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9月11日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月11日(水) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
山田 正幸 議員
1 語り部の必要性について
2 教員不足について
3 慰霊碑の維持管理について
次は,順序に従いまして山田議員。
〔20番山田正幸議員登壇,拍手〕
◆20番(山田正幸 議員) 皆様こんにちは。私は,自由民主党岡山市議団の山田正幸でございます。インターネット中継やoniビジョンで見てくださっている皆様ありがとうございます。心よりお礼を申し上げます。
それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
大きな1番,語り部の必要性について。
今年は,第2次世界大戦が終わって79年です。現在,日本で暮らしている人は,1945年以後,つまり戦後生まれがほとんどです。先月,終戦記念日の8月15日前後は,戦争の特集が組まれていました。その番組では,生存者の方々のお話がありましたが,90代の方,中には100歳の方のお話もありました。今から数年後には,戦争体験者で語ってくださる方はいなくなると思われます。
さて,私ごとですが,20年くらい前に沖縄に行きました。そのとき,ひめゆりの塔に行きました。隣接している平和祈念資料館で,ひめゆり学徒隊の生存者の方々のお話がありました。ガマと呼ばれる人工のごうの前で,その当時80代の方々のお話は感動的で,目の前のことのように語られました。一緒に聞いていた人たちは,ほぼ全員が声を出して泣いていました。その語り部の方がおっしゃっていました。ひめゆり学徒隊の生存者の方々もいずれ体験を語れなくなる。体験談を映像化することと若い人に語り部として活躍してもらえる取組をしているとお話しされていました。
岡山市でも,毎年6月29日の岡山空襲の日,8月15日の終戦の日には慰霊祭が開かれています。いずれ先細りになる心配があります。岡山市でも,戦争の語り部,岡山空襲の語り部を設け,小学校,中学校で戦争中の人々の様子を語ってもらい,戦争について考えてもらうことをしてはいかがでしょうか。
終戦後,79年が経過しました。この戦後について,語り部を養成して未来に向かって進んでいくべきだと考えています。岡山市の現状と将来の方向についてお示しください。
大きな2番,教員不足について。
我が国では,人手不足の状況が深刻になっています。教育の分野でも,教員不足でございます。2024年5月時点で不足している教員の数は,公立の小学校で1,732人,中学校で1,244人,高校で433人,特別支援学校で473人など,全国の公立学校で4,000人以上です。始業式に担任がいない,今年度来る予定だった人が急遽辞退し,後任が見つからないなどが理由です。
教員不足の要因として考えられるのが,1番目に,産休,育休の取得者数と,2番目に特別支援学級数と,3番目に病気休職者数が見込みよりも増えたということです。また,団塊世代の大量退職に伴って,教員の採用者数を増やしてきた結果,子育て世代に当たる20代,30代の教員の構成比が拡大していることがあるようです。
将来の日本を担っていくのは,現在,教員不足の現況にある小学校,中学校,高校,特別支援学校の児童・生徒なのです。ですから,教員不足は日本の将来に関わることです。
(1)人材確保のために様々な取組を実施されていますが,大学3年生を対象とした教員養成セミナー夢への扉は,受講者に大変好評であると聞いています。具体的にどのような内容で実施されて,受講者からどのような声が届いていますでしょうか。お示しください。
(2)昨年度から,秋にも採用試験を実施しているとのことですが,昨年度の受験状況はどうだったのでしょうか。今年度もしっかり周知して実施してもらいたいと思います。御所見をお聞かせください。
大きな3番,慰霊碑の維持管理について。
岡山市内の各所には,さきの大戦で亡くなられた方の慰霊碑や供養塔が建立されています。今年は戦後79年となりました。全国に建てられた戦没者慰霊碑は老朽化が進んでいます。清掃奉仕も維持管理も,後継者がだんだん少なくなっている現状があります。
慰霊碑の維持管理をしてきたのは,当初は戦争で夫を亡くした妻たちでした。しかし,その後世代が変わり,今は子どもの代でも70代後半から80代となり,活動を続けられる人は数少なくなっています。私は遺族会の会員で,遺族会会員としての活動をさせていただいています。私の伯父が戦死し,伯父の弟である父が遺族会に所属していました。孫の世代は仕事があり,なかなか活動できません。現在,維持管理に携わっている人たちは,慰霊碑が老朽化していくのは忍びないと考えています。
全国組織の日本遺族会は,慰霊碑の維持や管理などを自治体など行政が行うよう,平成29年度から毎年国に要請しています。
そこでお尋ねします。
岡山市内にある慰霊碑の維持管理を岡山市にお願いできないでしょうか。御所見をお示しください。
御清聴いただきましてありがとうございました。
