録画中継

令和7年2月定例会
3月4日(火) 予算特別委員会
みらいえ
鬼木 のぞみ 議員
■甲第3号議案 令和7年度岡山市一般会計予算について
■甲第64号議案 岡山市立の小学校,中学校及び義務教育学校の教育職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
1 夜間中学について
■甲第3号議案 令和7年度岡山市一般会計予算について
2 里親養育支援事業について
3 エイズ・性感染症・性教育について
■甲第3号議案 令和7年度岡山市一般会計予算について
■甲第16号議案 令和7年度岡山市水道事業会計予算について
4 PFASについて
 次は、順序に従いまして鬼木委員。

◆鬼木のぞみ 委員  こんにちは。みらいえの鬼木のぞみです。
 今日は、イノシシに触れずに早速予算質疑に入ります。
 大項目1、夜間中学について。
 甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算の第10款教育費第10項中学校費、第15項中高一貫校費から質疑します。
 1、主要施策・事業補足資料における夜間中学運営事業813万円について、その内容について具体的に教えてください。
 2、協定を結んだ市町からの入学はありますか。その自治体との経費分担はどのようになりますか。
 3、周知啓発について。
 ア、予算の内容とその額を具体的に教えてください。
 イ、入学者は広域になります。また、様々な理由で中学校での学習が十分に行われなかった皆さんたちの掘り起こしが求められます。相談、問合せの窓口はどこになるのでしょうか。周知啓発については、これまでどおり教育委員会が主に行うのでしょうか。随時入学ができるわけですが、どのように周知啓発を行われますか。
 ウ、これまでは、入学説明会、授業体験会について、教育委員会が行ってきましたが、今後は後楽館中学校と共同で行うという認識でよろしいですか。
 エ、その場合、いつ頃、どんな時間帯で、どのような内容を考えておられますか。昼間の中学校とは別途のとき、また夜間中学という特性に合った内容で行われますね。
 4、夜間中学の生徒たちへの経済的支援についてお聞きします。
 ア、経済的支援についての正式名称とその内容、予算額について教えてください。
 イ、就学援助については規則を定めておられますが、経済的支援についても規則を定めて行われるでしょうか。既につくっておられますか。
 ウ、経済的支援を受けることができる対象者について教えてください。
 エ、経済的支援における交通費についてですが、どのように算定されるのでしょうか。委員会の報告によると、車での通学も認めておられますが、この場合はどのように算定されるのでしょうか。
 5、教職員の配置について。
 これまでの報告、答弁で、管理職1人、養護・事務職員を含めた教職員6名、非常勤講師3名の配置と聞いています。教科などについて教えてください。今回、主要施策・事業補足資料として、夜間中学運営事業として示されました。昼間の中学校とは異なる特性もあります。これからも今年度と同じように、夜間中学運営事業として示していただくよう強く要望します。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 教育長  夜間中学について順次お答えします。
 まず、夜間中学運営事業の内容、そして協定を結んだ市町からの入学、経費分担についてのお尋ねです。
 夜間中学運営事業813万円の内容については、夜間中学の運営に必要な校務用パソコン等の校用器具費や入学説明会用チラシの印刷製本費、光熱水費や電話料金などの通信運搬費、教材教具などを購入する消耗品費等になります。
 協定を結んだ市町から入学される方はおられます。経費については、光熱費や電話料金などの通信運搬費など、学校運営に係る経費の一部を在籍生徒数等で案分した額を負担していただきます。
 次に、周知啓発についてのうち、予算の内容とその額、そして相談、問合せの窓口、周知啓発はどこが行うか、随時入学についてのお尋ねです。
 周知啓発の予算は10万4,000円で、入学説明会用チラシ等の印刷製本費です。
 相談窓口は、現在の教育委員会就学課に加え、4月から開設する岡山後楽館中学校夜間学級の職員室にも開きます。今後、夜間学級専用のホームページを開設する予定で準備を進めておりますが、そのほかにも中学校と連携して、入学式などの学校行事についても広く発信してまいります。
 なお、随時入学につきましては、今後作成するリーフレットやホームページで周知してまいります。
 次に、入学説明会、授業体験会は中学校と共同で行うかと、いつ、どのような内容で開催するのかとのお尋ねです。
 入学説明会については、中学校と教育委員会で開催する予定でございます。昼の中学校とは別の日程で開催する予定で検討しており、具体的な時間帯、内容等については、今後中学校と検討してまいります。
 授業体験会については、夜間学級が開設され、実際の授業を見学することができるため、予定しておりません。
 次に、夜間中学の生徒たちへの経済的支援についてのうち、正式名称、内容、予算額、そして規則を定めるのか、対象者はとのお尋ねです。
 正式名称は、岡山市立岡山後楽館中学校夜間学級就学支援とする予定です。この制度は、要綱による運用を想定しており、現在作成中です。内容は、学用品費、校外活動費、通学費などを支援するものであり、予算額は60万4,000円です。支援対象者については、基本的には世帯の合計所得金額に基準を設けて認定することとなり、就学援助制度の所得基準額と同じ額とする予定です。
 次に、交通費の算定及び車での通学の場合はのお尋ねです。
 通学手段については、他の市立中学校と同様に、徒歩、自転車、公共交通機関の利用を基本としており、交通費の算定は公共交通機関における最も経済的な経路、方法による金額を上限とする予定です。車での通学は例外的な場合と考えており、現在交通費の支給は考えておりません。
 最後に、教科を担当する教員についてのお尋ねです。
 全ての教科を指導できるよう教員を配置することとしており、運営に支障はないと考えております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  周知広報の入学説明会で、費用が10万4,000円って聞いてちょっと少ないなと思ってびっくりしたんですけれども、入学を検討している方と生徒の皆さんとの交流の場があると、より夜間中学を身近に感じて理解が深まると思うのですが、検討してほしいですがどうでしょうか。

