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9月9日(月) 本会議 代表質問
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内容
会議録
令和6年9月定例会
9月9日(月) 本会議 代表質問
みらいえ
土田 貴行 議員
答弁
午前10時50分開議
○田口裕士 議長 休憩前に引き続き会議を開きます。
当局の答弁を求めます。
〔大森雅夫市長登壇〕
◎大森雅夫 市長 皆さんおはようございます。
それでは,みらいえを代表されての土田議員の質問にお答えいたします。
私は岡山市の観光事業についてのビジョンということでありますが,よくこの場でも使わせていただいておりますが,観光とは何か,光を観ると書いている,この光とはじゃあ何なのか,当該地域の文化であり風俗であり魅力であるわけであります。そして,その持っている魅力を発信して岡山に来てもらう,岡山を目的地化する,そういったものであろうと思っております。
今,土田議員から岡山城についてのお褒めの話もありましたけれども,東京の出版社が出している雑誌を見ると,最初に出てくるのはフルーツパフェなんです,岡山って。こういう食文化,岡山にこのフルーツパフェの食文化があるかどうかはちょっと別にして,ただ桃とブドウの一大産地であることは間違いなく,それがこういう食文化にひもづいている。また,ハレノワも随分人を集めました。おかやまマラソンもそうであります。また,3年に1回の芸術交流も,多くの方に来ていただいております。こういったことをよりブラッシュアップしていく,こういうことが重要なんじゃないかなと思っております。
これから様々な点を動かしていかなければならないと思いますが,今少し力入れているものに文化財との融合の議論があります。私が岡山の歴史を見ていく中で,どうしてもおかしいではないかというのが古墳時代の吉備の役割であります。今岡崎さんの顔が見えたんで,浦間茶臼山も立派なんですけど,造山古墳がよく日本で4番目の大きさの古墳ということを言うんですけど,違うんじゃないかと。応神,仁徳はその後なんですよね。だから,5世紀の頭にできた造山古墳というのは日本の最大級の古墳である,そのときの吉備ってどんな状態だったのかということを我々整理していかなきゃならないんではないか。
また,宇喜多直家公が三大梟雄の1人──梟雄って残忍な悪ということなんですけど,それも全くのゼロからのスタートで本当の悪だけで50万石を得ることができるか,また家臣団は全く分裂していません。そんな人間で分裂することがないのかということから考えると,これはやっぱり解き明かしていく必要があるんではないかと。
今,木内局長をキャップとする観光グループ,一生懸命やっていただいていますが,それと同時に文化財の関係者,学芸員の関係者が非常に今優れた方々がいらっしゃいます。そういった方と一緒に岡山の歴史,葬られたものを回復していく,そういう作業もやっていきたいなと思っております。
次に,外国人に対する日本語教育についてということで,岡山市の日本語教育の現状と課題等々であります。
岡山市の外国人人口は,7月末現在1万5,911人で著しい増加傾向にあります。外国人は地域経済社会の担い手であります。先日,ベトナムのフェアを下石井公園で行いました。岡山市に今4,000人以上のベトナムの方がおられます。議長も副議長も来られておりましたけれども,彼らとの文化面の接触等々は本当に重要だろうと思います。
ただ,彼らと少し話をしてみると,なかなかやっぱり日本語が──川上さんうなずいていただいていますように日本語が必ずしもできないですよね。ちょっと卑近な例からのアプローチですけども,日本語教育の充実というのは極めて必要なんではないかなと思います。現実の岡山市の地域日本語教育は,関係機関がそれぞれの目的に応じて個別に活動しているという状況であります。なかなか全体としてうまく機能していない。したがって,今年4月に策定した岡山市日本語教育基本方針では,そのような状況を改善し関係機関同士の横のつながりを築き相互に連携し一体となって日本語教育の総合的な体制を整えていこうとするものであります。そのような中,6月から始めた福浜公民館での日本語教育,また9月からの万富公民館での教室等々で様々な文化の接触,そして結果として日本語の習得をしていただく,こういったことを通じて日本人も外国人も誰もが豊かに暮らせるような社会を築いていきたいと思います。
