岡山市議会
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2月26日(水) 本会議 一般質問
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内容
会議録
令和7年2月定例会
2月26日(水) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
川本 浩一郎 議員
*一問一答方式
1 南区のまちづくりについて
2 地域活動の支援について
3 フリースクール・学びの多様化学校について
次は,順序に従いまして川本議員。
〔28番川本浩一郎議員登壇,拍手〕
◆28番(川本浩一郎 議員) 皆さんこんにちは。自民党市議団の川本でございます。
空気的には,早速質問に入れということだと思いますので,入ります。
それでは,まず1,南区のまちづくりについて。
各分野について順次お尋ねいたします。
(1)市民意識の変化について。
過去3回の市民意識調査を比較すると,これまで南区において施策重要度は高いものの,満足度の評価が低かった地震,台風などの防災対策や河川の改修など洪水・浸水対策の項目だけではなく,子育て支援,児童福祉の充実や幹線道路の整備など,着実に整備を進めてきた項目の満足度は上昇しています。様々な取組が評価されたものと感じますが,この市民意識調査の結果も含め,南区のまちの現状に対する市長の御所見をお聞かせください。
(2)人口動態について。
南区の人口は,2020年の国勢調査で5年前に比べマイナス353人の16万7,828人と減少へ転じ,さらに県の毎月流動人口調査によると,今年1月現在16万2,950人まで減っています。この期間,ほかの区も同様に人口は減少しているものの,減少数が最も多いのが南区になります。国勢調査以降,南区における人口(自然動態,社会動態)の推移とあわせ,他の区と比較してどのような特徴があるのかお示しください。
(3)企業誘致について。
本市の企業誘致件数は,過去10年で100件を超え,投資額は1,200億円を超えています。そのうち,南区内における企業誘致の件数及び投資額,新規常用雇用者数についてお示しください。また,産業拠点周辺での開発許可の緩和や,岡山環状南道路の開通を見越した南区内の動きについてもお答えをお願いいたします。
(4)バス路線について。
いよいよ4月1日から新たなバス路線,妹尾・北長瀬線の運行が開始されます。市民のひろば3月号で紹介されていますが,今後,市民に向けてどのような周知を計画されていますか。また,南区ではそのほかにも拠点間をつなぐ支線の新設として,妹尾駅から岡南,芳泉から岡南が計画されています。岡山環状南道路の整備期間延長に伴い,運行開始時期は未定となっていますが,現在どの程度まで協議は進んでいるのでしょうか。
(5)卸売市場について。
(ア)岡南地域の市有施設において,外国人を含めた誘客が期待できる施設が卸売市場です。ふくふく通りだけではなく,昨年11月に開催されたおかやま市場フェスや花卉市場では,定期的にイベントも行われています。年間,一般の方はどの程度市場へ来場されているのでしょうか。また,市場では施設の一般見学が行われていますが,年間の見学者数についてもお示しください。
(イ)卸売市場のプロモーションビデオが制作され,1月18日にお披露目会が開催されました。PV制作の目的と今後の活用についてお示しください。
(ウ)岡山高島屋体験福袋の一つに,岡山中央卸売市場「競り」見学福袋を販売されたと伺いました。その狙いと販売状況についてお聞かせください。
(エ)市場が岡山市内の観光施設の一つと位置づけ,来場者増につなげる取組が必要と考えます。市場事業部及び産業観光局の御所見をお示しください。
(6)認定こども園について。
岡南地域では,昨年開園した浦安芳泉認定こども園をはじめ,今後も南輝,芳田,福浜,平福と,認定こども園の開園が続きます。一方,閉園する幼稚園や保育園の跡地活用は重要と考えます。現在,活用が決まっていない園の状況についてお答えください。
(7)昨年の11月議会,教育長から南区では設置されていない中学生を対象として,児童生徒支援教室について,可能であれば,支援の拠点として利用可能な施設を情報収集していき,中学生の居場所をつくりたいと前向きな答弁をいただきました。現段階でどのような場所がふさわしいとお考えでしょうか。
(8)道路整備について。
