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12月7日(木) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和5年11月定例会
12月7日(木) 本会議 一般質問
公明党岡山市議団
平元 道隆 議員
1 文化による孤独・孤立を防ぐ取り組みについて
2 都市の価値を高める建設促進支援について
次は,順序に従いまして平元議員。
〔25番平元道隆議員登壇,拍手〕
◆25番(平元道隆 議員) 皆さんこんにちは。公明党岡山市議団の平元道隆です。
それでは,通告に従いまして質問させていただきます。
1,文化による孤独,孤立を防ぐ取組について。
社会で孤独を感じる人や孤立する人を支援する孤独・孤立対策推進法が本年5月に成立し,来年4月1日に施行されます。
この推進法には,孤独や孤立を社会全体の課題と明記され,孤独,孤立の状態から脱却して社会生活を円滑に営むことができるようにするとの目標が掲げられています。
2030年には65歳以上の高齢者が人口の3割を占める超高齢社会を迎え,退職などで社会との関係が断たれ,望まない孤立や孤独が懸念されます。孤独,孤立の問題は,新型コロナウイルス禍で深刻になったとの見方もあり,厚生労働省によると,昨年の自殺者数は2万1,000人超と,前年比で4%増加しています。孤独,孤立については,人生のあらゆる段階で誰でも生じ得るものであり,社会全体の課題として対策を推進することが重要です。
誰もが社会参加しやすい仕組みづくりを目指し,国立研究開発法人科学技術振興機構に採択された東京藝術大学を中核とする産学官のプロジェクト,共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点が展開されています。
このプロジェクトは,アート,福祉,医療,テクノロジーなどの専門機関や企業,自治体を含む39機関が社会課題解決のための知識や技術を持ち寄り,文化的処方を開発し,地域社会に実装することで,誰もが生涯を通じて社会参加でき,幸福で健康的な生活を送り続けることのできる社会の共創を目指す取組です。
文化的処方とは,地域とつながることで孤立の解消を目指す社会的処方に加え,人々の間につながりをつくる文化活動とされています。
岡山市においては,きらぼし★アート展や下石井公園でアート&ジョブセンターを運営している一般社団法人岡山障害者文化芸術協会が参画しています。
先般視察した川崎市においても,東京藝術大学を中核とする同プロジェクトに参画し,藝大スタッフが市職員と一緒に市内の文化芸術資源を活用し,文化施設だけでなく福祉や医療の現場とも連携して,誰もがアートに触れる機会や交流を増やす場づくりに取り組んでいます。
川崎市は,東京藝術大学と双方の資源を生かして,アートを介したコミュニティ形成事業を進めることで,対話のある社会,多様性の尊重される社会,人々が孤立しない社会などの実現を促進し,社会的課題の解決に取り組もうとしています。川崎市の市民文化局の方から説明を受けましたが,同事業に対する熱意や真剣さを感じました。
本年2月の代表質問では,アートの創作活動や鑑賞など,アート体験を介してのコミュニケーションは障害の有無や年齢にかかわらず人と人とをつなぎ,社会参加を促すことが期待できると御答弁されています。
本市においても,専門家と連携し,カルチャーゾーンやハレノワなどの既存施設を生かした文化による社会的課題への取組が必要であると考えます。
以下お伺いします。
(1)東京藝術大学の共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点プロジェクト,川崎市のアートを介したコミュニティ形成事業のような文化による社会的課題への取組についての御所見をお聞かせください。
(2)本年2月の代表質問で,アートコミュニケーションの分野で先進的な活動を行っている東京藝術大学社会連携センターと同大学が進める拠点づくりや同大学との連携について情報交換を行い,こうした活動や拠点づくりに市としてどういった関わりができるか検討していくとの御答弁でした。現状についてお聞かせください。
(3)きらぼし★アート展などの障害者アートは,東京藝術大学の取組とマッチするのではないかと思います。本市においても東京藝術大学と連携し,そのノウハウを生かした文化による社会的課題への取組を行ってはどうかと考えますが,御所見をお聞かせください。
