録画中継

令和5年11月定例会
12月7日(木) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議団
岡崎 隆 議員
*一問一答方式
1 小型無人機(ドローン)の活用について
2 防災重点農業用ため池について
3 国指定史跡浦間茶臼山古墳について
 次は,順序に従いまして岡崎議員。
     〔16番岡崎隆議員登壇,拍手〕
◆16番(岡崎隆 議員)  皆さんおはようございます。自民党市議団の岡崎隆です。
 今日は質問の途中で書画カメラを使わせてもらおうと思います。会派の仲間のほうからちゃんと使えるんかと心配していただきましたが,私のテクニックをお見せしようと思います。あちらの席に行ったときにやりますので,御期待ください。
 それでは,質問に入ります。
 1番,小型無人機(ドローン)の活用についてでございます。
 ドローンは,今や農作業からビルの点検まで様々な場面で活用され,身近な存在となっています。このような中,全国の各自治体では,防災や減災,災害現場での被災状況の把握等を目的としたドローンの活用が行われています。本市消防局にお聞きしたところ,令和元年6月より3台のドローンが導入されているとのことです。
 そこでお尋ねします。
 ①地震,台風,水害等の中で,まず危機管理室としてはドローンをどのように活用される計画となっているか,教えてください。
 ②消防局でドローンを導入してどのような効果があったか,教えてください。
 ③消防局以外でも,減災の視点から,山の状況や河川,また山腹にあるため池等の通常の点検にもドローンを広く活用していくおつもりはありませんか,お尋ねします。
 ④現地に行くのが困難な山間部にある空き家の状況等の把握にも活用できると思いますが,御所見をお聞かせください。
 次に2番,防災重点農業用ため池について質問します。
 本市には1,445か所の農業用ため池があります。そのうち903か所が防災重点農業用ため池に指定されています。現在計画的に補修工事等が進んでいて,東区でも次々と整備が行われ,本当に助かっています。ありがとうございます。その一方で,どうしても気になる池を2か所だけ挙げて質問いたします。
 1つは上道の御休学区にある新池です。
 この池の劣化状況評価総括表の所見を見ますと,のり面の石積みに崩れや空洞化が確認され,補修を検討することとなっています。しかし,この新池の堤体のり面に民地があることが分かりました。早急に地権者さんとお話ししなければ改修工事に取りかかれないと思います。
 そこでお尋ねします。
 ①現状どのように交渉されていますか,教えてください。
 次に,同じく上道の浮田学区にある青津池についてでございます。
 青津池は国道沿いにあり,周辺には民家や商業施設もある池です。この池は,堤内にたまった泥を約4年かけしゅんせつしたとのことですが,驚いたことに,しゅんせつした土(改良土)が池の堤内に寄せられている状態となっています。地元町内会等から,草が生え,虫が発生し,大変困っているとの御相談を受けました。
 そこでお尋ねします。
 ②この工事は何のために行い,現状で工事が完了しているのか,お尋ねいたします。
 ③工事にかかった期間と費用をお示しください。
 ④地元から要望書が出ています。要望書に対する御所見と,今後青津池をどのようにしていくおつもりか,当局のお考えをお示しください。
 3番,国指定史跡浦間茶臼山古墳についてでございます。
 2019年,大阪府堺市,藤井寺市,羽曳野市に広がる百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されました。また,今年1月には,奈良市の富雄丸山古墳から研究者も驚くような鉄剣や銅鏡が発見され,大きなニュースとなり,注目を集めています。本市も造山古墳等の周辺整備が行われ,文化財の保全だけではなく,観光資源としても活用が進められています。
 そのような中,本年11月10日,浦間茶臼山古墳のある地元の御休学区において,浦間茶臼山古墳保存会が発足されました。いよいよ,地域を挙げて古墳の保存はもとより,観光資源化や市民が歴史を学ぶ場として新たな取組が始まったわけであります。また,11月17日には,大森市長へ保存会設立の報告と当局に対しての要望を8点にまとめ提出いたしました。
 私は,市民が動き出した今こそ,当局と地元が力を合わせて,この貴重な史跡を生かしたまちづくりに動き出す大きなチャンスだと捉えています。
 そこでお尋ねします。
 ①当局は保存会に対してどのような活動を期待されているか,御所見をお聞かせください。
 ②保存会より出された要望8点についての各所見をお示しください。
 ③東区としてどのようにこの保存会を応援できるか,お考えをお聞かせください。
 ④10月6日のフォーラムで発表された,古墳時代における吉備と大和との関係性を定説とは異なる視点で捉えた「新たな倭国論・吉備と大和の二頭政治」が市長より発表されました。反響はいかがでしたでしょうか,お聞きいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。