私からは最後ですが,公立夜間中学について入学願書提出後に行う面談について岡山市の姿勢をということであります。
令和7年4月,来年4月の夜間中学開設まで7か月を切りました。現在入学説明会を実施しており,10月から願書の受付を始めるところであります。この数年間にわたり,議会でも夜間中学に関して様々な議論がありました。我々は議員の皆さん方の意見を踏まえ,ここまでたどり着いたなという考えを持っているところであります。入学対象者は,義務教育が未修了の方や不登校等で十分に義務教育が受けられなかった方,また多様な背景,事情から就学ができていない方で外国籍の方も含まれます。
岡山市だけでやるのかということでありますけれども,岡山連携中枢都市圏の方々に声をおかけし4市3町,玉野市,備前市,瀬戸内市,赤磐市,和気町,早島町,吉備中央町とは受入れについて協議が済みました。そして,彼らの地域から入学希望があれば,この面談については岡山市が行うということにしております。一人一人丁寧に聞き取っていきたいと思っております。様々な事情で義務教育を十分に受けることができなかった幅広い年齢層の方が,それぞれの自己実現に向けて学ぶことができる場となるように準備を進めているところであります。
私からは以上です。
◎嶋村真二 危機管理監 大きな1番,女性の視点を取り入れた防災体制の構築に向けての項,順次お答えします。
初めに,危機管理室における女性職員の割合についてですが,職員19名中3名の約15.7%であり,発表された割合と比較して若干高い状況にあります。
次に,女性職員や市民の関与についてです。
市で配布している岡山防災ハンドブックを作成した際には,女性市民に参加していただき御意見をいただいた中で女性の視点で作成しております。また,地域防災計画策定時には全庁的に意見の照会をしており,女性職員の意向も反映されているものと考えております。災害時に各部局から参加する女性職員は,災害対策本部員や各区災害対策本部員,避難所運営の指定職員として従事しております。女性市民の参加については,避難所運営において女性の意見が十分に反映されるように避難所運営マニュアルに定めて運用しているところです。
続きまして,女性が参画しやすい環境づくりに向けた取組についてです。
防災体制を構築する上で女性の参画は必要であると考えており,岡山市防災会議の委員の推薦を関係団体へ依頼する際には男女共同参画社会の実現を目指した取組を積極的に推進している旨記載するなど,女性委員の登用率向上に向けて取り組んでおります。また,自主防災組織の運営については,地域での出前講座の際に地域防災活動における女性参画の必要性を説明しており,地域で中心的な役割を担って御活躍いただいている女性市民の方もいらっしゃいます。
次に,岡山市防災会議の新メンバーと男女比率についてです。
令和6年9月1日付で新たに岡山市防災会議の委員の委嘱を行っており,委員51名中21名の約41.2%が女性委員となっております。
続きまして,多言語対応についてです。
避難所における案内表示や説明文については多言語シートを備えており,外国人の方が避難されても理解していただける環境になっています。現時点では,実際に避難されてきた外国人の方に活用したという事例は確認できておりません。
次に,液体ミルクの備蓄についてです。
本市でも,一定量の液体ミルクを備蓄しております。その備蓄量については他の自治体との比較はしていませんが,備蓄計画上の必要量を確保しております。また,おおむね発災後3日目からは国などから支援も受けられることもあり,今のところ液体ミルクの備蓄量を増やす予定はありません。
なお,賞味期限が近くなった液体ミルクについては,期限が切れる前に保育園などに提供し廃棄処分にならないようにしています。
次に,離乳食を備蓄していない理由と今後の計画についてです。
離乳食は,乳幼児の月齢などによって食材の形態などが変わってくることや個々の乳幼児によって好みも異なるため備蓄は行わず,離乳食として代用することが可能であり汎用性も高いおかゆを使用することを考えています。そのため,離乳食を備蓄する計画はございません。