2,都市の価値を高める建設促進支援について。
令和5年1月1日の全国県庁所在地の最高路線価の中で,市役所筋の路線価の対前年変動率が9.3%と最も上昇率が高くなりました。また,9月に発表された7月1日時点の商業地の基準地価も上昇幅が最も大きかったのは市役所筋沿いの両備ビルの地点で,6.4%の上昇となりました。
複合施設杜の街グレース,岡山芸術創造劇場ハレノワ,建設中の市庁舎整備など,再開発が活発な中心部が牽引したと分析されていますが,これまでの市の施策による都市の力の向上が数値として表れた結果であると思います。
再開発が進む一方で,岡山のオフィスビル,商業ビルは古い,耐震化率が低いともよく耳にします。地震が少ないことや,賃料を少し高めにしてもそこそこ入居がある状況で,オーナーもなかなか建て替えに踏み切らないのかもしれません。岡山市の都市の価値をさらに高めるため,中心部のオフィスビルについては地場企業のニーズに応えるだけでなく,都市の機能強化と市街地環境の改善に向けて,老朽建築物の建て替えによる高機能オフィスの整備と企業誘致策を連動させ,積極的に全国企業を呼び込める環境を生み出す次の一手が必要ではないかと思います。
札幌,仙台,横浜,新潟,堺,神戸,北九州等では,重要度,優先度が高いエリアを指定し,ビルを新築,更新する企業へオフィスビル建設促進補助金等を用意し,オフィス需要と中心部の価値向上のための促進支援を行っています。老朽建築物の建て替えにより,結果的に市街地環境の整備改善の効果も期待でき,旧耐震が依然多いビルの更新による都市のレジリエンス対応策にもつながるのではないでしょうか。ぜひとも市として本腰を入れて,より積極果敢に民間の需要を喚起し,都市の価値を高める取組を推進していただきたいと思います。
以下お伺いします。
(1)老朽建築物の建て替え等による税収面での効果について御所見をお聞かせください。
(2)市内中心部のオフィスビルの入居状況は空室率が増加傾向にあり,新たなオフィスビルの開設または開設予定から,全体としてのオフィスの供給は増加するとの見立てであると思いますが,同じ中心部でもエリアによって状況は異なります。都市の価値向上に向けて,重要度,優先度の高いエリアを指定した建設促進補助金を創設し,ビルの新築,更新の促進支援を本市も行ってはどうかと考えますが,御所見をお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
◎中原貴美 市民生活局長 大きな1番,文化による孤独,孤立を防ぐ取組についての項,一括してお答えします。
文化やアートを介して地域の様々な社会問題を解決しようとする東京藝術大学等の取組は,市としても関心を持っているところです。これまでに東京藝術大学社会連携センターとは3回,うち2回は伊藤特任教授を担当者がお訪ねし,他都市の事例や事業の進め方,また事前に検討しておくべき課題等について御意見を伺いました。
議員御提案の孤独,孤立を防ぐための取組について,これまでの福祉的な視点からのアプローチに加え,文化やアートからのアプローチを行うことは意義ある取組だと考えますが,対象範囲や効果的な事業内容,また持続可能な実施体制など,十分な研究調査が必要であると考えております。
以上です。
◎岩田康裕 財政局長 2,都市の価値を高める建設促進支援についての項,老朽建築物の建て替えによる税収面での効果についてです。
建物に係る固定資産税につきましては,建物の規模,構造等にもよりますけれども,建物の更新に伴い,一般的には増収につながるものと考えます。加えて,議員の御質問にもありましたように,老朽建築物の建て替えが地価に好影響をもたらし,ひいては土地に係る固定資産税にもプラスになる場合もあるものと考えております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局産業政策担当局長 同じ項,(2)建設促進補助金の創設についてお答えいたします。
市内中心部では,民間需要の高まりなどを背景に新たに4棟のオフィスビルが開設し,オフィスの供給が増加している状況です。また,主要なオフィスビル運営会社にお尋ねすると,既存の物件で需要があり,一定の入居が確保できている状況で,現在建築コストが高騰している中,あえて建て替えを行うタイミングではないといったお話をお伺いしている状況でございます。このような状況下で,オフィスビルの建設を促進する支援制度を設けることは検討してございませんが,オフィス供給の増加というのは,本社や中四国支店等の誘致の好機であり,引き続き積極的に誘致活動を行ってまいりたいと考えてございます。