(ア)国が今年度の開通を目指し整備を進めていた南区藤田から古新田をつなぐ岡山環状南道路は,軟弱地盤の影響により工期を見直すと,昨年6月に発表がありました。見直し後の開通時期については,今後の地盤改良工事の進捗状況を踏まえて,工程を精査し,公表とされていますが,その後の動きがあればお聞かせください。
(イ)は割愛します。
(9)浸水対策について。
昨年9月議会,浦安11号雨水幹線1工区完成時の市民への周知についてお尋ねいたしました。供用開始時には,下水道のイメージアップを兼ねたイベントの開催を行うとの答弁があり,本年5月下旬に式典とあわせ行われる予定と伺っています。
まず,イベントの詳細についてお聞かせください。また,2工区のスケジュールや完成後の効果について,関係住民へはどのように広報される予定でしょうか。
2,地域活動の支援について。
自民党市議団の政策提言では,町内会をはじめ地域活動への支援拡充を求めてきました。来年度当初予算案では,その提言も受け,地域活動を支援する事業が数多く盛り込まれており,改めて感謝を申し上げます。さらなる地域活動の活性化や利便性向上を目指し,以下お尋ねいたします。
(1)議会では,(仮称)岡山市町内会等との協働による地域社会の活性化推進に関する条例の制定を目指していますが,現在町内会と岡山市の協働において課題と感じる点はありますか。
(2)現在の電子町内会は,参加する町内会の数や更新状況など様々な課題があると感じています。現状に対する所見と今後の改善点についてお聞かせください。
(3)これまで町内会からの要望の進捗状況が分かるよう,ICTなどを活用し,見える化を図るよう求めていますが,あまり前向きなお答えではありません。その必要性の有無を含め,見える化を行う上での課題についてお示しください。
(4)外出に課題を抱える高齢者が社会とつながりを保てるよう,住民相互による移動支援の活動を推進する新たな事業が今年度から始まりました。今後,ニーズはさらに高まる事業と感じ支援の拡充を求めてきましたが,それに応えていただき,来年度は事業を拡充される御予定です。今年度の成果と課題とあわせ拡充内容についてお示しください。
3,フリースクール・学びの多様化学校について。
全国同様,岡山市においても不登校児童・生徒が増加する中,多様な学びの一つでもあるフリースクールとの連携強化や,そこに通う保護者への経済的支援,そして学びの多様化学校についても設置に向け具体的に動き出す時期ではないでしょうか。代表質問では,岡山フリースクール協議会発足発表会に出席された教育長の御所見などお尋ねいたしましたが,そのほかの内容について,以下お尋ねいたします。
(1)市内で運営されているフリースクールの状況(運営数や児童・生徒数,活動状況)はどの程度把握されていますか。また,出席扱いとなるフリースクールの数についてもお示しください。
(2)他の政令市のフリースクールに関連する支援状況はどうなっていますか。
(3)岡山フリースクール協議会との連携状況を教育委員会としてどのように情報発信されていますか。
(4)11月議会では,フリースクールに通う児童・生徒の保護者に対し,経済的支援を行うべきと提案いたしました。民間の調査では,不登校児童・生徒の保護者の24.8%が退職や休職,37.5%が早退,遅刻,欠勤が増加,17.1%が雇用形態を変えたと回答しており,多くの家庭において,仕事に何らかの影響が生じており,収入も減少したとの結果が出ています。このことについてどのようにお感じでしょうか。また,来年度は保護者への経済的支援に向け具体的な検討に入るべきと考えます。御所見をお願いいたします。
(5)文部科学省は,学びの多様化学校の設置促進を掲げており,2027年度までに全都道府県と全政令市で開校を目指すとされています。まず,他の政令市の状況についてお示しください。
次に,岡山市も開校を目指すべきと考えますが,いかがでしょうか。
以上で1回目の質問を終わります。(拍手)
○森田卓司 副議長 当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 それでは,川本議員の質問にお答えします。
私は,最初の南区のまちの現状に対する所見,また企業誘致の関係,この2つについてお話ししたいと思います。
南区は区域の過半が干拓地でもあります。広大な農地を有する一方,臨海工業地帯,また大規模な商業施設も立地し,ある面,ベッドタウン化でもある,こういう地域だろうと思います。
水田を最大限に生かした農業が展開されているということから,大型農家も多い,高性能な農業機械の導入などによる,さらなる収益強化を支援しているところであります。