次に,おむつ替えスペース,簡易調理施設の設置についてです。
おむつ替えスペースについては,避難場所に備蓄している多目的テントやパーティションを使用することを想定しています。また,本市では避難場所に簡易調理施設は設置していませんが,必要とする避難場所に配備できるカセットコンロや炊き出し用ガス調理器も複数備蓄しております。
なお,避難場所に調理室や給食室がある場合には,施設管理者と協議の上,使用することとしています。
次に,外国人への対応や避難所のスペース,備蓄物資のマニュアルへの記載についてです。
避難所における外国人を含めた要配慮者への配慮すべき事項や避難者が共同で使用するスペースの確保については,岡山市避難所運営マニュアルに記載しています。また,避難所で必要な備蓄品目や本市における備蓄物資については,岡山市備蓄計画に記載しております。
次に,体育館へのエアコン整備についてですが,公明党を代表しての長岡議員に市長が御答弁したとおりです。
続きまして,防災に関する情報発信についてですが,情報は誰が見ても聞いても分かりやすく伝わりやすいことが必要であると考えており,無駄を省いた平易な表記を心がけております。また,情報の受け手の多様性に対応できるように市ホームページやSNS,多言語対応の防災メール,緊急告知ラジオなどの手段を用いており,伝えたい情報が届くように発信しているところです。
次に,地域防災計画修正の必要性などについてです。
初めての南海トラフ地震臨時情報の発表でしたが,県や他市町の情報も収集しながら地域防災計画に則した対応ができたものと考えております。今回の発表への対応については,特に地域防災計画の修正等が必要となるような問題点はなかったと考えております。
なお,対応の内容や課題については,自民党岡山市議団を代表しての柳井議員に市長が御答弁したとおりです。
次に,この項最後になります。
トイレトレーラーの導入についてです。
本市では,発災直後の断水時のトイレについては,排便収納袋による簡易トイレの使用を想定しています。また,長期避難が必要となった場合には,リース等により仮設トイレを設置することとしています。議員御提案のトイレトレーラーについては,まずはトイレカーのリースが可能な協定業者の拡充を図っていきたいと考えています。
以上です。
◎北川由佳 政策局長 2,市内中心部のまちづくりの項のうち,岡山城西の丸周辺について集客,収益を見込める計画等についてお答えいたします。
岡山城西の丸周辺広場は,岡山城や後楽園,美術館などに囲まれた歴史・文化ゾーンに位置するとともに,桃太郎大通りや表町商店街を中心とした東西南北軸のクロスポイントに位置します。そこに様々なイベントも可能な広場や飲食・物販施設などを整備することで,市民や観光客などの人の流れを生み出し周辺地域での市民活動や経済活動の活性化につなげたいと考えております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 同じ項,(3)ドローン利用について事業者から相談などはあったかについてお答えいたします。
岡山市では新産業の振興の面,特にスタートアップ支援においてドローン利用の事業を行う起業家などとこれまで意見交換を行っておりましたが,現状事業者から実証実験などについて具体的な相談はありません。今後は,新潟市のドローン活用の先駆的な事例などの効果やその可能性を引き続き研究しつつ,新産業の創出につなげてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長 同じ項,(2)ドライミストの施設設置についてです。
うらじゃや烏城夏まつり,烏城灯源郷などの夏のイベント時には,熱中症対策としてドライミスト等の設備を設置しているところです。各施設における熱中症対策設備の導入につきましては,各施設管理者において判断されるものと考えております。
以上です。
◎今井洋孫 都市整備局長 同じ項,(4)番,岡山駅前の桃太郎像の設置についてお答えします。
桃太郎像については,岡山駅前広場への路面電車乗り入れ整備事業の実施に伴い本年6月から令和8年度末までの期間,来訪者が撮影可能かつ工事の支障とならない現在の場所に仮移設しております。仮移設に際し桃太郎像の周囲に花壇の設置なども検討しましたが,維持管理等にコストがかかることから立入り防止柵の設置のみとしております。