以上です。
〔25番平元道隆議員登壇〕
◆25番(平元道隆 議員) 御答弁ありがとうございました。
1番のところでございますが,藝大のブランドだったりノウハウというのは本当に魅力的だと思うので,引き続き御検討いただければと思いますので,どうぞよろしくお願いします。
2番に行きますが,小山局長すいません,答えにくい中,答えていただきまして本当にありがとうございます。
1年前の代表質問でもこれを伺ったことがあります。市長にそのときは御答弁をいただいたんですけども,難しいと分かっていますが,もう一回聞いております。
全く関係ありませんけど,私が以前,公園とかの木を切るのにもっと予算を確保してほしいんですけどという質問をしたことがありました。その質問をした後に,市長がやっぱ緑があるっていいんだよねみたいな話を本会議が終わった後にしたこと──覚えてらっしゃるかどうかは分かりませんけど──があります。
何が言いたいかというと,やっぱり見た目って大事なんかなと思う部分です。都市の風格というのがやっぱあるのかなと思いますし,抽象的な言い方で申し訳ないんですけど,緑はもちろん大事ですけど,岡山駅に降りて緑だけでいいんかという部分と,あわせて老朽化している建物の建て替えが必要なんじゃないかなと思って2回目の質問をさせていただきました。
建設促進の補助金創設は難しいと分かって聞いているんですけども,どうやって都市の風格をおつくりになっていかれるのか,御所見をお聞かせいただけますとありがたいです。
よろしくお願いします。
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 都市の風格という言葉で御指摘がありました。
私も同じように都市格というのはあるんじゃないかと思っております。我らのふるさと岡山の都市格,都市の風格を高めていくというのは,市民から選ばれた者としてやっていかなければならないことだろうと思っています。先ほどの緑の話は覚えています。緑を増やしていっている。定時性があり非常に便利な路面電車を延伸したり,乗り入れしたり,考えていく。他の公共交通,バスの整備も同じだろうと思います。再開発も同じ議論であります。再開発については,一定の公の資金を入れることによって採算ラインが変わってきます。その採算ラインが変わってくることによって,老朽化したものが変わっていき,そこに様々な施設が入ってくる。我々が今まで一緒になってやってきた公の様々な投資が民間を刺激して,今6か所の再開発が動いている。それらが今度は地価を動かす。それが今,御指摘のあった9.3%とか6.4%なんだろうと思います。
小山局長はちょっとつれない答弁をしましたが,我々としてオフィスビルというものをどう考えるかというのは,議論の対象としては同じなんじゃないかと,再開発で一定の資金を入れることによって採算ラインを変え,そしてまちを変えていく,経済を活性化していく,これと同じ手法が多分オフィスビルの話でもあるんだろうと思います。ただ,彼が言ったように,需要と供給がどうなっているか,今の需給状況の中で,こういう資金を入れることでどういうふうに変わっていくのか,そういうシミュレーションがあって初めて成り立つ話だろうと思います。この導入を今すぐということには多分ならないとは思うんですが,これについては政令市の幾つかもやっているようであります。そういう資料も整っているはずですから,少し勉強してみるということをやっていきたいなと思います。
隣の林副市長とも話をして,これはやっていこうということになりましたんで,(笑声)産業そして都市整備も絡んでくると思います。そういったことを一緒になって勉強しながら,こういったことをやることによって岡山のまちはどう変わっていくのか,我々が出すコストというのは最終的な採算に比べてどうなのか,いろいろなことを見ながら少し勉強させていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
○森田卓司 副議長 以上で平元議員の質問は終わりました。(拍手)
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