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12月7日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年11月定例会
12月7日(木) 本会議 一般質問
みらいえ
土田 貴行 議員
1 50戸連たん制度の廃止と市街化調整区域について
2 放課後児童クラブの現状と今後について
3 岡山市の花火大会の復活について
次は,順序に従いまして土田議員。
〔11番土田貴行議員登壇,拍手〕
◆11番(土田貴行 議員) 皆さんこんにちは。会派みらいえの土田貴行でございます。
ここへ立つのは3回目ですけれども,なかなか本当に慣れない場所だなと思います。一般質問も2日目になって,2日目の3番手となりました。少々季節外れの質問もございますが,今回も真剣に努めてまいります。何とぞよろしくお願い申し上げます。
傍聴にお運びくださいました皆様,ありがとうございます。最後までよろしくお願いいたします。
それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。
まず,大きな1番目ですが,50戸連檐制度の廃止と市街化調整区域についてお尋ねいたします。
本市では,令和3年3月に立地適正化計画が策定され,令和2年をピークに人口の減少が予測されるという状況を踏まえ,このたび開発許可制度の見直しを図る50戸連檐制度を廃止する方向にかじを切っていこうとされております。
平成13年7月に施行された岡山市開発行為の許可基準等に関する条例第34条第11号が廃止され,市街化調整区域にある農地の行く末は今後どうなっていくのか,先行きが見えてまいりません。
そこでお尋ね申し上げます。
まず,(1)本市の市街化調整区域における課題として,周辺地域での人口減少の進行及び耕作放棄地の発生を挙げておられます。この課題の解決に,市としてどれくらいの重きを置かれて取り組んでいかれるのでしょうか。残念ながら,その覚悟のほどが見えてまいりません。市長の御意見,御決意のほどをお伺いしたいと思います。市長,いかがでしょうか。
続きまして,(2)周辺地域の人口を増やすための対策や耕作放棄地の発生抑制対策について,周辺地域の人口を増やすため,また耕作放棄地が増えない対策として何をすべきとお考えでしょうか。御所見をお示しください。
最後に,(3)50戸連檐制度を廃止し,開発許可制度を見直し,目指すまちの将来像として優良な農地の保全を挙げておられます。優良な農地とは何とお考えでしょうか。農地の広さでしょうか。収穫の効率でしょうか。はたまた,生産性や取れ高なのでしょうか。御見解をお示しください。
大きな2番目,放課後児童クラブの現状と今後についてお尋ねいたします。
本市の保育施策では,これまで保育園の待機園児ゼロを目指し,対策を講じていただいております。私の地元でも公立,民間の認定こども園と様々な取組の中,よりよい方向に向いて進めていただいております。先日の市長の記者会見でも,今後は放課後児童クラブの問題に取り組んでくださる旨を表明してくださいました。一連の取組,本当にありがとうございます。
そこで,放課後児童クラブに関しての質問をさせていただきます。
まず,(1)子育て世代に寄り添い,子育て環境を整え,若い世代が定住したいまちを目指してどのようなデザインを描いていらっしゃるのでしょうか。市長が目指そうとされるグランドデザインをお聞かせいただけませんでしょうか。市としての大方針をぜひお示しいただきたいと思います。
続いて,(2)施設で受入れが可能な児童数を増大させるには何が必要なのでしょうか。職員の数が足りないのか,それとも受入れ人数を満たすだけのスペース,つまり施設そのものの数や児童が入る部屋の広さなど物理的なスペースが足りないのでしょうか。あるいは,そのほかにも原因があるとお考えになりますか。どのように分析しておられますか,お示しください。
最後に,(3)本年5月8日より,新型コロナウイルス感染症が感染症法上の位置づけが5類へと移行になりました。令和6年度の申請者数として,1万50人を見込まれております。児童クラブでの感染リスクの減少や保護者の働き方のスタイルが変わり,在宅ワークの減少などで,今まで入所申請を手控えていらっしゃった層が顕在化するのではないかと思いますが,この点も踏まえてのお見込みでしょうか。御所見をお示しください。
次に,大きな3番目,岡山市の花火大会の復活についてお尋ねいたします。
コロナ禍前の平成30年から中止になっている岡山市の花火大会についてです。
私も子どもの頃から毎年楽しみにしておりました。少々ほろ苦い思い出もありますが,岡山市民にとって本当に復活が望まれるイベントになっていると思います。中には,ないのが当たり前,ないほうがよいという御意見の方もいらっしゃるかもしれませんが,若い方にも思い入れのある方,復活に期待を持つ方は多いのではないでしょうか。
そこでお尋ねいたします。
まず,(1)様々な考え方があることは承知しておりますが,花火大会が中止になったままで,市民は寂しいと感じておられると思います。岡山市として,花火大会に関しては復活させたいとのお考えでしょうか,お聞かせください。
続きまして,(2)中止前の平成29年に開催された花火大会の事業費の総額及びその中で岡山市の負担額はいかほどでしょうか,お示しください。
さらに,(3)経済効果の増大,観光客の誘致などのよいことばかりではなかったと思われます。逆によくなかった点,問題点などもあったのではないかと思います。そのよくなかった点,問題点を把握なさっておられますか。その内容をお示しください。
