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9月11日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月11日(水) 本会議 一般質問
みらいえ
鬼木 のぞみ 議員
1 こども計画について
2 児童虐待,ドメスティック・バイオレンス(DV)について
3 第七次総合計画について
次は,順序に従いまして鬼木議員。
〔10番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員) 皆さんおはようございます。國友議員に続いて,会派みらいえの鬼木のぞみです。どうぞよろしくお願いいたします。
先日,3年ごとの夏にある狩猟免許更新に行きました。会場は,私より年齢が高い方がほとんどで,女性の姿を見かけることはなかったです。もちろんいらっしゃることはいらっしゃるんですけどね。ぜひ若い皆さんに,女性の皆さんにも狩猟免許にチャレンジしていただければと思います。
では,質問に入ります。
1,こども計画について。
2022年,子どもを権利の主体として定めた日本で初めての法律であるこども基本法ができました。国や自治体は,子どもに関わる政策を進める際,子どもや若者の意見を聞くことが義務づけられ,子ども施策についての市町村計画の策定が努力義務になりました。そして,2023年に閣議決定されたこども大綱には,全てのこども・若者がひとしくその権利の擁護が図られ,身体的・精神的・社会的に将来にわたって幸せな状態(ウェルビーイング)で生活を送ることができる社会と述べられています。
これらを受けて,岡山市では,こども計画の骨子案が示されました。
(1)こども計画は,こども基本法の下で,現在ある様々な子どもにまつわる計画も統合して作成されます。子どもが権利の主体であることは,全計画に通底する理念であり,どの施策にも反映すべきことです。このことをどのように計画に表し,施策全体に反映させますか。
(2)骨子案の施策体系図の中に,図のように,基本政策こどもの健やかな成長と若者の自立の支援の柱の1,こどもが安全で健やかに育つことができる環境づくりにある4つの施策の一番上に,こどもの権利の理解促進が位置づけられています。ここの一番上にありますが,施策の一つとなっています。
ア,こどもの権利の理解促進とは,具体的にどんな施策を検討しておられますか。
理解促進という言葉だけでは,子どもが権利の主体であるというこども基本法の趣旨に照らすと不十分ではないでしょうか。所見を伺います。
イ,中野区子ども総合計画では,基本理念に子どもの権利をうたい,そのうったての目標のⅠに,子どもの権利を保障し,子どものすこやかな成長を支援すると挙げ,その取組の方向性として,①子どもの権利に関する理解促進,②子どもの意見の表明・参加の促進,③子どもの居場所づくり,学び・遊び・体験の支援,④子どもの権利侵害の防止,相談・救済と,大切なテーマが並んでいます。それぞれに主な取組がつづられ,こども計画の作成の趣旨がよく分かります。岡山市もこのような体系となるように検討してくださいませんか。
(3)施策の当事者である子どもや若者の意見を聞くことが義務づけられました。岡山市の仕組みや現状について具体的にお聞かせください。
(4)子どもの意見を表明する機会を持ち,市政への参加を促すことは,岡山っ子育成局だけでなく,各局が関わってきます。例えば,公園を使うのは子どもたちが多いです。こども計画を進めるためには,こどもまんなか応援サポーターを宣言した大森市長を本部長とする子どもが関わるオール岡山市での全庁的組織で取り組むべきだと考えます。御所見をお聞かせください。
あわせて,岡山市子ども・子育て会議の委員の拡充も必要ではないでしょうか。
(5)こども計画に,小中高生の声はどのように反映されますか。
(6)現在,例えば尼崎市は,Up to You!という市長に政策提言をする事業を行っています。子ども,若者の声を直接聞き,一緒に考え,政策に結びつける仕組みを考えられませんか。
(7)は割愛です。
次に,大きな項目2,児童虐待,ドメスティックバイオレンス(DV)についてです。