また,アクセス関係でいくと,外環状線の整備をはじめ様々な今整備が佳境になっているところであります。それらが完成すれば,岡山港周辺の産業・物流施設から山陽自動車道までが幹線道路でつながり,物流の効率化等も図られ,物流施設の増加も予想されるところであります。
また,昨年の11月,産業拠点周辺における市街化調整区域の開発許可を緩和いたしました。御承知のように,南区でも大きな動きが出ております。市内全体では新たに立地を検討する20社以上30社近い企業から具体の相談をいただいており,農業との調整などもありますけれども,一つでも多くの申請がうまくいって,より活性化できればいいなと思っている次第であります。
ベッドタウン化ということもあって,子どもの割合,ゼロ歳から14歳までの割合が13.7%と,4区の中で,中区に次いで2番目ということになっております。したがって,認定こども園,放課後児童クラブなど,そういったところでも動いているところであり,地元の方の協力もあり,具体的な動きも進んでおります。
防災面についても,各種浸水対策事業を実施してきたところであり,平成23年,台風12号の浸水被害の反省というのが,十分生きてきているんではないかなと思っております。
こうした取組が,市民意識調査の満足度の上昇という結果につながるもんだと考えているところであります。
今後も皆さんの声を聞きながら,施策を進めてまいりたいと思います。
以上です。
○森田卓司 副議長 答弁の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。
午前11時56分休憩
~~~~~~~~~~~~~
午後1時0分開議
○田口裕士 議長 午前中に引き続き会議を開きます。
当局の答弁を求めます。
◎北川由佳 政策局長 1,南区のまちづくりの項,(2)令和2年国勢調査以降の人口動態についてお答えいたします。
前年10月1日から当年9月30日までの1年間の動きを取りまとめた岡山県流動人口調査の年報によると,南区の自然動態は,令和3年は408人の減,令和4年は511人の減,令和5年は708人の減,令和6年は770人の減となっております。
また,社会動態では,令和3年は600人の転出超過,令和4年は593人の転出超過,令和5年は914人の転出超過,令和6年は159人の転出超過となっております。
特徴としては,転出超過数が令和5年までは増加傾向でありましたが,令和6年には転出超過が大きく減っております。その要因としては,ゼロ歳から4歳まで及び20代後半から40代までの転出が減ったことが挙げられます。
以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 同じ項,認定こども園について,岡南地域で閉園する園のうち,活用が決まっていない園の状況についてお答えします。
芳泉,芳田,福浜,福南中学校区における認定こども園整備に伴い使用する予定のない幼稚園,保育園のうち,南輝保育園の活用が決まっておりません。
使用しなくなった園舎等については,ほかの行政用途での再活用の可能性がない場合には,売却するのが基本方針となりますが,地元からの提案も含め活用や購入等の相談があった際には,丁寧な聞き取りを行い,関係部局と連携しながら市有財産の有効な活用が図られるよう努めてまいります。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 同じ項,(3)企業誘致について,市長答弁以外についてお答えいたします。
平成26年度から令和5年度までの10年間の南区における企業誘致件数は24件,投資額は384.6億円,新規常用雇用者数1,066人となっております。
以上です。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長 同じ項,卸売市場について,市場を市内の観光施設の一つと位置づけ,来場者増につなげる取組が必要と考えるが所見をについてお答えします。
岡山市中央卸売市場,特にふくふく通りにつきましては,観光コンテンツの一つとして,国内外の観光パンフレットで紹介しております。また,フルーツを好む香港向けに,新鮮なフルーツを購入できる市場の情報を盛り込んだウェブ記事や動画を配信しており,今年度配信したバナー広告経由では約5,600回閲覧されたところです。引き続き,市場事業部とも連携しながら観光誘客のコンテンツとして活用したいと考えております。