 御清聴ありがとうございます。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,岡崎議員の質問にお答えします。
 浦間茶臼山古墳保存会に対してどのような活動を期待しているか,また二頭政治の反響はということであります。
 昨日,アリーナの話を申し上げたところで,自民党の会派の何人かから,しゃべり過ぎじゃないかという話がありまして,私がまたこの話をすると長くなっちゃうおそれがあるんで,できるだけ簡潔にお話ししたいと思います。
 まず,定説というのは,中学校の教科書を取り寄せると,3世紀から5世紀,大和の時代だとと書いてあるんです,一言で言えば。違うじゃないかと私は思って,古墳時代における吉備と大和の二頭政治ということを打ち出しました。
 幾つかの理由はありますが,端的な理屈は,1つは造山古墳であります。その全長は350メーター。当時の天皇陵と考えられるのが407年に亡くなられた履中天皇の上石津ミサンザイ古墳なんです。それが360メーターで,10メーターしか違わない。これは古墳時代の最盛期とも言える5世紀の前半であります。
 古墳というのは権威の象徴です。したがって,事実上のルールがあるわけであります。360メーターと350メーター,形から見ても同じであります。これは,一定のルールの下に造っている,ほぼ同等の力を持っているということは,そこからも言える。
 具体的にいうと,造山古墳に今もある石は,阿蘇の火山岩であります。陪塚である千足古墳にも,天草の石であったり讃岐の石が使われています。商品流通が活発でない時代,なぜ来たのかということを考えてみると,今の知事,市長に当たる国造というのが全国各地にいるわけですけれども,例えば芦北,熊本には吉備の人間が行っているんです。四国にも北陸にも東海にも吉備の人間が行っている。任命権まであったかどうかは別にして,大和と相談しながらそういった者を配置しているということが言えます。
 そのほかにも,時間があればいろいろと言いたいんですけれども,そういったところから見て,大和だけに政権の中枢といいますか重きが置かれているということは言えないんじゃないかと思うんです。造山古墳の後にも作山古墳といういわゆる総社の造山古墳があります。これも全国10位の大きさ。全国20位の中には,畿内以外で入っているのはこの2つだけですよ。造山,作山,この2つしか入っていない。こういう状況になってくると,それは吉備がやっぱり力を持っていると言わざるを得ないということで,私は吉備と大和の二頭政治と言っている。
 その前に,浦間茶臼山古墳は3世紀なんですよ。3世紀というと,大和以外に大きな古墳は造られていない。その中で,100メーター以上のものが造られているのは浦間茶臼山古墳だけなんです。それも,卑弥呼の墓と言われる箸墓古墳のちょうど半分。5世紀ほどの力は吉備になかったと思いますが,やはりその吉備の鉄とか米を中心とするその産業がどんどん大きくなっていく途中にある位置づけだろうと思っています。したがって,非常に貴重な古墳ですし,吉備の力の源泉を議論できる古墳だろうということで,すばらしいものではないかと思っています。
 ちなみに反響はということでありますけれども,この二頭政治を面白がっていただける方は何人もおられて,先日はメディアからも講演してくれという話も来たりして,この前もそれとは別に倉敷の楯築のシンポジウムでも話をさせていただきました。
 地元の役割なんですが,先ほど大月議員にもお話し申し上げましたように,やはりこれは地元で,これは大切だと,瀬戸の売りになると。もともとは上ツ道の豪族の中心であったところであるわけですから,そういう視点でぜひとも頑張っていただいて,我々も一緒になって応援していきたいと思いますので,よろしくお願い申し上げます。
◎荒木昭彦 危機管理監  1,小型無人機(ドローン)の活用についての項,災害時にドローンをどのように活用する計画なのかとの御質問にお答えいたします。
 災害時におけるドローンの活用に係る計画はございませんが,被災状況の把握や物資の運搬,復旧復興に係る調査などに活用できるものと考えております。
 本市では,現在ドローンを所有している民間事業者3者と協定を締結しており,災害時にはこの事業者に要請し,様々な活動を行っていただくこととしております。
 以上でございます。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長  同じ項,ため池等の通常点検にもドローンを広く活用していくつもりはあるかについてお答えいたします。
 現在,県が土地改良事業団連合会(後刻,「土地改良事業団体連合会」と訂正)へ委託して防災重点農業用ため池の劣化状況調査を実施している中で,ドローンを活用している事例があるとお聞きしております。進入が困難な場所において省力化や効率化が図れるドローンの優位性というのは,我々としても認識しております。農業用ため池の定期点検での利用ができないか,土地改良事業団連合会(後刻,「土地改良事業団体連合会」と訂正)と協議してまいりたいと思っています。