◎ 教育長  委員御提案の交流につきましてですが、在籍生徒の状況もありますので、在籍生徒と相談しながら柔軟な対応を検討してまいりたいと思います。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  生徒の中には協力してくださる方もいらっしゃるかと思いますので、よろしくお願いします。
 経済的支援の交通費のところです。
 安全面など特段の事情がある例外的な方が車の通学をされると思っています。同じ地域から来ていても、公共交通機関を使う場合は出ても、車通学の場合は出ないということですか。

◎ 教育長  現在想定している支給については、就学援助の今の昼間の生徒さんの基準で考えておりますので、今のところは支給は考えていないという状況です。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  昼間と同じということですが、年齢は全然違うんですけれども、その点についてはどう考えておられますか。

◎ 教育長  御指摘の点はあると思います。また、始まってから個別に状況を確認しながら考えることも必要かなと思っております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  生活に困っていらっしゃる方への援助なので、引き続き検討をよろしくお願いします。
 最後に、教職員の配置です。
 文科相は、夜間中学での教育課程の特別編成を認めています。小学校段階を教える必要があるかもしれませんので、小学校教員も必要ではないでしょうか。

◎ 教育長  御指摘の面はあると思います。岡山市としましては、10年前ぐらいから小・中の教員の人事交流が重要だと考えており、採用試験でも小・中連携枠という小学校、中学校どちらも行ける枠で採用を続けております。そういった面もありますので、できるだけ小学校でも勤務した経験がある者が、人事上どうなるか分かりませんが、配慮できればいいなと考えております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  質疑したいことはほかにもありますが、別の機会に譲ります。いいスタートになることを期待していますので、よろしくお願いします。
 では、大項目2、里親養育支援事業について。
 甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について、第3款民生費第10項児童福祉費より質疑します。
 このたび、里親支援事業委託費として1,600万円が計上されています。今公募されている仕様書(案)名は、岡山市フォスタリング事業業務とあり、フォスタリングというのは里親養育包括支援のことです。
 1、これまで岡山市は民間団体に岡山市里親制度等普及促進事業を委託していましたが、事業内容としては何が増え、変わってくのでしょうか。促進事業の成果をどう生かしますか。
 2、厚労省が出しているガイドラインでは、地域の実情に応じた地域と一体となったフォスタリング機関の整備とあります。里親のリクルートや里親・里子支援等を考えると、地域に根差した機関がふさわしいと思いますが、御所見をお聞かせください。
 3、業務委託料の支払いが業務完了後、一括払いとなっている理由を教えてください。案なので変えることはできませんか。大きな団体しか受けにくいです。
 4、2人配置の職員がこの事業の要です。岡山市が直接会って判断されるのでしょうか。
 5、私はこれまで行われてきた岡山市里親制度等普及促進事業の研修会に幾度も参加してきましたが、児童養護施設に暮らす子どもと共にワークをしたり、社会的養育の当事者だった皆さんと多く出会い、声を聞いてきました。当事者視点が仕様書(案)には感じられませんが、事業を進めるに当たっての御所見をお聞かせください。
