録画中継

令和6年9月定例会
9月9日(月) 本会議 代表質問
みらいえ
土田 貴行 議員
1 女性の視点を取り入れた防災体制の構築に向けて
2 市内中心部のまちづくりについて
3 猛暑における熱中症対策について
4 岡山市の障害者雇用について
5 障害のある方の就職支援について
6 岡山市の観光資源へのさらなる誘客促進事業とそのためのハード・ソフト整備について
7 害虫・害鳥対策について
8 地球温暖化防止に向けて
9 外国人に対する日本語教育(多文化共生)について
10 公立夜間中学について
      午前10時0分開議
○田口裕士 議長  皆さんおはようございます。
 これより9月定例市議会第3日目の本会議を開きます。
 ただいまの御出席は44名であります。
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○田口裕士 議長  会議録署名議員に高橋議員,小川議員のお二人を指名いたします。
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○田口裕士 議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。
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△日程第1
 代表質問
 甲第141号議案~甲第174号議案
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○田口裕士 議長  日程に入ります。
 日程第1は,代表質問並びに甲第141号議案令和6年度岡山市一般会計補正予算(第3号)について以下34件の議案についてであります。
 これらを一括上程し,代表質問を行います。
 それでは,順序に従いましてみらいえの代表質問を行います。土田議員。
     〔11番土田貴行議員登壇,拍手〕
◆11番(土田貴行 議員)  皆様おはようございます。会派みらいえ土田でございます。
 本日は,会派の意見を代表して質問させていただきます。最後までよろしくお願いいたします。
 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
 大きな1番,女性の視点を取り入れた防災体制の構築に向けて。
 国内では,毎年のように自然災害が発生し甚大な被害をもたらしています。災害時においては,性別,年齢,障害の有無などにかかわらず全ての市民の安心・安全を確保することが重要です。内閣府の調査によると,全国の自治体の防災・危機管理部局における女性職員は1割ほどにとどまっている現状が明らかになりました。女性の視点が不足すると,防災マニュアルにおける女性や高齢者,子どもへの配慮や必要な物資の備蓄など,きめ細やかな防災対策に支障が生じる可能性があります。
 そこで,本市における防災対策の現状と課題について伺います。
 (1)岡山市防災・危機管理部局における女性職員の割合はどの程度でしょうか。また,昨年12月に公表したデータを基に東京新聞が集計した担当職員に占める女性の割合は全体で11.5%との発表の割合と比較してどのような状況にあると認識していますか。
 (2)防災計画やマニュアル策定,避難所運営など防災に関する意思決定プロセスに女性職員や市民がどのように関与しているのか,具体的な事例を挙げて説明してください。災害時に参加される女性職員,女性市民はいらっしゃいますか。
 (3)防災計画の策定や防災訓練の実施に当たり,市民参画を促進し女性の声を積極的に反映していくためにどのような方策を考えていますか。特に岡山市防災会議や自主防災組織など意思決定の場に女性が参画しやすい環境づくりに向けて,どのような取組を進めるお考えですか。地域での取組も含め,具体的な内容を説明してください。また,岡山市防災会議の委員の任期は昨月末となっておりますが,次回メンバーはもう決まりましたか。そのメンバーは,さんかく条例に基づき男女いずれか一方の委員数が委員総数の10分の4未満とならないようになっていますか。
 (4)避難所の環境改善,物資の備蓄,情報提供など女性のニーズを踏まえた具体的な施策について,市としてのお考えを伺います。例えばプライバシーに配慮した女性専用スペースの設置,生理用品やベビー用品,特に液体ミルクや離乳食の品目や必要量,さらには外国人に配慮した避難所における多言語対応など,きめ細やかな対応が必要だと思います。
 そこでア,多言語対応については多言語対応の説明シートがあると聞いておりますが,うまく活用できておりますでしょうか。