 以上です。
◎平澤重之 都市整備局長  同じ項,山間部にある空き家の状況等を把握するための活用についてです。
 現在,空き家の調査は,職員が道路上から外観目視で行うことを基本とし,航空写真なども利用しております。山間部に限らず,立入りが困難な場所にある空き家の位置,形態の把握や道路上から目視することができない屋根などの損傷状態の把握には,ドローンの活用は調査精度の向上を図る上で有効な手段の一つと考えております。
 まずは,他都市の先進事例の効果や課題について情報収集するとともに,国の動向も注視してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎嶋村真二 下水道河川局長  同じ項,山の状況や河川でのドローンの活用についてお答えします。
 ドローンの活用は,河川巡視,堤防点検等の日常管理や災害発生後の速やかな被災状況把握のために有効な手段であると考えます。国において,自動操縦ドローンによる河川パトロール支援システムなど,新技術が検討されています。ドローンの活用により,状況把握の高度化,省力化,作業員の安全性向上が期待されることから,これら新技術の全国的な動向に注視しまして,山間部の土砂災害警戒区域など,目視が困難な場所での活用についても研究してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎松岡浩志 消防局長  同じ項,ドローンを導入しての効果についてお答えします。
 令和元年の導入以降,火災現場で4件,水難事故で2件,行方不明者の捜索で2件,また火災後の現場調査で30件の使用実績があります。
 ドローンにより,災害の規模や進入困難な現場の状況を俯瞰的に把握でき,より効率的な活動や危険箇所の早期発見につながるとともに,火災の調査では焼損状況の詳細な画像を記録できるなど,一定の効果があるものと考えます。
 以上です。
◎河田雅博 東区長  2番,防災重点農業用ため池についての項,新池について現状どのように交渉しているか,お答えします。
 ため池改修については,ため池劣化状況評価業務及び地震耐性評価業務の結果を基に,緊急度の高いものから改修を進めているところです。
 なお,新池については,議員御指摘のとおり改修の必要性があり,5月には一部民地があることを確認しています。地権者とは速やかに協議を始めてまいりたいと考えております。
 次に,同じ項,青津池の工事は何のために行い,現状で完了か,工事の期間と費用,要望書に対する所見と今後の対応について一括してお答えします。
 青津池のしゅんせつ工事は,水質改善を目的に行い,現状で完了しております。
 工事の期間は平成27年度から令和2年度で,事業費は5,896万920円です。
 地元からの要望は,雑木雑草の除去と水道やトイレのある広場を整備してほしいとのことですが,しゅんせつ残土は他事業への有効活用を考え,搬出を検討しており,公園の整備は考えておりません。
 なお,搬出完了までは雑木雑草の除去を適宜実施してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎小川祥子 産業観光局長  3,国指定史跡浦間茶臼山古墳についての項,市長答弁以外についてお答えいたします。
 保存会の要望への所見についてです。
 要望8点のうち,駐車場やトイレの整備,看板設置については,観光客が安全・安心に訪れることができるよう史跡の安全性などにも考慮しながら,まずは駐車場や看板等の整備に向けて検討してまいります。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  同じ項,保存会より出された要望8点の所見についてです。
 要望8点のうち,6点についてお答えいたします。
 まず,史跡の歩行性を高めることにつきましては,文化庁と協議しながら,史跡の保存を第一に検討してまいります。
 出土品につきましては,岡山大学が保管しております。貴重な学術資料ですので,学外での展示は難しいものと考えておりますが,出土品の図面などのパネル展示は可能と考えております。
 古墳の全景が見えるための整備につきましては,景観を阻害する危険木の伐採や草刈りを定期的に行っております。樹木や竹の伐採につきましても,定期的に行っております。
 古墳頂部の民有地の土地公有化は,地権者側の事情を含む条件が整えば国庫補助事業として申請することも考えられます。
 古墳の崩れやすい部分の保全につきましては,毎年擬木を用いた崩落止めを施工しております。
 以上です。
◎河田雅博 東区長  同じ項,東区として保存会にどんな応援ができるかについてお答えします。
 保存会の活動として,地元でできる樹木伐採や草刈りをはじめ,浦間茶臼山古墳という地域資源を生かしたふるさとづくりや重要性を発信し,注目される活動を目指されると聞き及んでいます。こういった活動は地域活性化になり,東区としてもしっかり応援してまいりたいと考えております。
 以上です。
     〔16番岡崎隆議員登壇〕
◆16番(岡崎隆 議員)  御答弁ありがとうございました。