以上です。
◎平澤重之 理事 同じ項,妹尾・北長瀬線の周知計画と,妹尾駅と岡南をつなぐ支線,芳泉と岡南をつなぐ支線の協議状況についてです。
4月1日より運行開始する妹尾・北長瀬線については,より多くの方に利用していただけるよう,市の広報紙だけでなく,ソーシャルメディアや市政テレビ,新聞広報での周知を予定しております。
また,チラシやポケットサイズの時刻表を作成し,沿線の企業や商業施設,病院等の生活関連施設に配布することも検討したいと考えております。
岡南と妹尾,岡南と芳泉をつなぐ2つの支線については,現時点では令和8年度の運行開始を想定しており,令和7年度は岡南における乗り継ぎ空間の整備や小型バスの調達を行う予定です。
また,運行事業者には,現在バス停の位置や運行経路,便数等の詳細について検討していただいているところです。
以上です。
◎國米哲司 市場事業管理者 同じ項,卸売市場について順次お答えします。
まず,一般客の年間来場者数及び施設見学者数についてです。
岡山市場への外国人を含む一般の年間来場者数は,イベントや食事,買物などで8万人程度,施設見学者数は500人程度です。
次に,市場プロモーションビデオの制作目的と今後の活用についてです。
岡山市場プロモーションビデオは,競りの迫力や市場見学ツアーの紹介などを収めた映像で,市民の皆様へのPRに加え,近年増加する中国をはじめとした海外からの観光客に向けて,市場の魅力を発信し,岡山の観光地の一つとして足を運んでいただくことを目的に制作したものです。
プロモーションビデオは,既に動画プラットフォームを通じて広く情報発信しており,今後は観光客の増加を通じてにぎわいを取り戻し,地域経済全体の活性化につなげられるよう,旅行会社との連携を考えています。
次に,体験福袋の狙いと販売状況についてです。
市場「競り」体験福袋は,岡山高島屋店と青果卸売会社が提携し,市場の認知度向上を目指して企画販売したものです。販売は2個でしたが,購入者からの好評な感想を受けて,次年度の企画も検討したいとの声をお聞きしています。
最後に,市場を観光施設に位置づけて来場者を増やす取組についてです。
岡山市場の魅力発信のために,これまでSNSや様々なイベントを通じて広く情報を発信してまいりましたが,今後は国内外での知名度をより高められるよう,関係部署とも連携しながら,多くの方々に訪問していただける新たな取組を企画してまいります。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,南区の中学生を対象とした児童生徒支援教室についてです。
児童生徒支援教室として利用する施設としては,交通の便がよいこと,生徒の活動スペースが十分に確保できることに加え,子どもたちが安心して通える学びの場として整備することが可能かどうかということが大切であると考えており,この条件に合う南区での情報を集めているところです。
以上です。
◎今井洋孫 都市整備局長 同じ項,岡山環状南道路の開通時期についてお答えします。
外環状線の一部である岡山環状南道路については,国において令和6年度の完成時期の見直しが必要となり,工程を精査しているところと聞いておりますが,現時点で新たな動きは聞いておりません。このため,現時点で完成時期は未定となっておりますが,今後も岡山環状南道路の早期完成に向けた着実な事業推進を国に要望してまいります。
以上です。
◎内海誠一郎 下水道河川局長 同じ項,9番,浸水対策について,浦安11号幹線1工区供用開始時のイベント内容,2工区のスケジュール及び効果の広報についてお答えします。
浦安11号幹線の一部が完成し,その効果が発現するエリアにある天満屋ハピータウン岡南店の駐車場において,5月末に供用開始のイベントを開催する予定です。
このイベントは,地元関係者等をお招きして,完成式典を行い,浦安11号幹線工事の概要や下水道事業について紹介するとともに,お子様をはじめ幅広い参加者に楽しんでいただけるブースの設置等を予定しています。
また,2工区のスケジュールや完成後の効果については,工事着手前になるべく早く地元説明会でお示しする予定です。
なお,工事の進捗については,下水道河川局のホームページで随時お知らせすることとしております。
以上です。
◎西謙一 市長公室長 大きい2番,地域活動の支援についての項,町内会からの要望の進捗状況が見える化の必要性の有無と課題についてお答えします。