 イ,液体ミルクは粉ミルクに比べ断水となっても飲むことができるというよい面があるものの,その賞味期限が短い,価格が割高というマイナス面もあります。他自治体と比較して,量は十分なのでしょうか。備蓄量を増やすお考えはございますか。また,増やした場合に,賞味期限前に上手に回す方法などは検討されていますでしょうか。お教えください。
 ウ,岡山市では離乳食の備蓄は行われていませんが,それはどういう理由からなのでしょうか。また,将来に向け,離乳食の備蓄の計画はございませんか。
 エ,大人用,子ども用のおむつ替えスペース,また調乳,離乳食,アレルギー対応食などの個別対応が必要な場合の簡易調理施設の設置は行われていますか。
 オ,以上お伺いした外国人への対応や避難所のスペース,液体ミルクなどの備蓄物資について岡山市のマニュアルなどに示されているのでしょうか。
 カ,このたびの台風第10号に際して,事前避難所を設置されました。訪れてみると,猛暑の中,スポットクーラーが広い体育館にぽつりと配置されていました。4台では対応できないことを改めて実感いたしました。また,ある避難所では,スポットクーラーの電源を入れた途端にブレーカーが落ちてしまいました。何度も議会で取り上げられていますが,体育館へのエアコン整備を早急に進めるべきではありませんか。御所見をお示しください。
 (5)平常時と緊急時における防災に関する情報発信において,女性や高齢者,障害者,外国人など様々な属性の人々,特に弱者の方々に分かりやすく伝わりやすくする具体的な配慮や具体的な工夫をしておられますか。多言語対応やSNSの活用など,効果的な情報発信のされ方について御見解を伺いたいと思います。
 (6)8月8日に日向灘でのマグニチュード7.1の地震を受けて,気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表しました。岡山市地域防災計画において示されているように行われましたか。実際に経験しての感想と課題,また地域防災計画の修正の必要性などについてはどのようにお考えでしょうか。
 (7)総務委員会では,群馬県高崎市に視察に行き,そこでは能登半島地震を受けて早速今年度予算でトイレトレーラーの導入が行われていました。みらいえメンバーの中にも,能登で実際にトイレトレーラーが役立つ様子を見てきています。衛生的で日常生活で使うものに近いもので安心感があります。緊急防災・減災事業債の仕組みが使えます。岡山市自身での災害のほか,被災地支援,また日常的な啓発に活用できます。まず,トイレトレーラーについての導入を検討しませんか。
 続きまして,大きな2番,市内中心部のまちづくりについて。
 (1)岡山城西の丸周辺は岡山駅から後楽園,岡山城へアクセスされる多くの観光客が通過する場所だと思われます。岡山市民会館を含め,この岡山城西の丸周辺を誘客できる施設やお金が稼げる施設,すなわち通過する方々がお金を落としてくださる施設を造ることが岡山市の観光,経済を活性化させるために欠かせないと考えます。現在計画されている中で,これは誘客できる,またお金を落としてもらえるという計画や施設の充実やその方法,手段はどのようなものでしょうか。御所見をお示しください。
 (2)今年の夏も大変暑い日が多かったです。岡山駅で電車を降り外に出た瞬間,暑さにびっくりするのは少数の方ではないはずです。岡山というまちは晴れの国なのに涼しいな,岡山は快適なまちだなと国内外から訪れる観光客の方々に思っていただけると,また岡山に行きたいと思われるリピーターの増加につながる可能性が大きくなります。JRや商店街組合,道路や街路などかなりの人数の往来が予想されたり,人が集まる要所要所にドライミストの施設をつけていただけませんか。例えば岡山駅前広場や西口広場,商店街の入り口や西川緑道公園などですが,御所見をお示しください。
 (3)我々みらいえで会派視察に行った新潟市では,にいがた2㎞という施策を行っていました。これは新潟駅を起点とした2キロメートル範囲内の老朽化したビルをリニューアルして企業を積極的に誘致する,企業と連携しドローンを用いて運搬であったり宣伝を目的とした実証実験や調査を行ったりしておりました。
 本市では,新産業振興の面からドローンを飛ばして実験を行うような計画や,事業者がドローンを飛ばしたいというような計画の相談を持ちかけられたりしたことはありませんか。また,そのようなことに向けての準備は進められておりませんか。