なお,路面電車乗り入れ後は,新たに整備する電停の南側に桃太郎像を設置し,周囲に植栽帯を設けることとしております。
以上です。
◎中原貴美 総務局長 大きな3番,猛暑における熱中症対策についての項,空調管理の現状と今後の対応についてのうち,まず本庁舎における室温管理,柔軟な運用等についてです。
本庁舎の冷房は28度を室温の上限の目安としながら,職員が働きやすいよう小まめな温度調節を行っております。通常は,冷房の運転時間を8時半から17時15分までとしておりますが,夏場の時期,7月から9月はノー残業デー(水曜日)を除き20時まで運転しています。また,職員の勤務状況によっては,ノー残業デーでも20時まで延長しております。今後とも,空調管理を適切に行い熱中症リスクを低減させるよう努めてまいります。
次に,室温管理に伴う健康相談についてです。
本庁舎内に職員の健康管理を支援する健康管理室や体の不調などの相談を受け付ける相談窓口を設置しております。過去3年間の記録を確認したところ,室温管理が原因で体調不良を訴えたと思われる健康相談は見当たりませんでした。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 同じ項,エアコンを経済的に購入することができない人への支援につきましては,公明党を代表しての長岡議員に御答弁したとおりです。
以上です。
◎榎並義忠 岡山っ子育成局長 同じ項,空調管理についてのうち,私立就学前教育・保育施設の室温管理の基準と指導についてお答えします。
保育室の温度設定については,保育所における感染症対策ガイドラインで夏は26度から28度を目安とされています。また,学校環境衛生基準では,18度以上28度以下であることが望ましいとされています。これらを参考に,各園で状況に応じて判断しております。国の指針においては,施設の温度,湿度などの環境を常に適切に保持することとされており,市が適切な環境でないと判断した場合には指導してまいります。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 同じ項,公共施設における冷房設定温度の考え方についてです。
国が推進するクールビズにおいて,軽装の実施にあわせ適正な室温の上限としての目安を28度とし,外気温や湿度,室内にいる方の体調等に考慮しながら冷やし過ぎないよう室温管理することとされています。岡山市においてもクールビズの取組を行っており,国の基準に沿って実施するよう呼びかけています。
次に,クーリングシェルターの活用状況や広報等についてです。
クーリングシェルターの運用開始以来,熱中症特別警戒アラートが一度も発表されていないため,活用状況等については把握できておりません。また,クーリングシェルターについての広報は平時より市ウェブサイトで案内し,特別警戒アラート発表時にはXや公式LINEでも施設を確認することができるようにしています。利便性の向上や改善点については,今後の利用状況等を把握する中で検討するものと考えております。
次に,熱中症予防の啓発活動や暑さ対策に関する情報提供についてです。
地方公共団体における熱中症対策は,関係部局がそれぞれ主体的で,かつ積極的に取組を進めることが求められており,本市においても関係部局がそれぞれの対象者へ啓発活動や情報提供を実施しているところです。例えば環境局では,岡山市地球温暖化対策ポータルサイトに熱中症対策のページを設け,熱中症特別警戒アラートやクーリングシェルターの情報にあわせて熱中症予防や関係部局の取組等について情報提供を行っております。
以上です。
◎上田匡 消防局長 同じ項,5年前及び10年前と比較した熱中症の搬送人数,死亡者数についてです。
各年の統計開始日から8月31日まで,約4か月間の熱中症による搬送人数は,10年前の平成26年が245人,5年前の令和元年が403人,今年は594人で,明らかな増加傾向となっております。死者数は,10年前の平成26年はゼロ,5年前の令和元年が2人,今年も2人となっており,大きな増減はありません。
次に,熱中症による救急搬送の状況については,公明党を代表されての長岡議員に御答弁したとおりです。