市に対する要望につきましては,担当部署が責任を持って対応することが重要であり,真摯な対応を基本とし,迅速かつ適正な処理を行うよう,所管職員の広聴マインドの醸成に努めているところです。
進捗状況の見える化の必要性の有無につきましては,要望主体や事案の内容により異なるため,統一的なルールにより要望の進捗状況を公表することについては難しいことと考えておりますが,要望者に対して進捗状況を含め適切に情報提供を行うことは,非常に重要であると考えることから,その旨を庁内に周知していきたいと考えております。
町内会をはじめとする地域からの要望を受ける区役所においては,地元の意向と緊急性及び必要性を考慮しつつ,優先順位をつけて日々対応しているところでございますが,要望者ほか関係者の皆様に対しては,引き続き丁寧な対応を図ってまいりたいと思います。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 同じ項,町内会と岡山市の協働において課題と感じる点についてです。
町内会は,地域コミュニティーの中核であり,市政推進に欠かせない存在です。しかしながら,町内会は役員の高齢化や担い手不足などのため,行政からの依頼に対する協力や町内会活動自体の負担感が増しているものと認識しています。
新年度には,新たな支援を予定しているところですが,町内会活動の負担軽減と担い手の確保・育成の観点から,引き続きどのような支援ができるか検討してまいりたいと考えております。
次に,電子町内会の現状に対する所見と今後の改善点についてです。
電子町内会は,平成14年に本市が構築したシステムを,町内会が利用し,ウェブサイトでの地域情報の発信や電子メールでの防災情報の伝達などを行うもので,地域の活性化や防災対策等に一定の効果があったと認識しています。
一方,現時点でホームページの更新等,運用している町内会は89にとどまっており,電子町内会への参加が増えない要因としては,コンテンツの更新等の手間や担い手不足による負担感の増加,電子町内会システムと機能が重複する民間のSNSの普及など,環境の変化が考えられます。
また,業務の省力化を図るため,岡山市連合町内会では,民間のアプリを活用した取組を始めており,学区・地区連合町内会や単位町内会でも,類似の取組を行う動きがあります。
こうした動向も踏まえ,今後は町内会活動の負担軽減や担い手の育成,確保の観点から,電子町内会システムの見直しも視野に入れながら,町内会のデジタル化を支援していきたいと考えております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 同じ項,移動支援事業の成果と課題,拡充内容についてです。
補助実績といたしましては,活動実施団体で1件,アドバイザー派遣が3件となってございます。現時点で顕著な課題としましては,地域において運転ボランティアを確保することが難しいといったことなどが挙げられるところです。令和7年度の補助団体数は公明党を代表しての桑田議員に御答弁したとおりですが,こうした課題の解消を少しでも後押しするため,1団体当たりの補助内容につきましても,ボランティアの人件費や自動車保険料の増額を予定しているところです。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 フリースクール・学びの多様化学校についての項,順次お答えします。
まず,状況の把握と出席扱いについてです。
フリースクールについては,管轄省庁がないため,市内全ての民間施設を把握できていませんが,学校からの報告によると,令和6年度2学期末現在で,岡山市外の民間施設も含めると約15の施設に市内100名程度の児童・生徒が通室しております。
活動状況については,各施設において様々ですが,児童・生徒の相談支援,学習支援等を行っていると把握しております。
出席扱いについては,どの施設に通っているかで判断するものではなく,個々の児童・生徒への支援状況等に基づいて在籍学校長が判断しています。
令和5年度には,出席扱いが認められた児童・生徒の通う民間施設が約10施設あったと把握しています。
次に,他の政令市の支援状況についてです。
多くの政令市で,フリースクール等の民間施設と定期的な協議会を設けるなど情報共有を行っています。また,ホームページ等を用いて施設の紹介を行うなどの周知を図っています。
一部の政令市では,民間施設への経済的支援や保護者の交通費等の負担軽減を行っているところもあると把握しています。
次に,岡山フリースクール協議会との連携状況の情報発信についてのお尋ねです。