 市長の吉備と大和の二頭政治のお考えをもう少し聞きたかったなと思いますが,また機会を見て,しっかり教えてください。よろしくお願いします。
 それでは,一問一答で行かせていただきます。
 まず,ドローンの件ですが,消防局長にお尋ねします。
 本当に御苦労さまでございます。ありがとうございます。大変活用されて,上手に使っていただいておるみたいで安心しておりますが,ドローンを今どのくらいの方が操作できて,持っておられる機能はどんなもんか,教えていただけたらと思います。
◎松岡浩志 消防局長  現在,当局操作員を43名養成しております。機能につきましては,保有する3台全てにリアルタイムに画像や映像を伝送する機能を有しているほか,そのうち2台には熱を感知する赤外線カメラを搭載しております。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  ありがとうございます。
 3台ということなんですが,今後各消防署のほうへ導入を拡大していくお考えはないか,その辺をお尋ねいたします。
◎松岡浩志 消防局長  ドローンの運用については,現在全市対応の消防局指揮隊で行っているところです。各署への導入につきましては,今後消防署,指揮隊の配置を考える中で検討してまいりたいと思います。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  ありがとうございます。
 それから,都市整備局長,空き家対策のほうで,これは私も現地へ空き家対策の方と行って,実際そこへあるんだけど,どうしても見えない,そういう経験もあります。先ほどの御答弁にありましたけれど,いろいろな自治体の事例を集めていただきながら早めにドローンの導入を考えていただきたいと思いますが,再度お考えをお示しください。
◎平澤重之 都市整備局長  ドローンの活用について再度質問をいただきました。
 直ちにドローンを購入して使用する予定はありませんが,ドローンの活用は,空き家調査の精度向上を図る上で有効だと考えております。他都市の先行事例について情報収集し,今後予定している空き家の実態調査業務においてドローンの活用を条件とすることなどを検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  ありがとうございます。
 それでは,防災重点農業用ため池,2番ですが,まず新池のほうです。
 堤体の一部に民地が入っていたことが分かって,現在一部崩落しておるわけですが,その崩落はいつ発生したのでしょうか,お尋ねします。
◎河田雅博 東区長  いつ発生したかについては定かではありませんが,新池に損傷があるということは平成30年12月28日に気がつきました。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  その損傷箇所ですが,修繕等はされたんですか。
◎河田雅博 東区長  その時点では,池の機能には大きな影響がないと判断しており,また当時平成30年豪雨の後であったため,ため池の調査を実施するという話も出ていたことから,その調査の結果を待って判断しようと考え,改修は行っておりません。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  先ほどの答弁で,緊急度の高い池から改修を始めるとおっしゃられていて,それはそのとおりなんです。新池の緊急度は,区長,どう考えていますか。
◎河田雅博 東区長  新池については,判断を先ほどの調査で実施したところですが,実際に緊急度の高い池はそれなりの判断が出てきているわけですが,新池については改修の必要はあるけれども,至急しなければならないという状況ではないと考えております。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  壊れているのに復旧せんでもええというのはちょっとおかしいんじゃないですか。もう一回。
◎河田雅博 東区長  失礼しました。改修は必要であるとは考えております。しかし,優先順位の高いところから順次改修を行っているところであり,現在のところ新池改修の着手は行っておりません。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  改修は,その他の池の状況を見ながらやっていくと私は理解しています。20年以上こんなことしょんですから,優先順位が高いところからやっていくというのは当然ですよ。だけど,今壊れているところについては,それだけ前から知っておって,何らかの手を打つ必要はあるんじゃないですか。それも民地があるということが分かったわけでしょう。
◎河田雅博 東区長  民地があることが分かった経緯については,この令和5年度の春に分かりました。実は,この池は平成9年に県がため池の工事を行っております。そのとき,隣接地権者の同意を得て工事を行っておりますが,当然,工事を行うときも,それから民地を頂いて池を広げることも,当時了解を得て工事を行ったものと思っております。その後,平成17年に県から市に譲渡されたわけですけれども,民地の所有権の整理について当然県でされているものであるとは思いますが,その事実が県から市へ,どちらがどういうふうになったか分かりませんが,引継ぎがうまくいっておりませんでした。