 6、2023年度の里親等委託率は22.8%です。2018年度末の里親登録者数は70組から2023年度末は123件と増えたにもかかわらず、委託里親数は30組で、委託児童数は45人です。私は、これまで何人もの方に里親登録しているのに、なかなか委託されないということを聞いてきました。子どもの特性や障害、実親からの同意が得られないなど、きめ細かい分析や、それに基づく対応が必要です。どのように取り組みますか。このフォスタリング事業にはどう反映されますか。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 岡山っ子育成局長  2番、里親養育支援事業についての項に順次お答えします。
 まず、里親制度等普及促進事業から何が増え、何が変わるのか、成果をどう生かすかについてです。
 令和6年度までの委託事業は、里親制度の学習会やパネル展、施設で暮らす子どもとの触れ合い体験等により、里親制度の普及を図ってまいりました。これにより、一定数の里親の確保ができたと考えており、登録された方々には今後も里親養育をお願いしたいと考えております。
 令和7年度は、里親に関する相談窓口の設置、里親制度説明会の実施、リーフレットの作成、里親希望者への研修、未委託里親への実践的な研修などを新たに委託することとしています。これらの普及啓発・リクルート事業と研修・トレーニング事業を委託することにより、里親への興味を持っていただく段階から、里親登録、登録後の研修まで一貫してサポートできると考えております。
 次に、地域に根差した機関がふさわしいと思うが、所見をについてです。
 本事業では、より多くの里親を開拓し、質の高い里親養育を実現することを目的としており、地域の機関かどうかに関わらず、最も効果的な事業の実施が見込まれる機関を企画競争により選定したいと考えております。
 なお、委託する機関には、児童養護施設や里親会などといった地域の関係機関と連携し、事業を行っていただくこととしております。
 次に、業務委託料が業務完了後、一括払いとなっている理由は、変えることはできないかについてです。
 市の契約規則では、完了検査終了後に業務委託料を支払うこととされています。今回の業務は、普及啓発、研修などの一連の事業を年間を通して実施するものであり、業務の切り分けが難しいことから一括払いとしております。今回の変更は困難と考えております。
 次に、2人配置の職員がこの事業の要、市が直接会って判断するのかについてです。
 今回の委託は、公募による企画競争で委託先を決定するものです。決定方法については、提案書類及び提案者からのヒアリングにより総合的に審査を行うこととしていることから、配置される職員と直接会って市が判断することは考えておりません。
 次に、当事者視点が仕様書(案)には感じられない、事業を進めるに当たっての所見をについてです。
 仕様書(案)には、国の実施要綱を踏まえて業務の実施に必要な内容を記載しております。事業を進めるに当たっては、当事者である社会的養護を受けている子ども・若者視点を勘案しながら進めてまいります。
 次に、里親登録してもなかなか委託されない、どのように取り組み、反映するのかについてです。
 子どもに最適な里親とのマッチングに注力しているところですが、子どもと里親との希望の不一致、子どもの課題への対処の複雑さなどにより、委託に至らない場合があります。今後、フォスタリング事業を通して、受皿となる里親を増やし、子どもの様々な課題への対処技術の向上を図るとともに、市としてもよりきめ細やかなマッチングに努め、里親養育の推進を加速してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  1と2に関わりますが、里親のこの事業は、委託される団体、スタッフだけでできるものではありません。さっきも言われますけど、児童養護施設とか等々関わりますが、その地域、民間団体同士のネットワークや地域ボランティアの輪も必要かと思います。御所見をお聞かせください。