次に,エアコン設置及び使用状況についてですが,救急現場におけるエアコン設置及び使用状況については把握しておりません。
次に,救急隊の増隊の効果につきましては,自民党市議団を代表されての柳井議員,また公明党を代表されての長岡議員に御答弁したとおりです。
以上です。
◎中原貴美 総務局長 大きな4番,岡山市の障害者雇用についての項,市役所の状況,政令市比較等についてです。
令和5年の障害者雇用人数と雇用率は,市長部局で98人,2.70%,水道局で7人,3.33%,教育委員会で78人,2.59%となっており,全体としては2.84%で法定雇用率を満たしております。また,他の政令市との比較では,市長部局は15番目,教育委員会は2番目の雇用率となっております。
なお,障害者雇用率の目標については,本市で策定している岡山市障害者活躍推進計画の中で採用に関する目標として法定雇用率以上を達成するよう定めております。引き続き他都市の取組も参考にしながら,目標達成に向け障害者雇用の促進に努めてまいります。
次に,障害のある職員のキャリア形成に関する取組,目標やゴールはについてです。
障害のある人が自分の目標に沿った働き方を選択しチャレンジやキャリアアップすることができるよう,本市では障害者を対象とした職員の採用に向けて軽作業や事務補助等を行う会計年度任用職員,一般事務を行う任期付短時間勤務職員,学校事務を含む事務職の正規職員など多様な受験機会の確保に努めております。障害のある職員一人一人がそれぞれの能力を十分に発揮し充実感を持って働くことができる環境をつくっていくことが,事業主である市の目標でありゴールであると思っております。
以上です。
◎後河正浩 保健福祉局長 5番,障害のある方の就職支援についての項,順次お答えいたします。
まず,A型事業所の廃止や規模縮小の数,その推移,その理由でございます。
A型事業所の廃止や規模縮小の数,その理由につきましては,自民党市議団を代表されての柳井議員に御答弁したとおりです。
一方,事業所数の推移につきましては,令和6年3月に廃止が1,4月に開始が1,縮小が1,5月に廃止が4,6月に廃止が4で,7月末時点の事業所数は54事業所になります。
次に,A型事業所を解雇された利用者数,B型事業所への移行者数につきましては,自民党市議団を代表されての柳井議員に御答弁したとおりです。
次に,A型事業所の支援策について,障害者優先調達推進法に鑑みての所見ということでございます。
障害者優先調達推進法では,国や地方公共団体等が率先して障害者就労施設等からの物品等の調達を推進するよう必要な措置を講じるよう定められており,本市では全ての局区室において1つ以上の発注,または受注拡大に関連した取組を行うこと及び全庁の調達実績が前年度を上回ることを目標にしております。実績金額は,令和4年度が約7,775万円に対しまして令和5年度は約8,182万円と,取組実績とともに目標を達成しております。障害者優先調達は就労継続支援A型事業所だけを対象としたものではございませんが,A型事業所の支援にもつながると考えておりますので,引き続き推進してまいります。
次に,就労選択支援に向けて,どのように準備を進めているかについてでございます。
就労選択支援は,短期間の生産活動等を通じたアセスメントの実施によりまして障害者本人の希望,就労能力や適性等に合った選択を支援することを目的とする障害福祉サービスで,令和7年10月に施行されます。これまでにも事業者に対して制度周知を行っているところですが,今後はサービス需要や必要な予算を見込むとともに事業者への参入促進や利用者への制度周知を行い,新たなサービスが円滑に実施できるよう準備を進めてまいります。
以上です。
◎木内啓子 産業観光局観光・MICE担当局長 6番,観光資源への誘客促進事業とハード・ソフト整備についての項,市長答弁以外について順次お答えします。
まず,XRの活用についてです。
本市においても,備中高松城の戦いをVR(バーチャルリアリティー)で再現したり,万富東大寺瓦窯跡の当時の風景をAR(拡張現実)により現実の風景に重ね合わせてみせるなど,XR技術を活用した事業を行っているところです。今後も新しいデジタル技術を積極的に活用し,誘客の促進に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