2022年1月,その春に小学校1年生になる予定だった西田真愛ちゃんが虐待により亡くなりました。今,真愛ちゃんの母親への裁判が公判中です。報道によると,母親の弁護側は,元交際相手からカメラを自宅に設置され,つなぎっ放しの携帯電話を持たされていたため,常に監視されていると認識していたと説明。生活費も管理され,通院や児童相談所への相談も制限されるなど,DVを受けていた,心理的な支配を受けていたということで,制止したり助けたりすることは不可能だったと訴えています。傍聴に行った友人から,「弁護士が母親にこども総合相談所のことを質問しました。母親は,『優しくしてくれました。監視されていたので本当のことが話せなかった。』と答えていました。できたら,避難所を希望しているか,DVの有無などをマル・バツで意思表示できる面談シートがあったらと思いました。」とメッセージが来ました。何より,関わる職員にDVとの関係を見抜く目が必要です。認識があれば,母親たち2人が反省の態度を見せたからといって,真愛ちゃんを一時保護所から2週間で出すということはなかったと思います。
DV家庭には虐待あり,虐待の陰にはDVありという指摘もある中で,こども総合相談所は,DVの観点からも見直しを行われました。
(1)児童虐待とDVについて,改めて岡山市の考え方をお聞かせください。
(2)真愛ちゃんの案件について。
ア,元交際相手が,真愛ちゃんを裸で墓地に立たせて叱責したことを警察が通告し,こども総合相談所は真愛ちゃんを保護しました。この件があっても,虐待レベルが軽度という判断が変わらなかったことが大きなポイントであったと思います。現時点では,この判断をどのように見ておられますか。
イ,子どもについての共通アセスメントシートは,DV関係機関の意見を反映して作成されたとのことですが,どのように反映されましたか。これは事件後に作られたものです。
ウ,児童虐待の要支援レベルの目安についても,DV関係機関の意見をいただいて見直しをするべきではないですか。
エ,共通アセスメントシート活用前の令和4年度と活用後の令和5年度において,DVが関わっていると判断したケースは何件ずつありますか。さんかく岡山など,DV関係機関と連携したケースではどうでしょうか。
オ,母親が,監視されていたので本当のことが話せなかったと述べたことをどのように受け止め,どのような対応が必要であったと考えられますか。
友人が提案している面談カードや自尊感情を高めるためにメッセージ入りの相談機関が入ったカードを渡すなどの工夫が要りませんか。
カ,児童虐待に関わる職員,関係者の皆さんが,支配されるDVと児童虐待の関係について認識を持つための研修が必要です。どのようにこれまでの研修が見直され,今後,どのように継続的に行っていかれますか。
岡山県は,DV被害者支援資質向上研修を行っています。研修には参加していますか。
(3)第三者評価から指摘があった子どもの権利が守られていることを説明するため,子どもが参加して作成する一時保護所用の権利ノートの策定の進捗状況はいかがですか。
(4)一時保護施設の運営などの基準を定めた条例の策定スケジュールと内容をお示しください。
大きな3番,第七次総合計画策定に向けて。
来年度策定される岡山市政の羅針盤である第七次総合計画についてです。
(1)今年度実施予定の現状把握,基礎データの収集,分析はどこまで進みましたか。第六次の検証はどのように行いますか。
(2)市民からの声をいただく岡山市まちづくりワークショップが行われます。
ア,前回改定に当たってのワークショップでは,参加者から,自分たちの意見はどのようになったのかとの声,不信感を幾つもいただきました。総合計画を市民とともにつくるため,参加者へのフィードバックも含めたワークショップ開催などの工夫が必要ではありませんか。
イ,小中高生の声,意見の反映も必要ではありませんか。
(3)次期計画にはSDGsをベースに,防災も含めた地球温暖化への対応,人口減でも安心して暮らすことのできる住民自治のまちづくり,身近にある区の役割をさらに大きくすることなどが必要だと思いますが,大森市長としては,次期計画の柱として位置づけるものは何でしょうか。
以上です。
よろしくお願いします。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,鬼木議員の質問にお答えいたします。
私は,第七次総合計画,次期計画の柱として位置づけるものは何かと。これもこの会議でよく申し上げているところですが,我々70万を超える市民が,ここ岡山市で暮らしています。様々な市民の要求もございますし,我々として,やっぱり岡山市,多角的に見て高みに上げていかなければならないという認識を持っており,あらゆる分野において,今後,新たな計画を立て,そして目標を考えていかなければならないとは思っております。
振り返りの中で,そういう議論をさせていただきたいと思いますが,鬼木議員がおっしゃっているように,こういうSDGsというか,地球温暖化というのは,我々一人一人が対応して世の中全体を変えていかなければならない,そういう問題でもあるわけであります。そういったところは,当然ながら重要な視点になっていくだろうと思っております。