岡山フリースクール協議会とは,不登校児童・生徒への支援について定期的に情報共有しており,現在教育委員会のホームページに,岡山フリースクール協議会のホームページのリンクを設置しています。
来年度は,教育委員会が作成するリーフレットの中で,岡山フリースクール協議会に加わっているフリースクールを,連携民間施設として紹介し,全児童・生徒に配布するとともに,生徒指導や不登校の担当者会等で周知する予定です。
次に,保護者への影響と経済的支援の検討状況についてです。
不登校は,児童・生徒だけでなく,保護者にとっても精神的な負担が大きく,学校内外で相談できる機会を設けるなどの支援を行っております。
民間調査において,保護者の就労機会等に影響を及ぼしているという結果があることは認識しており,収入の減少につながっている場合もあると考えております。
フリースクールは,児童・生徒の社会的な自立支援や保護者の負担軽減に寄与する受皿の一つでありますが,施設によって支援内容や利用料が様々であるため,保護者への経済的支援については,岡山フリースクール協議会とも情報共有を行いつつ,他都市の状況についても情報収集を行っているところであり,行政として何ができるか検討してまいります。
この項最後に,学びの多様化学校についてです。
政令市における学びの多様化学校の設置状況は,大阪市に1校,京都市に2校です。
文部科学省は,学びの多様化学校の設置促進を掲げているところですが,岡山市においては児童生徒支援教室や校内支援教室を活用した支援を行っており,まずは既存の取組の充実が優先であると考えております。
今後も,国の動向や他の自治体の取組を注視しながら,総合的な支援施策の中で,必要性も含めて検討してまいります。
以上です。
〔28番川本浩一郎議員登壇〕
◆28番(川本浩一郎 議員) 御答弁ありがとうございました。
まず,南区のまちづくりについて,市長のほうからもいろんな整備の効果が出てきた,それも市民意識の調査がいい方向に向かっている,そういうようなお答えでありましたし,そういった姿が見えてきた。今後は南区においても,区別計画があります。どういった形がいいのか,ぜひその中でもいろいろと議論させていただきたいと思います。
関連して何点かお尋ねさせていただきます。
まず,バス路線ですが,先ほど支線について,2支線については令和8年度からの運行を予定している。もともと計画はそうだと思います。一方,岡山環状南道路,ここが見通せない。この中であっても令和8年度4月からの運行予定のままでいんですかね。
◎平澤重之 理事 国の環状南道路の供用見通しが,今立っていないところで,今の妹尾と岡南をつなぐ路線等について,予定どおりかという御質問です。
岡南と芳泉をつなぐ支線は,小型バスの調達に時間を要していて,令和8年の運行開始を予定しております。
環状南道路の完成時期は,現時点では未定と聞いておりますが,乗り継ぎ空間の整備や小型バスの調達が出来次第,その道路の完成を待たず,先行して運行開始することも,皆さんの期待が大きいと思っていますので,検討していきたいと思っています。
以上です。
◆28番(川本浩一郎 議員) ありがとうございます。ぜひそこが先が見通せない場合に,もちろん整備している事業はあるようにもお聞きしております。できることをやっていただいて,先ほど御答弁あったとおり,非常に期待も多い,どうなったのというお声をよく聞きます。ぜひその点,引き続きできるところからやっていただいて,早期の運行開始をお願いいたします。
次に,市場についての項で,先ほど観光のお話,連携はしている,パンフにも載っけている,そうお話がありましたけれども,例えば岡山市の公式観光情報サイトの中に,どうも市場だとかふくふく通りだとかというのが見えてこない。同じくアクションプランの中でもその言葉がない。今後はそうした,まずはできることというのもあるんだと思います。そうしたことの改善はしていただけますでしょうか。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長 OKAYAMA KANKO.netというところに,確かにリンクとかは張っておりません。それで,今後は観光客目線で関心度や満足度が高くなる情報を発信するためには,本市の観光サイトのどこに情報を入れ,また市場サイトのどのページに誘導すれば効果的かなどを,市場事業部とも相談しながら検討したいと考えております。
また,アクションプランにつきましても,策定に向けた協議の中で考えていきたいと考えております。