西のゴールデンルートアライアンスに加入後の取組についてです。
このアライアンスでは,本年度事業としてウェブサイトの制作,ウェブメディアを活用した情報発信,万博出展に向けた計画策定などを予定しております。8月下旬には北九州市で開催された実務者会議に出席し,事業の進め方の議論や情報交換等行いました。今後,この広域的な枠組みを活用し効果的なインバウンド誘客を図ってまいります。
次に,岡山を通過する中国,四国,九州,大阪以東からの誘客に関する策についてです。
観光誘客にはターゲットを絞った情報発信が効果的であることから,本市を訪れる県外からの観光客の約6割を占める近畿地方と中国地方のうち,大阪府,兵庫県,広島県を対象としてSNSに広告を配信しております。そのほか,本年9月下旬に東京で開催されるツーリズムEXPOジャパンや12月下旬に横浜で開催されるお城EXPOでのPRなど,首都圏での認知度向上にも取り組んでまいります。
続いて,岡山へ宿泊していただくための幻想庭園,烏城灯源郷,うらじゃ以外の誘客策についてです。
岡山城では天守の夜間一棟貸しを平成30年度から実施しており,リニューアル後においても大変好評を得ております。令和5年度には90件,延べ5,632人の方に御利用いただきました。そのほか夜間に実施するイベントとして,8月には烏城夏まつりやうらじゃと同時開催のしろうちナイト,11月には岡山カレーフェスティバルなどを開催し,また夜間のライトアップとして夏には西川夏あかり,冬にはMOMOTAROH FANTASY,西川イルミなども実施しています。今後も,宿泊客増加につながる誘客策の充実に取り組んでまいります。
次に,OKAYAMA KANKO.net掲載の観光資源をつなぐ交通手段の告知を充実させては,また観光スポットを地域別に並べてはについて一括してお答えします。
岡山市の公式観光情報サイトOKAYAMA KANKO.netでは,公共交通機関の利用が困難なルートにつきましては車での移動を御案内しているところですが,改めて公共交通機関での移動が可能かどうか再点検し,掲載が適切なものは修正を検討してまいります。また,掲載されている観光スポットは,テーマ別に検索できる仕様となっております。旅行者が観光プランを検討する際には,地域別の表示も便利であると考えますが,限られた予算の中でどのような形での情報提供が利用者の利便性向上につながるか研究してまいります。
次に,観光振興アクションプランのチェック体制と意見聴取に観光ボランティアガイドを生かしてはについてです。
アクションプランのチェック体制については,毎年開かれる岡山市経済政策審議会において委員の皆様から御意見いただき施策を見直す際の参考としているところです。来年度改定を予定しており,その際には観光ボランティアガイドの皆様をはじめ広く御意見をいただくことについて検討いたします。
この項最後になります。
観光客へのアンケート実施についてです。
本市の主な観光施設では来場者や利用者へのアンケートを行っており,いただいた御意見を参考にしているところです。今後も引き続きアンケートを実施し,満足度向上に努めてまいりたいと考えております。
以上です。
◎小山直人 産業観光局長 大きい7番,害虫・害鳥対策について,(2)カメムシの発生問題,ア,果樹カメムシ類の農作物被害の情報,イ,対応策はどのように行ったか,エ,アカスジカスミカメの被害は出ているかについて一括してお答えいたします。
果樹カメムシ類は果樹の変形や落果,アカスジカスミカメは斑点米発生の被害を引き起こします。果樹カメムシ類の農作物被害情報については,桃などのわせ品種において被害が発生したと伺っております。また,アカスジカスミカメについては,市内の米の出荷がまだ行われていないため詳しい被害情報については承知しておりません。対応策については,市のホームページにおいて注意喚起を促しているほか,JAにおいて集荷場や講習会などにおいて生産者に周知文書を配布していると伺っております。今後も気温が高く推移することでカメムシ類が活動的になることから,警戒と防除の徹底が必要であり,引き続き生産者への注意喚起に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長 同じ項,2点ございます。