以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。御答弁をお願いいたします。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 1番,語り部の必要性についての項,岡山市の現状と将来の方向性について御答弁いたします。
岡山市では,この6月,岡山戦災の記録と写真展を開催しまして,記念イベントとして,体験者に空襲体験を直接語っていただく会を開催したところです。戦後79年を迎えまして,岡山空襲の直接の体験者として証言いただける方も御高齢となり,体力面,健康面の観点から,今後,体験者を実地で招いての語り部活動の展開は,さらに限定的になるものと考えているところでございます。
このような状況もございまして,引き続き体験者の証言収集に注力しながら,学校現場での活用も想定して,集めた証言の資料化等,整理を進めてまいります。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,学校で戦争について語ってもらうことについてです。
岡山空襲等について,語り部の方からお話を伺っている学校もあり,貴重な学びの機会だと考えております。
続いて,教員不足についての項,まず教員養成セミナー夢への扉の具体的な内容と受講者の声についてのお尋ねです。
教員養成セミナー夢への扉は,教師に求められる資質や実践的指導力を磨くことを目的に,授業づくりについて,特別支援教育と生徒指導について,ICT活用についての内容を,3回に分けて実施しています。受講者に対して実施したアンケート結果では,ほぼ全員が,教員になったときにセミナーで学んだことが役に立つと回答しており,先生としてのやりがいについての話が印象に残った,心配だったいじめ対応について詳しく知ることができて安心したなど,意欲の向上や不安解消につながったという感想が数多く見られました。
次に,秋実施の教員採用試験の状況についてです。
昨年度から,現職教諭を対象とした秋の教員採用試験を実施しています。昨年度は,小学校13人,中学校10人の計23人の出願があり,そのうち小学校5名,中学校5名の計10名が合格しております。今年度も11月中旬に実施を予定しており,さらなる人材確保に努めてまいります。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 3番,慰霊碑の維持管理について,維持管理を市でできないかということでございます。
慰霊碑や供養塔につきましては,岡山市が設置しているもの以外にも多数あると承知はしておりますけれども,所有者・管理者不明のものが多く,その全容は把握できておりません。遺族会が清掃等を行っている慰霊碑等について,岡山市が直接維持管理を行うことは困難ですが,引き続き遺族会に対して助成する中で,どのような対応ができるか検討してまいりたいと考えております。
以上です。
〔20番山田正幸議員登壇〕
◆20番(山田正幸 議員) 御答弁をいただきましてありがとうございます。再質問させていただきます。
大きな1番の語り部の必要性についてですが,資料化を進めるということですが,具体的にはどのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。お示しください。
それから,どのくらいの学校が語り部からお話を聞いているのでしょうか。
また,岡山大空襲についての学習を推進するために,教育委員会はどのような働きかけをしていますでしょうか。お示しください。
大きな3番の慰霊碑の維持管理についてですが,遺族会も高齢化して困っていますので,遺族会の支援については引き続きよろしくお願いしたいと思います。これは要望です。
以上で再質問を終わります。
御清聴いただきましてありがとうございました。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎後河正浩 保健福祉局長 まず,資料化についてでございますけれども,実際に具体的にということなんですけれども,空襲展示室のほうでは,大体これまでに約350人の方々から聞き取りを行いまして,既に書籍化でありますとか映像化した内容もございますけれども,やはり後世に残していくということを考えますと,やっぱりデータの整理というものがまず必要だろうと思っておりますので,引き続きこういうデータの整理にしっかり取り組んでいきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
◎三宅泰司 教育長 学校での語り部のことと,それから岡山大空襲のときの教育委員会としての働きかけ,2点ありました。順次お答えします。
まず,昨年度については,12校の学校が,岡山空襲について語り部の方の実体験に基づく講話を聞き,平和についての学びを深めています。
もう一点,教育委員会としては,毎年6月29日の岡山市平和の日に合わせて,平和の尊さについて学ぶ機会を持つよう,他の学校での取組例を紹介したり,岡山空襲展示室で開催された岡山戦災に関する写真展について案内するなど,より一層平和教育の充実が図られるよう努めてまいっております。
以上です。
○森田卓司 副議長 以上で山田議員の質問は終わりました。(拍手)
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