 このたび,議員さんのほうから4月にその話を受けて調査している中で,民地があるというのが判明したものでございます。ですので,この民地の所有者と速やかにお会いして,今後どのようにしていくかという協議を進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  区長,民地があると分かったわけじゃが。僕は現地へ行きましたよ。どうして今日まで崩れたままになって長い間放置されておるんか。全体の改修計画とは別の話ですよ。あの現状で手が入れられていないんかというのを調べていく中で民地があると分かったわけじゃないですか。そうでしょう。それが5月ですよ。私も行きました。そっから今日までどう対応されましたか。
◎河田雅博 東区長  分かった時点で大至急対応するほうがよかったとは思いますけども,職員も様々な業務をやっており,頑張っておりますが,多少遅れたことは少し残念だと思います。今後,速やかに地権者にお会いして協議を始めてまいりたいと考えております。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  私も区役所がよう頑張ってくれよるのは分かっております。本当に仕事もいっぱいある。だけど,何といってもこの2つの池,この後青津池も出るんじゃけど,平成30年7月に災害のあった上道学区の2つの小学校区なんですよ。じゃから,災害のことに関して,地域の方が市を信じて訴えておって,それでええようにいかんから僕らのところへ来るわけですわ。そこで一緒にみんなで立ち会って確認すれば,すぐにできることとできんことがあるのはわしらでも分かりますけん。だけど,やっぱりしっかり動いてくれよるという,その姿勢が大事だと思うんです。だから,そう考えて,今崩れた状態になっておるところは,いち早く対応していただきたい。
 もう一回お願いします。
◎河田雅博 東区長  議員がおっしゃられるように,ちょっと協議に時間がかかっていることについてはおわび申し上げます。大至急,地権者との協議に入りたいと思います。しかし,工事については優先順位がございますので,その点については御理解いただき,また順位については御協議させていただきたいと思います。(「ちょっと聞こえなかったんですけど,もう一遍お願いします」と呼ぶ者あり)
 改修工事については,優先順位をつけて順次改修工事を進めるところであり,新池についての改修工事……。(「いやいや,それとは別の今の崩れておる工事のことを私は言っておるんですよ」「不規則発言ですよ」等と呼ぶ者あり)
○田口裕士 議長  岡崎議員,一問一答なんで質問してください。
◆16番(岡崎隆 議員)  いやいや,誰が言うたん,不規則発言って。今の不規則発言ですか。違いますよね。
○田口裕士 議長  質問してください。
◆16番(岡崎隆 議員)  いや,僕は大規模改修とは別に今崩れておるやつのことを言ようるわけですよ。
◎河田雅博 東区長  失礼しました。再度その現場をもう一度現地の人と市としても確認させていただき,検討してまいりたいと思います。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  小山産業政策担当局長にお聞きしますが,岡山市が管理する重点農業用ため池で,民地が堤体に入っているような池がほかにあるか,こういう場合があるのでまた調べてみてもらえんでしょうか。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長  すいません,答弁の前にドローンのところで「土地改良事業団体連合会」のお名前を間違えて読みましたので,訂正させていただきます。
 岡崎議員の御質問,私もごめんなさい,岡崎議員から聞いたときに,そんなことねえじゃろうというふうに,その話を何か暑かった時期にした記憶があって,そんなこと普通ないよねというのは我々としては認識があるんですけど,いや事実あるじゃないかというようなお話をいただきまして,いろいろ経緯も我々も当然東区の担当とも話をしながら,うちの農村整備課長がいろいろ助言とかもして一緒にやっているというのは聞いています。今回こんなことがあったんで,まずは各区と一緒に簡易調査をして,各区に図面があるらしいので,それで簡易調査して,それからここ怪しいよねというところがあれば法務局へ行くなど,まずは調査をやっていかないといけないと考えています。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  次,青津池なんですが──ちゃん映りましたね。これが青津池という2番目の池なんですが,ここの部分が新しくしゅんせつした泥をここへ改良土として積み上げて,その上に草が茂って木が生えておるという状況,今はちょっと切ってくれましたけど,この池のことでございます。