◎ 岡山っ子育成局長  委員おっしゃるとおり、児童養護施設とか、それから里親会とか、いろんな方々とこれは連携してやっていかないといけないというのはおっしゃるとおりでございます。そう思っております。
◆鬼木のぞみ 委員  岡山市には、今回の事業をこれまでしてくださった団体とか子どもにまつわるボランティア団体もほかにたくさんありますが、その点についてはどう生かしていかれますか。

◎ 岡山っ子育成局長  様々なボランティア団体等々の方々とは、どういった形かというのは決めておりませんが、今後事業を行う中で、できる連携は必要に応じてしていきたいと考えております。

◆鬼木のぞみ 委員  この間、関わってきて思うのは、里子さんも里親さんも孤立させないこと、しっかり自分の思いがいろんな方に伝わっていくこと、そのためにはいろんなボランティアさんのネットワークも必要だと思うんです。ぜひよろしくお願いしたいと思いますが、孤立、孤独のことに関して御所見をお聞かせください。

◎ 岡山っ子育成局長  里親さんが孤立することがないようにということで、やっぱり様々なサポートを我々今後、よりしっかりやっていかないといけないと思っております。その中で、いろんなボランティア団体とかと協力できることがあれば、しっかり協力していきたいと考えております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  私は今、里子も言いました。今、言葉になかったので、ちょっとどうしてなのか教えてください。

◎ 岡山っ子育成局長  里子の方はもちろん、しっかりサポートしていかないといけないと考えております。

◆鬼木のぞみ 委員  私は、数字は大切だけど、数字だけでは見えないこと、数字には縛られてはいけない場合もあると思っています。里子の委託を待っている里親の方もおられますけど、一方で子どもにとって里親が必ずしもいい場合ばかりでもないです。子どもの声を真ん中に、しっかり頑張って孤立させないようにやって、質をアップしていく中で数字もよくなってくると思いますが、この考え方に御所見を聞かせてください。