まず,ムクドリ対策について,岡山駅前の街路樹に集まるムクドリについては毎年周辺の店舗や市民の方から苦情が寄せられており,その都度対応しているところです。これまでもカラスの模型の設置やムクドリが危険を感じる音を流すなどの対策を行ってきましたが,いずれの対策も一時的な効果はあるものの,しばらくすると戻ってくる結果となり,長期的に有効な対策にはなっておりません。
なお,ふんで汚れた路面の清掃も,適宜高圧洗浄機等で行っております。
近年は,ムクドリが嫌う臭いなどの成分を含んだ薬剤を設置するなどの対策も行っており,引き続き議員の御提案も参考にしながら有効な対策について研究してまいります。
次に,カメムシにつきまして,街路樹のカメムシ被害についてでございます。
令和2年度に西口筋の街路樹でカメムシが大量発生した際には,クスノキの葉が夏場に落葉するなどの被害があったことから,薬剤による駆除を行っております。その後,令和5年度に同じ場所で同様の被害が発生し駆除しましたが,それ以降は通報や報告もなく市のパトロールにおいても被害は確認しておりません。
以上です。
◎見平孝行 環境局長 8番,地球温暖化防止に向けての項,施設の省エネ化と快適な環境整備を両立させる取組についてです。
施設の省エネ化と快適性が両立できる取組はまさにZEB化であり,国の政府実行計画においては今後新築する政府の建築物については原則ZEB化することとされています。本市においても,新築する市有施設については計画段階において個々に効果等を検証しながらZEB化を検討してまいります。
次に,ヒートアイランド防止策についてです。
岡山市地球温暖化対策実行計画において,建物や道路等の緑化,いわゆる緑のボリュームアップや交通渋滞の緩和等による自動車排熱の低減,空調機器の効率的な使用による建物からの人工排熱の抑制等を対策として掲げ,庁内関係部署をはじめ市民,事業者など各主体で取り組むこととしております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,暑さによる健康被害,業務,学習への支障に関する報告についてです。
各学校において児童・生徒の救急搬送による事故が発生した場合には教育委員会へ報告することとなっており,今年度8月末時点で岡山市立学校での熱中症が疑われる救急搬送は合計9件の報告を受けております。また,現在のところ,教職員の熱中症による公務災害の報告はありません。
次に,学校施設の教室の温度検査についてです。
各学校では,学校環境衛生基準に基づき教育委員会が委嘱した学校薬剤師と連携して学期に1回以上,年4回以上,環境検査を実施しており,その際に専用機器を使用し最上階を含めた教室等の温度検査をあわせて行っています。
なお,検査実施後には,教育委員会へ報告を受けております。
この項最後に,学校施設の断熱改修についてです。
学校施設の断熱については,現在校舎の長寿命化改修工事にあわせて南側のガラス面に断熱効果がある遮熱フィルムを施工しております。今後の改修工事において,教育活動に支障なく施工可能であり,より効果的,効率的な手法を学校施設のZEB化の手引きも参考にしながら研究していきたいと考えております。
以上です。
◎鈴木豪 都市整備局都市・公園担当局長 ヒートアイランド対策のうち,国の交付金を活用した積極的な取組についてお答えします。
令和7年度の国土交通省都市局の概算要求において,都市の暑熱対策が掲げられております。本市においても,緑のボリュームアップによる緑陰の創出や公園内での日よけの設置など既に都市の暑熱対策に資する施策がありますので,本市の取組を発信するとともに交付金の活用可能性について国の動向を注視しながら検討してまいります。
以上です。
◎田中哲也 市民協働局長 9番,外国人に対する日本語教育についての項,市長答弁以外についてお答えします。
まず,岡山県との協力事業についてです。
地域日本語教育については,県と定期的に現状や課題等について情報共有を行い連携を図っています。本年6月には県主催の日本語学習サポーターのオンライン交流会に参加し,日本語教室に携わるボランティアの方々と情報交換を行いました。また,災害時における外国人を支援するため,県と共催し災害時多言語支援センター設置運営訓練を実施し,協力体制の強化を図っています。