 これまず質問ですけど,しゅんせつした泥を改良土にしておるわけですが,一切池の外には持ち出していないんですかね。
◎河田雅博 東区長  一切持ち出しておりません。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  これだけ広い池で,ここへ積み上げていく目的があったんですか。
◎河田雅博 東区長  池の水質改善と臭いがするということを改善することが第一の目的でございます。土を掘り上げて改良して,本来はどこかに持ち出してもよかったんですけど,持ち出す場所がすぐに見つからなかったということもあり,もしこれを民間のところに持っていくとすれば多大な費用かかることになるので,どこか持ち出すところがないかというのを検討する中で,一旦ここに置かせていただこうということで,あそこに置いているものでございます。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  ドローンで撮った上からの映像でございます。この辺というのは商業施設がいろいろと集積しておる場所というのがお分かりだと思いますが,今,改良土にしてこちらへ置いておるということは,いわゆる掘った,しゅんせつした泥を改良土にするにはコンクリートを混ぜるわけじゃないですか。ここへ置いておくと,貯水能力が低下することはないんですか。
◎河田雅博 東区長  底を掘って積み上げているものであり,貯水量については安全なものだと考えております。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  僕はあまり勉強できるほうじゃないんであれなんですが,普通,泥を集めてここへ置いたら,上が出ておる分だけは違うかもしれんけど,貯水能力は落ちたんじゃないんですか。
◎河田雅博 東区長  落ちていないものと考えております。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  そう来るか。
 そしたら,青津池は現在防災重点農業用ため池になっておるんですよ,その後に指定を受けて。問題はないんですね。
◎河田雅博 東区長  当時は,臭いと水質改善を第一の目的としてこの工事を実施しております。ということから,防災についてどの程度検討したか定かではありませんが,水をためる部分が減っているとは考えておりません。
 以上です。
◆16番(岡崎隆 議員)  そもそも何でこの位置に置いたんですか。
◎河田雅博 東区長  当時は,担当と地元等でも協議を行って,その位置を決めていると思います。今この時点で,私はその事実について承知しておりません。申し訳ありません。
◆16番(岡崎隆 議員)  地元から私のところに来ておる要望書では,工事完了後数年で雑木や雑草が生え放題で見る影もない,毎年草刈りや雑草の撤去が大変であると書いていますよ。誰が考えたって,この位置に置けば周りの方に御迷惑がかかってくるというのは分かるんじゃないですか。6,000万円かけて取ったもんをこの池の中に入れるって,どうかしておるんじゃないですか。回答をお願いしますよ。
◎河田雅博 東区長  この土を外に搬出するとなると,さらに多くの費用がかかることが想定されていました。この場所について,盛り上げたものでここまで地域の方に迷惑をかけていることについては本当におわび申し上げます。そこまで想定できていれば,もう少しいろいろな対応があったのではないかと思いますが,現状としては草刈り,木の伐採等については速やかに実施させていただきたいと考えております。
◆16番(岡崎隆 議員)  分かりました。
 今だからこのやり取りになるんじゃけれど,しっかりこれ地元と,最初何か公園の構想みたいなものも持っておったというお話も,当時僕も直接その場へおったわけじゃないですけど,そういうのがあるから,早急に地元と撤去のことを含めて,何か利用できることがあるんかどうかとか,そこを含めて検討してもらえますか。
◎河田雅博 東区長  はい。地元とは,この後もしっかり協議を進めていきたいと思っております。よろしくお願いします。
◆16番(岡崎隆 議員)  最後に浦間茶臼山古墳,もう一遍区長,ごめんよ。区長ばかりになるんですが,区役所や市や地域センターの中にある市民が見るデジタルサイネージというんか,こんなのを使って浦間茶臼山古墳の広報活動をちょっと違う形でPR,市のホームページ等も使って,積極的に区役所として発信していただけたら非常に地元も助かると思うんで,ぜひ考えていただけんでしょうか。
◎河田雅博 東区長  ホームページや市民のひろばをまず利用して,積極的に情報発信していきたいと思います。
 今,区役所にあるデジタルサイネージがちょうど更新の時期になっております。この年度末までということになっておりますので,その中でどのような情報発信ができるか,そのほかも含めて考えていきたいと思います。(「よろしく」と呼ぶ者あり)
○田口裕士 議長  以上で岡崎議員の質問は終わりました。(拍手)
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