以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 1番,こども計画についての項に順次お答えします。
まず,子どもが権利の主体であることの計画,施策への反映についてです。
こども大綱の重要事項である子どもの権利は,子ども施策全体の基盤となるものであることから,こども計画の策定に当たっては,計画の総論に基本理念の考え方をお示しする中で,子どもの権利を盛り込むなど,計画の全ての施策に共通した考え方になるように検討してまいりたいと考えております。
次に,子どもの権利の理解促進の具体は,理解促進だけでは不十分では,所見を及びこども計画策定の趣旨がよく分かる体系の検討について,一括してお答えします。
子どもの権利の理解促進の具体的な事業内容は,現在検討中であり,11月頃をめどにお示しする素案に掲載する予定です。
子どもの権利については,子どもの意見の尊重や最善の利益などを実現するために,まずは広く理解促進を図ることが重要と考え,子どもの権利の理解促進を骨子案の施策の一番最初に位置づけております。この施策の事業として,子どもの権利に関する様々な取組が入る予定です。
議員御提案の体系案につきましては,今後,審議会などでの審議や市民の皆様の意見も踏まえ,検討してまいりたいと考えております。
次に,施策の当事者である子どもや若者の意見を聞く仕組みや現状についてです。
こども基本法において,子ども施策の策定,実施,評価に当たっては,子ども施策の対象となる子どもや子育て当事者などの意見を聴取して反映させるために必要な措置を講ずることが定められました。このため,こども計画策定に当たっては,中高生や若者,子育て世帯を対象としたアンケート調査に加えて,大学生などの若い世代を対象としたワークショップや子ども施策について高校生との意見交換などを実施する予定です。
次に,市長を本部長とする庁内組織の所見と子ども・子育て会議の委員の拡充についてです。
こども計画の推進に当たっては,関係部署で構成する庁内の推進会議を設置する予定です。こども計画の施策は,全庁的に幅広い分野に及ぶことから,総合的な施策を推進できるよう,組織の構成などについて検討してまいりたいと考えております。
また,既存の審議会である子ども・子育て会議は,保育,教育,保健福祉などの関係者,保護者,公募委員など,幅広い分野の委員で構成されており,令和7年度から,こども計画の施策の進捗などについて御意見をいただくに当たっては,委員の構成について検討してまいりたいと考えております。
次に,小中高生の声をどのように反映させるかについてです。
昨年度,中高生世代の意識に関するアンケート調査を実施し,将来の希望や悩みなどについて質問し,多数の回答や様々な意見をいただきました。また,中学生が身近なテーマについて話し合う場に参加させていただき,今後,小学生や高校生についても直接意見を聞く機会を設ける予定としております。これらの結果を踏まえ,こども計画の策定に活用してまいります。
次に,子ども,若者の声を聞き,政策に結びつける仕組みについてです。
子どもや若者の声を政策に結びつける仕組みについては,施策ごとに適した方法があると考えております。ワークショップやアンケートなど,様々な方法でしっかりと子どもや若者の声を聞き,施策づくりに生かせるよう努めてまいりたいと考えております。
続きまして,2番,児童虐待,ドメスティックバイオレンスについての項に順次お答えします。
まず,児童虐待とDVについて市の考えをについてです。
子どもにDVを見せることは,子どもに著しい心理的外傷を与える心理的虐待に当たります。さらに,配偶者やパートナーに向かっている暴力や暴言が子ども自身へ向かう危険性もあります。こうしたことから,DVが疑われる家庭では児童虐待が起きている可能性が高く,逆に児童虐待が疑われる家庭ではDVが起きている可能性が高いと捉えて,児童虐待対応機関とDV被害者支援機関が連携していく必要があると考えており,日頃から情報共有を行いながら,協力して対応しているところです。
次に,真愛ちゃんの案件について。
虐待レベルが軽度という判断を現時点でどう見ているかについてです。
本件については,検証報告書の中で,委員からは,交際男性の当該行動が事実であれば,本児にトラウマを与える重大な攻撃,性的虐待などと考える意見が出されたとされています。当時,様々な情報が不足している中で,支援レベル2と判断し,一時保護を行いました。仮にその後の公判等で明らかになった事実が把握できていれば,当時と異なる判断があったのではないかと思っております。