次に,様々な地域での取組に対する補助や人材派遣,相談事業についてです。
岡山市では,岡山市国際交流協議会を通じて市民団体等が行う地域の国際化を推進する事業などに経費の一部について補助を行っております。また,小学校などに職員を派遣して外国の文化を紹介する国際理解出前講座や,通訳や文化紹介の分野で登録いただいているボランティアを依頼に応じて派遣しています。
なお,多文化共生に関する様々な取組への相談については,日常業務の中で対応しております。
以上です。
◎三宅泰司 教育長 同じ項,在籍する外国人児童・生徒の数,増加の様子,国籍の傾向についてです。
令和6年5月1日時点で外国籍の児童・生徒数は,市立小学校338人,市立中学校105人となっています。増加の様子については,令和5年度423人,令和6年度443人と増加傾向にあります。国籍については,中国,韓国,フィリピン,ベトナムの4か国が多い状況となっています。
次に,外国人児童・生徒等受入れのためにを作成した契機などについてです。
日本語指導が必要な児童・生徒が在籍する学校が増えていることから,どの学校でも円滑に受入れができるよう従来配布してきた資料に受入れ時の具体例や指導のプログラムなどを加えたものを今年度作成し教職員に周知しています。このことにより,学校での受入れがスムーズになったり児童・生徒が早く学校生活に慣れることにつながったりしています。
次に,リーフレット(岡山市立学校の学校生活)を学校にも周知すべきと,多言語化を行わないかについてお答えします。
このリーフレットは市の公式ホームページにも掲載していますが,研修のときに紹介するなど機会を捉えて学校に周知していきたいと考えています。また,このリーフレットについて,現在多言語化の準備をしているところです。
次に,日本語指導が必要な生徒の高校進学状況についてと,日本語習得を理由として学校に行きにくい児童・生徒の相談についてです。
令和5年度,日本語指導を受けた中学校第3学年の生徒は8名で,全員が高等学校等へ進学したと聞いております。学校や保護者から,日本語の習得が十分でないことにより学校へ行きにくくなっている子どもがいるという相談を受けることがあります。その際には,保護者も含めた相談を繰り返し行うなど,子どもの気持ちに寄り添いながら子どもが安心して学校生活を送ることができるような支援について,学校と一緒に考えるようにしております。
この項最後に,専門家と相談し日本語教育の在り方の検討をとのお尋ねです。
現在大学教員などの専門家と日本語教育について情報交換する機会を設けており,必要に応じて助言をいただきながら学校における日本語指導がさらに充実したものになるように努めています。
この項は以上です。
続いて,10,公立夜間中学校についての項,市長答弁以外にお答えします。
まず,入学説明会の参加人数,質問や個別相談の人数や内容,掘り起こしについてです。
これまでの入学説明会には,20代から80代の方が合計14名参加されました。説明会での個別相談は10名の方が希望され,願書記入の質問や通学方法などの相談があり個別に丁寧に対応しております。広報については,市の広報紙やホームページ,デジタルサイネージ,市政テレビや市政ラジオのほか,市内郵便局へのポスター掲示を行うなど多様な方法で実施しております。今年度新たに授業体験会の動画配信(教育長がきょうもいく)でも取り上げております。引き続き,より多くの方に伝わるように努力してまいります。
次に,生徒募集,入学願書提出,面談,結果通知における配慮についてです。
生徒募集,入学願書提出については,入学説明会で夜間中学の概要説明や入学に向けた手続の説明を行い,全体説明後に希望者には相談時間を設け入学に向けて不安なことなどを個別にお聞きしております。また,御相談があれば,随時個別に対応してまいります。面談は職員2人体制で丁寧に対応するなど,本人が安心してお話しいただけるよう心がけてまいります。面談後には,結果通知の時期などをお伝えし,今後の予定が分かりやすいようにしております。
以上です。
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