録画中継

令和7年2月定例会
2月26日(水) 本会議 一般質問
自由民主党岡山市議会
和氣 健 議員
1 北長瀬駅前周辺まちづくり構想について
2 北長瀬駅北地区土地区画整理事業のその後について
3 卸センター(問屋町)の再整備について
4 街づくりと学校施設について
 次は,順序に従いまして和氣議員。
     〔42番和氣健議員登壇,拍手〕
◆42番(和氣健 議員)  久しぶりに登壇することになりました。質問の機会を与えていただきました皆さん方に心から感謝申し上げたいと思います。
 さて,西大寺の会陽が終わりました。備前平野に春が訪れると昔から言われておりますけれども,今年はやや春が訪れるのが遅れているかなという感じがしておりますが,会陽といえば,西大寺でありますけれども,私は金山,金山寺の会陽に今年行ってまいりました。
 そんなに有名でもないし,盛り上がりもないと思うんですけれども,これ600年以上の歴史を持つ本当にやっぱり優れた文化財と言えるのではないかなと思いました。結構,宗教色も強いような本気の裸の群れが争奪戦をやるというようなことで,私も感動したわけであります。
 金山寺は,奈良時代に孝謙天皇の勅願で造られたものというふうなことでありまして,孝謙天皇というのは,女性天皇でありました。そばに弓削の道鏡というお坊さんがおりました。和気清麻呂もその当時活躍したということがあります。
 このお寺は,平安時代には,臨済宗の栄西がここで修行された。また,宇喜多直家公は岡山城のちょうどうしとらの方向にあるということ,鬼門の方向ということですけども,ここにあるお寺を非常に大事にしたということがありまして,そんな関係があるわけであります。ところが,金山寺は2012年に本堂が火事で焼失されたということで,今現在,仮本堂で運営なされておりますけれども,復興に向けていろいろ頑張っておられるところであります。大変優れた文化財だと私は思っておりまして,少しでも役に立ちたいということで,御支援させていただいておるところであります。議員各位,また市長はじめ当局の皆さん方にも,ぜひ頭の隅に金山寺というのを少しインプットしておいていただければと,次にはそのことについて質問させていただこうかなと思っておりますので,よろしくお願いいたします。
 ということで,通告に従って質問に入りたいと思います。
 1,北長瀬駅前周辺まちづくり構想について。
 操車場跡地については,チボリ公園構想の頃から始まったものであります。これまで様々な経過をたどって現在に至っております。
 操車場跡地に岡山ドームができたのが平成15年であります。チボリ公園構想から本当にずっと眠っていたところが,このドームで動き出したのであります。
 そして,北長瀬駅が開設されたのが平成17年,平成27年には岡山市民病院が北長瀬駅前に移転,令和元年にはブランチ岡山北長瀬が開業,令和3年には北長瀬未来ふれあい総合公園が整備され,多くの子ども連れの市民が伸び伸びと広々とした空間を楽しんでいるのであります。今や市民にとってはなくてはならない場所となっています。
 また,岡山に本部を置く木下大サーカスの岡山公演開催がこの場所で行われました。多くの人でにぎわい,好評だったのも,この場所が優れていたということが言えることの証左ではないかと思います。
 さらには,アリーナの構想もこの場所で今行われている。この間のこうした急激な変貌を見るにつけ,地元住民としては大変感慨深いものを感じるところであります。
 実に便利でにぎわいのあるまちになったものだと感じると同時に,さらに活気が出ることを期待してやみません。北長瀬駅を拠点としたこの地域の今後ますますの重要性が高まると思われます。特にファジアーノ岡山がJ1に昇格し,大変な盛り上がりを見せております。当然ながらサッカースタジアム建設の議論がこれからにぎやかに始まるのだろうと思っております。
 そこで,3万人規模の客をさばくためには,鉄道駅の周辺でなければならないと考えるわけであります。
 山陽本線の駅の周辺にまとまった適地と思われる場所,そんな空地はもうどこにもない。あるとすれば,北長瀬駅北側,区画整理の構想が議論されている北長瀬・日吉町ぐらいだろうと思うわけであります。
 このスタジアムの建設を今後誰がどのような形態で造るとしても,本市が用地確保も積極的に協力していくべきではないかと思います。
 こうした状況を鑑みれば,この地区の一体的な開発計画構想をつくり,有機的に機能する合理的な計画実現に向け,民間投資を含めうまく誘導していくことが必要ではないでしょうか。御所見をお示しください。
 次に,関連して,2,北長瀬駅北土地区画整理事業のその後についてお伺いいたします。