さらに,(4)花火大会が中止となった理由として,安全確保のための予算の拡大が理由とされております。平成29年に開催された際の安全確保のための費用はどれくらいだったのでしょうか,お示しください。
最後に,(5)平成31年2月定例市議会において,浦上雅彦議員の代表質問と竹之内則夫議員の代表質問に対する産業観光局長の御答弁で,岡山市も参加して代替地や代替事業を検討していくとの御答弁がございました。花火大会中止以降にどのような議論や検討がなされたのかをお示しください。
以上で1回目の質問を終わります。
ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,土田議員の質問にお答えいたします。
私は,市長が目指す子育て環境整備のグランドデザインはということであります。
土田議員は市議になって半年ちょっとということであります。私は約10年,市長をやらせていただいております。この中にも10年間ずっと一緒になって議論を重ねてきた方々が多くおられるわけですが,大きなポイントの一つに子どもへの投資をどうしていくのかという話が多くの方からあり,私としては子どもへの投資は増やしていく,重要であるということをずっと言ってきました。その結果,端的にいきますと,今御指摘の放課後児童クラブもそうですが,保育の充実また子どもの医療費助成などに係る経費であります児童福祉費は,令和4年度決算で559億円となっております。10年前と比較すると45.2%の増であります。約1.5倍になっております。そのほかにも,学校の耐震化,また普通教室のエアコン設置,今特別教室のエアコンの設置,また教育研究研修センターの整備等々はこの45.2%増の中にも入ってこないわけでありますが,多く子どもへの投資をしたところであります。
残念ながら,出生数がこの10年で約23%減少している事実を我々としては深刻に受け止めなければならないわけであります。しかしながら,そういうことで子どもへの投資をし,今現在の政令市比較は,ちょっと今手元にありませんけれども,出生率自身は全体としてはそこそこ頑張っている数字ではないかと思っているところであります。
前島議員から岡山市出会いのひろばの質問がありました。そういったことも,もちろん重要であると思いますが,行政の役目って何なのか,本質をやっぱり考えていかなきゃならない。それは,保護者の皆さんが安心して子どもを産み育てることができるまちづくりではないかと思っております。そういう視点から今までやらせていただいてきているところでありますが,今後もその視点を忘れずに重要視して市政を運営していきたいと思っております。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 1の50戸連檐制度の廃止と市街化調整区域についての項,まず周辺地域での人口減少の進行,耕作放棄地の発生の解決にどのくらい重きを置いて取り組んでいくのか,また対策として何をすべきかについてです。
本市では,人口減少や高齢化が進行する中においても持続的に発展できる都市を実現するため,市街化調整区域における開発許可制度の見直しを行うこととしております。具体には,市街化区域縁辺部等での低密度な市街地の拡大を抑制するため,50戸連檐制度を廃止しようとするものであり,制度の廃止によって市街化調整区域内の宅地と農地の混在を防ぎ優良な営農環境を保全することで,耕作放棄地の発生の抑制にもつなげたいと考えております。
また,人口減少が著しい地域では,集落活性化を目的に20戸連檐制度の新設と空き家の用途変更の緩和を行おうとするものであり,土地利用の規制を緩和することで住宅の建築や空き家の利活用が行いやすくなり,地域コミュニティーの維持,活性化につながるものと考えております。
次に,優良な農地とは何かというお尋ねです。
優良な農地とは,宅地等と混在しない,まとまりのある一団の農地であり,50戸連檐制度を廃止することによって優良な農地を保全し,生産性が低下しないよう努めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 2番の項,放課後児童クラブの現状と今後について,市長答弁以外2点についてお答えいたします。
まず,受入れ児童数を増やすためには何が必要かです。
児童の受入れには,活動場所となる施設の確保と,それに伴う支援員等の確保の両方が必要であると考えております。
次に,令和6年度の申請者数の見込みについてです。
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う影響は特に加味してございませんが,令和6年度の児童クラブの申請者数見込みは,国が示した量の見込みの算出の考え方に基づいて,小学校区ごとに新たな令和6年度の在校児童数を推計し,それに各児童クラブの申請率の伸び率などを勘案して算出したものでございます。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 3,岡山市の花火大会の復活についての項,岡山市としての復活への考え,花火大会中止以降の議論や検討について一括してお答えいたします。
平成30年度の豪雨災害により納涼花火大会が中止になって以降,主管である岡山商工会議所では,従来から雑踏等の危険性に対する安全対策面の見通しが立たず,観客の安全を考えた結果,令和元年度は花火大会を休止し,代替事業である烏城夏まつりを実施されました。また,同年に立ち上げた岡山商工会議所のワーキンググループにおいて,再開に向けての検討がされたと聞いております。
岡山市としては,安全・安心の確保が重要と考えており,納涼花火大会事務局として長年尽力され,現場の状況を一番よく把握されている岡山商工会議所が再開について検討し,最終的には岡山市を含むおかやま桃太郎まつり運営委員会において判断されるものと考えております。