 (4)現在岡山駅前の桃太郎像は移動され,岡山駅を降りた人が見ることができないほど隅のほうで,岡山駅を背にして黒塗りの柵に囲われて置かれています。桃太郎像を人目につきやすい場所に置く,もしくは花壇を周りに置くなどできませんでしょうか。せっかくの桃太郎伝説をうたっている岡山市の玄関口にある岡山駅の顔である桃太郎像なのに,現状の扱いはあまりにも不本意であまりにもかわいそうだと思います。御所見をお示しください。
 次に,大きな3番,猛暑における熱中症対策についてです。
 近年地球温暖化の影響により,夏の暑さは年々厳しさを増しており熱中症のリスクは高まっています。私たち会派みらいえは,この夏,熱中症対策アンバサダーを5人そろって取得いたしました。そして,とりわけ岡山市においても35度を超える猛暑日や暑さ指数WBGTが危険の31以上が何日も連続で超頻発しており,屋外での活動をはじめとする市民生活のみならず執務室で事務を行う市職員の執務環境への影響も看過できない状況だと思われます。
 そこで質問です。
 (1)岡山市消防局は,熱中症対応で8月末までに救急車を1台増やしました。
 ア,今年の熱中症による救急搬送人数や死者数について,5年前及び10年前と比較しての傾向をお教えください。
 イ,搬送された中で,全国的には高齢者割合が高く自宅からの搬送が多いとのことでしたが,岡山市ではどうでしょうか。数値も上げてお示しください。
 ウ,東京都では7月の熱中症疑い死者123人のうち,エアコンを設置していなかったケースが28人,設置していたが使っていなかったケースが79人です。岡山市の実態は分かりますか。
 エ,また奈良県生駒市や群馬県の数市のように,ほかの自治体の中には例えばエアコンのない生活保護世帯にエアコン設置の補助をしている自治体があります。岡山市では,熱中症を防ぐためにエアコンを経済的に購入することができない人たちにどんな支援を行いますか。
 オ,救急車を1台増やした効果についてお示しください。
 (2)政府は2021年に閣議決定した温室効果ガス排出削減のための実行計画に基づき,中央省庁において室温28度程度の冷房設定を原則としていました。しかしながら,建物全体の空調を各省庁の会計課が一括管理しており職員が自由に温度を下げられない仕組みが多く,日当たりや階層などによっては室温30度を超えることもあるため,この猛暑の中28度設定では業務に支障を来すという声が相次いでいました。また,政府は民間企業に対しては2023年に室温28度の目安を取り下げ,熱中症対策を優先するよう呼びかけを変えております。これは,省エネルギーと健康確保の両立を図る上で,柔軟な対応が必要であるという判断によるものと考えられます。岡山市においても,市役所をはじめ学校,公民館などの公共施設は市民生活や教育の場として重要な役割を担っています。
 そこで,これらの施設における現状の空調管理と今後の対応についてお伺いいたします。
 ア,現状の公共施設における冷房設定温度の考え方についてお示しください。
 イ,岡山市役所本庁舎における現在の室温管理の状況について具体的に説明を求めます。特に冷房の設定温度,稼働時間,熱中症対策等について詳細にお示しください。
 ウ,市内の私立就学前教育・保育施設の室温管理は,どのような基準で行われていますでしょうか。また,幼児が危険にさらされる状況である場合,どのような指導を行いますか。
 エ,国の動向を見ると,河野太郎国家公務員制度担当相が温室効果ガス排出削減のため室温28度に設定されている庁舎の冷房温度について柔軟に対応するよう各府省に指示していますが,市役所本庁舎に勤務する職員から室温管理に伴う健康相談が寄せられてはいませんか。
 オ,岡山市役所本庁舎においては,熱中症リスクを考慮し空調設定温度の柔軟な運用や見直しを行うお考えはありませんか。
 カ,クーリングシェルターに岡山市内の公民館など64施設を指定されました。クーリングシェルターの活用状況,成果についてお示しください。どのように広報して,また何かの利便性の工夫をされたのでしょうか。来年に向けて,改善すべきところはありますか。自治体によっては熱中症警戒アラートに気づかない人に向けて,のぼり旗を立てたりクーリングシネマを開催して映画上映を行ったり,経口補水液を置いたりしています。岡山市としてのお考えをお示しください。
 キ,多様な市民に対して,熱中症予防の啓発活動や暑さ対策に関する情報提供をどのように行っていますか。
 次に,大きな4番に参ります。
 岡山市の障害者雇用についてです。
 障害者の雇用の促進等に関する法律施行規則等(障害者雇用促進法)の改正により,障害者の法定雇用率は2024年4月から段階的に引き上げられています。4月1日以前に民間企業での障害者法定雇用率が2.3%とされていたところ,2024年4月より2.5%に引き上げられ,2026年7月からは2.7%へ段階的に引き上げられることが決まっております。公的機関も2024年から2.8%に引き上げられており,2026年度からは3.0%へと引き上げられます。