次に,共通アセスメントシートへのDV関係機関の意見反映についてです。
こども総合相談所と地域こども相談センターが共通の認識の下,児童虐待について適切な判断と支援を行うため,岡山市共通アセスメントシートを新たに作成し,令和5年5月から活用しております。
作成に当たっては,DV被害者支援機関である岡山市男女共同参画相談支援センターや岡山県女性相談支援センターに意見聴取を行いました。これらの意見を反映し,家庭内のDVの有無や形態,兆候等を実質的に評価できるものとなっております。
次に,要支援レベルの目安も見直すべきではについてです。
要支援レベルの目安は,虐待を判断する内容や具体例を示したものですが,虐待内容から支援内容を検討する際の目安として活用しております。児童虐待の支援レベルは,岡山市共通アセスメントシートで把握した虐待の重症度,子どもや養育者の状況,家庭の環境,地域とのつながり等の情報を基に要支援レベルの目安と照らし合わせて判断しております。
今後,複雑で困難な事案へも的確に判断できるよう,事例集を作成し,事例を積み重ねていくとともに,要支援レベルの目安についても,DV被害者支援機関の意見を聞きながら,見直すべきところは見直しを検討してまいりたいと考えております。
次に,DVが関わっていると判断したケース,DV関係機関と連携したケースの件数についてです。
虐待にDVが関わっていると判断したケース,DV被害者支援機関と連携したケースのそれぞれの件数については,いずれも統計を取っていないためお示しできません。
次に,本当のことが話せなかったとの母親の発言についての受け止めと必要な対応はについてです。
DVは,家庭等,第三者の目が届かない中で行われることが多く,被害者も深刻な心身へのダメージにより誰にも相談できない場合があることを認識しております。このことを念頭に,児童虐待については,被害者の心情に寄り添い,DV被害者支援機関と連携した対応を行う必要があると考えております。
保護者との面接時に,DVの具体的な被害状況を聞き取るため,令和5年5月から,DVと児童虐待が併存する事案を判断するためのチェックリストを活用しております。
また,DVの目撃が子どもに与える影響やDVの被害の相談先を紹介したパンフレットを新たに作成し,DVと児童虐待について周知に努めているところです。
次に,DVと児童虐待の研修の見直しと今後の継続,DV被害者支援資質向上研修への職員参加についてです。
こども総合相談所では,法定研修である児童福祉司任用前研修において,DVと虐待の関連性を捉えた研修を毎年実施するように見直し,地域こども相談センターの職員も参加しております。また,こども総合相談所で週1回開催される援助方針会議では,全職員が集まった中で,DV関連を含めた事例の対応を学び合うことで資質の向上に努めております。
なお,DV被害者支援資質向上研修については,こども総合相談所と地域こども相談センターの職員が昨年度から継続して参加し,知識の向上を図っているところです。
次に,一時保護所用の権利ノートの作成の進捗状況についてです。
一時保護所用の権利ノートについては,小学校低学年以下向けと小学校中学年以上向けの2種類を作ることとしており,本市の一時保護施設入所児童の意見を聞きながら,現在,原稿を作成しているところであり,年度内には活用を始めたいと考えております。
次に,一時保護施設の運営基準を定めた条例の策定スケジュールと内容についてです。
一時保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例については,年度内の制定に向けて,国が示した基準を踏まえ,条例案の作成作業を進めているところです。
以上でございます。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,児童虐待に関わる職員への研修についてです。
教育委員会では,毎年,管理職や生徒指導主事等を対象とした研修会において,こども総合相談所の職員を招き,児童虐待の対応について研修を行っています。研修では,不自然な外傷がないか,身なりが清潔であるかなど,見守りポイントを基に虐待の早期発見に努めることや,虐待が疑われる場合には速やかに福祉機関に通告し,連携して対応に当たること等について共通理解をしています。また,研修内容については,各担当者から校内研修等を通じて各学校の教職員に周知しています。
以上です。
◎北川由佳 政策局長 3,第七次総合計画の項,市長答弁以外に順次お答えします。
まず,現状把握,基礎データの収集,分析等,第六次総合計画の検証についてです。
