪化などを招く市内の慢性的な渋滞に対する抜本的な取組であり,路線バスの大きな課題である定時性確保にも大きく寄与するものです。
 また,橋梁の耐震補強や無電柱化など,安全・安心な道路整備は頻発化,激甚化する災害時での避難行動や救助活動,支援物資輸送を支える重要な取組です。今後は,橋梁の下部工や上部工など大型構造物の整備や全国で最も多い橋梁など多くの道路施設の維持更新に係る費用の増加も見込まれることから,コスト縮減や計画的な修繕などを行いながら必要な予算確保に努め,道路事業を着実に進めていく必要があるものと考えております。
 次に,公共交通における抜本的な職員体制の充実,職員の増加が必要と思うが所見をについてです。
 都市整備局においては業務量や内容に応じて適切な対応ができる人員体制となるよう努めているところです。公共交通に関する業務については難易度が高く,量も多いため,交通政策課の職員の負担が過度にならないように令和3年度には路面電車の岡山駅前広場乗り入れ工事に係る業務を交通政策課から分離し,新設した西部幹線道路建設課都心交通整備推進室で行うこととし,推進室は令和3年度に5人,翌令和4年度から6人の体制としております。引き続き,適切な人員確保と配置に努め,効率的かつ効果的に業務を推進してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  2番,性暴力防止に向けての項,まず法律に基づいた取組,3件の処分案件の受け止めと対応についてです。
 法の施行にかかわらず,これまでも性暴力等の根絶に向けた研修や啓発に努め,事案発生時には厳正に対処してまいりました。そのような中,このたび3件の処分事案が連続して発生したことは痛恨の極みでございます。
 現在,各校で計画的に行っている不祥事防止研修に加え全学校,全教職員に対する統一した研修等を行うことで教育委員会としてのメッセージを伝え,自覚の高揚と倫理の徹底を図っております。
 次に,相談体制と窓口についてです。
 学校では,児童・生徒が性暴力の被害者,加害者,傍観者にならないよう,文部科学省が作成した教材を基にした生命の安全教育や外部講師を招いた出前講座等を通して性暴力防止の取組を実施しております。悩みを抱える児童・生徒の相談には教職員やスクールカウンセラーが対応しており,教育委員会が設置しているいじめ相談専用ダイヤルでも性被害の相談を受け,不安に寄り添いながら個々の状況に対応しています。
 なお,いじめ相談専用ダイヤルにつきましては,校内のポスターや児童・生徒に配付しているカードで周知に努めております。
 次に,教育長による宣言,アピール,そしてホームページでの発信,検討会の設置についてです。
 本年9月28日に実施した臨時校長会において,不祥事根絶に対する教育長メッセージを発出しております。また,各学校において不祥事防止宣言を行い,教職員間の共通理解を深める取組を行っております。また,教職員等による性暴力の根絶に向けどのようなことが効果的な手だてになるのかという視点に立ち,引き続き実効性のある対策を検討,実施してまいりたいと考えております。
 続いて3番,学校における食物アレルギー対応の項,一部弁当対応,完全弁当対応の児童・生徒についてと給食費の返金の支障は何か,返金しないのかについてです。
 令和4年度の本市における調査では,一部弁当対応の小学生は802人,中学生は296人,完全弁当の小学生は66人,中学生は12人となっております。
 給食費の返金については,個別の食材購入の中止が困難なことが返金の支障となっており,食材購入の中止ができた場合につきましては対象としております。
 次に,支援金は小学生と中学生1人当たり年間で幾らか,そしてお弁当持参にも同様に支援しないかについてです。
 今年度の学校給食費への支援金は,予算確保した額を5月1日現在の児童・生徒数で除して単純に計算すると,小学生1人当たり年間5,000円程度,中学生1人当たり年間6,000円程度となります。
 また,食物アレルギーのため弁当を持参している状況は個々に異なるため,支援金の個別の対応は困難と考えております。
 この項最後に,新岡山学校給食センターの食物アレルギー対応についてです。
 新岡山学校給食センターでは,アレルギー対応を行う専用の調理室を設け,卵と牛乳と乳製品を対象とした除去食対応を考えております。
 以上でございます。
     〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員)  御答弁ありがとうございました。どうもありがとうございました。
 順不同で,まず食物アレルギーから話をさせていただきます。
 性暴力被害もなんですけれども,食物アレルギーについても当事者でないと本当にしんどいこと,つらいことというのは分からないもんだなと今回御相談を受けて私自身がすごく反省というか,本当に身にしみました。
 それで,命が関わる場合もあるので,慎重になるのは分かるんですけれども,できるところでは子どもさんや保護者にしっかり寄り添っていただく,そういうことが必要なんじゃないのかなと思いますが,この点について御所見をお聞かせください。
 あと,お弁当と学校給食の二重払いのところなんですけれども,できません,難しいですというだけではなくて,学校給食費の返金を行っている自治体は結構ありますので,もう少し誰がどんなふうにどうしているのかというのを調べてみて,教育委員会としてはこういうことだったらできるよというのを調査してほしいんですが,そのことについてはどうでしょうか。
 あと物価高騰の負担軽減なんですけれども,完全弁当は小学生,中学生を合わせると78人で,計算すると40万円くらいなんですね,費用としては。それで,額としてはそう大きくなく,できる範疇ではないかと思いますが,何が一番の問題になってくるのかということをもう一度教えてください。
 お弁当の中身はそれぞれかもしれませんけども,そこはもう一律で考えたらいいのではないかと思います。
 そして,今回いろいろ調べていたら気づいたんですけども,お弁当を持ってきている人にはふだんからお金を支給している,支援している,そういう自治体が多いということに気がつきました。
 自治体によって対象は様々で,完全弁当の場合もあるし,一部弁当の場合もあります。高松市の場合は,多子世帯の子育てに関する経済的負担軽減を図るため第3子以降の学校給食代替弁当対応ということで補助金を出しています。ちゃんと食物アレルギーの子どもや家庭のことを考えてくださっているんだなと,そういう姿勢が伝わっていくんじゃないかと思うので,ぜひお弁当を持ってきている方への支援を具体的に調査して検討していただけませんか。
 ここまでが,食物アレルギーについてです。
 次に,元に戻って公共交通のほうです。
 今進んでいる歩みを教えてくださって,本当にすごく期待しているところです。どんな小さなバスが走るんじゃろうと思ってみて,今までないところに走って行くんだなとか,便数も今減っているところが増えていくんじゃないんかなとか。遠い周辺地域ももちろんですが,近くでも結構バスの便数が減って皆さん困っていらっしゃいますので,そういったことがうまく調整していければいいなと思っています。
 議会質問でも公共交通については結構たくさん出ています。本当は頑張っていらっしゃるけど,もっともっと充実してほしいなというのが根底にあるのではないかと思います。それで,私が調べてみた表がこれです。
 この10年間で道路建設には全体の事業の64%,道路維持には34%,公共交通にはたったの2%なんですね。私は公共交通への予算のかけ方の少なさとともに右肩上がりに増えている建設費のほうですね,この事業費に驚きました。
 維持費のほうについては,道路を造れば造るほどまた大きくなってくるんでしょう。今言われたように必要なことだろうなと思うんですが,この建設費についてはどんどん右肩上がりに増えていっている。これは果たして今後どんなふうになっていくんだろうかなということで,そこはグリップする必要も,もちろん計画があるところは必要だと思うし,道路建設が必要でないなんていうことは全然言っていないけれども,これからの将来,私たちはどんなまちづくりをしていくのかというところにおいて,この道路建設の在り方とか,全体の交通インフラの在り方についてはグリップしてしっかり考えていくべきだと思います。
 これからもし右肩上がりになっていくんだったら人口減少,高齢社会の中でどんなふうに市長はかじを取っていけばいいのか,御所見をお聞かせください。
 これから再編計画は具体化されていくけれども,こういう全体のバランスの中でもうちょっと公共交通に事業費をかけてもいいのではないかと考えております。
 最後に,性暴力の防止についてです。
 上手に答弁されているけど,性暴力被害に真正面から向き合うことと教育委員会の中だけに抱え込まないというこの2つが大切だと思うんですね。そのことについてお知らせください。