 (1)2023年度における市長部局,水道局,教育委員会の障害者雇用人数と雇用率をそれぞれお示しください。
 (2)本市と他の政令都市とを雇用率で比較すると,どうなりますか。他政令都市と比較した結果,雇用率の目標はどこに置いておられますか。順位でも数字でもよいのでお示しください。
 (3)本市では障害のある方のスキル開発やスキルアップ,自己実現などのキャリア形成に関してどのような取組をされていますか。また,目標やゴールなどあればお示しください。
 次も障害者の方に関する質問ですが,大きな5番,障害のある方の就職支援についてお尋ねいたします。
 2024年4月に行われた障害福祉サービス等報酬改定により,国から与えられる報酬がよりシビアになりました。とりわけ就労継続支援A型事業所では,生産活動収支の項目を重視,つまり成果主義がより強化されることが決定しました。ここ数年,コロナ禍や物価の高騰,最低賃金の上昇により障害福祉サービスを行う事業所は厳しい経営状況が続いています。先頃の報道によりますと,就労事業所は今年3月から7月に全国で329か所閉鎖され,少なくとも働いていた障害者約5,000人が解雇や退職となっているそうです。岡山市も全国で5番目に解雇・退職者数の多い自治体となっております。
 そこでお尋ねいたします。
 (1)本市において廃止や規模の縮小などを決めた事業所を把握,その月ごとの数の推移やその理由を把握していますでしょうか。お示しください。
 (2)今年度になり現在まで,A型事業所で働く障害のある方の解雇やB型への移動はどのくらいあったのでしょうか。
 (3)さらに10月以降は,最低賃金が50円上乗せされる見込みが出ております。A型事業所は,より運営継続が苦しくなることは容易に見込めると思います。就労継続支援A型事業所について本市のさらなる支援策を望みますが,障害者優先調達推進法に鑑みての御所見をお示しください。
 (4)新たな障害福祉サービスである就労選択支援,就労継続支援事業所や一般就労へ向けて職種や本人の希望を伺いながらアセスメントやマッチングを行う就労選択支援に向けて本市での御準備はどのように進めていますでしょうか。具体的にお示しください。
 続きまして,大きな6番です。
 岡山市の観光資源へのさらなる誘客促進事業とそのためのハード・ソフト整備について伺います。
 岡山城の令和の大改修から2年近くになりますが,その観光客の来場はコロナ禍前にも増して増加の一途をたどっております。さらに増加速度を増していくよう,さらにハード・ソフト面を充実,他地区,他県にぬきんでる策に打って出る時期に来ていると思います。
 そこで,その戦略についてお尋ねしていきたいと思います。
 (1)今後のビジョンについて市長にお尋ねいたします。
 今後岡山市の観光事業について,どのようなビジョンをお持ちでしょうか。
 (2)XR(クロスリアリティ)を活用し,町なかでスマホをかざすとVチューバーが踊っていたり各所の紹介をスマホ越しに見ることができる仕掛けを先日の会派視察でお邪魔した新潟市で拝見してきました。岡山市の主要観光地でも,XR(クロスリアリティ)を活用し観光客を呼び込みませんか。
 (3)さきの6月定例本会議で國友議員がお尋ねしましたが,西のゴールデンルートに加入された後,どのような取組をされていますでしょうか。
 (4)万博に限らず様々なルートを取られる旅行客に関して,岡山を通過するであろう中国,四国,九州からの国内からの誘客,大阪以東からの誘客に関しての策はありますか。
 (5)ナイトタイムエコノミー,すなわち夜の岡山市を楽しんでいただくための工夫や企画はないでしょうか。岡山へ宿泊していただくための誘客策は,幻想庭園,烏城灯源郷,うらじゃ祭り以外にもありますか。
 (6)OKAYAMA KANKO.netに掲載されている岡山の観光資源は各所に点在していると思います。モデルコースには,その大半が自家用車での移動かレンタカーの使用,すなわち車のマークのみで,その各所をつなぐ交通手段の告知が薄いように思えますが,今後告知を充実される戦略は取れないでしょうか。公共交通機関における移動の告知が必要と思われます。いかがでしょうか。
 (7)OKAYAMA KANKO.netに掲載の観光スポットは地域的にもランダムに並んでおりますが,地域別に並べればプランもつくりやすいと思いますが,いかがでしょうか。