 本市は平成9年に日吉町,北長瀬本町地区の土地区画整理基本計画の策定に着手し,平成16年には日吉町と北長瀬本町の一部を特定保留地区に指定し,市施行で区画整理事業を進めようとしておりましたが,大型商業施設誘致に伴う組合施行での事業推進を望む案が出たため,区画整理事業の協議が止まっておると聞いておりますが,その後の動きがどうなっているのか,お尋ねしたいと思います。
 180号西バイパスの工事が現在渋滞解消に向けて交差点の立体化工事が行われているほか,駅南地区の開発のスピードは激しく,当該地区を取り巻く状況は大きく変化しております。当該地区は市街化区域もそうでありますが,調整区域については,さらに広大な土地であり魅力的であります。
 地元地権者が迷うような計画を示され,様々な思惑が働き,地元が一体となり事業を進めることが難しくなっているのが現状ではないかと思われます。
 (1)北長瀬駅北土地区画整理事業に関するその後はどうなっているのか,何が原因で中断しているのかお聞かせください。
 (2)北長瀬駅北地区では,当初の事業案から20年以上が経過し,状況は大きく変化しているが,依然として重要な地域であることには間違いありません。岡山市としても放置できるものではないと思います。これまで以上に積極的に関与し,前に進めなければならないと考えますが,お考えをお聞かせください。
 (3)さきに述べましたが,北長瀬駅前周辺のまちづくり構想の中に,この区画整理事業を落とし込んでいくことを提案したいと思います。
 (4)サッカースタジアム計画を区画整理事業とうまく組み合わせれば,用地確保がよりスムーズに行うことができると思います。すなわち,保留地としてうまく活用する,あるいは,あらかじめ買収した土地をまとめて換地する,そういう手法が考えられますが,御所見をお聞かせください。
 次に,3,卸センター(問屋町)の再整備についてお伺いしたいと思います。
 組合施行の今土地区画整理事業を進めるに当たり,核となる施設として岡山県卸センターを誘致し,200ヘクタールを超える大事業に着手したのでありました。この当時,日本最大の組合区画整理事業ということでありました。この事業が非常に混乱いたしまして,そんな中,卸センターの誘致だけが先行するという,こういう異例の状況から,この事業が複雑化,難航して,もうどうにもならないというところまでいったわけですけれども,当時の役員が私財を投じる,あるいは岡山市の本格的な支援があり,難局を超え,この区画整理事業が完成したのであります。
 その地域の基盤整備が整ったことで,随分市街化が進んでおるところであります。
 平成30年10月から商業施設,問屋町テラスがオープンし,新たなにぎわいが加わったところであります。以前から,この岡山県卸センターは岡山の西の拠点を目指して活動していましたが,近年さらにその動きを高めようとされております。
 岡山の発展,問屋町の発展のため,行政と一致して道路や水路を活用することで,より魅力的なまちをつくる機運が盛り上がっておるところであります。
 この動きを行政側も真摯に受け止め,積極的に支援すべきであると考えますが,御所見をお聞かせください。
 1つには,マンションが市内で最も乱立している地域になっておるところでありまして,その動きはとどまるところを見せません。こうしたことからも,様々な課題が見えてきているところであります。
 マンション建設は今後とも避けられないと思われますが,もともとは商店街であったこともあり,にぎわいのあるまちであるためには,例えば1階部分は店舗,商業フロアにするというような建築協定というのも考えられるわけでありますけれども,この建築協定はどのような仕組みなのか教えていただければと思います。
 次に,用水沿いを潤いのある西川緑道公園のようにしたいという思いがあるわけでありますけれども,どうすればそのようになるのか,そのことについて御示唆いただければと思います。
 そしてもう一つは,ハレマチ通りが大変すばらしい通りになりましたけれども,このように車道を狭め,歩行者が歩いて楽しめる歩道空間を広げるということをやっていきたいという思いが,このセンターにあるわけでありますけれども,この手法についても教えていただければと思います。
 次に,4,まちづくりと学校施設についてお尋ねしたいと思います。
 僅か20年前のことになるわけですけれども,内山下小学校と深柢小学校が合併して岡山中央南小学校になって,弘西小学校と南方小学校が合併して岡山中央北小学校となったわけであります。
 その後,岡山中央南小学校,岡山中央北小学校が統合して平成17年4月1日に弘西小学校の用地に開校したわけであります。
 そして,その後に起きたことは,中心部に再開発事業が活発に行われ出します。今も再開発事業が複数行われようとしておりますが,中心部が活性すること,これは本当にすばらしいことで,好ましい動きと考えておりますけれども,一方において,小学校の統合により児童を受け入れるのが難しい状況が発生していると聞きます。本当に4校を一挙に潰してしまったことが悔やまれるところであります。