以上です。
◆28番(川本浩一郎 議員) この点についても,ぜひ改善をお願いいたします。
続いて,認定こども園ですけども,南輝は未定,これは芳泉の幼稚園はもう決まっているんですか。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 芳泉の幼稚園は,今児童クラブのほうに貸しております。
◆28番(川本浩一郎 議員) それは,もう今後永久的に貸すということですか。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 暫定的な利用ということで貸しております。
◆28番(川本浩一郎 議員) 暫定的な利用ということは,その先については決まっていないという認識でいいんですか。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 議員お見込みのとおりです。
◆28番(川本浩一郎 議員) ここの活用について,地元からも,これは教育長にも関係します。これ以上,私のほうからあえて申し上げませんけれども,しっかりどういう形がいいのか,あの場ですから,使える目的というのは限られてくる立地条件であります。ぜひその点はお願いさせていただきます。
この項最後に,南区だけのお話じゃないんですけども,これ各区でいろんな事業の見せ方ということは,これは必要になってくるんだと思います。例えばこんな事業が進んでいるよ,この事業がこれから進もうとしている,こうしたことを分かりやすくやっぱり市民に,トータルとして区としてどういった事業が必要なのか,こういったことも広報の中でぜひ考えていくべきじゃないのか。トータルとして区が何に取り組んで,どんなことが進んでいるという情報発信をぜひしていただきたいと思うんですが,市長公室長いかがですか。
◎西謙一 市長公室長 各区の情報と言いつつも,全庁,全体的な進捗の中でどういった広報ができるかというところと思いますけれども,各区と協議しながら広報の仕方については考えていきたいですし,今情報発信力の強化については,動画を作ったり,様々やっております。あと区の独自企画事業でも既にSNSを活用した情報発信もされております。そういったものも含めて,どういったことができるか考えてみたいと思います。
◆28番(川本浩一郎 議員) イベントの発信も大事ですけども,ぜひやっている事業を,よく言われる,町なかばかりじゃないよということもしっかりその中で出していただきたいと思います。
次に,2番,地域活動支援についてに入ります。
町内会の負担軽減についてもお話がありました。ICT化といったものが必要になってくる。その中で先ほどさほど触れられませんでしたけれども,令和5年度でしたか,地域活動のデジタル化実証事業というのも行われています。その後これはどうなっていますか。
◎田中哲也 市民協働局長 令和5年度の総務省の実証事業後ですが,参加した4町内会全てが継続して利用されているとお聞きしております。
また,今年度に新たに3町内会が利用開始しているともお聞きしております。
以上です。
◆28番(川本浩一郎 議員) ぜひ今後こうした民間のものを活用しながらかもしれませんけど,導入に際しては支援する,それが財政的なものも必要なのかどうか分かりませんけども,ぜひそういった視点でも,引き続き御支援をいただきたいと思います。
要望についてなんですけれども,先ほど今までも言っていただいている,適切に情報発信する,周知していく。そのことは今までも一定していただいている。けれども,これを申し上げたのは,今の答弁内容で,質問した課題が解決できるのかなと,私はできないんじゃないのかと思って質問させていただいたんですけども,今の御答弁で,これからそういったようなお声は聞かなくなるという認識でいいですか。
◎西謙一 市長公室長 これまでも,議員からは同じ質問といいますか,御意見いただいておりますけれども,広聴の立場で各担当部局に対しては丁寧な対応していく。それから,あと情報の進捗状況,そういったものの発信につきましては,なかなかやっぱり個別の事業において差が出たりとか,予算のかかる事業であれば,時間がかかったりとか,それぞれ個別の事情があると思います。