 (8)岡山市観光振興アクションプランの中の評価と推進体制において,PDCAを行われる上で私はチェックが一番重要ではないかと思います。現在チェック体制はどのように整えておられますか。チェック項目内にある市民・関連事業者等からの意見聴取では,岡山市観光ボランティアガイドの方は対象となっておりますか。観光ボランティアガイドの先輩方は,そのキャリアに応じてかなりの情報をお持ちだと思いますが,生かしてみてはいかがでしょうか。御所見をお示しください。
 (9)岡山の観光地を訪れられる一般の観光客のお客様にも御意見を伺うアンケートを取ってみられてはいかがでしょうか。
 続きまして,大きな7番。
 害虫・害鳥対策についてお尋ねいたします。
 (1)岡山駅周辺の木,特に岡山駅東口のビックカメラの前の木にムクドリが多くいます。地面を見ると,鳥のふんが大量に落ちています。ふん害に憤慨されている市民の声を聞きました。駅前のムクドリのふん害対策で行っている内容をお示しください。また,もう何年もそのふん害は改善されていないと思います。様々な縛りがある中で,いろいろな対策を取られいろいろと工夫もされておられますが,相手もかなり賢い鳥であるがため苦戦を強いられていらっしゃると伺いました。
 そこで提案ですが,今まで取られてきた対策を複合的にあわせ持つ,鷹の形を模し時々動き,中に音と超音波を切り替えながら発するという装置を置きませんか。御所見をお示しください。
 (2)本年はカメムシの発生が問題になっており,5月には岡山県から病害虫発生予察注意報(果樹カメムシ類)が発表になりました。
 そこでお尋ねいたします。
 ア,岡山市では,どのくらいの果樹カメムシによる農作物被害情報が出ておりますか。
 イ,対応策は,どのように取られましたでしょうか。
 ウ,4年前に街路樹のクスノキに被害をもたらしたクスベニヒラタカスミカメムシの被害は出ておりませんでしょうか。
 エ,2年前に米への被害を出したアカスジカスミカメの被害は出ておりませんでしょうか。
 さらに大きな8番地球温暖化防止に向けてお尋ねいたします。
 熱中症対策と重なりますが,地球温暖化防止の観点から以下お尋ねいたします。
 (1)学校施設の教室の温度は,学校保健安全法に基づく学校環境衛生基準において18度から28度が望ましく,毎学年2回,各階1以上の教室等の1か所以上の机上の高さにおいて検査を行うことと定められています。
 ア,暑さによる健康被害の訴出や業務,学習への支障に関する報告はどの程度寄せられていますか。
 イ,岡山市ではどのように誰が調査を行い,教育委員会へ報告しておられますか。6月から9月,最も熱くなる可能性が高い最上階の教室等で温度検査を実施しているのでしょうか。
 ウ,文部科学省から学校施設のZEB化の手引きが示されました。学校はほとんどが無断熱の状態ですが,全国的に少しずつ断熱改修を行う自治体が増えています。実施している学校の例では,断熱改修していない教室に比べてエアコンの効きが約1時間早く5度以上の温度低下が確認できたと言います。岡山市においても,試験的にでも断熱改修を行いませんか。
 エ,自然エネルギーの活用など,施設の省エネ化と快適な環境整備を両立させる取組を今後どのように推進していくお考えですか。
 (2)国土交通省では,2025年度から都市部の暑熱対策を強化する方針を固め,緑化やミストシャワー,路面温度を下げる効果のあるアスファルト塗装といったヒートアイランド防止策に取り組む自治体に対し,社会資本整備総合交付金を重点的に配分する方向で検討しています。
 ア,岡山市では,どのようなヒートアイランド防止策に取り組んでいますか。
 イ,国からの交付金も活用して積極的に取り組んでいただきたいですが,御所見をお聞かせください。
 次に,大きな9番,外国人に対する日本語教育(多文化共生)についてお伺いします。
 近年,外国人就業者や技能実習生と海外から日本への在住者が増え続けています。その外国人等に対する日本語教育,特に子どもに関しては学校の授業の習熟度への影響,将来への不安にも関わる問題と考えます。習慣の違いもあり日本の,岡山での生活になじむためには,まず言葉の障壁を取り除くことが必要と考えます。そのために,岡山市が取り組んでおられる内容についてお尋ねします。
 (1)市長には,岡山市における日本語教育の現状,求められる課題について率直な御意見を伺います。また,岡山市では生活者のための日本語教室を6月から福浜公民館で始められ,また今月からは万富公民館でスタートされます。この新設された日本語教室は地域の皆さんとの多文化共生が意識されたものですが,日本語教室の現状や課題,そして期待などもあわせてお願いいたします。