 学校を廃校して,そこに再開発事業をかぶせて,人口を増やしてという,ほんで教育施設が圧迫されるという,本当につじつまの合わないことをしてしまったのではないかと思うわけであります。もう少し先のことを考える余裕がなかったのかなと思うわけですけども,この決定に私も参加した一人ですから,自分を責めるような気持ちもあるわけですけれども,新たな学校用地を確保するということは極めて厳しいことであります。
 とはいえ,教育委員会は子どもたちの最低限の教育環境は整えなければならない責務があると思います。教育委員会はどのように今後の児童数の増加に対応されようとしているのか,またまちづくりを進める中で学校施設問題を考慮しながら,まちづくりの担当はそういう発想を持たなければならないと思いますが,そのことについて御所見をお示しください。
 以上で第1回目の質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  それでは,和氣議員の質問にお答えいたします。
 私は,最初の北長瀬駅前周辺まちづくり構想という点についてお話を申し上げたいと思います。
 和氣議員は,スタジアムを北長瀬に造って,市も協力しろと,そして開発構想をつくるべきではないかと,そういうお話であります。
 まず,場所の前に,新スタジアムを造るのかどうかということで,和氣議員は盛り上がっているとおっしゃっているんですが,県のほうは盛り上がりを見てということで,動いていない状況であります。我々としてみれば,やはりアリーナ,今回も随分議論になっていますが,アリーナ建設事業もあり,主体的にスタジアムが動くのは財政的等々で,難しいと思っております。
 今後,新しいスタジアムの議論が出てくれば,真摯に対応していきたいと思っている次第であります。
 また,直接の御質問ではありませんけど,次はガンバ大阪,ファジアーノがやると,大いに皆さん期待しているところであります。そういう中で,試合環境の整備,例えば改築の必要性なども時々話が出ているところでありますけれども,その現スタジアムを改築するかどうか,そういった話があれば,我々としても積極的に相談には乗っていきたいと,対応していきたいと思っております。
 以上です。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長  2の項,北長瀬駅北土地区画整理事業のその後について順次お答えします。
 まず,その後の動き,何が原因で中断していたかについてお答えします。
 北長瀬本町と日吉町を合わせた北長瀬駅北土地区画整理事業については,平成20年から平成22年にかけて事業実施に向け,地権者に対して延べ31回,説明会を行ってまいりました。
 しかし,地権者が負担する減歩の率に理解が得られず,また大型商業施設を誘致しようとすることが市の方針とも合致していなかったということもあり,事業実施への合意が得られないままコロナ禍に入り,協議が進んでおりませんでした。その後,令和4年に日吉町町内会の方々から協議再開を望む声があったことから,令和5年3月より地域住民との意見交換を行っており,昨年10月には日吉町外に住む地権者の方々にも範囲を広げて,意見交換を行っているところでございます。
 続いて,これまで以上に市が積極的に関与して前に進めるべきではないかという点についてお答えします。
 土地区画整理事業推進のためには,地権者の方々のまちづくりに対する機運の醸成と合意形成が必要だと考えております。このため,本市といたしましては,引き続き地権者の方々の機運が高まる手法を検討しながら,話合いを重ねていきたいと考えております。
 続いて,北長瀬駅前周辺まちづくり構想の中に区画整理事業を落とし込んでは,またスタジアムの計画を区画整理事業と組み合わせると用地確保がスムーズになるのではという点について一括してお答えいたします。
 本地区のまちづくりについては,地域関係者の皆様方と地域の将来像を共有しながら十分な合意形成を図っていく必要があります。その際,土地区画整理事業では,土地利用や公共施設の配置とともに,事業成立の観点で保留地の処分,こちらも重要な要素になります。
 議員御提案のスタジアムにつきましては,具体化しているわけではございませんので,一般論で御容赦いただきたいと存じますが,広大な用地を要する場合には,保留地に加えて用地取得が必要になると考えられ,その場合,当該地権者との協議に加えて,権利者,関係者との合意形成も必要になり,用地確保がスムーズになるとは言い難いと考えます。
 本地区については,今後も地権者の方々とまちづくりについて話合いを続けてまいりますが,御提案の構想に限らず,土地利用のニーズや計画が具体化すれば,地権者の方々と共に考えてまいりたいと思います。