◎ 岡山っ子育成局長  委員おっしゃるとおり、里子、子どものまず意見をしっかり聞いた上で、しっかり希望も聞いた上で里親委託をしっかり進めていくということで考えております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  里子の委託後も同じですので、しっかりよろしくお願いします。期待しています。
 では、大項目3、エイズ、性感染症、性教育について。
 甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について、第4款衛生費第1項保健衛生費のうち予防費より、エイズ、性感染症、性教育について質疑します。
 1、ここには、これまでエイズ・性感染症・性教育出前講座と呼ばれていた出前講座のための報奨金等がありますが、年間何回分、予算としては幾らでしょうか。
 2、2025年度から、この講座はエイズ・性感染症出前講座と、性教育という名前が落とされると仄聞していますが、その理由と何が変わるのか、年間の予算や回数、講師メンバー、具体的な取組の方法も含めてお伝えください。
 3、2024年度の出前講座実施先について、小学校などそれぞれ何%なのかもあわせて教えてください。
 岡山市は、2013年まではゼロ人から4人で推移していた梅毒が2014年から増え始め、2017年には108人となり、2024年は208人と、20政令市の中で100万人当たりの報告数が2番目となっています。
 4、感染者の男女別の感染年齢や感染経路についての傾向をお伝えください。
 5、岡山市としては、何が要因で梅毒の報告数が多いと分析していますか。
 6、政令市で2番目という数の多さについてどのように考えておられますか。どのような取組をすると予防が行われると考えられますか。
 改めて聞かせてください。
 7、性感染症と性教育は別物でしょうか。わざわざ名称から落とす必要があるのでしょうか。
 8、以前と比べて急増している、そして政令市2番目という状況を改善するためには、予算を増やして行う必要があるのではないでしょうか。応募が予算を超えた場合はどうされますか。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 市長  それでは、鬼木委員の質問にお答えいたします。
 私は、梅毒の報告数が政令市2番目の多さをどう捉えているのか、どのような取組が考えられるのかということであります。
 今朝の山陽新聞にも大きく梅毒感染歯止めかからずと、見出しでは県内355人と、3年連続最多ということになっております。岡山市も同様の傾向にあるのは御指摘のとおりであります。
 昨日いろいろと状況を聞いてみましたが、梅毒については5類の感染症であるということ、保健所では直接患者の行動歴の聞き取りは実施していないそうであります。実態が把握しづらいことから、昨年秋に発生届をいただいている医療機関を個別に訪問して要因などを聞いたところでありますけれども、治療の現場から見た患者増加の理由などについては、ヒアリングは実施したんだけど、やはりなかなか要因の把握までには至っていないという状況のようであります。このままでいきますと、全国的には20代を中心とした女性症例の増加に伴って妊婦の感染増加、ひいては生まれてくる子どもの先天性梅毒の増加が懸念されているわけであります。
 取組としては、20代女性を中心とした層に対する性感染症に関する正しい知識を持ってもらうことなど、社会全体で対策を講じていくことが必要だということであります。そこまでは言えるわけですけども、じゃあ具体的に何をやっていくのかというところがポイントになろうかと思うんですけれども、難しい問題ではありますが、取りあえずやはり具体に動かなきゃならないということで検討を進めてほしいと保健所のほうには昨日指示しました。
 どちらにしても、医療現場の声やふだんから若者と接する機会のある皆さんなどとも話していかないといけないと、相談しなければならないということで、相談しながら、よく具体の動き、何ができるのかを検討してほしいという話をしたところであります。
 以上です。

◎ 保健福祉局長  同じ項を市長答弁以外で順次お答えいたします。
 まず、出前講座の報奨金の予算額等でございますが、年間80回分の講師謝礼として120万円を計上させていただいております。
 次に、名称変更の理由、変更内容、それから性感染症と性教育は別物かということでございます。名称から落とす必要があるかということでございますが、あわせて御答弁させていただきます。
 本講座は、国庫補助を受けて実施しておりまして、補助対象はエイズ対策に関する講座とされておりまして、エイズとあわせて性感染症等の内容を含めることも可能とされております。こうしたことから、エイズ対策につながる内容が必須であることを明示するために、このたび名称変更したものでございます。
 年間の回数、予算額につきましては、従来から変更はございませんが、派遣の申込みをいただく際、エイズ対策に資する内容を含んでいるかどうかが派遣決定に影響することを明示させていただくものでございます。
 性感染症対策と性教育が別物という認識はございませんが、ただいま申し上げた理由から、事業名称から性教育を外させていただいたというものでございます。
 次に、2024年度の派遣実績でございます。
 本年度は80回の派遣をしておりまして、内訳は、割合で申し上げますと小学校33.75%、中学校42.5%、高等学校11.25%、大学や専修学校などが12.5%でございます。
 次に、梅毒の感染者の傾向でございますけれども、1年のみを捉えての傾向分析というのはちょっと困難なんですけれども、直近の傾向といたしましては、感染経路では男性は風俗店利用が増加しており、女性は風俗店従事とパートナーからの感染が増加傾向にあると承知しております。また、年代別で見ますと、男性は40歳代、女性は30歳未満が増加傾向にあるということでございます。
 続きまして、何が要因と分析しているかということでございますけれども、要因につきましては、ただいま市長から御答弁申し上げたとおり、エビデンスを伴う形での要因の把握ということには至ってございませんけれども、引き続き国内及び市内の発生動向、それから今後の専門機関の分析の進展等を注視してまいりたいと考えております。
 次に、出前講座の予算を増やすべきではないか、応募者が予算を超えた場合どうするのかということでございます。
 これまでの講師派遣実績から必要な予算を計上しております。想定を超える応募があった場合は、改めて対応を検討してまいりたいと考えております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  市長も丁寧にありがとうございました。力を入れてくださるということで、よろしくお願いします。
 では、2、3のあたりから質問させていただきます。
 何が変わるかというところで、以前お聞きしたのは、中学校以上にシフトするんじゃないんかというお話を耳にしたんですけれども、今そういう話はちっともなかったんですが、そういう認識でいいですか。