 (2)岡山県も,日本語教室の開催など多文化共生に取り組んでおられます。岡山市は,県とどのような協力事業を持っておられますか。
 (3)岡山市の様々な地域での取組に補助を行ったり,人材を派遣したり,取組の相談に乗ったりする事業は行われていますか。
 (4)外国人人口増加に伴い,外国人児童・生徒も増えていると聞いています。外国人児童・生徒等の日本語指導についてお伺いします。
 ア,現在小学校,中学校に在籍するそれぞれの外国人児童・生徒の数,増加の様子について教えてください。また,国籍について何か傾向がありますか。
 イ,岡山市では,この4月に外国人児童・生徒等受入れのためにという資料を作られました。作成された契機,目的,また誰にどのように周知されているのか教えてください。効果はありましたでしょうか。
 ウ,岡山市では,転入されてきた外国人児童・生徒等の保護者に就学課において岡山市立学校の学校生活を手渡ししておられます。地域から学齢期に達して小学校に入学した児童,保護者にも伝える必要があるのではないでしょうか。そのためには,学校にもこのようなリーフレットがあることを周知すべきではないですか。ほかの自治体を見ますと,やさしい日本語版も含めて多言語で作成されているところがあります。全く日本語が読めない保護者もおられます。岡山市でも,ぜひ多言語化を行いませんか。
 エ,文部科学省の令和5年度日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査によると,日本語指導が必要な中学生等の高等学校等への進学率は90.3%,また日本語指導が必要な高校生の中退率は8.5%,大学等への進学率は46.6%とのことです。
 ①岡山市立学校において,日本語指導が必要な生徒の高校への進学状況をお示しください。
 ②日本語の習得が難しい等の理由で学校へ行きにくい児童・生徒についての相談はありますか。
 オ,文部科学省が委託した事業において,外国人の児童・生徒等教育の考え方として日常生活の言葉,生活言語能力の習得に2年程度,授業の言葉,学習言語能力習得に5年から10年必要とされています。日本語が分からないと,教科学習の理解が進まないことにつながります。ぜひ学習言語能力までつけることができるよう,専門家の皆さんと御相談して小・中学校における日本語教育の在り方を検討してほしいですが,いかがですか。
 最後に,大きな10番,公立夜間中学についてお尋ねします。
 (1)第1回の入学説明会は7月25日に岡山市立岡山後楽館中学校で,第2回の入学説明会は8月24日に南ふれあいセンターにて行われました。また,第3回の入学説明会は9月28日に百花プラザで行われます。これまでの入学説明会では,どのような方が何人参加されましたか。掘り起こしができているとお考えでしょうか。参加者からの質問や個別相談について,人数や内容を教えてください。
 (2)入学決定までについてお伺いします。
 これから①生徒募集,入学願書提出,②面談,③結果通知が予定されていますが,それぞれどのような配慮をしながら行われますか。
 (3)とりわけ入学願書提出後に行われる面談についてです。
 この中で,十分な教育を受けることができなかった理由や,入学を希望する理由について入学希望者から聞き取りをされると思います。入学を希望される皆さんには,これまで大変な境遇がありました。学校に通えなかったことや,たとえ通えたとしても実質的な学びができなかったことは,本人はもちろん家族の責任ではありません。入学希望者がこのたび改めて学び直ししようと勇気を出して名乗り出られたことに対して,敬意を持って対応してほしいと思います。そして,入学の是非を判断するに当たっては入学要件に適しているかどうかの外形的条件だけではなく,入学希望者が抱いている学ぶことに対しての熱意をしっかり聞き取ってほしいと思います。そして,思いや熱意に対して安心して学び続けることができるように学校として物理的・精神的支援を行うことをお伝えください。このことですべて国民は,法律の定めるところにより,その能力に応じて,ひとしく教育を受ける権利を有するとうたった憲法第26条が実現します。岡山市の姿勢をお答えください。
 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。
 御答弁のほど,どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○田口裕士 議長  質問の途中でありますが,しばらく休憩いたします。
      午前10時41分休憩
ご利用について
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