次に,平成29年に開催した花火大会の総事業費及び岡山市の負担額,安全確保のための費用について一括してお答えいたします。
平成29年に開催された花火大会の総事業費は,岡山商工会議所によりますと3,684万2,468円であり,そのうち安全確保のための費用は2,264万1,005円と聞いております。また,岡山市の負担額は908万円です。
次に,問題等の把握についてです。
花火大会の会場には例年多くの観客に来ていただいていた反面,会場のキャパシティが足りておらず,群衆雪崩などの雑踏事故や橋梁からの転落事故の危険性が非常に高い状況であるとの指摘があったと伺っております。また,観客の過密状態が激しく,非常時の緊急車両等の動線が確保できないため,迅速な対応が困難ということや,テロ対策のため,交通規制エリア内での全ての交差点により強固なバリケードの設置が必要,さらなるプロの警備員の配備が必要といった課題があるとされております。
以上です。
〔11番土田貴行議員登壇〕
◆11番(土田貴行 議員) 御答弁本当にありがとうございます。
御答弁をお受けして,お尋ねいたします。
まず,大きな1番です。
市長ありがとうございました。周辺地域での人口減少の進行,プラス耕作放棄地の発生は,すなわち農業の衰退としか受け取れない結論しか導かれないのではないかと懸念いたします。
岡山市のまちづくりにおいては,農業の衰退はやむなしというお考えでしょうか。農業の衰退は,食を支えるという面でも就農人口の減少という面でもマイナスしかないと思います。さらなる優良な農地の保全に向け,開発の余地を残す策や就農人口を増やす策などの具体的な策はおありでしょうか。御所見をお示しください。
続いて,大きな2番目に関する再質問です。
市長ありがとうございました。市長の本年8月28日の記者会見で,申請の取下げ,退所による繰上げ入所という待機児童数の減少見込みが示されておりますが,この申請の取下げや退所が潜在的な問題を持っているのではないかと思います。もちろん,その取下げ,退所が,保育の必要がなくなったという理由であれば問題ないと思いますが,そうでない理由も含まれているのではないでしょうか。
そこでお尋ねいたします。
申請の取下げや退所の理由について追跡されていらっしゃいますか。また,保育の必要がなくなったという理由以外にも理由があればお示しください。
さらに,大きな3番目に関しての再質問です。
岡山市としての今後の花火大会への関わり方について,お考えをお示しください。
以上,3点につきまして御答弁お願い申し上げます。
○田口裕士 議長 当局の答弁を求めます。
◎遠藤千里 岡山っ子育成局長 再質問として,放課後児童クラブの申請取下げなどの理由についてのお尋ねがあったかと思います。
入所の申請取下げや入所決定後の利用の辞退,あるいは退所などの場合には,届出を出していただいています。その中で保護者の方に理由を示していただくことにしておりまして,これによりますと,児童が1人で家で過ごせるようになったであるとか,退職や勤務時間の変更など保護者の勤務状況が変わったといった理由が多くを占めております。子どもや家庭の状況の変化により取下げなどを届け出られる保護者が多いものと認識しております。
以上です。
◎小川祥子 産業観光局長 市として今後の花火大会への関わり方についてでございますが,花火大会を楽しみにされていることは理解しておりますが,安全・安心が重要でもございます。実現可能性について,岡山商工会議所が検討した結果をおかやま桃太郎まつり運営委員会において最終的に判断,決定されるものですので,岡山市も同委員会のメンバーとして対応してまいりたいと思います。
以上です。
◎平澤重之 都市整備局長 農業の衰退はやむなしという考えかという御質問でした。
50戸連檐,市街化調整区域の開発許可制度の見直しについては,都市計画審議会の中に検討部会を設置していただいて,これまで議論してきました。検討部会のメンバーには,農業委員会の方も入っていただいております。農業委員会のメンバーから,そのときにいただいた意見を御紹介させていただきますと,50戸連檐によって市街化区域縁辺部の農地が虫食いになっている状況,その状況では効率的な農業が営めない,そういう状況が今後は進んでいくことがないということですよねということを確認されました。そういう意味でも,やっぱり農地というのは一団の塊であるということも非常に環境としては重要で,そうしたことが効率的な農業につながっていくのではないかと思っております。この50戸連檐制度を廃止することというのは,農業の衰退につながるのではなくて,我々としては逆に優良な農地,効率的な農業が営めるようにつながっていくんではないかと考えております。
一方では,周辺部においては,特に人口減少が著しいところについてやっぱりコミュニティーの維持や活性化を図るということが喫緊の課題だということで,20戸連檐制度というのをつくって,また空き家の用途変更の緩和をすることで,少しでもコミュニティーの維持や活性化を図っていきたいというような考えでそういった制度をつくることとしたものです。
以上です。
〔11番土田貴行議員登壇〕
◆11番(土田貴行 議員) ありがとうございました。
最後はもう要望だけなんですけれども……。
○田口裕士 議長 土田議員,すいません,質問で終わっていただければ助かるんで,要望はちょっと。
質問で終わっていただきたいと思います。
◆11番(土田貴行 議員) じゃあ,終わらせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長 以上で土田議員の質問は終わりました。
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