次期総合計画に向けた現状把握,基礎データの収集,分析につきましては,現在,庁内から収集した政策分野別の基礎データについて整理を行いつつ,人口をはじめとする主要データについて,経年変化や他都市比較等の分析を進めているところです。
なお,検証の進め方につきましては,おかやま創政会を代表されての小林議員に答弁したとおりです。
次に,フィードバックも含めたワークショップ開催の工夫についてです。
今年度実施するまちづくりワークショップは,市民の目線や立場で考えたこれからの岡山市の方向性や重要な視点等を把握し,次期総合計画の策定に生かすために開催いたします。ワークショップでいただいた御意見等は,集約,整理し,庁内の各部局と情報共有するとともに,基本政策審議会に報告いたします。
また,ワークショップの結果は市ホームページにも掲載する予定です。
次期計画策定後は,幅広く総合計画について情報発信することでフィードバックもしていきたいと考えております。
この項最後に,小・中学生や高校生の声,意見の反映も必要ではについてです。
岡山市の未来の担い手である子どもの意見をお伺いすることは重要であると考えております。そのため,10月から12月にかけて実施するまちづくりワークショップでは,高校生も対象に含め,現在参加者を募集しているところです。小・中学生の意見聴取については,今後どのような方法で実施するか,関係部局とともに検討してまいります。
以上です。
〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕
◆10番(鬼木のぞみ 議員) 市長には御答弁ありがとうございました。これからいろんな声が上がってくると思いますので,市民の皆さんとよりよい計画策定に向けてよろしくお願いしたいと思います。
そして,フィードバックですけれども,参加された皆さんの思いがあるので,その思いをしっかりその方々に返す,そういう検討もしてくださればと思いますが,これについては御所見をお聞きします。
すいません,順番が不同しましたが,まず3番についてです。次,1番,こども計画についてです。
私,こども計画策定に当たって,中高生に取られたアンケートの自由意見を読んだんですけど,子どもの意見にまつわることがたくさん書いてあったんです。私は,子どもたちはもう求めているんだと思いました。しっかりこども計画に反映していただきたいと思いますが,この件について御所見をお聞かせください。
先ほど,子どもの権利の理解促進というところに全部が入っているような言われ方をしました。これはもちろん大切なんです。大切なんですけれども,ほかにも子どもの言葉もきちっと正しく使っていただいて,例えば中野区の総合計画には,ここも書いてあるけれども,こども計画の表明,参加の促進とか,子どもの権利侵害の防止の相談,救済とか,より具体的にここの方向性の中にきちっと大きく位置づけられて,施策があるんです。だから,単なる理解促進の中に全てを入れてしまうようなことはしないで,一つ一つ丁寧にしていくような検討をしていただきたいですが,そこについての検討することについての御所見をお聞かせください。
そして次に,一つ一つのテーマをしっかり私は柱に入れていただきたいので,そこのところは再度要望しておきます。
きちっと答弁がどこまであったのかなと思いますが,私は,今子どもの意見を聞いたりするということが,今の岡山市庁舎の中でどれだけ行われているか,現状把握しているのかという質問をさせていただいたんですが,そこについての答弁は明確なことはなくて,ということは,ほとんどないんじゃないかと私は思っています。ないことを今問題にしているんじゃなくて,きちんと子どもの権利の状態をまず把握する,それが行政施策のスタートではないかと思うんです。だから,私はそれぞれの子どもの権利について様々な大綱とかにもありますので,それについて岡山市はまず現状把握をする。それがないと,目的の指標もつくれないので,そこをしっかりしてほしいということを申しています。それについて,御所見をお聞かせください。
あと,このこども基本法にまつわることは,子どもはいるだけで権利の主体であるということがここにあるわけですから,関わる私たちが対等なパートナーとして,どう子どもに向き合えるか,そこが非常に大きな転換点なので,本当に全庁挙げてしていただきたい。だから,全庁組織については,しっかり見直していただきたいということを検討してほしいということを再度申し上げます。
次に,児童虐待,ドメスティックバイオレンスについてです。
DVと児童虐待の関係をお聞きしたんですけれども,DVは支配を加害者にされている,そのことが子どもに大きな影響,被害者にも大きな影響を与えて児童虐待が起きるという認識が欠けていたので,そこについて御所見をお聞きします。