◎ 保健福祉局長  そういうことは考えてございませんで、要請に応じて小学校ということも当然範疇に入った形での対応を考えてまいります。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  小学校も33.75%ということで結構なパーセンテージだと思います。段階的にずっと子どもの頃から積み上げていくことが大切だと思うので、外すということはないということで安心いたしました。
 講座に行く知り合いの方とかにお聞きすると、やっぱり小学校とかでもエイズとかの感染経路の一つが性交とかもあったりして、教えるようにはしているんだけれどもということで、やはり性教育とは別個のもんではないと言われましたけれども、名称には入れていただきたい。もし無理だったらきちっと要項の中に書いていただきたいんですが、どうでしょうか。

◎ 保健福祉局長  御指摘も踏まえながら、実態に応じた形で対応していくという中で、要項等を今御指摘ありましたけれども、全体については事業を進めながら考えてまいりたいと思います。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  性教育はベースになりますので、ぜひ入れていただきたいと思います、どこかに。
 では次に、今全国的に増えている、でも理由がなかなか岡山がどうして多いのかというのが分からないというので私もあっちこっちにこの間に行って聞いてみたんですけれども、私自身も明確な答えはありませんでした。ただ、皆さんが言われているのは、やっぱり性教育をしっかりしないといけない、性教育の推進が大切、とりわけ男性にもしっかりしてほしいという声が非常に多かったわけです。いろんな要素がからみ合っていると思いますが、梅毒を減らすというのは、自分と相手、そして先ほど市長が言われましたように、梅毒の場合赤ちゃんも入ってくるということで、健康と生命を守るということですが、これは岡山のまちにとってとっても大切なことであると思いますが、もう一回認識をお聞きします。

◎ 保健福祉局長  委員御指摘のとおり、当事者それから生まれてくる子どもへの影響ということも含めますと大変の重要な課題だと思っておりますので、今後どういう形で若年層も含めてアプローチしていくことも大切だと思いますので、その辺のやり方も含めて検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  力を入れてするということは予算も必要な場合が出てくると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 では最後、大項目4、PFASについて。
 甲第3号議案令和7年度岡山市一般会計予算について、第4款衛生費第1項保健衛生費第20目公害対策費、甲第16号議案令和7年度岡山市水道事業会計第1款水道事業費用第1項営業費用より質疑します。
 令和7年度の予算では、環境局、水道局ともPFAS調査の費用をどのくらい計上し、どんな件数、頻度、どの範囲で行う予定ですか。調査1件当たりの単価は幾らですか。

○則武宣弘 委員長  当局の答弁を求めます。

◎ 環境局長  4番、PFASについてです。
 令和7年度に予算計上しているPFASを含む河川等の水質調査費用は、水質汚濁防止法に基づく調査や市の独自調査の委託料が約3,800万円、水質異常判明時の分析手数料が約130万円、調査委託料が約100万円です。
 また、水質汚濁防止法に基づく調査については、河川3地点、海域3地点を年1回実施する計画となっており、市の独自調査については、有識者の意見を踏まえて調査地点や頻度を決める予定であり、令和6年度は河川10地点で年1回実施しております。
 なお、水質の分析調整1件当たりの単価は、令和6年度の実績で約4万4,000円となっております。
 以上です。