ちょっと先ほど申し上げたとおり,各区役所が中心になると思いますけれども,そういったところでの作業の中で,どういった改善ができるかというのは,これまでもお話ししてきましたけれども,ICT化とか,見える化というのは,恐らくこれは手段の話であって,結果としてそれでうまくいくかどうかというところは,確かにあると思います。ただ,作業量,事務負担も含めて課題もあるところがありますので,これから各部のほうともよく話をしながら,改善に向けて努めていきたいと考えております。
以上です。
◆28番(川本浩一郎 議員) 私は,今の町内会の要望に対する見える化のお話ですけども,電子町内会のお話もありました。私はこの町内会では,市民協働局はじめいろんな部署が町内会,それは環境のこと,防災のこと,いろんなことが関わってくるんだと思います。そうしたときに,トータルとして要望の見える化ももちろんそうなんですけど,各種例えば申請したり,これは対住民向けもあれば,対行政向け,そうしたものを私は一つのパッケージとして,電子町内会という名前がいいのか,もしかすると,ほかの団体も入っていただけるような行政との窓口となり,市民と住民との窓口になる,そういった一つのシステムといったものをぜひつくっていただく,このことが町内会に関するICTの支援だとか,負担軽減に私はつながるんだと思います。ぜひこの点について一度御検討いただきたいんですが,御所見があればお願いします。
◎田中哲也 市民協働局長 現在の電子町内会のシステムにつきましては,町内会での情報発信とか情報共有というものが中心のシステムになってございますが,今議員から御意見があったような,いろいろなことにも使えるものというのが検討できないかというような御質問だったと思います。
実際使われるのが町内会側ということにもなりますので,今後も電子町内会というか,町内会のデジタル化,こういったものについて,町内会からの御意見をお聞きするとともに,また市の関係部局の意見も伺いながら,まずはどういったものがいいのか,またそれが実現できるのかという視点で,今後,研究検討してまいりたいと考えております。
以上です。
◆28番(川本浩一郎 議員) ぜひ見直しされる際にそういった視点も入れて取り組んでいただきたいと思います。
最後,フリースクールの関係にお尋ねします。
フリースクールの情報について,いろいろ発信していただいていると思いますが,正直,例えば不登校として岡山市の検索をして,その教育委員会のサイトに入ります。そこで今言われた紹介したリンクは分かりやすいですかというと,決して分かりやすくはありません。他都市を見ると,しっかり名前を出している。浜松市なんかは,それぞれフリースクールの特徴なんかも捉えている。どこまでするかはありますけれども,それぞれ協議会も4つの施設がありますということを,個別のリンクを貼るにしても,もう少し分かりやすい形にできませんか。
◎三宅泰司 教育長 先ほど答弁しましたが,来年度のリーフレットにも入れる予定ですので,ホームページについても,議員御指摘のとおり,私もちょっと分かりにくい部分はあると思いますので,できるだけ分かりやすいリンクが貼れるように工夫したいと思います。
以上です。
◆28番(川本浩一郎 議員) 最後に教育長,保護者に対する経済的支援です。ありがとうございます。資料をいただいて,今実際,保護者への補助をやっている市が2市ある。仙台市は交通費だけ,千葉市は生活保護とか,就学援助制度,そういったところに一部ということは,一般的にされている経済的支援といったものは政令市の中では行われていない,一般的に言われたほかの市で行われているような,ということであれば,ぜひここは,フリースクール協議会との連携──私,教育長とは非常に信頼関係ができつつあるんだと思います。ぜひこういう機を捉えて,来年度しっかり議論していただきたい。ぜひ財政的な支援を,岡山市で政令市初となる取組をしていただきたいですが,いかがですか。
◎三宅泰司 教育長 フリースクールは,所轄官庁はないというところで何回も答弁しておりますが,このたびフリースクールのほうで協議会という,自主的な協議会を立ち上げていただいて,そこにある程度の基準を持たせています。そこと我々,学期1回協議を行っています。こういったことをしているという実績は大きいと思います。そこと情報交換しながら,保護者の負担も今,議員御指摘のとおり増えているのも事実です。
そのあたり,局内で協議をしながら,そして当事者の意見も聞きながら,何ができるか,前向きに検討していきたいと考えております。
以上です。
○田口裕士 議長 以上で川本議員の質問は終わりました。(拍手)
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