そして,今思えば,あの目安に沿ってもっとレベルが軽度から上がったのではないか,ちょっと言葉は正確ではありませんが,そのようなことを言われました。私は,いろんな事実が分かったから上がるというのは,もう間違いだと思っているんです。夜にお墓の前で裸で立たされて叱責された,そのことが本当に軽度なんですか。
私はそれは全く違う。
あの時点で,軽度からもっと私は重度だと思います。そこまで移行する必要があったと考えています。そこの認識は大きく違います。性虐待ではなかったのかと調査書でも言っているんです。私は,目安を見て,性虐待に対する認識が弱い,レベルが低い,そのように考えています。なので,真愛ちゃんの事件は,あれは性虐待であったのかどうか,何の虐待であったのかについてお聞きいたします。
それで,もう一度,性虐待という観点を見直すということについて,関係機関もあわせてぜひ見直しを,これ本当にしてほしいんです。あれがなぜ軽度のまんまだったのかということが解せません。私,ほかにもいろいろ言いたいのですが,研修のこと,そしてそういう被害者へのどう対応するかについては今後にさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 真愛ちゃんの事件ですけれども,今日判決という話もありますが,実は様々な報道がプロセスを伝えてくる。そういうことでも,例えば兄弟の発言とか,報道ベースを前提ですけれども,やはり当時の状況,我々が聞いていたものとはちょっと違うところもあったりして,やはり情報をどういうふうに我々がつかむのか。今度は情報をつかんだものをどう判断していくのか。これは本当に重要なことなんだろうと思います。人数も増やし,いろいろベテランの方にも来ていただいております。我々にとって,真愛ちゃん事件を繰り返さないというのが最も重要なことなんで,今回の一連の流れといいますか,振り返るという表現でいいのかどうかよく分かりませんけれども,きちっと精査して対応していく必要があるだろうと思っております。今後の動きをまた強めていきたいと思いますので,よろしくお願いします。
◎北川由佳 政策局長 ワークショップのフィードバックについて再質問いただきました。
ワークショップでいただいた御意見は,包括的にまとめられることが多いものになっております。そのため,ワークショップでいただいた御意見については,集約,整理した上で市ホームページに掲載いたしますし,基本政策審議会のほうにもかけまして,その結果を総合計画の検討に反映してまいります。その上で総合計画が策定された場合には,参加者も含めて,広くその計画の内容を周知するということでフィードバックしていきたいと考えております。
以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 まず,こども計画のところで,アンケートで様々な自由意見が出たというところで,その辺の反映について,再度の御質問をいただきました。
この点につきましては,自由意見をたくさんいただいていて,しっかりした意見をいただいているところでございます。我々もそれをよく読んだ上で施策を考えていきたいと思いますし,全庁的に配って各局に見ていただいておりますので,そういったところでしっかり意見を踏まえた上でいろんな施策を考えていきたいと思っております。
それから,こどもの権利の理解促進のところで,それだけでは不十分というところでございます。この中に,実は子どもの意見を聞いていくとか,いろんなことを盛り込んでいこうと思っておりました。それとあわせて,全体の総論の中で,子どもの権利については全体の施策に関わるところで考え方を示そうと思っておりましたが,より分かりやすい施策になるように,今後検討させていただきたいと思っております。
それから,あと子どもの権利の現状把握が十分できているのかといったところの御質問でございます。
子どもの権利につきましては,児童福祉の観点から,児童養護施設に入っている子どもさんたちに弁護士が意見を聴取する仕組みを導入していたり,それから子どもの権利ノートというのをお配りして,それについているはがきで意見を書いて市に届けるというような方法で,しっかり子どもの権利を擁護するような仕組みを導入しているところでございます。そういったところも含めまして,全体の権利について,こども計画の中でしっかり考えていきたいと思っております。
それから,庁内組織につきましては,今後しっかり検討させていただきたいと思っております。
○田口裕士 議長 以上で鬼木議員の質問は終わりました。(拍手)
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