◎ 水道事業管理者  同じ項、令和7年度のPFASの検査の予算額、件数、頻度、場所及び1件当たりの単価についてお答えします。
 令和7年度予算では、PFAS検査に係る費用として、薬品類等を約330万円計上しています。検査は、市内の給水栓20か所及び水道原水11か所で、年4回の検査を実施する予定です。そのほか、御津地区の金川取水場の上流域には高濃度のPFASを含むダム水が存在しており、水道水の水質汚染のリスクがあると認識しております。地下水を取水しているため、直接的な影響はないものの、原水及び給水栓で月1回の検査を継続し、監視を強化してまいります。
 なお、水道局では、PFAS検査を職員による直営で実施しているため、検査1件当たりの単価は算出できません。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  来年度への具体的なことを質問する前に改めてお聞きします。
 これまで何回調査を行い、何か所の河川等と地下水の調査を行われましたか。

◎ 環境局長  三谷川周辺については、昨年9月から11月までの期間で、河川やため池は30地点、地下水は14地点で水質調査を行っています。結果の公表についてはこれまで3回行っているところです。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  これから専門家を交えて今後の調査場所とか方法を検討していくとのことですが、どのような専門家で、例えば直近ではどのような場での検討になるのか教えてください。

◎ 環境局長  専門家とは、河川の水質などに詳しい有識者であり、公害対策審議会の場で審議していただくこととしています。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  じゃあ、専門家の方はその審議会のメンバーということですか。

◎ 環境局長  はい、そのとおりです。

◆鬼木のぞみ 委員  ぜひ専門家の意見を聞くのはもちろんなんですけど、PFASが検出された近くにいる皆さんの声も反映して調査していただきたいです。これまでの答弁では、ごく少数、飲用の井戸から基準値以上が検出され、飲用は控えるようにと伝えたとのことです。この井戸水については、調査希望があれば継続的に調査していただけますね。

◎ 環境局長  その当該の井戸を含め、継続的な調査を実施してまいりたいと考えています。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  全国的に見ると、井戸水を飲用しておられる御家庭にPFASが報告されたときは、飲料水に関しての支援をしている自治体があります。環境局であったり、水道局であったりしますが、水道管が布設されるまでは、飲料水の支援が必要ではないかと私は考えています。市長には、ぜひ思いもかけないPFASが飲用の井戸水から出た家庭に少なくとも飲料水に関しての支援を切に私は要望しておきますので、お伝えいたします。
 次の質問に行きます。
 私は、今年に入ってから調査地点をあちこち訪問いたしました。先ほどの飲用していた井戸をお持ちの方から、さっきは井戸のことは継続的に検査してくださると言われたんですが、この井戸水以外にその周辺とかで希望の調査地点があればぜひ調査していただきたいのですけれども、その点について確認させていただきます。

◎ 環境局長  調査については、地域の方の不安を解消できるよう、井戸水以外についても必要に応じて調査を実施してまいります。
 以上です。

◆鬼木のぞみ 委員  市長、これからもPFASのことはまだ続いていくと思います。今、環境局長が寄り添って調査はしていくと言われていました。それで、私も本当に大きな影響を受けている方や地域に心を寄せていろんな対応をしていただくことを切に思っておりますが、調査等々含めてぜひそこのところへの所見、思いを聞かせてください。

◎ 市長  このPFAS問題に関しては、岡山市内の調査地点で暫定基準を超えるという話が出てから、私はとにかく丁寧にやるべきだと、そして調査を広げていく必要があれば広げていかなきゃならないし、そういったこともきちっと公表していく、そういったことが重要だろうと思っております。
 そして、PFASに関して言うと、我々ほとんどの関係者というのは、これを知ったのはごく最近であるわけです。田中のぞみ議員の質問にもありましたけれども、我々として本当に具体的にどうしていくのがいいのかというのはなかなかよく分からない。したがって、専門家の話をよく聞きながら、それも岡山の専門家の方も聞くし、もっと国のほうでもいろいろなことをやっているわけですから、そういう話を聞きながら丁寧にやっていくということが重要だろうと思っております。したがって、ごく少数の方が飲用に供しておられたということもあって、そこは飲用を控えるようにということで対応させていただいていますんで、我々としてはそういったごく少数の方に対しては飲料水等の提供もやらせていただいているところであります。
 以上です。

○則武宣弘 委員長  以上で鬼木委員の質疑は終了いたしました。
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