 教職員に配られたチラシとか,5回シリーズでの研修の内容を見させていただきましたが,正面から性暴力とは何か,子どもから相談があったときにどう答えるのかということが具体的に記されていないんです。このことについてはしっかりとやっぱり増やして検証してほしいんですが,そのことについて教育長の御所見というか,絶対してほしいということで伺います。よろしくお願いします。
 以上です。
 どうぞよろしくお願いいたします。
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  道路予算と公共交通予算の話が出ました。
 まず,道路はこの本会議では出ておりませんけれども,岡山市というのは中国地方の渋滞ワーストの幾つかを独占するというか,相当の割合を持っているところなんですね。じゃあ,渋滞すると何がいかんのかというのは,もちろん我々の利便性にも影響するんですが,経済にも相当悪影響を与えていくという面から──特にピーク,最も悪いのが2号線であります。この2号線を直すためにも,また外環状の整備そのものも必要だということがあります。
 中区の平井のところ,また東区の西大寺駅周辺のところ,本当にいろいろな要請が出てきていると。これ,岡山市としてそこそこよくなっているから余計に道路渋滞が多くなってきているというところもあり,そこもやっていかなきゃならないことだろうと思っております。
 ただ,公共交通の予算についてもまた同じでありまして,そこは国土交通省も同じ認識を持っています。先ほど私が説明しましたように公共交通の維持,そして発展させるために社会資本整備総合交付金から,その交付金を投入するというのを今年度の予算だったと思いますが,整理いたしました。公共交通の維持というのは,国としても力を入れていかなきゃいかんという認識であります。
 将来的には道路の建設予算と比べるとそちらのほうが全体としては縮小傾向にはなると思いますが,今はある程度整備していかなきゃならない,あわせて公共交通の維持もしていかなきゃならないということで,財政的には非常に厳しい状況にはなっていると思います。他の様々なものとのバランスを取りながら,これから予算を組んでいかなきゃならない。厳しいときでありますが,御了解をいただき,全体としてうまくいくようにやっていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
◎三宅泰司 教育長  まず,2番の性暴力防止に向けてですが,これについてはこちらから研修の内容を提案して,年度内に5回全学校でしていただく内容に取り組んでいるところですが,それについてもパンフレット以外にも次の研修資料を通して性暴力の加害者にならない,被害者にならない,傍観者にならないというところは様々な情報や意見を得ながら真摯に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に,3番の学校給食における食物アレルギー対応についてですが,2点いただいたと思います。
 まず,一部弁当,そして完全弁当の返金についてですが,答弁したとおりなかなか難しい状況があるのは事実です。その中で,気持ちに寄り添ってという議員のお言葉もあったんですが,アレルギー対応はかなり各学校で今増えてきている状況です。具体的には新1年生の入学説明会がある2月に,アレルギーの子だけ残っていただいて保護者と丁寧な相談を行っているわけですが,その中でも私も校長として出席しましたけど,どうしてもお弁当の御協力をいただかないといけないというところをお願いして,返金も難しいんだというところは御理解いただいてスタートを切っていると思っております。そのあたりの対応が十分でない場合があれば,そこは丁寧に対応しないといけないなと思っています。
 また,返金ができている都市があるということですので,その都市については調査しながら何ができるか考えていきたいと思います。
 以上です。(「あと,お弁当を持ってきている方への支給を検討してほしいと」と呼ぶ者あり)
 失礼しました。お弁当持参の子への支援ですが,我々教育行政の立場としては学校給食費への支援ということで,申し訳ないんですが御理解いただければと思います。
 以上です。
○田口裕士 議長  以上で鬼木議員の質問は終わりました。(拍手)
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