 続いて3の項,卸センター(問屋町)の再整備について,にぎわいのあるまちづくりに向けて建築協定,こちらがどのような制度か,また西川緑道公園のようにするにはどうすればよいか,ハレマチ通りのような歩道空間整備は可能か,その手法はどうかといったような御質問について一括してお答えいたします。
 問屋町は,協同組合として卸売業者が集まった地域でしたが,飲食店や小売店などの入居を可能としたことを契機に,多くの若者が集まる魅力的な地域となり,民間主導による特色あるまちづくりが行われております。
 今後も引き続き地域の取組として特色あるまちづくりを継続していく上で,御提案の建築協定の活用や水辺や道路等の公共空間の再整備を行うことなども考えられます。
 建築協定につきましては,土地所有者等の合意に基づいて建物の用途や形態を定めること,それと行政がそれを認可するといったような手続になりますけれども,このような手法を用いた取組を進める際には,地域の関係者の理解が不可欠でございまして,まちづくりに関する話合いや機運の高まり,合意形成の状況に応じて市として技術的な支援を含めて協力してまいりたいと考えております。
 以上です。
◎三宅泰司 教育長  まちづくりと学校施設についての項,今後の児童数の増加の対応についてのお尋ねです。
 児童数の現状について,長期的には減少が見込まれておりますが,一時的な増加等により教室が不足する場合には,当面は余裕教室の転用やプレハブ教室の設置で対応してまいろうと考えております。
 以上です。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長  同じ項,まちづくりを進めるに当たって,学校施設問題を考慮し進める必要があると考えるが,都市づくりの観点からの所見をとのお尋ねでございます。
 都心では,魅力とにぎわいの創出とともに,都市全体の発展や利便性の向上を図るため,コンベンションなどの必要な機能や利便性の高い居住空間を創出する質の高い市街地再開発事業を促進しているところです。
 この事業実施に当たっては,学校を含めた公共インフラへの負荷を考慮して進めることが重要と考えており,事業の採択前に,公共インフラを所管する関係機関と情報を共有しながら進めているところでございます。
 以上です。
     〔42番和氣健議員登壇〕
◆42番(和氣健 議員)  御答弁をいただきましてありがとうございました。
 幾つか再質問させていただきますが,私は当初,市長がお答えいただいたように,このサッカースタジアムについて,北長瀬,この周辺がいいのではないかなということを非常に強く思っております。
 このサッカースタジアムの話が盛り上がっていない,盛り上がっているというのは,どこで判断するのか,市長も御参加されておりましたけれども,ファジアーノがJ1に昇格したということで激励会があって,その場に知事も来ておられました。議員の方々も何人か来られておりまして,その場で知事が御挨拶の中で,スタジアム建設について非常に思い切ったお話をされたわけで,その発言というのは,思いつきというふうなことではないと思います。少なくとも公的な場ですから,相当の思いがあったはずでありますけれども,協力するというものの,まだまだ負担金どうのというような話もあったり,いろいろ難しいことと思いますけれども,ぜひそういう負担金条例を含めて,今後の対応,市長のほうからお答えいただければと。(笑声)
○田口裕士 議長  当局の答弁を求めます。
     〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長  これも答えにくいですね,なかなか。(笑声)和氣議員とファジアーノのJ1開幕を前にしてのイベント,一緒に出させていただいたというのはよく覚えております。そして,知事が前向きの御発言をされたというのもよく覚えておりますし,あと相当の報道があったということであります。多くの人の前でおっしゃったことですから,知事の思いであろうと思っております。これからどうその思いを実現されていくのか,注視していきたいと思います。
 以上です。
○田口裕士 議長  以上で和氣議員の質問は終わりました。(拍手)
ご利用について
  • この議会中継は岡山市議会の公式記録ではありません。
  • 録画中継は、会議の翌日から起算して、おおむね3日後(土、日、祝日を除く)からご覧いただけます。ただし、編集の都合上、配信が遅れる場合があります。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「岡山市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。岡山市の許可なく複製、転用等を行うことは禁止されています。